帝国電機製作所6333
TEIKOKU ELECTRIC MFG. CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや自動車。その製造に欠かせない特殊な化学薬品を、安全に工場内で送り出すために帝国電機製作所のポンプが活躍しています。液体が絶対に漏れてはならない、そうした精密な化学プラントの裏側を支えているのです。また、ガソリンスタンドで給油する際、地下のタンクからガソリンを安全に汲み上げる場面でも同社の技術が使われているかもしれません。さらに、これからのクリーンエネルギー社会で注目される水素ステーションなど、最先端のインフラでも同社の「無漏洩ポンプ」が心臓部として稼働しています。
キャンドモータポンプ世界最大手の帝国電機製作所は、2025年3月期に売上高305.5億円、営業利益60.55億円を達成しました。続く2026年3月期は電子部品事業からの撤退が影響し、売上高275.2億円、営業利益50.00億円と一時的な減収減益を見込みますが、主力のポンプ事業は堅調です。特に脱炭素化の流れを捉え、水素関連など新エネルギー分野での受注を拡大しており、これが今後の成長ドライバーと期待されます。新中期経営計画では「3ヵ年累計総還元性向100%」を掲げ、株主還元への強い意欲を示している点も投資家にとって注目すべきポイントです。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県たつの市新宮町平野60番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.1% | 6.5% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 5.3% | - |
| 2023/03期 | 12.9% | 9.9% | - |
| 2024/03期 | 9.8% | 7.5% | 16.7% |
| 2025/03期 | 11.6% | 9.0% | 19.8% |
| 3Q FY2026/3 | 11.5%(累計) | 7.9%(累計) | 17.1% |
同社は特殊ポンプのニッチトップ企業として、製品の差別化により高い収益性を確保しており、直近2025/03期の営業利益率は19.8%という非常に高い水準に達しました。売上成長に伴いROE(自己資本利益率)も二桁台の安定的な推移を見せており、効率的な経営体制が確立されていることがわかります。高付加価値な製品供給により、原材料やコストの変動に対しても底堅い利益率を維持できる強みを有しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 199億円 | — | 23.3億円 | 118.1円 | - |
| 2022/03期 | 222億円 | — | 19.9億円 | 103.3円 | +11.7% |
| 2023/03期 | 285億円 | — | 40.0億円 | 214.9円 | +27.9% |
| 2024/03期 | 292億円 | 48.8億円 | 31.3億円 | 173.8円 | +2.7% |
| 2025/03期 | 305億円 | 60.6億円 | 38.1億円 | 219.3円 | +4.5% |
帝国電機製作所は、キャンドモータポンプのリーディングカンパニーとして国内外のプラント向けに安定した需要を獲得しており、売上高は2021/03期の約199億円から2025/03期には約305億円まで着実に成長しました。2023/03期以降は営業利益が50億円規模で定着するなど収益構造が一段と強化されており、強固な製品競争力を背景に高水準な業績を維持しています。今後は既存事業の拡大に加え、グローバルな需要獲得を通じた持続的な利益成長が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上213億円(通期予想比77%)、営業利益36億円(同73%)、純利益33億円(同90%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
キャンドモータポンプで国内シェア約6割を誇るニッチトップ企業としての地位が強みです。事業リスクとして原材料価格の変動や為替相場の影響を挙げており、グローバル市場での競争力維持と地政学的リスクの管理が焦点となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 48億円 | — | 61億円 | +27.5% |
| 2024期 | 45億円 | — | 49億円 | +8.0% |
| 2023期 | 29億円 | — | 50億円 | +70.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 296億円 | — | 306億円 | +3.3% |
| 2024期 | 282億円 | — | 292億円 | +3.6% |
| 2023期 | 247億円 | — | 285億円 | +15.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
帝国電機製作所は、期初に保守的な業績予想を出し、期中に上方修正を重ねて大幅な超過達成で着地する傾向があります。特に2023年3月期は営業利益予想を70%以上も上回る実績を叩き出しました。現在進行中の新中期経営計画(2025期-2027期)では、最終年度に売上高350億円、営業利益70億円を目標に掲げています。初年度(2025期)から営業利益60.55億円と目標に対して86.5%の高い進捗を見せており、計画の前倒し達成も視野に入る好調な滑り出しです。この背景には、世界的な脱炭素化の流れを捉えた水素関連などの新エネルギー向けポンプの需要拡大があります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
AI研修導入により、業務プロセスの抜本的な改革を推進。
2025年3月期決算にて営業利益60.55億円という好業績を達成。
三菱電機モビリティによる保有割合低下が市場で報告された。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
帝国電機製作所の財務基盤は極めて強固であり、自己資本比率は一貫して75%から80%前後の高水準を維持しています。有利子負債については長年ゼロまたは極めて低水準で推移しており、実質無借金経営と言える盤石なバランスシートを構築しています。潤沢な自己資本を背景に、将来の成長投資や株主還元を機動的に実施できる財務的な余力は十分です。 【3Q 2026/03期】総資産417億円、純資産338億円、自己資本比率71.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.9億円 | 2.8億円 | 11.1億円 | 33.1億円 |
| 2022/03期 | 37.7億円 | 14.8億円 | 16.5億円 | 22.9億円 |
| 2023/03期 | 48.5億円 | 2.8億円 | 37.1億円 | 51.4億円 |
| 2024/03期 | 23.9億円 | 29.7億円 | 40.8億円 | 5.8億円 |
| 2025/03期 | 39.5億円 | 14.7億円 | 47.1億円 | 54.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定して30億から40億円台のプラスを維持しています。設備投資や事業展開による支出をこなしつつ、フリーキャッシュフローは高い創出力を誇っており、余剰資金を配当金や自社株買いといった株主還元に充てるサイクルが整っています。財務健全性を損なうことなく、攻守のバランスが取れた資金運用が実現されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる多様性の向上が課題です。監査体制については監査報酬3,700万円を投じて整備されており、グローバルな事業規模に見合ったコーポレートガバナンスの強化が進められています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 712万円 | 1,107人 | - |
従業員平均年収は712万円と、日本の製造業の中では安定した高水準を維持しています。ポンプ事業における高い技術力と海外展開による堅調な収益が、社員への着実な還元を支えている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2023期以降TOPIXを上回るパフォーマンスを示しており、特に直近の2025期では253.4%とTOPIX(213.4%)を大きくアウトパフォームしています。この背景には、好調な業績を反映した株価の上昇に加え、増配を重ねてきた積極的な配当政策が大きく寄与しています。新中期経営計画で掲げられた「3ヵ年累計総還元性向100%」という方針は、今後も高いTSRを維持する上で強力な追い風となるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 20.4% |
| 2017/03期 | 15円 | 24.4% |
| 2018/03期 | 20円 | 26.8% |
| 2019/03期 | 24円 | 46.7% |
| 2020/03期 | 36円 | 22.5% |
| 2021/03期 | 36円 | 30.5% |
| 2022/03期 | 50円 | 48.4% |
| 2023/03期 | 116円 | 54.0% |
| 2024/03期 | 92円 | 52.9% |
| 2025/03期 | 110円 | 50.2% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は株主還元を重視しており、新中期経営計画では3ヵ年累計の総還元性向100%を目標に掲げています。配当性向は50%前後を軸に設定され、利益成長を配当に反映させる姿勢が明確です。豊富な現金同等物を背景に、安定的かつ魅力的な配当利回りを維持する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 103.4万円 | 3.4万円 | 3.4% |
| 2022期 | 126.4万円 | 26.4万円 | 26.4% |
| 2023期 | 202.1万円 | 102.1万円 | 102.1% |
| 2024期 | 217.0万円 | 117.0万円 | 117.0% |
| 2025期 | 253.4万円 | 153.4万円 | 153.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER13.3倍は機械セクターの平均(約15〜20倍)と比較して割安感があります。一方で、PBRは1.50倍と業界平均をやや上回っており、資産価値以上に将来の成長性が評価されていることが窺えます。特筆すべきは3.72%という高い配当利回りで、これは業界平均を大きく上回る水準です。信用取引では売り残が買い残を上回る「0.88倍」となっており、将来の株価下落を見込む投資家が比較的多い状況ですが、これは将来的な買い戻し需要(踏み上げ)のエネルギーともなり得ます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 25.1億円 | 1.9億円 | 7.5% |
| 2022/03期 | 29.5億円 | 9.7億円 | 32.7% |
| 2023/03期 | 54.7億円 | 14.8億円 | 27.0% |
| 2024/03期 | 54.4億円 | 23.2億円 | 42.6% |
| 2025/03期 | 63.0億円 | 24.9億円 | 39.5% |
法人税等の支払額は税引前利益の拡大に伴い増加しており、概ね適正な税率水準で推移しています。2024/03期や2025/03期では税負担率が上昇しましたが、これは主に繰延税金資産の取り崩しなど一時的な要因が寄与しています。概して事業の収益力に応じた納税が行われており、大きな懸念材料はありません。
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