三井海洋開発6269
MODEC,INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
ガソリン・灯油・プラスチック製品など、あなたの生活に欠かせない石油製品。その原油を深海の海底から生産・貯蔵するための巨大な浮体設備を世界中に提供しているのが三井海洋開発です。エネルギーの安定供給を支える「海の上の工場」を作る会社です。
三井海洋開発(MODEC)は1968年設立、東京都中央区に本社を置く海洋エンジニアリング企業です。主力製品のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)において、設計・調達・建造(EPC)からリース・オペレーション・メンテナンスまでを一貫提供できる世界でも数少ない企業の一つ。ブラジル・アフリカ・東南アジアの大水深油田を中心に、累計約50基のFPSOプロジェクトに携わってきました。商船三井(15%)・三井物産(14.86%)・三井E&S(3.66%)の三井グループが約33%を保有する安定的な株主構成も特徴です。2025年12月期は売上収益7,171億円・純利益564億円と過去最高益を達成し、エネルギー需要の高まりとともに中長期の成長が期待されています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
FPSOの設計・調達・建造(EPC)およびリース・運転保守(チャーター)。売上の約85%を占める主力事業
浮体係留システム(SOFEC)、FSO、ターレットなど。2025年にSOFECを統合し事業部門化
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 67.8% | 10.6% | - |
| 2022/03期 | 5.6% | 1.2% | - |
| 2023/03期 | 10.7% | 2.5% | - |
| 2024/03期 | 20.3% | 4.9% | 7.7% |
| 2025/03期 | 27.4% | 7.6% | 9.6% |
2021/12期の大幅赤字からV字回復し、ROEは24.5%(2025/12期)と極めて高い水準に到達。営業利益率も9.6%まで改善しました。FPSOリース事業の高稼働率と建造案件の利益計上が収益性向上を牽引しています。自己資本比率の改善とともにROA 7.6%も良好で、資本効率の高い経営が評価されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 39.0億円 | 0円 | 3.6億円 | -6.5円 | - |
| 2022/03期 | 27.4億円 | 0円 | 3,700万円 | 0.7円 | -29.7% |
| 2023/03期 | 35.8億円 | 0円 | 9,700万円 | 1.6円 | +30.5% |
| 2024/03期 | 41.9億円 | 3.2億円 | 2.2億円 | 3.2円 | +17.1% |
| 2025/03期 | 45.8億円 | 4.4億円 | 3.6億円 | 5.3円 | +9.4% |
2021/12期は大型プロジェクトのコスト超過で赤字に陥りましたが、2022/12期以降はV字回復。2025/12期は売上収益7,171億円、純利益564億円と過去最高益を達成しました。FPSO案件の高稼働率とリース収益の積み上げが業績を押し上げています。2026/12期は売上7,200億円(+0.4%)、純利益579億円(+2.6%)と安定成長を予想しています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| FPSO事業(EPC・チャーター) | 約600,000百万円 | 約55,000百万円 | 約9.2% |
| 係留システム・その他 | 約117,000百万円 | 約13,000百万円 | 約11.1% |
FPSO事業が売上の約85%を占める高集中型の事業構造です。建造(EPC)フェーズは一時的に売上が大きく利益率は低めですが、完成後のチャーター(リース)フェーズでは15〜25年にわたり安定的な高利益率の収益を計上します。係留システム事業は利益率11%と高く、SOFEC統合によりさらなる成長が期待されます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/12期 | 428億円 | 564億円 | 564億円 | +31.8% |
| 2024/12期 | 270億円 | - | 349億円 | +29.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画2024-2026はROE20%以上を掲げましたが2025/12期時点で24.5%と前倒しで達成。業績予想は極めて保守的で、2024/12期・2025/12期ともに30%前後の上振れ着地となりました。売上収益7,500億円、純利益600億円のターゲットも射程圏内に入っています。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年12月期本決算を発表。純利益564億円(前期比+62%)で過去最高益を更新。26年12月期は増配予想
株価が上場来高値16,720円を記録。通期業績予想の上方修正と増配発表が材料視された
米子会社SOFECを統合し係留事業部門を創設。グローバルサービス体制を強化
商船三井が株式を追加取得し持分法適用関連会社化。三井グループの結束を強化
ノルウェーのエルド・エナジーと低炭素原油生産の共同技術開発契約を締結。海上CCSに着手
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は2021/12期の15.5%から30.5%(2025/12期)へ大幅改善。BPSも1,087円→3,328円と3倍に増加しました。FPSO事業はプロジェクトファイナンスで資金調達するため連結有利子負債は計上されていませんが、SPV(特別目的会社)を通じたオフバランスの借入が存在します。総資産7,455億円の拡大はFPSO資産の積み上げを反映しています。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 183億円 | 254億円 | 304億円 | 70.9億円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 5.6億円 | 1.2億円 | 1.9億円 | 4.4億円 |
| 2025/03期 | 2.4億円 | 600万円 | 1.9億円 | 2.5億円 |
営業CFは2024/12期に887億円のピークを記録。2025/12期は381億円に減少しましたが、プロジェクトの建造フェーズと稼働フェーズの循環が影響しており、基礎的な収益力は堅調です。投資CFは新規FPSO案件への設備投資が中心。FCFは2023/12期以降プラスを維持しており、財務CFの-304億円は借入金返済と配当支払を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役10名中女性2名(20%)。代表取締役社長の宮田裕彦氏はエンジニアリング畑出身で2022年に就任。監査法人への報酬は1億5,100万円。設備投資7.4億円は本社機能中心で、FPSO建造費はプロジェクトファイナンスを通じてSPVが負担する構造です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,196万円 | 6,460人 | - |
平均年収1,196万円は機械業界でもトップクラスの高水準。グローバルに事業を展開する海洋エンジニアリング企業として、高度な専門人材を多数擁しています。平均年齢41.7歳、平均勤続年数7.5年と中途採用も活発です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 37.5円 | 10.1% |
| 2017/03期 | 50円 | 14.5% |
| 2018/03期 | 52.5円 | 13.5% |
| 2019/03期 | 45円 | - |
| 2020/03期 | 45円 | - |
| 2021/03期 | 15円 | - |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 20円 | 9.1% |
| 2024/03期 | 80円 | 15.7% |
| 2025/03期 | 140円 | 16.9% |
なし
2022/12期は無配でしたが、業績回復に伴い増配を再開。2025/12期は140円(前期比75%増)、2026/12期予想は200円(+43%増配)と急速に還元を拡大しています。配当性向は23.6%で目標30%にはまだ余裕があり、今後も増配余地が大きい状況です。
株の売買状況と今後の予定
PERは18.0倍で業界平均をやや上回る水準。PBRは4.58倍と高いですが、ROE 24.5%の高さを考慮すると理論PBR(ROE÷資本コスト)との整合性は取れています。信用倍率10.55倍と買い残が多く、個人投資家の人気が高い銘柄です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -3.4億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 5,500万円 | 1,800万円 | 32.7% |
| 2023/03期 | 2.1億円 | 1.2億円 | 54.9% |
| 2024/03期 | 3.1億円 | 8,800万円 | 28.6% |
| 2025/03期 | 5.1億円 | 1.5億円 | 28.9% |
2026/12期予想の実効税率は19.6%。海外プロジェクトが多く、各国の税制差異やプロジェクトファイナンスの仕組みにより法定実効税率より低い水準で推移しています。
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三井海洋開発 まとめ
浮体式海洋石油・ガス生産設備(FPSO)で世界トップクラス。設計から運転保守まで一貫提供
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。