ジャノメ6445
JANOME Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが学生時代に家庭科の授業で使ったミシン、もしかしたらジャノメ製かもしれません。また、お子さんの入園・入学準備で手作りのバッグを作ったり、趣味で洋服や小物を作ったりするとき、多くの人がジャノメのミシンを選んでいます。実は、普段使っているスマートフォンや自動車の部品を作る工場の裏側で、ジャノメの「卓上ロボット」という精密機械が活躍しているのです。私たちの暮らしを支える「作る」場面で、ジャノメの技術が役立っています。
家庭用ミシン最大手のジャノメは、直近の2025期決算で売上高363.4億円、営業利益22.24億円と減収増益を達成しました。2023期に一時的な純損失を計上しましたが、続く2期で黒字を確保し、収益性の改善が進んでいます。特に、産業機器事業の育成を成長の第二の柱と位置づけつつ、2025期には前期比15円増の年間配当40円を発表するなど、株主還元の強化も鮮明に打ち出しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都八王子市狭間町1463
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 13.0% | 7.3% | - |
| 2022/03期 | 8.0% | 4.7% | - |
| 2023/03期 | ▲1.2% | ▲0.7% | - |
| 2024/03期 | 3.3% | 2.2% | 4.7% |
| 2025/03期 | 5.1% | 3.6% | 6.1% |
| 3Q 2026/03期 | 1.2%(累計) | 0.6%(累計) | 3.8% |
収益性は、販売価格の適正化や製造コストの低減といった構造改革を経て、営業利益率が2024/03期の4.7%から直近では6.1%へと緩やかな改善トレンドにあります。2023/03期の純損失計上でROEは一時的に悪化しましたが、現在は事業効率の見直しにより回復局面を迎えています。今後の持続的な成長に向け、高付加価値な刺しゅう機能付きミシンや産業用ロボットの販売強化による利益率の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 438億円 | — | 39.5億円 | 204.1円 | — |
| 2022/03期 | 429億円 | — | 25.5億円 | 131.9円 | -2.1% |
| 2023/03期 | 386億円 | — | ▲3.9億円 | -20.3円 | -10.1% |
| 2024/03期 | 365億円 | 17.2億円 | 11.3億円 | 60.1円 | -5.4% |
| 2025/03期 | 363億円 | 22.2億円 | 17.9億円 | 98.9円 | -0.4% |
当社の売上高は360億円規模で推移しており、家庭用ミシン事業の国内シェア1位という強固な基盤を持ちつつも、直近は産業機器事業の成長による収益多角化を推進しています。2023/03期には構造改革費用等により一時的な赤字を計上しましたが、その後は営業利益水準の回復基調が続いています。2026/03期は、新中期経営計画に基づく高付加価値製品の拡販により、売上高400億円・営業利益25億円の達成を目指す見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上285億円(通期予想比71%)、営業利益11億円(同43%)、純利益3.0億円(同20%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は家庭用ミシン等の家庭用機器事業および、卓上ロボット等の産業機器事業の二本柱です。開示情報からは、海外市場における経済動向や為替変動リスクが収益に与える影響が大きく、グローバルな販売拠点におけるコスト管理が重要な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 400億円 | — | 363億円 | -9.2% |
| 2024期 | 400億円 | — | 365億円 | -8.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | — | 22.2億円 | -11.0% |
| 2024期 | 25億円 | — | 17.2億円 | -31.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「Move! 2027」では、最終年度の2027期に売上高400億円、営業利益25億円を目指しています。2025期実績は売上363.4億円、営業利益22.24億円であり、目標達成にはもう一段の成長が必要です。過去の業績予想は未達となるケースが散見されるため、計画の蓋然性には注意が必要ですが、ROE8%以上という資本効率の目標も掲げており、収益性改善への意識は高いと評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて純利益が前年同期比79.3%減となり、収益の厳しさが顕在化。
MM Investmentsによる保有割合の増加が報告され、安定株主への関心が高まった。
2025年3月期決算にて、売上高363.4億円、純利益17.94億円と黒字転換を達成。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は2025/03期時点で約69.6%と極めて健全な水準を維持しており、盤石な財務基盤を構築しています。負債面では、成長投資や運転資金確保のため有利子負債を適度に活用していますが、潤沢な資産背景により財務的な懸念は限定的です。今後は、強固なネットアセット(純資産)を原資としつつ、戦略的なM&Aや設備投資を通じた企業価値向上が焦点となります。 【3Q 2026/03期】総資産506億円、純資産363億円、自己資本比率47.8%、有利子負債18億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 64.8億円 | ▲6.5億円 | ▲31.6億円 | 58.3億円 |
| 2022/03期 | 2.2億円 | 1.5億円 | ▲33.7億円 | 3.7億円 |
| 2023/03期 | 33.6億円 | ▲5.2億円 | ▲24.6億円 | 28.4億円 |
| 2024/03期 | 20.7億円 | 2.3億円 | ▲24.3億円 | 23.0億円 |
| 2025/03期 | 26.3億円 | ▲3.7億円 | ▲29.1億円 | 22.5億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業でしっかりと現金創出能力(キャッシュ・ジェネレーション)を発揮できています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けた設備投資や事業展開に伴い適宜支出がなされています。フリーキャッシュフロー(FCF)は恒常的に黒字を維持しており、この余剰資金を積極的な株主還元や新規事業投資に充てる好循環が形成されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.0%と、東証プライム上場企業の中でも比較的高い水準を実現しており、多様な視点を取り入れた経営体制が整っています。監査役会設置会社として適切な監査体制を維持しており、連結子会社18社を統括する製造業としてガバナンスの透明性を重視しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 633万円 | 2,388人 | - |
従業員の平均年収は633万円となっており、日本の製造業における平均水準と比較して安定した所得水準が維持されています。家庭用ミシン事業の堅調な推移や、産業機器事業への注力といった業績の多角化が、給与原資を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ジャノメのTSRは、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。特に2025期は409.2%と、TOPIXの213.4%を大きく超過しました。これは、安定した株価推移に加え、積極的な増配による株主還元策が投資家に高く評価された結果と考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 10円 | 12.0% |
| 2018/03期 | 10円 | 13.9% |
| 2019/03期 | 15円 | 32.9% |
| 2020/03期 | 15円 | 68.4% |
| 2021/03期 | 25円 | 12.2% |
| 2022/03期 | 40円 | 30.3% |
| 2023/03期 | 25円 | - |
| 2024/03期 | 25円 | 41.6% |
| 2025/03期 | 40円 | 40.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、連結業績に基づいた配当性向の目標設定と安定的な利益還元を基本戦略としています。直近では2025/03期に年間配当を40円へ増配するなど、株主還元の充実に意欲的です。今後もキャッシュフロー状況を注視しながら、持続的な配当維持・向上を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 294.9万円 | 194.9万円 | 194.9% |
| 2022期 | 274.0万円 | 174.0万円 | 174.0% |
| 2023期 | 245.9万円 | 145.9万円 | 145.9% |
| 2024期 | 275.7万円 | 175.7万円 | 175.7% |
| 2025期 | 409.2万円 | 309.2万円 | 309.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.68倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、資産価値の観点からは割安と判断される水準です。PERは業界平均並みですが、配当利回りは平均を上回っており、株主還元への評価がうかがえます。信用倍率は2.09倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 50.3億円 | 10.9億円 | 21.6% |
| 2022/03期 | 38.2億円 | 12.8億円 | 33.3% |
| 2023/03期 | 24.0億円 | 27.9億円 | 116.4% |
| 2024/03期 | 17.6億円 | 6.3億円 | 35.8% |
| 2025/03期 | 22.6億円 | 4.7億円 | 20.7% |
法人税等の支払いは各期の税引前利益の変動に応じた水準ですが、2023/03期のように利益水準が低い局面では税負担比率が一時的に高まるケースが見られます。グローバル展開に伴い海外での納税も発生しており、連結実効税率は年度によって変動が生じる傾向にあります。今後は安定した利益成長により、税率の平準化と適切な納税が続く見通しです。
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ジャノメ まとめ
「100年ミシンの老舗、産業用ロボットと高配当で次なる成長の糸を紡ぐ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。