SANKYO
SANKYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年4月7日
「フィーバー」で業界に革命を起こした遊技機の王者が、スマートパチンコ時代に過去最高益を更新。無借金・高配当・利益率38%の鉄壁経営
遊技を通じて感動体験を届け、社会に貢献する
この会社ってなに?
パチンコ店で見かける「フィーバー」と名のつく台の多くは、SANKYOが開発したものです。エヴァンゲリオンやAKB48など人気コンテンツとコラボした遊技機を数多く世に送り出し、パチンコ・パチスロ業界を盛り上げてきました。遊技機に縁がない方でも、SANKYOの遊技機を楽しむ約700万人のパチンコファンが日本のレジャー産業を支えています。また、SANKYOの補給機器は全国のパチンコ店の裏側で玉やメダルを自動搬送し、店舗運営の効率化にも貢献しています。
SANKYOは1966年に毒島邦雄が群馬県で創業したパチンコ・パチスロ機メーカー。「フィーバー」シリーズで業界に革命を起こし、デジタル抽選式パチンコ機を世に送り出した先駆者です。現在はパチンコ機関連事業(売上構成比約69%)、パチスロ機関連事業(約22%)、補給機器等(約9%)の3セグメントで構成。FY2025/3期は売上高1,918億円、営業利益736億円(営業利益率38.4%)、純利益540億円といずれも過去最高を記録しました。ラッキートリガー搭載のスマートパチンコが市場を牽引し、パチンコ・パチスロ両市場で業界初の年間トップシェアを獲得。有利子負債ゼロ・自己資本比率84%の鉄壁の財務基盤を持ち、2024年10月には1→5の株式分割を実施。配当性向40%を目安とした業績連動型配当を導入し、FY2025/3期は1株100円(利回り約5%)の高配当を実現。中期経営計画「SANKYO VISION 25-27」では最終年度FY2028/3に営業利益880億円を目標に掲げています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷3-29-14
- 公式
- www.sankyo-fever.co.jp
社長プロフィール

SANKYOは1966年の創業以来、遊技機を通じてお客様にワクワクする体験をお届けしてきました。「フィーバー」に始まるデジタル抽選式パチンコの先駆者として、常にイノベーションを追求してきた歴史があります。現在のスマートパチンコ・スマートパチスロへの大転換期においても、ラッキートリガー搭載機が大ヒットするなど、業界をリードするポジションを維持しています。中期経営計画「SANKYO VISION 25-27」のもと、商品開発力のさらなる強化と株主還元の充実に取り組み、持続的な成長を実現してまいります。
この会社のストーリー
パチンコ機部品の下請けメーカーとしてスタート。創業者の毒島邦雄は「自社ブランドの遊技機を作りたい」という強い志を持っていました。
デジタル抽選式パチンコ機「フィーバー」を開発し、パチンコ業界に一大ブームを巻き起こしました。フィーバーの名は社会現象となり、SANKYOの名を全国に轟かせました。
創業者の長男・毒島秀行が社長に就任。同年に東証一部に上場を果たし、本格的な企業成長の基盤を築きました。
パチンコの射幸性を抑制する新規制が施行され、業界全体が冷え込みました。SANKYOも減収減益に直面し、事業モデルの転換を迫られました。
メダルレス・球レスのスマート遊技機時代が到来。ラッキートリガー搭載機が大ヒットし、売上・利益ともに過去最高を更新しました。
小倉敏男が新社長に就任し、営業利益880億円を目指す中計を加速。配当性向40%の業績連動型配当も導入し、株主還元と成長の両立を図ります。
注目ポイント
遊技機という高付加価値ビジネスにおいて、フィーバーブランドの知名度とIPコラボ戦略で業界トップの収益性を実現。FY2023/3期以降は37〜38%台の営業利益率を安定的に維持しています。
有利子負債ゼロの完全無借金経営で、自己資本比率は84〜91%と上場メーカー屈指の水準。景気変動やパチンコ市場の逆風にも耐えうる強固な財務基盤が経営の安定性を支えます。
配当性向40%を目安とした業績連動型配当でFY2025/3期は1株100円の高配当。さらにFY2024/3期には約1,099億円の大規模自社株買いを実施し、総還元性向は極めて高水準です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 51.7円 | 118.3% |
| FY2017/3 | 51.7円 | 683.8% |
| FY2018/3 | 51.7円 | 219.4% |
| FY2019/3 | 51.7円 | 91.0% |
| FY2020/3 | 40.2円 | 81.9% |
| FY2021/3 | 40.2円 | 159.8% |
| FY2022/3 | 26.8円 | 32.8% |
| FY2023/3 | 38.3円 | 18.6% |
| FY2025/3 | 100円 | 40.7% |
株主優待制度あり(吉井カントリークラブ優待利用券、100株以上保有で年2回)
FY2024/3期より配当性向40%を目安とした業績連動型配当を導入し、下限を1株20円に設定。FY2025/3期は1株100円(配当性向40.7%)と大幅増配を実現し、利回りは約5%に到達。FY2021/3期の配当性向160%は業績低迷期でも株主還元を維持した結果です。利益回復に伴い配当も急増しており、中計期間中は40%前後の配当性向が続く見通しです。自社株買いにも積極的で、FY2024/3期には約1,099億円の大規模な買い戻しを実施。なお金額は株式分割(1→5)調整後の値です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は売上高1,918億円とわずかに減収ながら、営業利益736億円(営業利益率38.4%)は過去最高を更新。遊技機の高単価化と人気タイトルの好調が利益を押し上げました。FY2021/3期からFY2024/3期まで売上は3.4倍の急成長を遂げ、パチンコ市場のスマート化の波を的確に捉えています。FY2026/3期は減収減益の保守的予想(営業利益630億円)ですが、Q3時点では計画を上回るペースで推移。なお数値は2024年10月の株式分割(1→5)を反映した調整後の値です。
事業ごとの売上・利益
デジタル抽選式パチンコ機「フィーバー」シリーズが主力。ラッキートリガー搭載スマートパチンコが市場を牽引し、業界トップシェアを獲得
子会社ビスティを中心にスマートパチスロを展開。エヴァンゲリオン等の人気IPとのコラボ機が好調
パチンコ店向けの玉・メダル補給装置、周辺機器を製造・販売。店舗の省力化ニーズに対応
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.8% | 2.0% | - |
| FY2022/3 | 7.0% | 6.0% | - |
| FY2023/3 | 15.1% | 12.8% | - |
| FY2024/3 | 18.1% | 18.4% | 36.4% |
| FY2025/3 | 24.7% | 16.0% | 38.4% |
営業利益率はFY2023/3期以降37〜38%台と、遊技機メーカーとして驚異的な高収益体質です。FY2021/3期はコロナ禍の影響で11.3%に低迷しましたが、スマートパチンコの普及とフィーバーブランドの人気により4年間で利益率が3倍以上に急改善。ROEもFY2024/3期に21.4%とピークに達し、FY2025/3期も18.9%と高水準を維持しています。有利子負債ゼロのため財務レバレッジに頼らない「実力ベース」の高ROEである点が特徴です。
財務は安全?
有利子負債ゼロ・自己資本比率84〜91%という、上場メーカーの中でも屈指の財務健全性を維持しています。FY2024/3期に総資産が前期比730億円減少したのは、大規模な自社株買い・消却(約1,099億円)を実施したためです。それでも自己資本比率は85%を維持。FY2025/3期は総資産3,367億円に回復し、潤沢なキャッシュポジションを確保しています。BPSは2024年10月の株式分割(1→5)を反映した調整後の値です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 106億円 | 296億円 | -292億円 | 402億円 |
| FY2022/3 | 227億円 | 88.8億円 | -169億円 | 316億円 |
| FY2023/3 | 351億円 | 66.5億円 | -71.6億円 | 418億円 |
| FY2024/3 | 476億円 | 151億円 | -1,099億円 | 627億円 |
| FY2025/3 | 580億円 | -35.8億円 | -198億円 | 545億円 |
営業CFはFY2021/3期の106億円からFY2025/3期の580億円へ5.5倍に急拡大し、利益成長がキャッシュ創出に直結しています。投資CFがプラスの年度が多いのは、余剰資金を有価証券で運用しその売買が発生しているためです。FY2024/3期の財務CF▲1,099億円は大規模な自社株買い・消却によるもので、株主還元への積極姿勢を示しています。FCFは直近5年で累計約2,310億円を創出しており、配当原資は十分に確保されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 74.9億円 | 17.4億円 | 23.2% |
| FY2022/3 | 223億円 | 37.9億円 | 17.0% |
| FY2023/3 | 593億円 | 124億円 | 21.0% |
| FY2024/3 | 732億円 | 194億円 | 26.5% |
| FY2025/3 | 746億円 | 206億円 | 27.6% |
実効税率はFY2022/3期の17.0%からFY2025/3期の27.6%へと正常化してきました。FY2022/3期の低い税率は税制上の特別措置(研究開発税制等)の効果が大きく、利益成長に伴い税負担も増加しています。FY2025/3期の税額206億円は法人税等として国・地方自治体に納められており、群馬県を中心とする地域経済への貢献額としても大きなものです。FY2026/3予は利益減少を織り込みつつ、税率は約30%を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,007万円 | 886人 | - |
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関22.8%に加え、創業家・毒島家が個人名義(秀行3.6%・壮2.0%・章子1.8%)+資産管理会社マーフコーポレーション(1.8%)+小森雅子(1.4%)で合計約10.6%を保有し、安定株主は合計約33%。
株主構成は日本マスタートラスト信託銀行(16.2%)・日本カストディ銀行(6.6%)を筆頭とする機関投資家主体の構造です。一方、創業家の毒島家が毒島秀行(3.6%・元社長)、毒島壮(2.0%・常務執行役員)、毒島章子(1.8%)と一族で合計約7.4%を保有し、さらに資産管理会社と推定されるマーフコーポレーション(1.8%)を加えると創業家関連は約9.2%に達します。小森雅子(1.4%)も創業家に近い関係者と考えられます。外国法人ではJPモルガン・ステートストリートなどのカストディ銀行が名を連ねています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パチンコ機関連事業 | 約1,320億円 | 約520億円 | 約39% |
| パチスロ機関連事業 | 約420億円 | 約170億円 | 約40% |
| 補給機器等関連事業 | 約180億円 | 約45億円 | 約25% |
SANKYOはパチンコ機関連事業が売上の約69%を占める遊技機専業メーカーです。パチンコ機・パチスロ機ともに営業利益率39〜40%と極めて高い収益性を実現しており、人気IPとのコラボレーション戦略やフィーバーブランドの知名度が差別化要因です。補給機器事業はパチンコ店のインフラを支える安定収益源。パチンコ・パチスロ両市場で業界初の年間トップシェアを獲得したFY2025/3期は、スマートパチンコ市場での先行者優位が結実した年となりました。
この会社のガバナンスは?
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 720億円 | — | 736億円 | +2.2% |
| FY2026/3 | 630億円 | — | — | Q3時点で上振れペース |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「SANKYO VISION 25-27」は2024年5月に発表された3ヶ年計画で、最終年度FY2028/3の営業利益880億円を目指しています。商品開発力の強化、新規IPタイアップ、フィーバー・ビスティ・Gブランドの3ブランド展開を柱に据え、スマートパチンコ・スマートパチスロ市場でのシェア拡大を図ります。初年度FY2025/3期は営業利益736億円と期初予想を上回って着地し、順調な滑り出し。業績予想の精度も高く、経営陣の見通し能力には定評があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(配当込み総株主リターン)は386.9%と、同期間のTOPIX(213.4%)を約174ポイント上回る圧倒的なアウトパフォームです。FY2021年こそTOPIXに劣後していましたが、FY2023年以降はスマートパチンコの追い風と過去最高益の連続更新により急激に差が開きました。FY2024〜FY2025にかけてのTSR加速は、業績成長に加えて大規模自社株買いと増配の効果も反映しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 98.0万円 | -2.0万円 | -2.0% |
| FY2022 | 115.9万円 | +15.9万円 | 15.9% |
| FY2023 | 188.6万円 | +88.6万円 | 88.6% |
| FY2024 | 291.6万円 | +191.6万円 | 191.6% |
| FY2025 | 386.9万円 | +286.9万円 | 286.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER9.1倍は機械セクター平均(15倍)を大きく下回り、高収益企業としては割安な水準。一方PBR1.52倍はセクター平均をやや上回り、高いROEを反映しています。配当利回り5.08%はセクター平均の2倍以上で、高配当株としての魅力が際立ちます。営業利益率38.4%は機械セクター平均(8%)の約5倍で、遊技機という高付加価値ビジネスの特徴が表れています。信用倍率3.0倍は買い残が多く、短期的な株価の重石となる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3期Q3累計でパチンコ機販売台数の伸長により増収増益。通期業績予想に対し順調に進捗していることを報告。
小倉敏男氏が代表取締役社長に就任。石原明彦前社長から経営のバトンを引き継ぎ、SANKYO VISION 25-27の推進を加速。
FY2025/3期通期決算を発表。営業利益736億円・純利益540億円と過去最高益を達成。パチンコ・パチスロ両市場で業界初の年間トップシェアを獲得。
投資単位の引き下げと流動性向上を目的に1株→5株の株式分割を実施。個人投資家の参入しやすい株価水準に。
3ヶ年の新中期経営計画「SANKYO VISION 25-27」を発表。最終年度の営業利益880億円を目指し、商品開発推進・新規タイアップ機・3ブランド展開を柱に据える。
最新ニュース
SANKYO まとめ
ひとめ診断
「フィーバーで業界を変えた遊技機トップメーカー。スマートパチスロ時代に過去最高益を更新し、圧倒的な財務基盤と高配当で株主還元も加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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