6167プライム

冨士ダイス

Fuji Die Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE1.9%
BPS1042.9円
自己資本比率77.3%
FY2025/3 有報データ

日本のものづくりを支える、超硬技術のトップランナー

人と素材と技術の力で感動体験を共創し、地球と社会の未来に貢献する。

この会社ってなに?

あなたが毎日乗る自動車のボディやエンジン部品、手に取るスマートフォンの精密なパーツ、そして飲むジュースの缶。これら大量生産される製品は、すべて『金型』という固い型枠から作られています。冨士ダイスは、その金型の中でも特にダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ『超硬合金』を使った工具を作る国内トップ企業です。彼らの作る丈夫で長持ちする工具があるからこそ、多くの工場で高品質な製品を効率よく、安価に作ることができるのです。普段は目にすることのない工場の奥深くで、冨士ダイスの技術が私たちの豊かな生活を支えています。

冨士ダイスは、自動車や電子部品の製造に不可欠な超硬合金製の工具・金型で国内トップシェアを誇る老舗メーカーです。直近の2025年3月期は、売上高165.9億円、営業利益4.88億円と前期比で減収減益となりましたが、これは主要顧客である自動車業界の生産調整や原材料価格の高騰が影響したものです。現在進行中の「中期経営計画2026」では生産性向上と経営基盤強化を掲げ、2026年3月期は売上高176.7億円、営業利益6.0億円への回復を目指しています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都大田区下丸子2-17-10
公式
www.fujidie.co.jp

社長プロフィール

春田 善和
代表取締役社長
堅実派
当社は創業以来、人と素材と技術の力を結集し、お客様の期待を超える製品を提供してまいりました。現在推進中の中期経営計画では、経営基盤の強化を軸に、変化に対応できる企業体質への転換を目指します。100年企業として持続的に成長するため、脱炭素・循環型社会への貢献と企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1949
冨士ダイス工業所として創業

創業者の新庄鷹義氏が線引きダイスの修理から事業を開始。日本の戦後復興を支えるべく、ものづくりの根幹となる工具製造に乗り出した。

1954
超硬合金の一貫生産体制を確立

素材開発から製品化までを一貫して手がける体制を構築し、高品質な製品の安定供給を実現。国内トップメーカーへの礎を築いた。

1970
海外進出を開始

台湾に初の海外拠点を設立。日本の優れた技術力を世界に広め、グローバルな事業展開の第一歩を踏み出した。

2015
東京証券取引所市場第二部に上場

創業66年を経て株式上場を果たす。公開価格530円に対し初値800円と市場の高い期待を集め、さらなる成長に向けた経営基盤を強化した。

2020
コロナ禍での挑戦

世界的な経済停滞により業績が一時的に落ち込むも、製造業のサプライチェーンを支える重要な役割を担い続け、事業のレジリエンスを示した。

2024
新中期経営計画「中期経営計画2026」が始動

春田新社長体制のもと、生産性向上や経営基盤強化を掲げた新中期経営計画を開始。持続的な成長と企業価値向上を目指す。

2025
新合金「サステロイ」開発で注目

レアメタル使用量を大幅に削減した新合金を開発し、株式市場で大きな注目を集める。脱炭素・循環型社会に貢献する技術革新を推進している。

注目ポイント

オンリーワンの超硬技術

超硬合金製の耐摩耗工具・金型で国内トップシェアを誇る技術力。自動車から電子部品まで、日本の製造業の心臓部を支える隠れた巨人です。

未来を拓く新素材開発

レアメタルの使用を9割削減した新合金「サステロイ」を開発。環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献する先進的な取り組みが魅力です。

安定した株主還元

株主資本配当率(DOE)4%を目途とする安定した配当方針を掲げています。着実な成長と共に、株主への利益還元にも積極的な姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

1,522万円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期
-1.1% YoY
40
1株当たり配当金
2025年3月期実績
+25.0% YoY
186.9%
配当性向
2025年3月期
+97.4pt YoY
1,090
従業員数
2025年3月時点
N/A
165.9億円
連結売上高
2025年3月期
-0.5% YoY
4.88億円
連結営業利益
2025年3月期
-39.7% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
安定
自己資本比率 77.3%
稼ぐ力
普通
ROE 1.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: DOE 4%基準
1株配当配当性向
FY2016/32260.1%
FY2017/32251.4%
FY2018/32349.3%
FY2019/32450.5%
FY2020/32476.8%
FY2021/32293.7%
FY2022/32255.1%
FY2023/33249.1%
FY2024/33289.6%
FY2025/340186.7%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、中期経営計画においてDOE(株主資本配当率)4%を目途とした安定的な株主還元を掲げています。収益変動による配当への影響を抑え、資本効率を重視した還元姿勢を鮮明にしています。今後は業績成長とともに、持続的かつ着実な配当還元が期待されます。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
1.9%
業界平均
9.4%
営業利益率下回る
この会社
2.9%
業界平均
11.6%
自己資本比率上回る
この会社
77.3%
業界平均
51.8%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3169億円
FY2023/3172億円
FY2024/3167億円
FY2025/3166億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/38.1億円
FY2025/34.9億円

冨士ダイスの業績は、超硬合金製工具・金型の国内トップメーカーとして安定した売上を維持しており、2026年3月期には売上高176.7億円と増収を見込んでいます。一方で、利益面では原材料価格の高騰や将来に向けた人財投資の拡充が影響し、ここ数期は営業利益が4億〜11億円のレンジで推移する踊り場となっております。今後は、構造改革を通じて2027年までに営業利益率5%超の達成を目指す方針です。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
1.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.1%2.0%-
FY2022/33.3%3.1%-
FY2023/36.8%4.9%-
FY2024/33.7%2.7%4.9%
FY2025/31.9%1.7%2.9%

収益性は、2022年3月期から2023年3月期にかけて営業利益率が6%台後半まで改善しましたが、足元では製造コストの増加や先行投資により2%〜3%台に低下傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は低水準での推移が続いており、資本効率の向上が大きな課題となっています。今後は、生産工程の自動化や効率化を推進することで、収益力の再強化を図る計画です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率77.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
5,500万円
会社の純資産
207億円

同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%を超える強固な財務基盤を維持しています。有利子負債はほとんど存在しない無借金経営に近い状態であり、盤石な資産背景が同社の特徴です。余剰資金を効率的に活用することで、持続的な成長に向けた設備投資や株主還元を両立させることが可能な体質と言えます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+18.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-8.5億円
投資CF
借入・返済など
-6.6億円
財務CF
手元に残ったお金
+9.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/314.8億円-2.8億円-6.4億円12.0億円
FY2022/320.1億円-4.7億円-4.6億円15.4億円
FY2023/37.8億円-7.1億円-4.5億円6,300万円
FY2024/320.5億円-16.6億円-6.5億円3.9億円
FY2025/318.0億円-8.5億円-6.6億円9.5億円

営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、強固な本業の稼ぐ力を示しています。近年は設備投資やシステム刷新に向けた投資支出が活発化しており、フリーキャッシュフローは変動しているものの、長期的な成長投資を賄う十分な資金力を有しています。財務キャッシュフローは安定した配当の支払いや借入の返済等により、一貫して流出傾向にあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1当連結会計年度の当社グループのリスク候補及び重要リスク リスク候補 評価 大分類 中分類 小分類 No. 影響度 発生可能性 ※重要 リスク 外部環境 自然災害 1 大きい 高い
2環境問題 環境規制 2 やや小さい やや高い 気候変動 3 やや大きい やや高い
3経済環境 景気変動(国内・海外) 4 やや大きい 中
4為替変動 5 中 中 制度変更(会計・税務等) 6 やや小さい やや高い 市場の変化 市場の縮小 7 中 やや高い
5新素材・新製品の出現 8 小さい やや低い 既存製品の陳腐化 9 小さい やや低い パンデミック 感染症・伝染病 10 小さい やや低い 地政学リスク 11 やや大きい やや高い
6内部環境 戦略リスク 新規事業への投資(M&A含む) 12 大きい やや高い
7プライム市場上場維持基準 13 中 中 原材料調達 14 大きい やや高い
8協力会社 15 中 やや高い

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33.0億円0円0.0%
FY2022/312.0億円4.1億円34.3%
FY2023/312.3億円0円0.0%
FY2024/38.8億円1.7億円19.6%
FY2025/36.0億円1.8億円29.4%

法人税等の支払額は各期の税引前利益水準に応じて変動しており、過去には課税所得の調整等により実効税率が0%となる年度も見られます。直近のFY2025/3期の実効税率は約29%となっており、標準的な税率水準に収まっています。今後も業績の推移に伴い、安定的な納税が継続される見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
557万円
従業員数
1,090
平均年齢
44.7歳
平均年収従業員数前年比
当期557万円1,090-

平均年収は557万円であり、製造業の金型・工具業界の水準として堅実かつ安定的な報酬体系となっています。勤続年数が21.8年と非常に長いことから、長く腰を据えて働ける環境が整っており、業績に応じた着実な給与水準の維持が図られています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主30.1%
浮動株69.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関10.9%
事業法人等19.2%
外国法人等10.8%
個人その他57.9%
証券会社1.1%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は冨士ダイス社員持株会・CS企画・KP。

CHARLES SCHWAB FBO CUSTOMER(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,886,000株)9.48%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,749,000株)8.79%
冨士ダイス社員持株会(1,680,000株)8.44%
株式会社CS企画(1,571,000株)7.9%
KP株式会社(1,541,000株)7.74%
新庄 敦子(590,000株)2.96%
株式会社シルバーロイ(578,000株)2.9%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(337,000株)1.69%
新庄 由美子(300,000株)1.5%
木下 美佐子(200,000株)1%

大株主には国内外の金融機関や投資ファンドが名を連ねており、特に金融機関系の信託口が上位を占めることで、機関投資家からの一定の信頼と関心がうかがえます。また、社内持株会や創業家関連と思われる法人の保有率も高く、経営の安定と独立性が維持されている構造です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,100万円
取締役6名の合計

超硬合金を用いた耐摩耗工具・金型の製造を主力とし、次世代自動車関連などの成長分野へ注力しています。事業リスクとして、原材料価格の高騰や為替変動の影響、および特定業種(自動車産業など)の景況感に業績が左右されやすい点が主な経営課題として開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
7
設備投資額
5.3億円
平均勤続年数(従業員)
21.8

取締役会における女性比率は7.7%と依然として低く、多様性の確保が今後の大きな経営課題です。一方で、指名・報酬委員会の設置など透明性の高いガバナンス体制の構築を進めており、製造業として強固な監査体制を維持しながら中長期的な企業価値向上を目指しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
新中計は初年度から計画未達。過去の業績予想も下振れ傾向が目立ち、達成へのハードルは高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2026
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 200億円 順調 (165.9億円)
82.95%
営業利益: 目標 10億円 やや遅れ (4.88億円)
48.8%
ROE: 目標 8.0% 大幅遅れ (2.1%)
26.25%
株主資本配当率(DOE): 目標 4.0% 目途 順調
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025180億円166億円-7.8%
FY2024178億円167億円-6.3%
FY2023174億円172億円-1.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202510億円5億円-52.2%
FY202412億円8億円-30.9%
FY202311億円12億円+0.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現在進行中の「中期経営計画2026」では、最終年度(FY2027)に売上高200億円、営業利益10億円、ROE8%を目標に掲げています。しかし、初年度であるFY2025の実績は売上高165.9億円、営業利益4.88億円と、目標に対して大きくビハインドしている状況です。過去の業績予想も下振れで修正されるケースが多く、外部環境の変化に対応しきれていない点が課題です。株主還元策として株主資本配当率(DOE)4%を目途としており、配当は維持・増配傾向にありますが、本業の収益力回復が計画達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めてもTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」が続いています。特にFY2024以降はTOPIXの上昇に追随できず、差が拡大しています。これは、同社の業績が景気変動の影響を受けやすく、安定的な成長を示せていないことが株価の重しとなっているためです。高い配当利回りが株価を下支えしていますが、持続的な株価上昇には、中期経営計画の達成による成長ストーリーの実現が不可欠と言えます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+49.3%
100万円 →149.3万円
49.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021118.0万円+18.0万円18.0%
FY2022114.7万円+14.7万円14.7%
FY2023150.7万円+50.7万円50.7%
FY2024131.6万円+31.6万円31.6%
FY2025149.3万円+49.3万円49.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残518,200株
売り残399,400株
信用倍率1.30倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月中旬
第2四半期決算発表2026年11月中旬

業界平均と比較すると、PERは割高、PBRは同等水準ですが、配当利回りは3.36%と業界平均を大きく上回る魅力があります。これは、同社が株主還元を重視し、株主資本配当率(DOE)を経営指標に導入しているためです。信用倍率は1.30倍と拮抗しており、短期的な需給の偏りは小さいものの、将来の業績回復期待で買いが入っている状況と考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +5.4%
メディア数
18
株探, 日本経済新聞, 東洋経済オンライン, 鉄鋼新聞 ほか
業界内ランキング
上位 35%
機械業種 1,200社中 420位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
新製品開発30%
経営戦略20%
市場動向10%

最近の出来事

2026年2月決算発表

第3四半期累計期間において、経常利益が前年同期比3.2%増の4.5億円を達成し、増収増益を確保しました。

2025年7月新製品開発

次世代自動車向けに、地政学的リスクにも配慮したレアメタル削減新合金「サステロイ STN30」の開発を発表しました。

2024年4月経営方針

中期経営計画において、資本効率の改善を目指し、株主資本配当率(DOE)4%を新たな配当方針として策定しました。

冨士ダイス まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 40円
安全性
安定
自己資本比率 77.3%
稼ぐ力
普通
ROE 1.9%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「日本のモノづくりを『硬さ』で支える、超硬合金のトップランナー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU