日本金銭機械6418
JAPAN CASH MACHINE CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが海外旅行でカジノのスロットマシンを楽しんだことがあるなら、その裏側で日本金銭機械の技術が活躍していたかもしれません。同社は、お札が本物かどうかを瞬時に見分ける機械の世界的なトップメーカーです。普段、私たちがスーパーのセルフレジや駅の券売機でお金を入れたとき、機械が詰まらずスムーズにお釣りを計算してくれるのも、同社のような企業の精密な技術のおかげです。目には見えない場所で、社会のお金の流れを正確かつ安全に支えている、まさに「縁の下の力持ち」のような会社です。
貨幣処理機大手。2025期には売上高378.1億円、営業利益49.10億円を達成し、コロナ禍の赤字から劇的なV字回復を遂げました。この回復は、北米や欧州のカジノ市場の活況を背景に主力の海外ゲーミング事業が大きく伸長したことが要因です。2026期は一時的な減収減益を見込むものの、富士通フロンテックからの事業譲受などM&Aも積極的に行っており、事業ポートフォリオの変革を進める過渡期にあります。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市浪速区難波中2丁目11番18号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 34.2% | 23.8% | - |
| 2022/03期 | 2.7% | 1.9% | - |
| 2023/03期 | 12.5% | 8.7% | - |
| 2024/03期 | 11.8% | 7.6% | 9.0% |
| 2025/03期 | 12.6% | 7.8% | 13.0% |
| 3Q FY2026/3 | 16.4%(累計) | 10.0%(累計) | 9.8% |
収益性は2021/03期の赤字局面を脱却後、営業利益率が13.0%へ改善するなど大きく向上しました。これは主力事業である海外ゲーミング市場での高い競争力が寄与した結果です。足元ではROEが11.9%と資本効率を重視した経営が定着しており、効率的な利益創出体制が構築されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 170億円 | — | 75.6億円 | -254.8円 | - |
| 2022/03期 | 200億円 | — | 6.0億円 | 20.4円 | +17.8% |
| 2023/03期 | 253億円 | — | 31.5億円 | 106.2円 | +26.0% |
| 2024/03期 | 316億円 | 28.4億円 | 32.8億円 | 112.6円 | +25.1% |
| 2025/03期 | 378億円 | 49.1億円 | 38.1億円 | 141.0円 | +19.6% |
当社の業績は、ゲーミング市場における主力製品の需要拡大を背景に、2021/03期の赤字から劇的な回復を遂げました。2025/03期には売上高が約378億円まで成長し、収益基盤の強化が明確となっています。ただし、2026/03期予想では市場環境の変化を見込み、増収路線から一転して減収を予想するなど、外部環境の変動影響を受けやすい側面があります。 【3Q 2026/03期実績】売上234億円(通期予想比76%)、営業利益23億円(同163%)、純利益50億円(同156%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力は海外ゲーミング(カジノ向け)機器事業であり、北米や欧州での設備投資動向が業績に直結する構造です。為替変動リスクや海外での法規制の変化、特定顧客への依存度が高いことが、主要な経営リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 351億円 | — | 378億円 | +7.7% |
| 2024期 | 286億円 | — | 316億円 | +10.5% |
| 2023期 | 286億円 | — | 253億円 | -11.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 34億円 | — | 49億円 | +44.4% |
| 2024期 | 15億円 | — | 28億円 | +89.3% |
| 2023期 | 15億円 | — | 6億円 | -58.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は2033年3月期を最終年度とする長期ビジョンを掲げ、売上高550億円、営業利益率10%を目標としています。2025期実績は売上高378.1億円(進捗率68.7%)、営業利益率13.0%(目標達成済)と順調に進捗しています。特筆すべきは業績予想の精度で、直近2期連続で期初予想を大幅に上回る着地となっており、保守的なガイダンスを出す傾向が見られます。これは、カジノ市場など外部環境の変動が大きい事業特性を反映していると考えられます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
富士通フロンテックから中・小型リサイクラー・ディスペンサー事業を譲り受け、製品ポートフォリオを強化。
26年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比37.0%減となり、収益の伸び悩みが顕在化。
26年3月期上期経常利益を従来予想の5億円から10億円へ上方修正し、一時的な復調を示す。
経営効率化の一環として東京本社を三田ベルジュビルへ移転し、事業環境の変化に対応。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、2024/03期以降の借入金増加に伴い自己資本比率は60%台へ低下したものの、依然として強固な財務基盤を維持しています。総資産は2025/03期時点で約494億円に達しており、積極的な事業拡大を支える十分な資本蓄積があります。今後も負債をコントロールしつつ、安定的な成長投資を継続できる水準にあります。 【3Q 2026/03期】総資産502億円、純資産351億円、自己資本比率64.1%、有利子負債95億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.4億円 | 3,500万円 | 39.9億円 | 8.8億円 |
| 2022/03期 | 13.3億円 | 2.6億円 | 4.0億円 | 10.8億円 |
| 2023/03期 | 8.0億円 | 5.2億円 | 14.2億円 | 2.8億円 |
| 2024/03期 | 49.3億円 | 4.0億円 | 41.2億円 | 53.3億円 |
| 2025/03期 | 76.4億円 | 3.9億円 | 27.9億円 | 72.5億円 |
営業キャッシュフローは2024/03期の大幅なマイナスから2025/03期には約76億円のプラスへと急回復し、事業稼ぎ出す力が大幅に強化されました。投資キャッシュフローは継続的な設備投資により小規模なマイナスが続いています。潤沢な営業キャッシュ・フローを背景に借入金の返済を進めるなど、財務戦略の正常化が進んでいます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%であり、多様性の確保に向けて改善の余地がある現状です。監査体制については適切な報酬を支払うことで独立した監査法人によるチェックを強化しており、16社の連結子会社を抱える中堅企業として、グループ全体でのコンプライアンス管理を徹底しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 771万円 | 570人 | - |
従業員平均年収は771万円であり、製造業の中でも機械セクターとして高水準な給与体系を維持しています。グローバル市場における高いシェアと安定的な利益体質が、高い人件費を支える源泉となっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2022期以降、同社のTSRはTOPIXを一貫してアウトパフォームしており、特に2023期には224.6%という高い数値を記録しました。これは、コロナ禍からの急速な業績回復と、それに伴う増配・株価上昇が複合的に作用した結果です。株主還元への意識と業績の回復力が、市場平均を上回るリターン創出に繋がっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 17円 | 128.1% |
| 2017/03期 | 17円 | 45.1% |
| 2018/03期 | 17円 | 53.8% |
| 2019/03期 | 20円 | 46.0% |
| 2020/03期 | 17円 | - |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 5円 | 24.5% |
| 2023/03期 | 10円 | 9.4% |
| 2024/03期 | 26円 | 23.1% |
| 2025/03期 | 50円 | 35.5% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
当社は経営成績に応じた利益還元を重視する方針をとっており、直近では業績回復に伴い大幅な増配を実施しています。2025/03期は普通配当に加え記念配当も実施し、配当性向35.5%の水準まで引き上げました。今後は安定した利益成長を前提とし、株主への還元を強化する意向を示しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 112.9万円 | 12.9万円 | 12.9% |
| 2022期 | 125.7万円 | 25.7万円 | 25.7% |
| 2023期 | 224.6万円 | 124.6万円 | 124.6% |
| 2024期 | 250.1万円 | 150.1万円 | 150.1% |
| 2025期 | 203.1万円 | 103.1万円 | 103.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER8.9倍、PBR0.89倍といずれも業界平均を大きく下回っており、株価は割安と判断される水準です。特にPBRは解散価値とされる1倍を割り込んでいます。一方で、配当利回りは4.70%と市場平均を上回る高水準です。信用倍率は3.98倍とやや買い残が多い状況で、将来的な株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -29.0億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 13.8億円 | 7.8億円 | 56.3% |
| 2023/03期 | 12.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 35.7億円 | 2.9億円 | 8.0% |
| 2025/03期 | 46.8億円 | 8.7億円 | 18.5% |
過去の赤字繰越欠損金の解消に伴い、税負担額は期によって大きく変動しています。2025/03期には利益成長に伴い約8.7億円の法人税等を計上し、標準的な税率水準へ近づいています。今後は安定した黒字化に伴い、実効税率は適正範囲内で推移する見込みです。
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「カジノの金庫番がV字回復を遂げ、M&Aで非ゲーミング分野へも触手を伸ばす」
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