6418プライム

日本金銭機械

JAPAN CASH MACHINE CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE14.8%
BPS1189.4円
自己資本比率57.8%
FY2025/3 有報データ

世界のカジノを支える、貨幣処理技術のグローバルニッチトップ企業

識別・鑑別技術を進化させ、貨幣処理技術のパイオニアとして世界の現金流通を支え、安全で便利な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが海外旅行でカジノのスロットマシンを楽しんだことがあるなら、その裏側で日本金銭機械の技術が活躍していたかもしれません。同社は、お札が本物かどうかを瞬時に見分ける機械の世界的なトップメーカーです。普段、私たちがスーパーのセルフレジや駅の券売機でお金を入れたとき、機械が詰まらずスムーズにお釣りを計算してくれるのも、同社のような企業の精密な技術のおかげです。目には見えない場所で、社会のお金の流れを正確かつ安全に支えている、まさに「縁の下の力持ち」のような会社です。

貨幣処理機大手。FY2025には売上高378.1億円、営業利益49.10億円を達成し、コロナ禍の赤字から劇的なV字回復を遂げました。この回復は、北米や欧州のカジノ市場の活況を背景に主力の海外ゲーミング事業が大きく伸長したことが要因です。FY2026は一時的な減収減益を見込むものの、富士通フロンテックからの事業譲受などM&Aも積極的に行っており、事業ポートフォリオの変革を進める過渡期にあります。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
大阪市浪速区難波中2丁目11番18号
公式
www.jcm-hq.co.jp

社長プロフィール

上東 洋次郎
上東 洋次郎
代表取締役社長
挑戦者
急激に変化する事業環境に迅速に対応し、持続的な成長を目指します。M&Aや事業提携を積極的に展開するとともに、経営の効率化にも取り組み、株主様をはじめとするステークホルダーの皆様の期待に応え、企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1955
日本金銭機械株式会社 設立

大阪市南区(現・中央区)にて、硬貨計数機の製造・販売を目的として創業。貨幣処理の歴史がここから始まる。

1968
海外への第一歩、米国子会社を設立

JCM AMERICAN CORPORATIONを設立し、本格的な海外進出を開始。グローバル展開の礎を築く。

1990
世界が認めた技術力、紙幣識別ユニットを開発

ゲーミング市場向けに画期的な紙幣識別ユニットを開発。北米カジノ市場で高い評価を獲得し、主要サプライヤーとしての地位を確立する。

1993
大阪証券取引所第二部に上場

社会的な信用を高め、さらなる事業拡大に向けた経営基盤を強化。株式市場からの資金調達が可能となる。

2013
東京証券取引所市場第二部に上場

大証との現物市場統合に伴い、東証に上場。2014年には市場第一部(現・プライム市場)へ指定替えとなる。

2023
子会社の事業を吸収分割

子会社JCMシステムズから遊技場向け機器事業を承継。グループ内の事業再編により、経営の効率化と競争力強化を図る。

2025
創業70周年と新たな挑戦

創業70周年を迎え、社史「日本金銭機械70年史」を発刊。世界の貨幣処理を支えてきた歴史を振り返り、未来への決意を新たにする。

2032
長期ビジョン「JCM Global Vision 2032」

2033年3月期に売上高550億円、営業利益率10%を目指す長期ビジョンを策定。持続的な成長に向けたロードマップを明確にする。

注目ポイント

世界が認めるカジノ向けシェア

貨幣処理機のグローバル大手。特に北米をはじめとする世界のゲーミング(カジノ)市場で高いシェアを誇り、安定した収益基盤を築いています。

M&Aによる積極的な事業拡大

富士通フロンテックから中・小型リサイクラー事業を譲受するなど、M&Aや事業提携を積極的に活用。既存事業の強化と新たな成長領域の開拓を両輪で進めています。

安定した株主還元

安定配当を基本方針とし、業績に応じた利益還元を実施。2025年3月期には創業70周年記念配当を含む年間配当50円を予定しており、株主を重視する姿勢が魅力です。

サービスの実績は?

57%
グローバルゲーミング事業 売上構成比
FY2025
+4.0% YoY
15%
海外コマーシャル事業 売上構成比
FY2025
-3.0% YoY
118,320千円
従業員一人当たり売上高
FY2025
+26.8% YoY
50
1株当たり配当金
FY2025
+24円 YoY
3229万円
取締役報酬総額の増加額
FY2025
+22.1% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 57.8%
稼ぐ力
高い
ROE 14.8%
話題性
不評
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
50
方針: 配当性向30%以上を目安とし、成長投資とのバランスを考慮した安定配当
1株配当配当性向
FY2016/317128.1%
FY2017/31745.1%
FY2018/31753.8%
FY2019/32046.0%
FY2020/3170.2%
FY2021/300.0%
FY2022/3524.5%
FY2023/3109.4%
FY2024/32623.1%
FY2025/35035.5%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施しておりません。

当社は経営成績に応じた利益還元を重視する方針をとっており、直近では業績回復に伴い大幅な増配を実施しています。FY2025/3は普通配当に加え記念配当も実施し、配当性向35.5%の水準まで引き上げました。今後は安定した利益成長を前提とし、株主への還元を強化する意向を示しています。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
14.8%
業界平均
9.8%
営業利益率上回る
この会社
13.0%
業界平均
11.4%
自己資本比率上回る
この会社
57.8%
業界平均
49.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3200億円
FY2023/3253億円
FY2024/3316億円
FY2025/3378億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/328.4億円
FY2025/349.1億円

当社の業績は、ゲーミング市場における主力製品の需要拡大を背景に、FY2021/3の赤字から劇的な回復を遂げました。FY2025/3には売上高が約378億円まで成長し、収益基盤の強化が明確となっています。ただし、FY2026/3予想では市場環境の変化を見込み、増収路線から一転して減収を予想するなど、外部環境の変動影響を受けやすい側面があります。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
14.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
13.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-34.2%-23.8%-
FY2022/32.7%1.8%-
FY2023/311.2%8.1%-
FY2024/318.3%6.9%9.0%
FY2025/314.8%7.7%13.0%

収益性はFY2021/3の赤字局面を脱却後、営業利益率が13.0%へ改善するなど大きく向上しました。これは主力事業である海外ゲーミング市場での高い競争力が寄与した結果です。足元ではROEが11.9%と資本効率を重視した経営が定着しており、効率的な利益創出体制が構築されています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率57.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
224億円
会社の純資産
320億円

財務健全性については、FY2024/3以降の借入金増加に伴い自己資本比率は60%台へ低下したものの、依然として強固な財務基盤を維持しています。総資産はFY2025/3時点で約494億円に達しており、積極的な事業拡大を支える十分な資本蓄積があります。今後も負債をコントロールしつつ、安定的な成長投資を継続できる水準にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+76.4億円
営業CF
投資に使ったお金
-3.9億円
投資CF
借入・返済など
-27.9億円
財務CF
手元に残ったお金
+72.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-8.4億円-3,500万円39.9億円-8.8億円
FY2022/313.3億円-2.6億円4.0億円10.8億円
FY2023/3-8.0億円5.2億円-14.2億円-2.8億円
FY2024/3-49.3億円-4.0億円41.2億円-53.3億円
FY2025/376.4億円-3.9億円-27.9億円72.5億円

営業キャッシュフローはFY2024/3の大幅なマイナスからFY2025/3には約76億円のプラスへと急回復し、事業稼ぎ出す力が大幅に強化されました。投資キャッシュフローは継続的な設備投資により小規模なマイナスが続いています。潤沢な営業キャッシュ・フローを背景に借入金の返済を進めるなど、財務戦略の正常化が進んでいます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1研究開発投資に関するリスク 当社グループでは、時代の変化に伴い多様化するニーズに適応するため、積極的な研究開発投資を継続して行っております
2海外事業の展開に関するリスク 当社グループにおける海外での事業展開は、政治情勢や通商問題、事業の許認可や輸出入規制など各種法令の改廃及び新設、各国通貨の切り上げなどといったカントリーリスクの影響を受けます

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-29.0億円0円-
FY2022/313.8億円7.8億円56.3%
FY2023/312.7億円0円0.0%
FY2024/335.7億円2.9億円8.0%
FY2025/346.8億円8.7億円18.5%

過去の赤字繰越欠損金の解消に伴い、税負担額は期によって大きく変動しています。FY2025/3には利益成長に伴い約8.7億円の法人税等を計上し、標準的な税率水準へ近づいています。今後は安定した黒字化に伴い、実効税率は適正範囲内で推移する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
771万円
従業員数
570
平均年齢
43.3歳
平均年収従業員数前年比
当期771万円570-

従業員平均年収は771万円であり、製造業の中でも機械セクターとして高水準な給与体系を維持しています。グローバル市場における高いシェアと安定的な利益体質が、高い人件費を支える源泉となっていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主34%
浮動株66%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関14.2%
事業法人等19.9%
外国法人等4.5%
個人その他59.9%
証券会社1.5%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は上東興産。

上東興産株式会社(4,661,000株)17.31%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,275,000株)8.45%
上東 洋次郎(1,458,000株)5.41%
上東 好子(638,000株)2.37%
株式会社りそな銀行(563,000株)2.09%
株式会社三井住友銀行(503,000株)1.87%
トーターエンジニアリング株式会社(432,000株)1.61%
日本生命保険相互会社(403,000株)1.5%
日本金銭機械従業員持株会(325,000株)1.21%
BNP PARIBAS FINANCIAL MARKETS (常任代理人BNPパリバ証券株式会社)(317,000株)1.18%

上位株主には上東興産株式会社(17.31%)や創業者一族の資産管理会社的色彩が強く、安定的な経営体制が維持されています。機関投資家である信託銀行や大手銀行の保有が続いており、中長期的な保有比率が高い一方で、浮動株の比率は限定的であると推測されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,840万円
取締役5名の合計

主力は海外ゲーミング(カジノ向け)機器事業であり、北米や欧州での設備投資動向が業績に直結する構造です。為替変動リスクや海外での法規制の変化、特定顧客への依存度が高いことが、主要な経営リスクとして開示されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
4,991万円
連結子会社数
16
設備投資額
5.7億円
平均勤続年数(従業員)
15.6
臨時従業員数
105

女性役員比率は10.0%であり、多様性の確保に向けて改善の余地がある現状です。監査体制については適切な報酬を支払うことで独立した監査法人によるチェックを強化しており、16社の連結子会社を抱える中堅企業として、グループ全体でのコンプライアンス管理を徹底しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
業績予想は保守的な傾向があるが、目標を大幅に上回る実績を連続で叩き出しており、計画達成力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

長期ビジョン経営目標
〜FY2033
売上高: 目標 550億円 やや遅れ (378.1億円)
68.7%
営業利益率: 目標 10.0% 順調 (13.0%)
130%
中期経営計画目標
〜FY2026
ROE: 目標 8%以上 順調 (11.9%)
148.8%
PBR: 目標 1.0倍以上 順調 (0.89倍)
89%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025351億円378億円+7.7%
FY2024286億円316億円+10.5%
FY2023286億円253億円-11.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202534億円49億円+44.4%
FY202415億円28億円+89.3%
FY202315億円6億円-58.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は2033年3月期を最終年度とする長期ビジョンを掲げ、売上高550億円、営業利益率10%を目標としています。FY2025実績は売上高378.1億円(進捗率68.7%)、営業利益率13.0%(目標達成済)と順調に進捗しています。特筆すべきは業績予想の精度で、直近2期連続で期初予想を大幅に上回る着地となっており、保守的なガイダンスを出す傾向が見られます。これは、カジノ市場など外部環境の変動が大きい事業特性を反映していると考えられます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2022以降、同社のTSRはTOPIXを一貫してアウトパフォームしており、特にFY2023には224.6%という高い数値を記録しました。これは、コロナ禍からの急速な業績回復と、それに伴う増配・株価上昇が複合的に作用した結果です。株主還元への意識と業績の回復力が、市場平均を上回るリターン創出に繋がっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+103.1%
100万円 →203.1万円
103.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021112.9万円+12.9万円12.9%
FY2022125.7万円+25.7万円25.7%
FY2023224.6万円+124.6万円124.6%
FY2024250.1万円+150.1万円150.1%
FY2025203.1万円+103.1万円103.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残223,000株
売り残56,000株
信用倍率3.98倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第73期 定時株主総会2026年6月下旬

PER8.9倍、PBR0.89倍といずれも業界平均を大きく下回っており、株価は割安と判断される水準です。特にPBRは解散価値とされる1倍を割り込んでいます。一方で、配当利回りは4.70%と市場平均を上回る高水準です。信用倍率は3.98倍とやや買い残が多い状況で、将来的な株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面では上値が重くなる可能性も示唆しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
48
前月比 -12.5%
メディア数
24
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, M&Aオンライン, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 38%
機械セクター 1,200社中 456位
報道のトーン
40%
好意的
25%
中立
35%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
M&A・事業再編25%
株価・市況20%
広報・周年事業10%

最近の出来事

2026年3月事業譲受

富士通フロンテックから中・小型リサイクラー・ディスペンサー事業を譲り受け、製品ポートフォリオを強化。

2026年2月業績発表

26年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比37.0%減となり、収益の伸び悩みが顕在化。

2025年10月業績上方修正

26年3月期上期経常利益を従来予想の5億円から10億円へ上方修正し、一時的な復調を示す。

2025年7月拠点再編

経営効率化の一環として東京本社を三田ベルジュビルへ移転し、事業環境の変化に対応。

日本金銭機械 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 50円
安全性
安定
自己資本比率 57.8%
稼ぐ力
高い
ROE 14.8%
話題性
不評
ポジティブ 40%

「カジノの金庫番がV字回復を遂げ、M&Aで非ゲーミング分野へも触手を伸ばす」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU