JUKI
JUKI CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
世界のアパレル産業を支える技術力、工業用ミシン世界No.1メーカー
世界中の人々の『安心』『安全』『快適』を、ものづくりを通じて実現し、感動と幸せをお届けする企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日着ているTシャツやジーンズが、どうやって作られているか想像したことはありますか?その縫製の裏側では、世界中の工場でJUKIの工業用ミシンが大活躍しています。実はJUKIは、アパレル産業を支える工業用ミシンの世界トップメーカーなのです。また、普段使っているスマートフォンやパソコンの中にある小さな電子部品を基板に正確に取り付けるための精密な機械も作っています。もしあなたが手芸好きなら、JUKIの家庭用ミシンを使ったことがあるかもしれません。私たちの身の回りの「ものづくり」を、縁の下で支えている会社です。
工業用ミシンで世界トップシェアを誇るが、近年の業績は不安定。FY2025は売上高887.6億円、営業利益26.62億円と3期ぶりの黒字に転換しましたが、FY2024は9.62億円の営業赤字でした。現在は「売上偏重」から「利益重視」へのビジネスモデル変革を進めており、縫製事業のハイエンド市場へのシフトによる収益性改善が今後の成長の鍵を握ります。株価はPBR0.61倍と割安水準にあり、業績回復の確度が市場の評価を左右するでしょう。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 多摩市鶴牧2丁目11−1
- 公式
- www.juki.co.jp
社長プロフィール

当社は『売上偏重』から『利益重視』のビジネスモデルへと大きく舵を切りました。ハイエンド市場へのシフトとコスト構造改革を進め、お客様の期待を超える価値を提供することで、持続可能な企業成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
ミシンの国産化を目指し、機械製造業者有志が集まり組合を設立。日本のものづくりの歴史が始まる。
家庭用ミシンで培った技術を活かし、工業用ミシンの分野に進出。現在の中核事業の礎を築く。
企業としての信頼性を高め、さらなる成長に向けた基盤を確立。事業拡大を加速させる。
ミシン製造で培った精密技術を応用し、エレクトロニクス分野へ進出。第2の事業の柱を確立する。
世界的な経済危機の影響を受け、大幅な赤字を計上。事業構造の転換を迫られる厳しい時期を経験。
売上偏重から脱却し、ハイエンド市場へのシフトなど収益性改善を重視するビジネスモデルへ転換。
構造改革が実を結び、3期ぶりの黒字転換を達成。新たな成長ステージへと歩みを進める。
5か年の中期経営計画を推進し、新たなビジネスモデルを構築。持続可能な成長を目指す。
注目ポイント
アパレル産業向け工業用ミシンで世界首位の座を確立。グローバルなブランド力と技術力で、世界中の「縫う」を支えています。
近年の赤字から脱却し、ハイエンド市場への注力やコスト構造改革を断行。2025年12月期には3期ぶりの黒字転換を達成し、収益性の高い企業へと生まれ変わろうとしています。
ミシンで培った精密加工技術や制御技術を活かし、電子部品を基板に実装する「マウンタ」でも高い評価を獲得。第二の収益の柱として成長が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 25円 | 34.0% |
| FY2022/3 | 20円 | 1.6% |
| FY2023/3 | 15円 | 1.6% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 10円 | 21.3% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
配当方針は業績連動を基本としつつ、経営基盤の強化と将来の成長投資を優先する姿勢です。近年の赤字期には無配を実施しましたが、2025年度の黒字転換にあわせて1株あたり10円の復配を決定しました。今後はさらなる収益力の向上を通じて、安定的かつ継続的な利益還元を目指す方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
過去数年間は世界的な経済環境の悪化やコスト増の影響を受け、2023年度および2024年度は連続して営業赤字および最終赤字を計上する厳しい状況が続きました。しかし、直近の2025年度には縫製事業のハイエンド市場へのシフトといった利益重視戦略が功を奏し、営業利益約26億円、純利益約14億円の黒字転換を達成しました。2026年度も引き続き構造改革による利益率改善を見込んでおり、収益性の高い事業構造への転換を進めています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.0% | 1.7% | 3.8% |
| FY2022/3 | -0.2% | -0.1% | 2.4% |
| FY2023/3 | -21.7% | -5.1% | -2.8% |
| FY2024/3 | -10.0% | -2.3% | -1.0% |
| FY2025/3 | 4.3% | 1.2% | 3.0% |
収益性は、2023年度の営業利益率マイナス2.8%を底に、構造改革によるコスト削減や高付加価値製品への注力によって回復傾向にあります。2025年度には営業利益率が3.0%まで改善し、ROE(自己資本利益率)も4.3%とプラス圏へ復帰しました。今後は市場ニーズに応じた効率的な生産体制の維持を通じて、さらなる利益率の向上と資本効率の改善が課題となります。
財務は安全?
財務基盤については、2024年度に多額の有利子負債(約1,477億円)を抱えましたが、2025年度にはこれを約1,203億円まで圧縮し、自己資本比率を26.8%まで引き上げるなど財務の健全化に向けた取り組みが進展しています。総資産は過去と比較して縮小していますが、資産効率の改善と負債の適正化を並行することで、経営環境の変化に耐えうる強固な基盤構築を目指しています。今後も継続的な負債削減と資産構成の最適化が重要な舵取りとなります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -65.9億円 | -8.6億円 | -3.7億円 | -74.5億円 |
| FY2022/3 | -146億円 | -49.3億円 | 175億円 | -196億円 |
| FY2023/3 | 22.5億円 | -27.5億円 | 24.6億円 | -5.0億円 |
| FY2024/3 | 93.7億円 | -200万円 | -41.5億円 | 93.7億円 |
| FY2025/3 | 117億円 | 43.6億円 | -161億円 | 161億円 |
営業キャッシュフローは、2022年度のマイナス約146億円から2025年度にはプラス約117億円まで大幅に改善しており、本業での稼ぐ力が着実に回復しています。2025年度は投資による収入や資産売却等も寄与し、フリーキャッシュフロー(FCF)は大きくプラスに転じました。この潤沢なキャッシュをもとに、財務の安定化に向けた有利子負債の返済(財務CFの大幅なマイナス)を優先的に実施しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.4億円 | 12.8億円 | 37.4% |
| FY2022/3 | 11.6億円 | 12.4億円 | 106.7% |
| FY2023/3 | -36.8億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -33.3億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 14.1億円 | 1,300万円 | 0.9% |
2023年度および2024年度は赤字計上に伴い法人税等は発生していません。2025年度は黒字転換したものの、繰越欠損金の利用等により実効税率は低水準にとどまりました。2026年度の予想では利益の拡大とともに納税額も増加し、標準的な税負担水準へ戻る見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 557万円 | 3,828人 | - |
従業員平均年収は557万円であり、製造業や機械セクターの中堅水準に位置しています。業績の変動が激しい縫製機器市場において、利益重視のビジネスモデルへの転換期にあり、効率的な生産体制の構築と連動した着実な賃金水準の維持が課題となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はPEGASUS・みずほ銀行。
主要株主に日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が名を連ねており、安定株主の比率が高い構成となっています。一方で、かつての取引先や金融機関による持ち合い株も一部存在しており、コーポレートガバナンス改革の中でこれらの解消や資産効率の向上が求められています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業構成は工業用ミシンの縫製機器事業と電子部品実装機等の産業機器事業の二本柱です。直近の決算では利益重視の経営方針が功を奏し、大幅な黒字転換を達成しましたが、地政学リスクや中国市場の低迷などが事業上の主要なリスク要因として開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と、製造業としては比較的高い多様性確保の姿勢を示しています。また、19社の連結子会社を抱える規模に対し、8,000万円の監査報酬を支払うなど、監査体制の強化を通じたガバナンス向上に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 20億円 | — | 27億円 | +33.1% |
| FY2024 | 39億円 | — | -10億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 35億円 | — | -27億円 | 大幅未達 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,050億円 | — | 888億円 | -15.5% |
| FY2024 | 1,130億円 | — | 952億円 | -15.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画では、FY2028に売上高1,200億円、営業利益100億円を目標に掲げています。しかし、過去の中計が大幅未達に終わった実績や、近年の業績予想の下方修正が散見されることから、計画達成のハードルは高いと言わざるを得ません。FY2025は黒字転換を果たしたものの、これは利益重視戦略への転換によるもので、売上高は予想を下回っています。今後の収益性改善が計画通り進むか、慎重に見極める必要があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。JUKIのTSRは、FY2023以降、市場平均であるTOPIXを大幅に下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、数年にわたる赤字計上や無配転落による株価の低迷が主な原因です。FY2025に復配し株価も回復基調にありますが、過去のアンダーパフォームを挽回し、持続的にTOPIXを上回るリターンを生み出すためには、中期経営計画の達成を通じた安定的かつ持続的な利益成長が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 165.3万円 | +65.3万円 | 65.3% |
| FY2022 | 125.4万円 | +25.4万円 | 25.4% |
| FY2023 | 98.9万円 | -1.1万円 | -1.1% |
| FY2024 | 81.8万円 | -18.2万円 | -18.2% |
| FY2025 | 108.1万円 | +8.1万円 | 8.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安と評価されています。これは、過去の赤字経営や業績の不安定さがディスカウント要因となっているためです。信用倍率は8.7倍と高水準で、将来の株価上昇を見込んだ買いが多い一方、需給の緩みが上値を抑える可能性もあります。今後の決算で着実な業績回復を示し、市場の信頼を取り戻せるかが焦点です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期の連結決算にて、経常損益が14.1億円の黒字へ浮上した。
ソニーグループとの合弁を解消し、JUKIオートメーションシステムズを完全子会社化。
市場環境悪化に伴い、国内外の製造拠点で209人の人員削減を決定。
最新ニュース
JUKI まとめ
ひとめ診断
「世界のアパレルを支えるミシン王が、赤字脱却と高収益化を目指し、ハイエンドシフトに大奮闘中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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