6134プライム

FUJI

FUJI CORPORATION

最終更新日: 2026年4月7日

ROE4.7%
BPS2461.4円
自己資本比率81.1%
FY2025/3 有報データ

SMT実装機で世界トップクラス。AIサーバー時代の「基板の匠」

ロボティクスとデジタル技術で世界のものづくりを革新し、電子機器のサプライチェーンに不可欠な存在であり続ける

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォン、パソコン、車のカーナビ——これらの電子基板に極小の部品を1秒間に数十個載せているのがFUJIのロボットです。AIブームで増えるサーバーの基板も、FUJIの技術なしには作れません。電子機器の「縁の下の力持ち」を支える企業です。

FUJIは1959年創業の愛知県知立市に本社を置く産業用ロボットメーカーです。スマートフォンやPC、自動車の電子基板に部品を載せる「電子部品実装ロボット(SMTマウンター)」で世界トップクラスのシェアを誇ります。高速・高精度の実装技術を核に、工作機械事業や半導体製造装置も展開。近年はAIサーバー向け高密度基板の需要急増を受けて受注が回復し、FY2026/3期第3四半期累計の売上高は前年同期比36%増の1,273億円、経常利益は同80%増の200億円と大幅増収増益を記録。通期業績予想を大幅に上方修正し、経常利益は従来予想228億円から317億円へ引き上げました。無借金経営で自己資本比率約90%という強固な財務基盤も特徴です。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
公式
www.fuji.co.jp

社長プロフィール

五十棲 丈二
代表取締役社長
技術畑の革新者
ロボティクスとデジタル技術で世界のものづくりを革新する。AIや5Gの進化で電子基板の需要は拡大し続け、FUJIの技術が不可欠な時代がやってきました。

この会社のストーリー

1959
愛知・知立で創業

富士機械製造として設立。工作機械の製造からスタートし、精密加工技術を蓄積

1978
電子部品実装機に参入

エレクトロニクスの時代到来を見据え、SMT実装機の開発に着手。高速実装技術で急成長

2000
グローバル展開を加速

アジア・欧米に販売拠点を拡充。世界のスマートフォン・PC工場にFUJIの実装機が普及

2018
社名を「FUJI」に変更

ロボットソリューション企業への変貌を示すため社名変更。AI・IoT時代のスマートファクトリーを提案

2026
AIサーバー需要で飛躍

生成AI普及によるサーバー基板需要急増で受注が回復。経常利益317億円への上方修正で新成長ステージへ

注目ポイント

電子部品実装ロボットで世界トップクラス

スマホ・PC・車の電子基板に超高速で部品を載せるSMTマウンターで世界首位級のシェア。1秒間に数十個の極小部品を正確に実装する技術力は他社の追随を許しません

AIサーバー需要が業績を強力に押し上げ

生成AI普及に伴うサーバー基板需要の急増で受注が回復。FY2026/3 Q3の経常利益は前年同期比80%増、通期予想は317億円に上方修正と、V字回復が鮮明です

無借金経営×自己資本比率90%の鉄壁財務

有利子負債ゼロ、自己資本比率約90%、現預金580億円という強固な財務基盤。景気変動の影響を受けやすい設備投資関連企業ながら、財務面の安心感は抜群です

サービスの実績は?

世界首位級
SMT実装機シェア
電子部品実装ロボット
317億円
経常利益(修正後予想)
FY2026/3 通期
前期比2.1倍
89.5%
自己資本比率
FY2025/3末
無借金経営

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
安定
自己資本比率 81.1%
稼ぐ力
普通
ROE 4.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 配当性向30%以上を目安とした安定・継続配当
1株配当配当性向
FY2016/32837.8%
FY2017/33039.4%
FY2018/34020.5%
FY2019/35027.1%
FY2020/35030.5%
FY2021/35027.1%
FY2022/37031.9%
FY2023/38037.7%
FY2024/38072.3%
FY2025/38066.9%
9期連続増配
株主優待
なし
株主優待制度は実施していません。配当金による利益還元に注力しています

なし

FY2021/3の50円からFY2023/3に80円へ増配し、その後は80円を維持。業績調整期でもFY2024/3〜FY2025/3に減配しなかった点が評価できます。配当性向はピーク時72%に達しましたが、FY2026/3の業績回復で正常化が見込まれます。株主優待はなく、配当一本の還元方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.7%
業界平均
9.9%
営業利益率下回る
この会社
10.8%
業界平均
11.4%
自己資本比率上回る
この会社
81.1%
業界平均
49.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,481億円
FY2023/31,533億円
FY2024/31,271億円
FY2025/31,274億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3134億円
FY2025/3138億円

FY2023/3に売上高1,533億円・営業利益271億円のピークを記録後、顧客の設備投資抑制でFY2024/3〜FY2025/3は調整局面に入りました。しかしAIサーバー向け高密度基板需要の急増で受注が回復し、FY2026/3は売上高1,470億円(+15.4%)、営業利益180億円(+30.6%)とV字回復の見通しです。Q3累計では上振れペースで推移しており、通期予想の上方修正も実施済みです。

事業ごとの売上・利益

ロボットソリューション事業
約100,000百万円78.7%)
マシンツール事業
約22,000百万円17.3%)
その他事業
約5,000百万円3.9%)
ロボットソリューション事業約100,000百万円
利益: 約11,000百万円利益率: 約11.0%

電子部品実装ロボット(SMTマウンター)の開発・製造・販売。スマートフォン・PC・自動車・AIサーバー向けに世界トップクラスのシェア

マシンツール事業約22,000百万円
利益: 約2,500百万円利益率: 約11.4%

工作機械(旋盤・マシニングセンタ)の開発・製造・販売。自動車部品向けを中心に展開

その他事業約5,000百万円
利益: 約300百万円利益率: 約6.0%

制御機器、電子機器等。DATAFLUCTとの提携によるスマートファクトリー関連も含む

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
10.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.0%7.6%-
FY2022/313.8%8.7%-
FY2023/311.1%8.0%-
FY2024/33.9%4.2%10.6%
FY2025/34.7%4.5%10.8%

FY2022/3にROE10.1%・営業利益率19.2%のピークを記録。その後、電子部品実装機の需要調整でFY2024/3〜FY2025/3はROE 4〜5%台、営業利益率10〜11%に低下しました。ただし自己資本比率89.5%と極めて健全な財務基盤を維持しており、FY2026/3のV字回復に伴い収益性の改善が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率81.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
2,187億円

5期連続で有利子負債ゼロの実質無借金経営を維持。自己資本比率は85〜90%台と極めて高水準です。BPSは2,014円→2,461円と着実に増加。FY2025/3に総資産が若干減少したのは自己株式取得や配当支払いの影響ですが、財務の安全性は揺るぎません。現預金は約580億円を保有し、M&Aや設備投資への余力も十分です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+234億円
営業CF
投資に使ったお金
-114億円
投資CF
借入・返済など
-162億円
財務CF
手元に残ったお金
+120億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3309億円-105億円-45.8億円204億円
FY2022/3157億円-116億円-65.1億円41.2億円
FY2023/3130億円-57.8億円-79.5億円72.2億円
FY2024/3302億円-124億円-171億円178億円
FY2025/3234億円-114億円-162億円120億円

営業CFは安定的に120〜300億円を創出。FY2024/3に302億円と過去最高水準を記録しました。投資CFは設備投資中心で年間50〜120億円程度。財務CFは自己株式取得・配当支払いで年間45〜170億円のマイナス。FCF(フリーキャッシュフロー)は毎期プラスを確保しており、無借金経営のまま成長投資と株主還元を両立できる体質です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1設備投資サイクルの変動リスク。主力の電子部品実装ロボットは顧客の設備投資動向に大きく依存しており、半導体サイクルの下降局面では受注が急減する可能性があります。FY2024/3〜FY2025/3の業績低迷がこのリスクの顕在化事例です
2技術革新・競合リスク。SMT実装機市場ではヤマハ発動機、パナソニック、ASMパシフィックテクノロジーなどとの競争が激化しており、技術革新の遅れや価格競争によりシェアが低下するリスクがあります
3為替変動リスク。売上高の海外比率が高く、円高局面では海外売上の円換算額が目減りします。特に中国・東南アジア向けの比率が大きいため、新興国通貨の変動も業績に影響します
4地政学リスク・輸出規制。電子部品実装機は安全保障上の観点から輸出管理の対象となる可能性があり、米中対立の激化や各国の輸出規制強化により特定地域への販売が制限されるリスクがあります
5特定市場への依存リスク。AIサーバー向け需要の急拡大が足元の業績を牽引していますが、AI投資ブームの減速やサーバー発注の一巡により、受注が急減するリスクがあります
6人材確保リスク。ロボット・精密機械分野の高度技術者の確保が課題であり、愛知県の自動車関連企業との人材獲得競争が激化しています。技術開発の遅延に繋がる可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3232億円60.6億円26.1%
FY2022/3299億円87.5億円29.2%
FY2023/3290億円85.6億円29.5%
FY2024/3150億円45.7億円30.5%
FY2025/3153億円44.2億円28.8%

税引前利益はFY2022/3〜FY2023/3の約290億円をピークに、調整期でも150億円台を確保。実効税率は26〜30%台で推移しています。海外子会社の増加に伴い、FY2026/3予想は22.2%と低下見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
744万円
従業員数
2,976
平均年齢
43.9歳
平均年収従業員数前年比
当期744万円2,976-

平均年収744万円は機械業界の中で上位水準。単体従業員数2,976名、平均年齢43.9歳、平均勤続年数19.2年と長期勤続のベテラン社員が多い構成です。愛知県知立市を拠点としており、トヨタ系企業が集積する三河地方の優秀な技術者を多く抱えています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.3%
浮動株53.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.4%
事業法人等12.3%
外国法人等28.5%
個人その他25.3%
証券会社3.5%

金融機関30.4%+事業法人12.3%+取引先持株会3.6%で安定株主約46%。機関投資家中心の典型的なプライム銘柄の構成

日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (信託口)(13,708,000株)15.43%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(5,296,000株)5.96%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 常任代理人 株式会社みずほ銀行(4,861,000株)5.47%
FUJI取引先持株会(3,198,000株)3.6%
大同生命保険株式会社 常任代理人 株式会社日本カストディ銀行(2,506,000株)2.82%
株式会社三菱UFJ銀行(2,288,000株)2.57%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 常任代理人 株式会社みずほ銀行(1,850,000株)2.08%
株式会社名古屋銀行(1,554,000株)1.75%
BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC 常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行(1,259,000株)1.41%
JPモルガン証券株式会社(1,223,000株)1.37%

筆頭株主は信託銀行経由の機関投資家(15.4%)で、内外の機関投資家が大きなウエイトを占めるプライム銘柄らしい構成です。特徴的なのはFUJI取引先持株会(3.6%)の存在で、取引先企業による安定保有が一定の下支えとなっています。大同生命保険・三菱UFJ銀行・名古屋銀行など金融機関の政策保有も健在で、地元愛知の金融機関との繋がりが見られます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億7,700万円
取締役9名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
ロボットソリューション事業約100,000百万円約11,000百万円約11.0%
マシンツール事業約22,000百万円約2,500百万円約11.4%
その他事業約5,000百万円約300百万円約6.0%

ロボットソリューション事業が売上高の約80%を占める柱。SMT実装機の世界的な需要変動が業績全体を左右します。マシンツール事業は自動車部品向けで安定的に貢献。その他事業は規模は小さいものの、スマートファクトリーやAI活用など成長分野を含んでいます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 3名(30.0% 男性 7
30%
70%
監査報酬
6,600万円
連結子会社数
18
設備投資額
148.0億円
平均勤続年数(従業員)
19.2

取締役10名中女性3名(30.0%)と、プライム企業として高い水準を確保。五十棲丈二社長のもと、ロボットソリューションと工作機械の二本柱経営を推進しています。設備投資148億円は新型実装機の開発や豊田工場の設備更新に充当。平均勤続年数19.2年は安定した雇用環境を反映しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
FY2026/3はQ3段階で大幅上方修正。AI需要の追い風を的確に捉えた経営判断が高評価

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中計初年度は半導体サイクルの底で苦戦したが、AIサーバー需要の急拡大で一気に挽回。無借金経営の安定基盤が攻めの経営を可能にしている
中期経営計画(2024年5月公表)
2025年4月〜2028年3月
売上高: 目標 1,800億円(FY2028/3) やや遅れ (1,274億円(FY2025/3))
55%
営業利益率: 目標 15%以上 やや遅れ (10.8%(FY2025/3))
60%
ROE: 目標 10%以上 やや遅れ (5.0%(FY2025/3))
40%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026/3228億円317億円Q3累計200億円+39.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/3135億円-138億円+2.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画は売上高1,800億円・営業利益率15%以上・ROE 10%以上を目標に掲げています。FY2025/3(計画初年度)は半導体サイクルの谷間で出遅れましたが、FY2026/3のAIサーバー需要急増で一気に挽回。通期業績予想を+39%上方修正する積極的な姿勢を見せており、中計目標の達成可能性は高まっています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,145,000株
売り残107,800株
信用倍率20.0倍
2026/3時点
今後の予定
2026年3月期 本決算2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算2026年8月上旬

PERは30.5倍で機械業界平均18倍を大幅に上回っていますが、FY2026/3の業績回復を織り込むと実質PERは大幅に低下します(修正後予想ベースで約20倍程度)。PBR 1.95倍も業界平均を上回りますが、無借金経営・高いROE回復余地を考慮すると成長プレミアムとして許容範囲です。信用倍率20.0倍と買い残が多い点には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「強気
報道件数(30日)
38
前月比 +30%
メディア数
10
日経新聞, 東洋経済, Bloomberg
業界内ランキング
上位 10%
機械 220社中 18位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

AI/半導体需要35%
決算/業績25%
ロボット技術20%
海外展開12%
スマートファクトリー8%

最近の出来事

2026年2月上方修正

FY2026/3 Q3決算発表。売上高1,273億円(+36%)、経常利益200億円(+80%)。通期予想を大幅上方修正し経常利益317億円

2025年11月決算

FY2026/3 Q2(中間期)決算。売上高795億円(+26.3%)で中間期として過去最高を更新

2025年7月提携

DATAFLUCTと資本業務提携。データ活用技術でスマートファクトリーソリューションを共同進化

2025年5月決算

FY2025/3本決算発表。売上高1,274億円(+0.3%)と横ばい。半導体需要の調整期で設備投資が一時停滞

2024年12月海外展開

インドネシアに現地法人を設立。東南アジアの成長市場を開拓へ

最新ニュース

ポジティブ
FY2026/3 Q3累計、経常利益200億円で前年同期比80%増。通期予想を228億→317億円に大幅上方修正
02/10 · 決算短信
ポジティブ
中間期売上高795億円で過去最高更新。AIサーバー関連のアジア地域向け需要が牽引
11/12 · 決算短信
ニュートラル
DATAFLUCTと資本業務提携。AI×データでスマートファクトリーソリューションを強化
07/15 · PR TIMES
ニュートラル
FY2025/3本決算、売上高1,274億円で横ばい着地。FY2026/3はV字回復の見通し
05/13 · 決算短信
ニュートラル
役員異動を発表。五十棲社長体制のもとコーポレート部門を再編
03/19 · 適時開示

FUJI まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
安定
自己資本比率 81.1%
稼ぐ力
普通
ROE 4.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

電子部品実装ロボット世界トップクラス。AIサーバー需要を追い風に業績V字回復へ

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU