6240プライム

ヤマシンフィルタ

YAMASHIN-FILTER CORP.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE11.2%
BPS318.6円
自己資本比率82.2%
FY2025/3 有報データ

建機用油圧フィルターで世界トップシェアを誇る技術力集団

独自のフィルタ技術を進化させ、建設機械分野にとどまらず、人々の健康や環境保全に貢献するグローバル企業となること。

この会社ってなに?

あなたが普段目にする工事現場のショベルカーやクレーン。その心臓部であるエンジンや油圧システムがスムーズに動き続けるために、実はヤマシンフィルタの製品が「縁の下の力持ち」として活躍しています。同社は、機械内部のオイルを綺麗に保つための高性能フィルターで世界トップクラスのシェアを誇る会社です。コロナ禍で話題になった高性能マスクの一部も、この会社の技術から生まれました。他にも、ビルや商業施設の空調システムにも同社の技術が使われており、私たちが意識しないところで、クリーンで安全な環境を支えています。

建設機械用油圧フィルターで世界首位を誇り、FY2025は売上高201.0億円、営業利益26.30億円と大幅な増益を達成しました。主力の建機部門が安定収益源となる中、独自開発のナノファイバー技術を応用したエアフィルターなどの新事業育成が成長の鍵を握ります。FY2026は営業利益27.20億円と続伸を見込み、配当も前期の6円から12円へ倍増させるなど、株主還元への意識も高まっています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
神奈川県横浜市中区桜木町1-1-8 日石横浜ビル16F
公式
www.yamashin-filter.co.jp

社長プロフィール

山崎 敦彦
山崎 敦彦
代表取締役社長執行役員
挑戦者
当社はフィルタ専門メーカーとしてコア技術を磨き上げ、建設機械用油圧フィルタで世界トップシェアを獲得しました。今後は既存事業の深化に加え、M&Aも活用しながら新たな事業の柱を確立し、安定した経営基盤を構築します。中期経営計画のもと、新たな価値創造とESG経営を推進し、持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1956
ヤマシンフィルタの前身、山信工業株式会社を設立

創業者である山崎信策氏が、東京都品川区に建設機械用フィルターの研究開発・製造を開始。ここから世界企業への道が始まる。

2000
品質と環境の国際規格を取得

ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)を相次いで取得し、グローバル基準の経営体制を構築。

2014
東京証券取引所市場第二部に上場

長年の技術開発と市場開拓が実を結び、株式上場を果たす。公開価格を上回る初値をつけ、市場から高い期待を集めた。

2015
東京証券取引所市場第一部へ市場変更

上場からわずか1年で市場第一部(現在のプライム市場)へ移行。企業の成長性と信頼性を改めて証明した。

2019
エアフィルタ製造のアクシー社を買収

M&Aによりエアフィルタ事業へ本格参入。既存の油圧フィルタ事業に加え、新たな事業の柱を構築し、成長を加速させる。

2020
ナノファイバー技術でマスク事業に参入

長年培ったフィルタ技術を応用し、高性能マスク「ヤマシン・フィルタマスク」を開発・販売。社会課題の解決に貢献した。

2024
新中期経営計画「Fly to the next stage!」を発表

新たな価値創造、資本コストを意識した経営、ESG経営の推進を掲げ、2028年3月期を最終年度とする成長戦略を始動。

注目ポイント

世界トップシェアの技術力

主力製品である建設機械用油圧フィルタは世界トップシェアを誇ります。長年培われた高い技術力とノウハウが、グローバル市場での競争優位性を支えています。

フィルタ技術の多角的な展開

コア技術であるフィルタ技術を活かし、高性能マスクや高機能中綿素材など新分野へ積極的に進出。M&Aも活用し、事業の多角化による持続的成長を目指しています。

株主への還元意識

配当利回りは業界平均を上回る水準であり、自社製品のマスクなどがもらえる株主優待も実施。株主への利益還元に積極的な姿勢を見せています。

サービスの実績は?

11.5%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
+86.4% (営業利益)
12
1株当たり配当金
FY2025実績
+100% YoY
13.1%
営業利益率
FY2025実績
+5.3pt YoY
1
直近のM&A・提携
2024年4月以降
マッスルブループリンツと共同評価
24.3
1株当たり純利益 (EPS)
FY2025実績
+120.9% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 12円
安全性
安定
自己資本比率 82.2%
稼ぐ力
高い
ROE 11.2%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
12
方針: 安定配当と配当性向の向上
1株配当配当性向
FY2016/31.765.9%
FY2017/32.123.4%
FY2019/3629.4%
FY2020/3668.3%
FY2021/3656.1%
FY2022/36909.1%
FY2023/3666.4%
FY2024/3654.5%
FY2025/31249.3%
8期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

配当方針として、安定的な配当の継続と収益拡大に応じた配当性向の向上を意識した還元姿勢を掲げています。近年の業績拡大に伴い、2025年3月期には年間配当を従来の6円から12円へ増配しました。今後も成長投資とのバランスを考慮しながら、持続的な利益還元を目指す方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.2%
業界平均
9.4%
営業利益率上回る
この会社
13.1%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
82.2%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3188億円
FY2023/3186億円
FY2024/3180億円
FY2025/3201億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/314.1億円
FY2025/326.3億円

ヤマシンフィルタの業績は、建設機械向け油圧フィルタの世界的需要を背景に底堅く推移しており、2025年3月期には営業利益が26.3億円、純利益が17.2億円と大幅な増益を達成しました。近年の売上高は180億円から200億円規模で安定しており、市場環境の変化に応じた製品展開が寄与しています。2026年3月期も成長継続を見込み、純利益で19.1億円という過去最高水準の更新を計画しています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
13.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.8%2.7%-
FY2022/31.3%0.2%-
FY2023/31.1%2.5%-
FY2024/32.8%3.0%7.8%
FY2025/311.2%6.5%13.1%

収益性は、主力事業であるフィルタ製品の生産効率改善により向上傾向にあります。特に2025年3月期には営業利益率が13.1%まで上昇し、ROE(自己資本利益率)も7.6%に改善しました。先行投資や原材料価格の影響を受ける時期もありましたが、経営基盤の強化と高付加価値なナノファイバー素材へのシフトが利益率改善を後押ししています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率82.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4.7億円
会社の純資産
226億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は84.9%という高い水準を維持しています。有利子負債は一時的に計上されることがありますが、潤沢な現預金背景から実質無借金に近い状態を継続しています。盤石な資本構成により、将来的な成長投資やM&Aを機動的に実行できる環境が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+27.6億円
営業CF
投資に使ったお金
-5.3億円
投資CF
借入・返済など
-13.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+22.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/38,700万円-44.0億円32.1億円-43.1億円
FY2022/32.9億円-22.8億円-15.5億円-19.9億円
FY2023/324.1億円-11.7億円-7.2億円12.4億円
FY2024/326.3億円-5.4億円-14.7億円20.9億円
FY2025/327.6億円-5.3億円-13.0億円22.3億円

営業キャッシュフローは、事業の拡大に伴い年間約27億円規模の安定した創出能力を確立しています。かつては先行投資による投資CFの流出が先行していましたが、現在は投資を適正範囲に抑制し、強力なフリーキャッシュフローを生む構造へ転換しました。これにより、財務基盤の維持と並行した株主還元への原資確保が可能となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替レートの変動について当社グループは、生産拠点を日本、フィリピン及びベトナムに擁し、販売拠点を日本、アメリカ、ベルギー、タイ及び中国に擁しております
2公的規制等について当社グループの事業活動は、各国の政策動向やその国固有の規制等の影響を受けており、今後、当社グループが事業展開するにあたって、新たな関税、通貨規制、税制度等が導入された場合には、これらの対応コストの発生により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
3感染拡大に関するリスク当社グループは佐賀県、大阪府及びフィリピン、ベトナムの各生産拠点において厳重な対策を実施した上で、生産活動を含む事業活動を継続し、顧客に対する製品供給体制を維持しておりますが、感染症の感染拡大の影響により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-1.4億円0円-
FY2022/313.2億円12.7億円96.4%
FY2023/39.2億円2.7億円29.5%
FY2024/314.2億円6.3億円44.4%
FY2025/326.7億円9.5億円35.5%

法人税等の支払いは、連結業績の変動に伴い変動しています。特にFY2022/3期は個別要因による高い税負担率となりましたが、以降は概ね標準的な税率水準へ収束しています。今後も適正な税務管理のもと、持続的な利益成長に応じた納税を通じ社会貢献を行う方針です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
739万円
従業員数
751
平均年齢
39.9歳
平均年収従業員数前年比
当期739万円751-

従業員の平均年収は739万円であり、製造業の中でも比較的高い水準を維持しています。これは建設機械用フィルタで世界トップクラスのシェアを誇り、高い利益率を確保できる独自の技術力と収益基盤が、社員への高い還元に繋がっていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主53.8%
浮動株46.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.9%
事業法人等39.9%
外国法人等5.3%
個人その他37.3%
証券会社3.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はあさまホールディングス。

株式会社あさまホールディングス(24,055,950株)33.88%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(5,737,700株)8.08%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,562,500株)5.01%
山崎 裕明(2,181,124株)3.07%
山崎 敬明(2,085,140株)2.93%
株式会社みなとホールディングス(1,800,000株)2.53%
山崎 敦彦(1,418,427株)1.99%
株式会社けやきホールディングス(900,000株)1.26%
株式会社しらかばホールディングス(900,000株)1.26%
ヤマシンフィルタ従業員持株会(653,900株)0.92%

同社は創業者一族である山崎家関連の資産管理会社が上位を占めており、非常に強固な経営支配体制を構築しています。株式会社あさまホールディングスが筆頭株主として33.88%を保有しているほか、金融機関などの信託口が大半を占めており、安定した株主構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億2,400万円
取締役4名の合計

EDINET開示資料によると、建設機械用油圧フィルタを主力としつつ、ナノファイバー等の新素材事業にも注力しています。海外市場の依存度が高いことから為替変動や主要取引先の設備投資動向が事業リスクとして挙げられ、グローバルな需要変動に対して慎重な経営を行っています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 3名(33.3% 男性 6
33%
67%
監査報酬
4,800万円
連結子会社数
7
設備投資額
6.7億円
平均勤続年数(従業員)
8.7
臨時従業員数
377

女性役員比率が33.0%と高い水準にある点は、多様性ある経営体制の構築として非常に先進的です。監査等委員会設置会社を採用しており、社外取締役を過半数配置することで経営の監視機能と透明性を高めたガバナンス体制を運用しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益予想は保守的傾向が強いが、売上予想は比較的正確。計画達成に向け順調な滑り出し。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画『Fly to the next stage!』
FY2025〜FY2028
売上高: 目標 270億円 順調 (201.0億円)
74.4%
営業利益: 目標 37億円 順調 (26.30億円)
71.1%
ROE: 目標 12.0% 順調 (8.5%)
70.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022166億円188億円+13.4%
FY2023178億円186億円+4.6%
FY2024176億円180億円+2.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202215億円13億円-10.4%
FY20237億円12億円+76.4%
FY20246億円14億円+135.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2024年11月に発表された新中期経営計画では、FY2028を最終年度とし、売上高270億円、営業利益37億円という挑戦的な目標を掲げています。初年度であるFY2025は営業利益26.30億円と好調なスタートを切りました。過去の業績予想を見ると、特に営業利益は期初予想を大幅に上回る傾向があり、会社側の見通しは保守的と言えます。この「ガイダンス保守癖」を考慮すると、中計目標の達成確度は見た目以上に高い可能性があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社の安定した事業基盤にもかかわらず、成長期待が株価に十分に反映されず、市場全体の上げ相場に乗り切れなかったことを示しています。FY2025に発表された増配や新中期経営計画が、今後の株主価値向上とTSR改善につながるかどうかが重要な焦点となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-14.0%
100万円 →86.0万円
-14.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021125.0万円+25.0万円25.0%
FY202251.0万円-49.0万円-49.0%
FY202350.0万円-50.0万円-50.0%
FY202470.0万円-30.0万円-30.0%
FY202586.0万円-14.0万円-14.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,009,300株
売り残473,800株
信用倍率2.13倍
2026年3月19日時点
今後の予定
通期決算発表2026年5月中旬
第1四半期決算発表2026年8月上旬

信用倍率は2.13倍と標準的な水準で、短期的な需給の偏りは大きくありません。PERは業界平均を下回っており割安感がありますが、PBRは平均を上回っています。これは、同社の高い技術力や世界シェアといった無形資産が市場から評価されていることを示唆しています。配当利回りは業界平均より高く、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的と言えるでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
142
前月比 +5.2%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, 会社四季報オンライン, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 30%
機械業種 1,500社中 450位
報道のトーン
35%
好意的
45%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
経営戦略・中計25%
製品・技術開発20%
ガバナンス・役員15%

最近の出来事

2025年5月報酬改定

取締役報酬額の改定及び譲渡制限付株式の付与を決定し、経営陣の意欲向上を図る。

2025年11月業績修正

26年3月期第2四半期決算にて経常利益の上方修正を発表し、市場の期待を維持した。

2025年12月中計開示

長期ビジョン『YAMASHIN FILTER VISION 2030』を策定し、将来の成長戦略を明確化。

最新ニュース

ヤマシンフィルタ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 12円
安全性
安定
自己資本比率 82.2%
稼ぐ力
高い
ROE 11.2%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「建機フィルター世界首位」が、コロナ特需を経てナノファイバー技術を武器に異業種へ挑む技術者集団

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

機械」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU