マースグループホールディングス6419
Mars Group Holdings Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが街でパチンコ店を見かけたとき、その中で使われている玉やコインを管理するシステム、あるいはプリペイドカードで遊技する仕組みの多くをこの会社が提供しています。プレイヤーがスムーズに遊べるのも、お店側が正確に売上を管理できるのも、マースグループの技術が裏側で支えているからです。まさに、パチンコホールの運営に欠かせない「縁の下の力持ち」のような存在です。最近では、ホテルのカードキーを自動で綺麗にする機械や、冷凍食品などを買える次世代の自動販売機など、私たちの生活の意外と身近な場所でも同社の技術が活躍し始めています。
マースグループホールディングスは、パチンコホール向け周辺機器の国内大手です。スマート遊技機(スマパチ・スマスロ)への移行特需を捉え、2025年3月期は売上高422.5億円(前期比15.5%増)、営業利益123.31億円(同5.4%増)と過去最高益を達成しました。特需が一巡する2026年3月期は売上高375.0億円、営業利益107.0億円と減収減益を見込んでいますが、PBRは0.74倍と割安水準にあります。高い収益性と株主還元姿勢が特徴で、今後は特需後の安定成長と非アミューズメント事業の育成が焦点となります。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区南池袋1-13-23
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.5% | 1.4% | - |
| 2022/03期 | 3.5% | 3.1% | - |
| 2023/03期 | 5.7% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 13.5% | 11.6% | 32.0% |
| 2025/03期 | 11.7% | 10.2% | 29.2% |
| 3Q 2026/03期 | 7.5%(累計) | 6.2%(累計) | 28.8% |
収益性は飛躍的に向上しており、特に営業利益率は2021/03期の7.7%から2024/03期には32.0%という極めて高い水準に達しました。徹底したコスト管理と高付加価値製品の提供により、効率的な稼ぎを実現しています。ROEについても二桁台を安定的に維持しており、資本効率を重視した経営が定着しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 148億円 | — | 8.1億円 | 48.3円 | — |
| 2022/03期 | 151億円 | — | 18.6億円 | 110.2円 | +2.3% |
| 2023/03期 | 203億円 | — | 31.4億円 | 190.2円 | +34.7% |
| 2024/03期 | 366億円 | 117億円 | 85.9億円 | 499.9円 | +79.8% |
| 2025/03期 | 423億円 | 123億円 | 87.2億円 | 475.7円 | +15.5% |
当社の売上高は、2021/03期の約148億円から2025/03期には約423億円へと大幅な成長を遂げました。これは、アミューズメント機器事業において顧客ニーズに応える製品開発が奏功し、シェアを拡大したことが主因です。現在は市場環境の変化により2026/03期は減収減益の予想ですが、強固な製品力を背景に安定的な利益水準を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上252億円(通期予想比67%)、営業利益73億円(同68%)、純利益55億円(同71%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のアミューズメント関連事業における法的規制の改正や市場動向が最大の事業リスクです。一方で、安定した財務基盤を持ち、遊技機周辺機器の開発・製造・販売において高いシェアを有しており、環境変化に対して堅実なリスク管理を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 370億円 | — | 423億円 | +14.2% |
| 2024期 | 280億円 | 320億円 | 366億円 | +30.6% |
| 2023期 | 185億円 | — | 204億円 | +10.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 117億円 | — | 123億円 | +5.4% |
| 2024期 | 67億円 | 92億円 | 117億円 | +74.5% |
| 2023期 | 28億円 | — | 41.3億円 | +47.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は固定的な中期経営計画を策定せず、1年ごとの経営計画を基本としています。これは、主力のアミューズメント業界が法規制など外部環境の変化に大きく影響されるためです。近年は、スマート遊技機への移行特需を的確に捉え、期初予想を大幅に上回る好決算を連発しており、経営の柔軟性が奏功しています。一方で、株主還元については配当性向30%を基準とする明確な方針を掲げ、近年は40%を超える水準で安定配当を実現しています。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
創立50周年を記念し、前期比での増配を決定し株主還元姿勢を強調。
第2四半期決算にてアミューズメント事業の不振により売上高167億58百万円と大幅な減収を記録。
アミューズメント機器販売等の体制を強化するため、連結子会社間での組織再編を実行。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で89.9%と盤石です。有利子負債はゼロであり、実質無借金経営を継続することで、不測の事態にも対応できる強固な財務基盤を築いています。潤沢なネット資産を背景に、将来的な成長投資や株主還元を柔軟に実施できる体制が整っています。 【3Q 2026/03期】総資産918億円、純資産833億円、自己資本比率82.2%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.0億円 | ▲5.9億円 | ▲11.7億円 | 20.1億円 |
| 2022/03期 | 35.7億円 | 4.2億円 | ▲12.9億円 | 39.9億円 |
| 2023/03期 | 9.4億円 | ▲21.1億円 | ▲21.6億円 | ▲11.6億円 |
| 2024/03期 | 64.5億円 | ▲16.4億円 | 18.1億円 | 48.1億円 |
| 2025/03期 | 107億円 | ▲5.6億円 | ▲30.7億円 | 101億円 |
営業活動によるキャッシュフローは2025/03期に約107億円を創出するなど、本業による稼ぐ力が大幅に強化されています。設備投資を抑えつつ高い利益率を維持することで、フリーキャッシュフローも豊富です。この潤沢な資金を基に、配当性向を意識した株主還元や事業の成長投資へ適切に振り向けています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地があるものの、監査体制を強化し連結子会社9社を束ねる堅実なガバナンス体制を構築しています。中期経営計画を策定せず1年ごとの計画を重視する姿勢は、規制環境の影響を受けやすい業界特有の機動力ある経営判断を優先しているためです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 824万円 | 630人 | - |
従業員の平均年収は824万円と、製造業や機械業界の中でも上位水準にあります。パチンコ周辺機器というニッチトップな事業環境において、高い利益率を確保し、それを従業員へ適正に還元している企業体質が背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
2023年3月期(2023期)に自社TSRが189.8%とTOPIXの153.4%を大きく上回り、その後もTOPIXと同等かそれを超えるパフォーマンスを維持しています。これは、スマート遊技機特需による業績の急拡大と、それに伴う大幅な増配が株価を強く押し上げたことが主な要因です。高い株主還元方針が市場に評価され、株価上昇と配当の両面から株主価値向上に成功していることを示しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 34.3% |
| 2017/03期 | 70円 | 32.3% |
| 2018/03期 | 70円 | 44.8% |
| 2019/03期 | 80円 | 122.0% |
| 2020/03期 | 80円 | 58.1% |
| 2021/03期 | 70円 | 144.9% |
| 2022/03期 | 70円 | 63.5% |
| 2023/03期 | 70円 | 36.8% |
| 2024/03期 | 150円 | 30.0% |
| 2025/03期 | 195円 | 41.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として配当性向30%を基準とし、安定的かつ適正な利益還元を基本としています。近年の大幅な業績向上に伴い、積極的に増配を実施しており、株主還元姿勢を強めています。高水準の配当利回りと株主優待を組み合わせた総合的な還元で、中長期的な投資魅力が向上しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.5万円 | 0.5万円 | 0.5% |
| 2022期 | 107.2万円 | 7.2万円 | 7.2% |
| 2023期 | 189.8万円 | 89.8万円 | 89.8% |
| 2024期 | 210.8万円 | 110.8万円 | 110.8% |
| 2025期 | 216.3万円 | 116.3万円 | 116.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は7倍台と、買い残が売り残を上回る状況が続いており、将来の株価上昇を期待する投資家が多いことを示唆しています。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安感が強く、配当利回りの高さが際立っています。特需一巡による業績懸念が株価の重しとなっているものの、バリュエーションと株主還元の魅力から下値は堅いと見られます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.3億円 | 7.3億円 | 47.4% |
| 2022/03期 | 25.0億円 | 6.5億円 | 25.9% |
| 2023/03期 | 47.3億円 | 15.8億円 | 33.5% |
| 2024/03期 | 125億円 | 39.1億円 | 31.3% |
| 2025/03期 | 131億円 | 43.7億円 | 33.4% |
法人税等の支払いは、連結業績に連動して増加傾向にあります。2025/03期には約44億円の納税を行っており、高い利益水準を背景に社会的な納税義務を適切に果たしています。今後も業績変動に応じて適切に税務処理が行われる見通しです。
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マースグループホールディングス まとめ
「パチンコホールの黒子役が、スマート遊技機特需で過去最高益を叩き出し、高配当で株主を魅了するキャッシュマシン」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。