JUMP

井関農機6310

ISEKI & CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/03/28
01 / 4 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
注意
自己資本比率 26.2%
稼ぐ力
普通
ROE 5.1%
話題性
好評
ポジ 65%

この会社ってなに?

あなたが毎日食べているお米や野菜。その多くは、農家の方々がトラクターや田植え機といった機械を使って育てています。井関農機は、そうした農業に欠かせない機械を専門に作っている会社です。特に、お米を作るための田植え機や稲刈りをするコンバインに強く、日本の食卓を100年近くにわたって裏側から支えてきました。最近では、ドローンやAIを活用して農作業を楽にする「スマート農業」の技術開発にも力を入れており、未来の農業の形を創っています。

農業機械専業大手。2024期は売上高1684.3億円に対し、営業利益は19.20億円、最終純損失は30.22億円と厳しい結果となった。しかし、2025期には売上高1857.7億円、営業利益42.25億円と大幅な増益を見込む。現在、資産効率と収益性向上を目的とした構造改革「プロジェクトZ」を推進中であり、この取り組みがV字回復の鍵を握る。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
12月
本社
愛媛県松山市馬木町700番地

サービスの実績は?

1,857.7億円
連結売上高
2025期実績
+10.3% YoY
42.25億円
連結営業利益
2025期実績
+120.1% YoY
40
1株当たり配当金
2025期実績
+33.3% YoY
717
従業員数(単独)
日経会社情報調査
35%
整地用機械 売上構成比
25/12期
6,306,638
平均年間給与
日経会社情報調査
02 / 4 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
5.1%
株主資本の利回り
ROA
1.3%
総資産の活用度
Op. Margin
2.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期4.8%1.7%-
2022/12期5.9%2.1%-
2023/12期0.0%0.0%-
2024/12期4.1%1.4%1.1%
2025/12期3.7%1.3%2.3%
2025/12期5.1%1.3%2.3%

収益性は、過去数期にわたり低空飛行が続いていましたが、直近で回復基調にあります。2024/03期には純損失の影響でROEがマイナスとなりましたが、2025/03期には事業効率化が進みROEが3.5%まで改善しました。依然として営業利益率は2%台と製造業としては低水準であり、さらなる高付加価値製品へのシフトが課題です。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/12期1,582億円32.0億円141.4円-
2022/12期1,666億円41.2億円182.1円+5.3%
2023/12期1,699億円2,900万円1.3円+2.0%
2024/12期1,684億円19.2億円30.2億円-133.6円-0.9%
2025/12期1,858億円42.3億円27.6億円121.9円+10.3%

井関農機の業績は、構造改革「プロジェクトZ」の推進により収益体質が改善傾向にあります。2025/03期には売上高が約1,858億円まで回復し、営業利益も約42億円を確保しました。2026/03期予想では減収が見込まれるものの、値上げ効果や北米事業の復調により、約60億円の営業利益を見込む強気な計画となっています。 【2025/12期実績】売上1858億円(前期比10.3%)、営業利益42億円、純利益28億円。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
5.1%
業界平均
8.5%
営業利益率下回る
この会社
2.3%
業界平均
10.3%
自己資本比率下回る
この会社
26.2%
業界平均
56.6%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,900万円
取締役5名の合計

売上高は農業機械専業大手として安定的な基盤を有しており、スマート農業化や海外展開による収益多角化が重要なリスク要因かつ成長戦略となっています。開示データからは、棚卸資産の効率化や環境負荷の低い農機開発など、中長期的な競争力強化に向けた経営姿勢が読み取れます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去の業績予想は未達が目立つが、直近FY2025は大幅な上方修正で着地。計画達成への確度が向上している。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(プロジェクトZ)
2025期〜2027期
売上高: 目標 1,800億円 順調 (1,857.7億円)
103.2%
営業利益: 目標 60億円 順調 (42.25億円)
70.4%
累計営業CF: 目標 75億円 大幅遅れ (23.46億円)
31.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2023期1,765億円1,699億円-3.7%
2024期1,700億円1,684億円-0.9%
2025期1,705億円1,810億円1,858億円+9.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2023期45億円23億円-50.0%
2024期20億円19億円-4.0%
2025期26億円35億円42億円+62.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去数年は期初予想を下回る着地が続いていましたが、直近の2025期では売上・利益ともに期初予想を大幅に上回り、V字回復を印象付けました。これは資産効率と収益性の向上を目指す構造改革「プロジェクトZ」の成果が出始めたことを示唆しています。今後は、この改革を継続し、2026期の営業利益目標60億円を達成できるかが最大の焦点となります。

どんな話題が多い?

決算・業績45%
新製品開発25%
事業再編・提携20%
ガバナンス・その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 30%
機械業種 300社中 90位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

出来事の年表

2025年5月ガバナンス指摘

下請法に基づき金型の無償保管に関して公正取引委員会から勧告を受ける。

2025年10月新製品投入

欧州で高評価の乗用草刈機を国内展開し、環境保全型農業の需要を取り込む。

2026年2月業績好調

2025期の営業利益が42.25億円に達し、構造改革「プロジェクトZ」の成果が顕在化。

社長プロフィール

05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率26.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
172億円
借金(有利子負債)
Net Assets
784億円
会社の純資産

財務健全性は、有利子負債が2024/03期に約1,113億円まで急増したものの、その後圧縮へ転換しています。2025/03期時点で有利子負債は約828億円まで削減され、自己資本比率も35.2%まで回復しました。資産効率化を継続することで、今後さらなる財務基盤の安定化が期待されます。 【2025/12期】総資産2095億円、純資産784億円、自己資本比率26.2%、有利子負債172億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+235億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-44.4億円
投資に使ったお金
Financing CF
-151億円
借入・返済など
Free CF
+190億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期142億円20.4億円83.4億円122億円
2022/12期33.8億円29.8億円20.3億円63.6億円
2023/12期24.6億円54.2億円67.2億円78.8億円
2024/12期88.3億円58.4億円51.0億円29.8億円
2025/12期235億円44.4億円151億円190億円

キャッシュフローは、棚卸資産の削減と利益改善により営業CFが約235億円と大幅なプラスを記録しました。投資活動には継続的な設備投資が必要ですが、営業キャッシュフローの創出力が強まったことでFCF(フリーキャッシュフロー)も約190億円と大きく改善しています。この潤沢な資金を背景に、借入金の返済などの財務改善を積極的に進めています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 3名(27.3% 男性 8
27%
73%
監査報酬
8,300万円
連結子会社数
14
設備投資額
57.9億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
1091

女性役員比率が27.0%と上場企業平均と比較しても高い水準にあり、多様性の確保に積極的です。14社の連結子会社を擁する規模ながら、強固な監査体制を維持しており、経営の透明性向上と適正なリスク管理を両立させています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45.2%
浮動株54.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関31.9%
事業法人等13.3%
外国法人等10.5%
個人その他40.5%
証券会社3.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はみずほ銀行・井関営業・販社グループ社員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,730,000株)7.56%
株式会社みずほ銀行(1,070,000株)4.68%
ヰセキ株式保有会(1,017,000株)4.45%
農林中央金庫(868,000株)3.8%
三井住友信託銀行株式会社(800,000株)3.5%
井関営業・販社グループ社員持株会(755,000株)3.3%
株式会社伊予銀行(580,000株)2.54%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(527,000株)2.31%
損害保険ジャパン株式会社(434,000株)1.9%
野村證券株式会社(413,000株)1.81%

主要株主は信託銀行や金融機関が上位を占めており、安定株主比率が高い構成です。創業系や従業員持株会も一定の割合を保持し、経営の安定性を担保しつつ、機関投資家による保有を通じてコーポレート・ガバナンスへの規律が働いています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、特段の記載がない限り、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります
31) 経済情勢及び農業環境の変化 リスクの説明 リスクへの対応 前年度からの変化 当社グループは、農業機械の開発・製造・販売を主な事業内容としております
4主な事業基盤である国内農業においては、以下の構造的な課題等に起因して農機需要が減少した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります
5・農業従事者の高齢化・担い手不足による農家戸数の減少・政府による農業政策転換等の影響・農作物の価格変動による購買意欲の減退、景気の低迷等 当社グループでは、国内農業の抱える構造的な課題に対し、主に以下の対応を図っています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
654万円
従業員数
5,199
平均年齢
45.5歳
平均年収従業員数前年比
当期654万円5,199-

従業員平均年収は654万円であり、製造業の中では堅実な水準を維持しています。農業機械業界の収益は気候変動や国内外の農業政策に左右される側面がありますが、構造改革「プロジェクトZ」の推進により、収益性改善に伴う継続的な待遇改善が期待されています。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2023期、2024期はTOPIXが大きく上昇する中で株価が低迷し、差が拡大しました。これは、同期間の業績不振が主な要因です。ただし、2025期には株価が回復しTSRも146.1%と大幅に改善しており、業績回復を背景に市場評価が変化しつつある兆候が見られます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
40
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
2016/12期1.539.5%
2017/12期3024.1%
2018/12期3062.1%
2019/12期3093.7%
2020/12期00.0%
2021/12期3021.2%
2022/12期3016.5%
2023/12期302343.8%
2024/12期30-
2025/12期4032.8%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は現在実施されておりません。

同社の配当方針は、業績連動を基本としつつも、安定的な還元を目指す配当性向目標を掲げています。近年の業績変動により配当性向が一時的に跳ね上がる場面もありましたが、今後は収益性の改善に伴い、増配を継続する計画です。2026/03期に向けて2期連続の増配を予定しており、株主還元への姿勢を強化しています。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 146.1万円 になりました (46.1万円)
+46.1%
年度末時点評価額損益TSR
2021期102.1万円2.1万円2.1%
2022期89.1万円10.9万円-10.9%
2023期84.7万円15.3万円-15.3%
2024期76.2万円23.8万円-23.8%
2025期146.1万円46.1万円46.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残382,800株
売り残46,200株
信用倍率8.29倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
定時株主総会2026年3月27日
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬

競合のクボタなどを含む機械業界の平均と比較して、PER・PBRともに割安な水準にあります。これは過去の収益性の低さが株価に反映されているためと考えられます。一方で配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が見られます。信用倍率は8.29倍とやや高水準で、将来の株価上昇を見込んだ個人の買いが多い状況ですが、需給の緩みには注意が必要です。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期46.9億円14.9億円31.8%
2022/12期37.6億円0円0.0%
2023/12期20.9億円20.6億円98.6%
2024/12期15.8億円46.0億円291.6%
2025/12期41.2億円13.6億円33.1%

過去数期において、税引前利益に対して法人税等の負担率が大きく変動しているのは、特別損失の計上や繰延税金資産の取り崩し等が影響していると考えられます。2024/03期は純損失計上に伴う税務上の調整が発生し、一時的に高い実効税率となっています。2025/03期以降は正常水準への回帰を目指しており、収益安定に伴う税負担の平準化が見込まれます。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

井関農機 まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 40円
安全性
注意
自己資本比率 26.2%
稼ぐ力
普通
ROE 5.1%
話題性
好評
ポジ 65%

「日本のコメ作りを支える農機の名門、構造改革『プロジェクトZ』で収益性のV字回復を目指す」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU