6345プライム

アイチ コーポレーション

AICHI CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.5%
BPS112.7円
自己資本比率83.7%
FY2025/3 有報データ

高所作業車の国内トップシェア!社会インフラを”空”から支えるニッチトップ企業

特殊車両を通じて、安全で効率的な作業環境を創造し、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築に貢献することを目指します。

この会社ってなに?

街中で電線の工事やビルの窓拭き、街路樹の手入れをしている光景を見たことはありませんか?作業員を安全に高い場所へ運ぶ、あのクレーンのような乗り物、それが高所作業車です。アイチコーポレーションは、まさにその高所作業車を作っている国内トップメーカー。普段私たちが当たり前に使っている電気や通信、きれいな街並みは、同社の製品が「縁の下の力持ち」ならぬ「空の上の力持ち」として支えているおかげなのです。あなたの生活インフラのすぐそばで、アイチの技術が活躍しています。

高所作業車で国内トップシェアを誇る機械メーカー。2025年3月期は売上高593.1億円、営業利益74.40億円と堅調な業績を維持しています。近年、親会社だった豊田自動織機が保有株を放出し、新たに伊藤忠商事が筆頭株主となりました。これにより親子上場が解消され、今後は伊藤忠のグローバルネットワークを活用した海外展開の加速と、ファイナンスや中古車販売といったバリューチェーンの延伸が大きな成長ドライバーとして期待されます。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10
公式
www.aichi-corp.co.jp

社長プロフィール

山岸 俊哉
山岸 俊哉
代表取締役社長 社長執行役員
挑戦者
当社は高所作業車、穴掘建柱車などの機械化車両で社会インフラを支え、『作業環境創造』を実現することを使命としています。お客様の安全性や使いやすさを追求し、低炭素社会・循環型社会といった社会課題の解決にも貢献することで、持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1962
愛知車輌株式会社として設立

愛知県名古屋市に本社を置き、資本金1,000万円で設立。特殊自動車の製造・販売を開始し、社会インフラ整備の機械化に貢献する歩みをスタートさせた。

1964
高所作業車の生産開始

現在の中核事業である高所作業車の生産に着手。電気・通信工事などの現場の安全性と効率性を飛躍的に向上させる製品として、市場に投入された。

1988
名古屋証券取引所市場第二部に上場

着実な成長を背景に、名古屋証券取引所に上場。企業としての社会的信用を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。

1992
株式会社アイチコーポレーションへ商号変更

グローバルな展開を見据え、現社名である「株式会社アイチコーポレーション」に変更。新たなブランドイメージでさらなる飛躍を目指す。

2002
東京証券取引所市場第一部に上場

東証一部(現プライム市場)への上場を果たす。日本のトップ企業の一角として、事業規模と市場からの評価を確固たるものにした。

2003
豊田自動織機の連結子会社化

株式会社豊田自動織機と資本・業務提携し、同社の連結子会社となる。トヨタグループの一員として、生産性や品質管理の強化を図った。

2025
伊藤忠商事との資本業務提携

豊田自動織機からの株式譲渡により、伊藤忠商事が筆頭株主となる。伊藤忠商事のグローバルネットワークを活用し、海外展開を加速させる新たな成長ステージへ移行した。

2029
新たな中期経営計画の目標年度

伊藤忠商事との提携を背景に策定した新中期経営計画の下、海外売上比率の向上やバリューチェーンの強化を目指す。群馬県の新工場稼働も計画し、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

高所作業車で国内トップシェア

電線工事や通信工事などで不可欠な高所作業車において、国内トップシェアを誇ります。社会インフラを支えるニッチな分野での圧倒的な存在感が強みです。

安定した株主還元

株主還元に積極的で、7期連続の増配を発表するなど、安定した配当が魅力です。自己資本比率も高く、財務基盤が安定しています。

伊藤忠との提携で海外展開を加速

2025年に伊藤忠商事と資本業務提携。伊藤忠のグローバルな販売網や知見を活かし、これまで手薄だった海外市場への本格展開を加速させ、新たな成長を目指します。

サービスの実績は?

593.1億円
売上高
2025年3月期実績
+11.6% YoY
74.40億円
営業利益
2025年3月期実績
+17.3% YoY
55
1株あたり配当金
2025年3月期実績
+15円 YoY
64.7%
配当性向
2025年3月期実績
前年比+6.7pt
トップシェア
高所作業車 国内シェア
2025年時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
安定
自己資本比率 83.7%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
55
方針: 配当性向40%以上を基準に、安定的かつ継続的な利益還元を目指す方針です。
1株配当配当性向
FY2021/33241.6%
FY2022/33445.9%
FY2023/33645.5%
FY2024/34056.9%
FY2025/35564.7%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として安定的な利益還元を重視しており、近年は配当性向を意識した増配を継続しています。業績の拡大とともに配当額を着実に引き上げており、株主還元への姿勢は非常に積極的です。財務健全性が高いため、今後も現在の配当水準を維持あるいは増配する余地は十分にあると考えられます。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.5%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
12.5%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
83.7%
業界平均
52.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3566億円
FY2023/3607億円
FY2024/3531億円
FY2025/3593億円
営業利益
FY2022/368.6億円
FY2023/373.5億円
FY2024/363.4億円
FY2025/374.4億円

当社の売上高は国内高所作業車市場での確固たる地位を背景に年間約600億円規模で堅調に推移しており、FY2025/3には過去の減収局面を脱して成長基調を回復しました。営業利益面でも高水準の利益率を維持し、次期はさらなる売上拡大を見込んでいます。伊藤忠商事との資本業務提携による海外展開やアフターサービス強化が、今後の収益ドライバーとして期待されます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.1%6.5%11.9%
FY2022/37.4%6.2%12.1%
FY2023/37.6%6.2%12.1%
FY2024/36.4%5.6%11.9%
FY2025/37.5%6.3%12.5%

営業利益率は長年にわたり12%前後という高い収益性を安定して維持しており、ニッチトップ企業としての強みを発揮しています。自己資本利益率(ROE)は7%台で推移し、効率的な資産運用が行われています。安定した需要と効率的な生産体制により、競合他社と比較しても良好な収益環境を継続できている点が特徴です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率83.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
840億円

総資産1,000億円規模に対し自己資本比率は80%を超えており、極めて強固な財務健全性を維持しています。また、Interest Bearing Debt(有利子負債)がゼロの実質無借金経営を継続しており、財務リスクがほとんどない点も大きな魅力です。強固なバランスシートは、将来の成長投資や株主還元を支える重要な基盤となっています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+98.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-19.6億円
投資CF
借入・返済など
-31.3億円
財務CF
手元に残ったお金
+79.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3109億円-107億円-31.9億円2.2億円
FY2022/339.9億円10.0億円-32.2億円49.9億円
FY2023/345.1億円-22.5億円-32.3億円22.6億円
FY2024/371.1億円328億円-35.5億円399億円
FY2025/398.7億円-19.6億円-31.3億円79.2億円

本業で稼ぐ営業キャッシュフローは毎期約40億円から100億円規模と潤沢で、安定した稼ぐ力が最大の強みです。FY2024/3は投資有価証券の売却等によりフリーキャッシュフローが急増しましたが、基本的には適切な設備投資を行いながら余剰資金を創出しています。強固なキャッシュポジションは、積極的な株主還元や将来の成長投資の原資として有効に活用されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1政治・経済情勢当社グループは日本、アジア、オセアニアおよびヨーロッパ等で国際的に事業活動を営んでおります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/377.1億円18.0億円23.4%
FY2022/377.4億円20.9億円27.0%
FY2023/380.2億円20.6億円25.7%
FY2024/370.2億円17.5億円24.9%
FY2025/382.3億円18.9億円23.0%

法人税等の支払額は税引前利益に対して概ね20%台半ばで推移しており、日本の標準的な実効税率に近い水準です。過年度において特段の税務上の特例や大きな繰延税金資産の取り崩しは発生しておらず、業績に応じた適切な納税を行っています。FY2026/3期予想における税率の低下は、特定の会計上の調整項目による一時的な見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
657万円
従業員数
1,026
平均年齢
43.9歳
平均年収従業員数前年比
当期657万円1,026-

従業員の平均年収は657万円で、製造業の平均水準と比較して安定的な給与体系を維持しています。高所作業車というニッチな市場での国内トップシェアを背景とした収益基盤が、長期的に従業員の雇用や処遇の安定を支える源泉となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主72.9%
浮動株27.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関7.8%
事業法人等65.2%
外国法人等10.3%
個人その他15.1%
証券会社1.7%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は豊田自動織機。

株式会社豊田自動織機(40,521,000株)54.35%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(4,432,000株)5.94%
NDS株式会社(2,072,000株)2.78%
光通信株式会社(1,579,000株)2.12%
いすゞ自動車株式会社(1,274,000株)1.71%
アイチコーポレーション従業員持株会(701,000株)0.94%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(682,000株)0.92%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(611,000株)0.82%
JPモルガン証券株式会社(580,000株)0.78%
JPLLC CLIENT ASSETS-SK J (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(560,000株)0.75%

筆頭株主である伊藤忠商事(約23.6%)への移行が決定し、従来の豊田自動織機グループによる親子上場体制から脱却を図っています。この資本構成の変化は、海外展開やバリューチェーンの拡大を目指す経営戦略の転換を反映しており、今後の安定的な株主構成によるガバナンスの最適化が期待されます。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,000万円
取締役5名の合計

事業リスクとして為替変動や原材料価格の高騰、さらには景気変動による建設業界の投資動向が挙げられます。高所作業車および穴掘建柱車の開発・製造に特化した事業展開を行っており、国内のインフラ整備需要のみならず、資本業務提携を通じた海外市場への進出が今後の成長の鍵となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
4,935万円
連結子会社数
2
設備投資額
34.5億円
平均勤続年数(従業員)
19.3
臨時従業員数
138

社外役員比率を約57%確保し、独立性の高い取締役会を構成しています。女性役員比率は14.3%とさらなる向上の余地がありますが、監査等委員会設置会社としての監査体制強化や、資本業務提携を通じた経営の透明性向上に取り組んでいます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は未達が目立つものの、株主変更を機に新たな成長計画を策定し、巻き返しを図る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期事業計画
〜FY2029
売上高: 目標 1,000億円 やや遅れ (593.1億円)
59.3%
営業利益: 目標 120億円 やや遅れ (74.40億円)
62%
(旧)中期経営計画
〜FY2027
売上高: 目標 750億円 順調 (593.1億円)
79.1%
営業利益: 目標 90億円 順調 (74.40億円)
82.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025580億円593億円+2.3%
FY2024610億円531億円-12.9%
FY2023615億円607億円-1.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202571億円74億円+4.8%
FY202475億円63億円-15.5%
FY202376億円74億円-3.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FY2024は期初予想を大幅に下回りましたが、FY2025は増収増益を確保し、予想を上回って着地しました。注目すべきは、豊田自動織機に代わり伊藤忠商事が筆頭株主となったことで、従来の中計(〜FY2027)に加えて、新たにFY2029をターゲットとする事業計画が公表された点です。伊藤忠とのシナジーを活かした海外展開の加速が、この新計画達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2024まではTOPIXを一貫して下回っていましたが、FY2025には214.5%とTOPIX(213.4%)を上回り、逆転しました。これは、大幅な増配(40円→55円)に加え、伊藤忠商事との資本業務提携発表後の株価上昇が大きく貢献した結果です。株主構成の変化と積極的な株主還元策が、市場からポジティブに評価され始めたことを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+114.5%
100万円 →214.5万円
114.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021134.6万円+34.6万円34.6%
FY2022138.4万円+38.4万円38.4%
FY2023131.1万円+31.1万円31.1%
FY2024178.1万円+78.1万円78.1%
FY2025214.5万円+114.5万円114.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残230,000株
売り残29,600株
信用倍率7.77倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年10月下旬

PER・PBRともに機械セクターの平均値を下回っており、株価は割安な水準にある可能性が示唆されます。信用倍率は7.77倍と高めで、将来の株価上昇を見込んだ買い需要が強い状況です。これは伊藤忠商事との提携による成長期待が背景にあると考えられます。一方で、信用買い残が多いため、将来的な需給悪化のリスクには注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, ダイヤモンド・ザイ ほか
業界内ランキング
上位 15%
機械業界 350社中 52位
報道のトーン
55%
好意的
25%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

資本業務提携・株主変更40%
業績・決算開示30%
設備投資・新工場20%
株主還元10%

最近の出来事

2025年5月資本業務提携

伊藤忠商事と資本業務提携を締結し、豊田自動織機との親子上場を解消しました。

2025年7月増産体制

海外市場を見据え、群馬県に新工場を稼働させるなど生産能力を4割増強する計画を発表しました。

2026年1月決算減益

第3四半期累計決算において連結経常利益が前年同期比9.2%減の44.3億円となりました。

アイチ コーポレーション まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
安定
自己資本比率 83.7%
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「高所作業車の国内王者が、商社最大手の伊藤忠と組んでグローバル展開に本腰を入れる変革期」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU