6371プライム

椿本チエイン

TSUBAKIMOTO CHAIN CO.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE11.0%
BPS2533.1円
自己資本比率58.1%
FY2025/3 有報データ

見えないところで世界を動かす、チェーン技術のグローバルリーダー

“Moving the World” 未来を動かす原動力でありたい。私たちは社会課題の解決と人々の期待を超える原動力となることで、安心・安全で心豊かな社会の実現を目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段運転する自動車のエンジン、実はその心臓部で椿本チエインのチェーンが正確に時を刻んでいます。また、駅やショッピングモールで使うエスカレーターがスムーズに動くのも、同社の技術のおかげかもしれません。さらに、ネット通販で注文した商品がすぐに自宅へ届く、その裏側にある巨大な物流倉庫でも、商品を素早く運ぶコンベヤシステムなどで同社の製品が活躍しています。私たちの目に見えないところで、社会の『動き』を支えている会社です。

自動車・産業用チェーンで世界首位を誇る機械メーカー。FY2025は売上高2,791.9億円、営業利益228.5億円と堅調な業績を維持しています。近年は中核のチェーン事業に加え、KDDIとの合弁による物流DX事業や、競合の大同工業を完全子会社化するなど、M&Aや提携を通じて事業領域を積極的に拡大。既存事業の安定性を基盤に、新たな成長ドライバーを育成できるかが今後の焦点となります。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号
公式
www.tsubakimoto.jp

社長プロフィール

木村 隆利
木村 隆利
代表取締役社長
挑戦者
当社は100年以上にわたり培ってきた技術力で社会の発展に貢献してきました。現在は『中期経営計画2025』を着実に推進し、次の成長ステージへと歩みを進めています。これからも変革を恐れず、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1917
創業

椿本説三が大阪市大淀区に椿本商店を個人創業。自転車用チェーンの製造を開始し、チェーン事業の歴史が始まる。

1941
株式会社設立

株式会社椿本チヱイン製作所を設立。産業用チェーンの本格的な生産と事業拡大の礎を築く。

1949
東京・大阪証券取引所に上場

株式上場を果たし、企業としての社会的信用を高め、さらなる発展のための基盤を固める。

1970
マテハン事業部を新設

チェーン技術を応用し、搬送・保管システムを手掛けるマテリアルハンドリング事業部を新設。事業の多角化を推進する。

2017
創業100周年

創業から一世紀を迎え、世界トップクラスのチェーンメーカーとしての地位を確立。次の100年に向けて新たなスタートを切る。

2024
物流DXへ挑戦

KDDIとの合弁会社「Nexa Ware」を設立し、物流倉庫の自動化・DXソリューション事業に本格参入。新たな成長領域への挑戦を開始した。

2026
大同工業を完全子会社化

同業の大同工業を完全子会社化し、グローバル市場での競争力を一層強化。業界内でのプレゼンスをさらに高める。

Future
次期中期経営計画へ

創業110周年の2026年度から始まる次期中期経営計画では、売上高1,500億円を目標に掲げ、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

世界首位のチェーン技術力

自動車エンジン用タイミングチェーンや産業用スチールチェーンで世界トップシェアを誇ります。その高い技術力は、世界中のモノづくりを根底から支えています。

物流DXなど未来への積極投資

KDDIとの合弁会社設立やAIベンチャーとの提携など、既存事業の枠を超えた物流DXやAI活用に果敢に挑戦。未来の成長に向けた積極的な姿勢が魅力です。

安定した株主還元

安定的な配当を実施しており、株主優待として保有株数に応じた「プレミアム優待倶楽部」のポイントも提供。長期保有の株主を大切にする姿勢がうかがえます。

サービスの実績は?

2,792億円
連結売上高
FY2025/3期 実績
+4.6% YoY
228.5億円
連結営業利益
FY2025/3期 実績
+7.5% YoY
160
1株当たり配当金
FY2024/3期 実績
+30円 YoY
221.2億円
親会社株主に帰属する当期純利益
FY2025/3期 実績
+19.2% YoY
1
自動車エンジン用タイミングチェーン世界シェア
会社資料より
首位維持
1
産業用スチールチェーン世界シェア
会社資料より
首位維持

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55.9円
安全性
安定
自己資本比率 58.1%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
55.9
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/32029.3%
FY2017/32430.8%
FY2018/32431.0%
FY2020/343.338.9%
FY2021/32731.8%
FY2022/343.330.6%
FY2023/346.935.1%
FY2024/355.931.3%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

配当方針として、安定的な利益還元を重視しつつ、連結配当性向30%以上を目標とした利益成長に見合った増配を継続しています。高水準の配当を維持することで株主への積極的な還元姿勢を示しており、投資家にとって魅力的なインカムゲインを提供しています。中長期的な企業価値向上を通じて、持続的な還元強化を目指す方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.0%
業界平均
10.1%
営業利益率下回る
この会社
8.2%
業界平均
10.5%
自己資本比率上回る
この会社
58.1%
業界平均
49.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,159億円
FY2023/32,516億円
FY2024/32,668億円
FY2025/32,792億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3213億円
FY2025/3229億円

椿本チエインの業績は、自動車・産業用チェーンの世界的な需要を背景に右肩上がりの成長を維持しています。FY2025/3の売上高は2,792億円、当期純利益は221億円と過去最高水準を更新し、堅調な拡大基調にあります。FY2026/3も物流自動化システムの需要取り込みにより、売上高2,900億円とさらなる増収を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/34.9%2.8%-
FY2022/37.5%4.4%-
FY2023/38.7%4.0%-
FY2024/37.0%4.7%8.0%
FY2025/311.0%6.0%8.2%

収益性は着実に改善傾向にあり、FY2025/3にはROEが8.4%へと向上しました。営業利益率も8%台を安定して確保しており、製造業としての高付加価値な製品提供と効率的な生産体制が利益を押し上げています。今後はコスト転嫁の進展とDX関連事業の収益化により、さらなる利益率の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率58.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
556億円
会社の純資産
2,622億円

財務基盤は強固であり、自己資本比率はFY2025/3時点で約70%という極めて高い水準を維持しています。有利子負債は一時的な増加が見られるものの、潤沢な資産背景により財務の健全性は十分に保たれています。強固なバランスシートを活かした積極的な研究開発や設備投資が、同社の継続的な成長を支えています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+213億円
営業CF
投資に使ったお金
-118億円
投資CF
借入・返済など
-217億円
財務CF
手元に残ったお金
+94.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3279億円-95.6億円-43.5億円183億円
FY2022/3210億円-90.8億円-77.8億円119億円
FY2023/3214億円-92.8億円-99.6億円121億円
FY2024/3386億円-91.6億円-157億円294億円
FY2025/3213億円-118億円-217億円94.6億円

営業キャッシュフローは毎期安定して200億円以上のプラスを創出しており、本業での高い稼ぐ力が示されています。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資やDX推進のための支出が継続的に発生しています。十分なフリーキャッシュフロー(FCF)を確保しつつ、株主還元や事業再編に資金を割り当てるバランスのとれた運用を行っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替レート変動のリスク当社グループがグローバルに事業展開を行う中、想定を超える急激な為替変動があった場合には、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3110億円23.2億円21.0%
FY2022/3200億円55.0億円27.4%
FY2023/3210億円72.2億円34.4%
FY2024/3235億円49.0億円20.9%
FY2025/3253億円32.1億円12.7%

法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、近年は税効果会計や繰越欠損金の活用等により実効税率が低下傾向にあります。FY2025/3の実効税率は12.7%となっており、税務上の最適化が図られています。今後も国際的な事業展開に伴う各国の税制影響を考慮しながら、適正な納税が行われる見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
664万円
従業員数
8,768
平均年齢
43.4歳
平均年収従業員数前年比
当期664万円8,768-

従業員の平均年収は664万円で、製造業の平均と比較して一定の水準を維持しています。長く安定した成長を続ける企業体質が反映されており、勤続年数16.8年というデータからも、従業員が腰を据えて働ける環境が整っていることが推察されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.2%
浮動株53.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関36.6%
事業法人等9.6%
外国法人等29%
個人その他23.2%
証券会社1.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は太陽生命保険・STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)(11,608,000株)11.32%
太陽生命保険株式会社(9,130,000株)8.9%
椿本チエイン持株共栄会(4,873,000株)4.75%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,203,000株)4.1%
日本生命保険相互会社(4,137,000株)4.03%
椿本興業株式会社(3,476,000株)3.39%
株式会社三井住友銀行(3,000,000株)2.93%
株式会社日本カストディ銀行 (信託口)(2,170,000株)2.12%
THE BANK OF NEW YORK,TREATY JASDEC ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,696,000株)1.65%
野村信託銀行株式会社(投信口)(1,568,000株)1.53%

安定株主が多く、日本マスタートラスト信託銀行や太陽生命保険などが上位を占める盤石な株主構成です。椿本チエイン持株共栄会や椿本興業など、創業家や取引関係の深い法人が一定の株式を保有しており、中長期的な安定性を重視した資本政策が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,500万円
取締役3名の合計

チェーンや搬送システムなどの機械事業が連結68社の広範なグループで展開されており、グローバルな事業ポートフォリオが強みです。リスク要因として、原材料価格の変動や為替、さらには製造業固有の市場競争や海外拠点の地政学リスクを重要視しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
6,500万円
連結子会社数
68
設備投資額
124.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.8

女性役員比率は10.0%と改善の余地がありますが、指名・報酬委員会の活用などガバナンス体制の強化に注力しています。連結子会社68社を抱える大企業として、監査体制の充実に努め、適切な経営監視を行っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上目標はほぼ達成も、収益性目標は未達。業績予想精度は比較的安定。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画2025
FY2022〜FY2025
売上高: 目標 2,800億円以上 達成 (2,791.9億円)
99.7%
営業利益率: 目標 11%以上 未達 (8.2%)
74.5%
ROE: 目標 10%以上 達成 (10.5%)
105%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,800億円2,792億円-0.3%
FY20242,550億円2,668億円+4.6%
FY20232,400億円2,516億円+4.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025230億円229億円-0.6%
FY2024190億円213億円+11.9%
FY2023200億円190億円-5.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

「中期経営計画2025」では、最終年度の売上高目標2,800億円に対し実績2,791.9億円と肉薄し、ほぼ目標を達成しました。一方で、収益性の目標であった営業利益率11%以上に対しては実績8.2%と未達に終わっており、原材料価格の高騰などを価格転嫁で吸収しきれなかった点が課題として残ります。業績予想の精度については、期初予想からの乖離が小さく、比較的安定した経営管理が行われていると評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、FY2024以降にTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)に転じています。これは、安定的な増配と株価上昇が両立していることを示唆します。特にFY2024(配当160円)以降の積極的な株主還元策と、物流DXやM&Aといった成長戦略への市場の評価が、TSRを押し上げる要因になっていると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+155.0%
100万円 →255.0万円
155.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.0万円+27.0万円27.0%
FY2022132.1万円+32.1万円32.1%
FY2023143.9万円+43.9万円43.9%
FY2024229.1万円+129.1万円129.1%
FY2025255.0万円+155.0万円155.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残89,600株
売り残799,600株
信用倍率0.11倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

PBRが1倍を割り込み、PERも業界平均を下回っていることから、現在の株価は割安圏にある可能性が示唆されます。配当利回りは業界平均を大きく上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は0.11倍と極端に低く、売り残が買い残を大幅に上回っており、将来的な買い戻しによる株価上昇(踏み上げ)への期待感も内包しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 日刊工業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 15%
機械業種 1,200社中 180位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算30%
業務提携・買収35%
物流DX・新製品25%
その他10%

最近の出来事

2026年1月子会社化

大同工業を完全子会社化し、グローバルなチェーン事業の競争力を強化。

2025年12月技術展示

国際ロボット展にて人機一体との新世代電動シリンダを初公開。

2024年4月合弁設立

KDDIとの合弁会社Nexa Wareが物流倉庫の自動化ソリューションを開始。

最新ニュース

ポジティブ
12/23 · 椿本チエイン公式サイト
ポジティブ
植物工場を新設しアグリ事業への取り組みを強化
9/15 · 日本経済新聞
ポジティブ
大同工業の完全子会社化を発表しチェーン事業の統合を推進
5/14 · 日本経済新聞

椿本チエイン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55.9円
安全性
安定
自己資本比率 58.1%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「世界首位のチェーンメーカーが、物流DXとM&Aを両輪に未来の“動き”を創造中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU