ワイエイシイホールディングス
Y.A.C.HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
M&Aで多様な技術を結集し、半導体からヘルスケアまで未来を創る技術者集団
個性豊かな技術を持つグループ企業のシナジーを最大化し、2030年に売上1,000億円企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやテレビ。その画面を明るく表示したり、サクサク動かしたりするための超高性能な電子部品が、中にはたくさん詰まっています。実は、ワイエイシイホールディングスは、そうした電子部品を作るための「縁の下の力持ち」で、工場で使われる超精密な機械を開発・製造しています。また、最近では電気自動車(EV)の心臓部であるパワー半導体を作る装置も手掛けています。さらに、毛髪から病気のリスクを調べる新しい検査サービスにも挑戦しており、私たちの見えないところで未来の暮らしを支えている会社です。
各種自動化機器を手掛ける技術者集団。M&Aを積極的に活用し、事業ポートフォリオを拡大してきました。FY2025は売上高230.4億円、営業利益13.54億円と一時的に落ち込みましたが、翌期は売上高300億円、営業利益20億円への回復を見込んでいます。2030年に売上高1,000億円を達成するという長期目標を掲げ、主力の半導体・液晶関連装置に加え、ヘルスケアなど新規事業の育成を急いでいます。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都昭島市武蔵野3-11-10
- 公式
- www.yac.co.jp
社長プロフィール

私たちは2030年に売上1,000億円企業となることを目指し、事業ポートフォリオの再編・強化を進めています。M&Aを通じて多様な技術を持つ企業をグループに迎え入れ、シナジーを創出することで、社会に貢献し続ける企業グループとして成長していきます。
この会社のストーリー
東京都武蔵村山市にヤマト製作所として設立。八畳一間の小さな町工場から、自動化機器の開発・製造の歴史が始まる。
日本証券業協会(現JASDAQ)に株式を店頭公開。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築く。
ワイエイシイホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社体制へ移行。M&Aを加速させ、グループ経営を強化する体制を整える。
米ライナスバイオ社と資本提携。毛髪を用いた疾病解析という革新的な技術を取り込み、ヘルスケア分野への挑戦を本格化させる。
2026年度を最終年度とする新中期経営計画を策定。事業ポートフォリオの再編・強化を掲げ、持続的な成長を目指す。
計測器メーカーの三和電気計器などを子会社化。既存事業とのシナジーを追求し、グループ全体の競争力を一層強化する。
メカトロニクス事業を基盤とし、ライフサイエンス事業を新たな柱に成長させることで、売上高1,000億円企業グループへの仲間入りを目指す。
注目ポイント
積極的なM&Aを通じて、半導体や液晶関連の装置事業から、ヘルスケア、計測器まで多様な技術を持つ企業群を形成。時代に対応し成長し続けるビジネスモデルが魅力です。
米国の先進バイオ企業と提携し、「毛髪」から病気を解析する革新的なサービスに参入。既存のメカトロニクス技術に加え、ライフサイエンス分野という新たな成長エンジンを育成中です。
安定的な配当を継続しており、株主への利益還元に積極的です。2025年3月期の配当性向は53.8%(実績)と、株主を重視する経営姿勢がうかがえます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 9.9円 | 636.0% |
| FY2017/3 | 9.9円 | 22.6% |
| FY2018/3 | 9.9円 | 44.1% |
| FY2019/3 | 10円 | 16.4% |
| FY2020/3 | 10円 | 0.7% |
| FY2021/3 | 10円 | 53.8% |
| FY2022/3 | 18円 | 29.6% |
| FY2023/3 | 37.5円 | 74.6% |
| FY2024/3 | 37.5円 | 48.6% |
| FY2025/3 | 55円 | 181.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針は「安定配当」を基本としつつ、業績に応じた利益還元を重視しています。近年は業績の変動に合わせて配当を調整していますが、株主への利益還元を重要な経営課題と位置付けています。配当性向は年度により幅がありますが、企業価値の向上を通じて長期的な配当水準の維持・増大を目指す方針です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、パワー半導体製造装置や液晶関連装置といったメカトロニクス事業が主軸となっており、2026年3月期には売上高300億円、営業利益20億円を見込むなど、成長軌道への回帰を計画しています。前期は一時的に売上が230億円まで減少しましたが、これは特定の受注案件の期ズレや事業ポートフォリオ再編の影響によるものです。今後は、新分野であるヘルスケア関連への投資と、既存の自動化機器事業の効率化を両輪として利益率の改善を図る方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.2% | 0.9% | 5.2% |
| FY2022/3 | 7.6% | 3.0% | 7.4% |
| FY2023/3 | -5.0% | 2.4% | 7.9% |
| FY2024/3 | 12.7% | 3.2% | 8.6% |
| FY2025/3 | 11.1% | 1.4% | 9.3% |
収益性は、装置産業特有の受注変動の影響を受けやすく、直近の営業利益率は5.9%から7.5%のレンジで推移しています。2024年3月期には売上高の拡大に伴い営業利益率が7.5%まで向上しましたが、2025年3月期は競争激化や材料費の高騰により一時的に収益性が低下しました。今後は、付加価値の高い自動化ソリューションへのシフトを進めることで、安定した収益基盤の構築とROEの継続的な向上を目指しています。
財務は安全?
財務健全性については、自己資本比率が40%前後で安定して推移しており、健全なバランスシートを維持しています。2024年3月期以降、有利子負債が300億円規模まで増加していますが、これは将来の事業成長に向けた積極的な投資やM&Aに伴う資金調達が主因です。総資産は約410億円規模を確保しており、強固な技術基盤と豊富な手元流動性を活用して、中長期的な企業価値向上を推進できる体制にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.8億円 | -5.4億円 | 5.5億円 | 29.4億円 |
| FY2022/3 | 10.9億円 | -1.9億円 | -23.0億円 | 9.0億円 |
| FY2023/3 | -16.4億円 | -7.4億円 | 2.7億円 | -23.8億円 |
| FY2024/3 | 8.8億円 | -21.8億円 | 22.5億円 | -13.0億円 |
| FY2025/3 | 26.7億円 | -10.8億円 | -20.7億円 | 15.9億円 |
営業キャッシュフローは事業の進捗により年度ごとに変動がありますが、2025年3月期には約26.7億円のプラスを確保し、本業での稼ぐ力が回復しています。投資活動については、将来の成長に向けた積極的な設備投資やM&Aを継続しており、FCF(フリー・キャッシュ・フロー)は戦略的な投資フェーズに応じてプラスマイナスが入れ替わる構造です。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、持続的なキャッシュ創出能力を高めていく方針です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.4億円 | 4.0億円 | 54.4% |
| FY2022/3 | 14.9億円 | 3.8億円 | 25.8% |
| FY2023/3 | 15.4億円 | 6.2億円 | 40.2% |
| FY2024/3 | 20.7億円 | 6.6億円 | 31.7% |
| FY2025/3 | 11.2億円 | 5.7億円 | 50.3% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動しています。実効税率が法定税率を上回る期があるのは、繰延税金資産の取り崩しや、交際費等の損金不算入など税務上の調整項目が発生しているためです。将来の業績見通しに基づき、今後も適正な納税を継続する予定です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 666万円 | 832人 | - |
従業員平均年収は666万円となっており、製造業(機械・装置関連)の中堅企業としては競争力のある水準を維持しています。安定した業績推移を背景に、技術力の向上や人的資本投資にも注力している点が給与水準に反映されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はモモタケ。
筆頭株主である株式会社モモタケが13.25%を保有し、次いで信託銀行系が続きます。創業家関連の持株比率が一定水準を維持しており、経営の安定性を担保しつつ、中長期的な視点での事業推進が可能な構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
パワー半導体や液晶製造装置を核としたメカトロニクス事業が柱です。近年の開示では事業ポートフォリオの再編と効率化を推進しており、今後はヘルスケア関連など新規領域への拡大による収益源の多角化が成長の鍵となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、ガバナンス強化に向けた取り組みが進行中です。連結子会社20社を束ねるグループ経営において、監査体制の充実を図り、持続的な企業価値向上を目指す体制が整えられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 320億円 | — | 230億円 | -28.0% |
| FY2024 | 370億円 | — | 268億円 | -27.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 32億円 | — | 14億円 | -57.7% |
| FY2024 | 37億円 | — | 20億円 | -45.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(2024~2026年度)は、外部環境の変化を理由に最終年度の目標を大幅に下方修正しました(売上高560億円→360億円、営業利益75億円→36億円)。FY2025実績は修正後目標に対しても進捗が遅れており、達成のハードルは高い状況です。また、過去2期の業績予想が期初予想から大幅に下振れて着地しており、会社側の見通しの精度が投資家の信頼を得る上での課題となっています。2030年に売上1,000億円という長期目標達成には、計画の確実な実行が不可欠です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの過去5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2023には697.8%という高い数値を記録しました。これは、積極的な増配による配当利回りの向上と、パワー半導体関連事業への期待感を背景とした株価上昇が複合的に作用した結果です。株価は変動が大きいものの、株主還元への積極的な姿勢がTSRを押し上げる重要な要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 241.2万円 | +141.2万円 | 141.2% |
| FY2022 | 420.8万円 | +320.8万円 | 320.8% |
| FY2023 | 697.8万円 | +597.8万円 | 597.8% |
| FY2024 | 665.6万円 | +565.6万円 | 565.6% |
| FY2025 | 487.9万円 | +387.9万円 | 387.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は47.33倍と高く、将来の株価下落圧力となりうる信用買い残が積み上がっている点には注意が必要です。業界平均と比較すると、PER・PBRは割安な水準にありますが、時価総額は小規模です。一方、配当利回りは3.71%と業界平均を大きく上回っており、高配当を重視する投資家にとっては魅力的な水準と言えるでしょう。次回の通期決算発表は5月中旬に予定されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
三和電気計器グループを完全子会社化し、計測器事業の強化を図る。
第3四半期決算にて営業利益が前年同期比53.2%増の好業績を達成。
毛髪を用いた疾病解析検査サービスに参入し、ヘルスケア領域の多角化を推進。
最新ニュース
ワイエイシイホールディングス まとめ
ひとめ診断
「M&Aを駆使する技術者集団が、半導体装置とヘルスケアの二刀流で1,000億円企業を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「機械」に分類される他の企業
創業100年超の老舗ポンプメーカーが、世界の水インフラと次世代エネルギー(水素)を商機に変え、M&Aで新領域へ進撃中
静かに杭を打ち込む『サイレントパイラー』で、世界の建設現場の常識を変えた高知発のニッチガリバー
日本のモノづくりを『硬さ』で支える、超硬合金のトップランナー
タップ世界シェアNo.1。33カ国に展開する精密切削工具のグローバルリーダー
日本の重工業の巨人が、航空宇宙と脱炭素技術の双発エンジンで未来へ離陸する
ビル解体の『巨大なハサミ』で国内トップ、老朽化インフラ更新を追い風に世界へ挑む建機アタッチメントの巨人
減速機と射出成形機で世界トップクラス、住友グループの総合重機械メーカーが構造改革で次の成長へ
日本の精密加工を武器に、中国EV市場で勝ち続ける小型自動旋盤の巨人