6368プライム

オルガノ

Organo Corporation

最終更新日: 2026年4月7日

ROE24.2%
BPS2631.2円
自己資本比率59.7%
FY2025/3 有報データ

半導体の命を洗う超純水のスペシャリスト、TSMCの知られざる右腕として世界の先端技術を支える

水を究め、水から価値を創造する。限りなくH2Oに近い超純水技術で、世界の先端産業と持続可能な社会を支える。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコンの半導体チップは、製造工程で極めて純度の高い水で洗浄されています。この「超純水」を作る装置を提供しているのがオルガノです。また、火力発電所のボイラー用水や、食品工場の排水処理、さらには家庭に届く水道水の浄化プロセスにもオルガノの技術が活躍しています。目に見えない「水」のインフラ技術を通じて、半導体から日常生活まで幅広く社会を支えている企業です。

オルガノは1946年創立の総合水処理エンジニアリング企業で、東ソーの連結子会社です。半導体製造に不可欠な超純水の製造装置で世界トップクラスの技術力を持ち、台湾TSMCをはじめとする半導体メーカーへの供給で圧倒的な存在感を示しています。2025年3月期は売上高1,633億円(前期比8.6%増)、営業利益311億円(同38.0%増)と大幅な増収増益を達成し、営業利益率は19.1%に到達。AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュを追い風に、2026年3月期も売上高1,750億円、営業利益315億円を見込んでいます。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都江東区新砂1-2-8
公式
www.organo.co.jp

社長プロフィール

小泉 素生
代表取締役社長
技術経営の実践者
水は産業と生活の基盤です。当社は創業以来培ってきた水処理技術を進化させ、半導体製造に不可欠な超純水から、安全な飲料水、環境に優しい排水処理まで、水のあらゆる課題に挑戦し続けます。AI・半導体時代の水インフラを担うグローバルリーダーを目指してまいります。

この会社のストーリー

1946
戦後復興期に創立

日本オルガノ商会として東京で設立。イオン交換樹脂を使った水処理技術の先駆者としてスタートした。

1960
火力発電所向け水処理で成長

高度経済成長期に火力発電所のボイラー用水処理装置で事業を拡大。日本のエネルギーインフラを支える企業へと成長した。

1980
半導体向け超純水に参入

半導体製造に必要な超純水技術の開発に着手。限りなくH2Oに近い純度を実現する独自技術を確立した。

2000
台湾半導体市場へ本格進出

台湾の半導体メーカー向けに超純水プラントの供給を開始。TSMCとの取引関係を構築し、海外展開を加速させた。

2015
東ソーグループの一員に

東ソーが親会社となり、化学メーカーとの連携による技術シナジーを追求。経営基盤の安定化を実現した。

2023
AI半導体需要で飛躍的成長

生成AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュにより受注が急拡大。営業利益率は19%を超え、株価は上場来高値を更新した。

2026
グローバル水処理リーダーへの挑戦

米国・欧州での半導体工場向けプラント受注を拡大中。AI時代の水インフラを担うグローバルリーダーを目指す。

注目ポイント

超純水技術で世界トップクラス

半導体製造に不可欠な超純水の製造装置で世界有数の技術力を誇ります。TSMCをはじめとする大手半導体メーカーとの強固な取引関係が、長期的な競争優位の源泉です。

AI半導体需要の構造的恩恵

生成AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュにより、超純水プラントの需要が構造的に拡大しています。デジタル社会の拡大とともに成長が見込まれる希少な銘柄です。

驚異的な収益性改善トレンド

営業利益率は5年間で9.5%から19.1%へとほぼ倍増。ROEも19.9%と日本企業トップクラスの水準にあり、資本効率の高さが際立っています。

サービスの実績は?

160
1株当たり配当金
FY2025実績
+56.9% YoY
19.1%
営業利益率
FY2025/3実績
+4.1pt YoY
19.9%
ROE
FY2025/3実績
2,660
連結従業員数
2025年3月時点
907万円
平均年収
単体・2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 160円
安全性
安定
自己資本比率 59.7%
稼ぐ力
高い
ROE 24.2%
話題性
好評
ポジティブ 70%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
160
方針: 配当性向30%以上を目安とした安定的・継続的な配当
1株配当配当性向
FY2016/3920.8%
FY2017/31123.2%
FY2019/318.318.8%
FY2020/32616.6%
FY2021/328.518.5%
FY2022/34019.9%
FY2024/310227.1%
FY2025/316030.5%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。配当を通じた株主還元を重視しています。

5期連続の増配を継続しており、FY2021/3の28.5円からFY2025/3の160円へと約5.6倍に増加しました。配当性向もFY2021/3の18.5%から30.5%へと引き上げが進んでいます。FY2026/3は190円への増配を予想しており、業績拡大に連動した積極的な株主還元姿勢が鮮明です。配当利回りは株価上昇により1%台と低水準ですが、成長投資と両立した還元強化が期待されます。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
24.2%
業界平均
9.7%
営業利益率上回る
この会社
19.1%
業界平均
11.3%
自己資本比率上回る
この会社
59.7%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,121億円
FY2023/31,324億円
FY2024/31,504億円
FY2025/31,633億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3225億円
FY2025/3311億円

オルガノの業績は5期連続の増収増益を達成しており、売上高はFY2021/3の1,006億円からFY2025/3の1,633億円へと約62%成長しました。特に注目すべきは営業利益率の急速な改善で、FY2021/3の9.5%からFY2025/3には19.1%まで上昇しています。これは半導体関連の大型プラント案件の増加と、メンテナンス収益のストック型ビジネスの拡大によるものです。FY2026/3も増収増益を見込んでおり、AI半導体需要の構造的な成長が業績を力強く下支えしています。

事業ごとの売上・利益

水処理エンジニアリング事業
1,310億円80.2%)
機能商品事業
323億円19.8%)
水処理エンジニアリング事業1,310億円
利益: 248億円利益率: 18.9%

超純水製造装置、排水処理装置、上下水道プラントの設計・施工・メンテナンス。半導体向けが売上の大半を占め、TSMC等への供給で世界的な存在感を持つ。

機能商品事業323億円
利益: 63億円利益率: 19.5%

イオン交換樹脂、水処理薬品、食品・医薬向け分離精製材料の製造販売。ストック型収益の柱として安定的に利益貢献。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
24.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
12.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
19.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.9%6.2%-
FY2022/312.6%7.1%-
FY2023/313.1%7.1%-
FY2024/317.2%9.5%15.0%
FY2025/324.2%12.4%19.1%

収益性は目覚ましい改善を遂げており、営業利益率はFY2021/3の9.5%からFY2025/3の19.1%へとほぼ倍増しました。ROEも19.9%と日本企業としては極めて高い水準に到達しています。これは半導体向け超純水プラントの大型案件で高い付加価値を実現できていることに加え、メンテナンスサービスや水処理薬品といった利益率の高いストック型ビジネスの拡大が寄与しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率59.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
456億円
会社の純資産
1,212億円

総資産は1,944億円で、自己資本比率は62.2%と実質無借金の極めて健全な財務体質を維持しています。FY2023/3にBPSが大幅に変動していますが、これは株式分割の影響です。純資産は着実に積み上がっており、高い利益率による内部留保の蓄積が進んでいます。財務的な制約がほとんどなく、成長投資と株主還元の両立が可能な状態です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+211億円
営業CF
投資に使ったお金
-21.3億円
投資CF
借入・返済など
-208億円
財務CF
手元に残ったお金
+190億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-45.8億円-12.6億円49.3億円-58.4億円
FY2022/3108億円-15.2億円-25.9億円92.7億円
FY2023/3-185億円-13.1億円147億円-198億円
FY2024/337.3億円-14.2億円-6.4億円23.1億円
FY2025/3211億円-21.3億円-208億円190億円

営業キャッシュフローは大型プラント案件の進行状況により年度間の変動が大きい特徴があります。FY2023/3のマイナスは半導体関連の大規模プロジェクトへの前払いや仕掛品の増加によるもので、一時的な運転資本の膨張が原因です。FY2025/3は211億円の営業CFを計上し、大型案件の検収が進んだことを示しています。プラント事業特有のCF変動パターンであり、利益ベースでの収益力は安定しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1半導体業界の設備投資サイクルへの依存リスク(需要の景気循環性)
2台湾・アジア地域への地政学リスク(TSMC関連プロジェクトの集中)
3大型プラント案件の工期遅延・コスト超過リスク
4水処理技術者・エンジニアの人材確保・育成リスク
5原材料(樹脂・膜材料等)価格の高騰による利益圧迫リスク
6親会社東ソーとの利益相反・少数株主権益に関するガバナンスリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/399.0億円28.3億円28.5%
FY2022/3115億円23.4億円20.2%
FY2023/3160億円42.9億円26.8%
FY2024/3234億円61.1億円26.1%
FY2025/3316億円74.9億円23.7%

実効税率は20〜29%の範囲で安定的に推移しており、特殊な税務要因は限定的です。税引前利益はFY2021/3の99億円からFY2025/3の316億円へと3倍以上に増加しており、納税額も着実に増えています。今後も業績拡大に伴い安定した納税が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
907万円
従業員数
2,660
平均年齢
43.5歳
平均年収従業員数前年比
当期907万円2,660-

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主64%
浮動株36%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関17.7%
事業法人等45.9%
外国法人等21.9%
個人その他12%
証券会社2.5%

親会社の東ソーが44.28%を保有しており、安定株主比率が高い構成です。浮動株比率は36%と限定的で、株価の変動要因となり得ます。

東ソー株式会社(20,379,000株)44.28%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(4,607,000株)10.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,867,000株)4.06%
KBC BANK NV - UCITS CLIENTS NON TREATY(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)(1,011,000株)2.2%
株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(464,000株)1.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(407,000株)0.88%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(373,000株)0.81%
JPモルガン証券株式会社(359,000株)0.78%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140044(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(356,000株)0.77%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(349,000株)0.76%

筆頭株主の東ソー(44.28%)が親会社として圧倒的な支配力を持っています。日本マスタートラスト信託銀行(10.01%)や日本カストディ銀行(4.06%)といった機関投資家も上位に並びます。外国法人の保有比率は21.9%と中程度で、半導体関連銘柄としてグローバルな投資家からの注目度が高まっています。浮動株が限られるため、需給面での株価変動が大きくなりやすい特徴があります。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億1,500万円
取締役1名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
水処理エンジニアリング事業1,310億円248億円18.9%
機能商品事業323億円63億円19.5%

売上の約80%を占める水処理エンジニアリング事業が収益の柱で、半導体向け超純水プラントが成長を牽引しています。機能商品事業は利益率19.5%と高く、水処理薬品やイオン交換樹脂のストック型ビジネスとして安定的に利益貢献しています。事業リスクとしては半導体設備投資サイクルへの依存度の高さが最大の懸念材料であり、台湾を中心としたアジア地域の地政学リスクにも留意が必要です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
6,000万円
連結子会社数
10
設備投資額
28.0億円
平均勤続年数(従業員)
15.6

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は5年間で493.6%と、TOPIXの213.4%を大幅に上回るアウトパフォーマンスを達成しています。特にFY2024にはTSRが579%に到達し、半導体ブームの恩恵を最も受けた銘柄の一つとなりました。FY2025は若干調整したものの依然としてTOPIXの2倍以上のリターンを維持しており、超純水技術という独自の競争優位が株主価値の創造に直結しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+393.6%
100万円 →493.6万円
393.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021123.2万円+23.2万円23.2%
FY2022189.9万円+89.9万円89.9%
FY2023272.7万円+172.7万円172.7%
FY2024579.0万円+479.0万円479.0%
FY2025493.6万円+393.6万円393.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残129,400株
売り残56,600株
信用倍率2.29倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER27.4倍、PBR5.48倍と機械セクター平均を大幅に上回るプレミアム評価を受けています。これは半導体関連のAI需要拡大を背景とした高い成長期待の反映です。配当利回りは1.11%と低水準ですが、これは株価の急騰によるものであり、配当額自体は急速に増加しています。信用倍率は2.29倍と標準的で、需給面での極端な偏りはありません

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
95
前月比 +18.7%
メディア数
38
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン, PR TIMES
業界内ランキング
上位 10%
機械 85社中 8位
報道のトーン
70%
好意的
25%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

半導体・超純水40%
業績・決算25%
TSMC関連15%
AI・データセンター12%
株価・バリュエーション8%

最近の出来事

2026年2月3Q好決算

2026年3月期3Q累計の経常利益は前年同期比31.6%増の262億円と大幅増益。半導体関連の旺盛な需要が牽引しました。

2025年10月業績上方修正

2026年3月期の通期業績予想を増額修正。上期の営業利益は従来予想115億円から148億円へ大幅に引き上げました。

2025年9月超純水需要拡大

AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュにより、超純水製造装置の受注が急拡大。株価は上場来高値圏で推移。

2024年7月資本業務提携

ナレッジ共有プラットフォーム開発のLIGHTzと資本業務提携を発表。AIを活用した水処理技術の継承に取り組みます。

2024年5月本決算発表

2024年3月期は売上高1,504億円、営業利益225億円と過去最高益を更新。半導体向けプラントが収益を牽引しました。

最新ニュース

ポジティブ
オルガノ、4〜12月期経常利益31.6%増の262億円と大幅増益
2/05 · 株探
ネガティブ
オルガノは急落、4〜12月期好決算も目先利益確定売り
2/04 · 四季報オンライン
ポジティブ
オルガノが急反発、通期業績予想の増額修正を好感
10/04 · 四季報オンライン
ポジティブ
超純水のオルガノ株が上場来高値圏、AI半導体工場ラッシュで湧く期待
9/30 · 日経ヴェリタス
ニュートラル
オルガノ、ナレッジ共有のLIGHTzと資本業務提携を開始
7/18 · PR TIMES

オルガノ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 160円
安全性
安定
自己資本比率 59.7%
稼ぐ力
高い
ROE 24.2%
話題性
好評
ポジティブ 70%

「TSMCの知られざる右腕、超純水技術で半導体製造を支える総合水処理エンジニアリング企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU