オルガノ6368
Organo Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコンの半導体チップは、製造工程で極めて純度の高い水で洗浄されています。この「超純水」を作る装置を提供しているのがオルガノです。また、火力発電所のボイラー用水や、食品工場の排水処理、さらには家庭に届く水道水の浄化プロセスにもオルガノの技術が活躍しています。目に見えない「水」のインフラ技術を通じて、半導体から日常生活まで幅広く社会を支えている企業です。
オルガノは1946年創立の総合水処理エンジニアリング企業で、東ソーの連結子会社です。半導体製造に不可欠な超純水の製造装置で世界トップクラスの技術力を持ち、台湾TSMCをはじめとする半導体メーカーへの供給で圧倒的な存在感を示しています。2025年3月期は売上高1,633億円(前期比8.6%増)、営業利益311億円(同38.0%増)と大幅な増収増益を達成し、営業利益率は19.1%に到達。AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュを追い風に、2026年3月期も売上高1,750億円、営業利益315億円を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区新砂1-2-8
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
超純水製造装置、排水処理装置、上下水道プラントの設計・施工・メンテナンス。半導体向けが売上の大半を占め、TSMC等への供給で世界的な存在感を持つ。
イオン交換樹脂、水処理薬品、食品・医薬向け分離精製材料の製造販売。ストック型収益の柱として安定的に利益貢献。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.1% | 6.2% | - |
| 2022/03期 | 12.9% | 7.1% | - |
| 2023/03期 | 14.5% | 7.1% | - |
| 2024/03期 | 18.4% | 9.5% | 15.0% |
| 2025/03期 | 21.7% | 12.4% | 19.1% |
収益性は目覚ましい改善を遂げており、営業利益率は2021/03期の9.5%から2025/03期の19.1%へとほぼ倍増しました。ROEも19.9%と日本企業としては極めて高い水準に到達しています。これは半導体向け超純水プラントの大型案件で高い付加価値を実現できていることに加え、メンテナンスサービスや水処理薬品といった利益率の高いストック型ビジネスの拡大が寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,006億円 | 0円 | 70.7億円 | 38.5円 | - |
| 2022/03期 | 1,121億円 | 0円 | 92.1億円 | 50.2円 | +11.4% |
| 2023/03期 | 1,324億円 | 0円 | 117億円 | 255.8円 | +18.2% |
| 2024/03期 | 1,504億円 | 225億円 | 173億円 | 376.9円 | +13.5% |
| 2025/03期 | 1,633億円 | 311億円 | 242億円 | 525.4円 | +8.6% |
オルガノの業績は5期連続の増収増益を達成しており、売上高は2021/03期の1,006億円から2025/03期の1,633億円へと約62%成長しました。特に注目すべきは営業利益率の急速な改善で、2021/03期の9.5%から2025/03期には19.1%まで上昇しています。これは半導体関連の大型プラント案件の増加と、メンテナンス収益のストック型ビジネスの拡大によるものです。2026/03期も増収増益を見込んでおり、AI半導体需要の構造的な成長が業績を力強く下支えしています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 水処理エンジニアリング事業 | 1,310億円 | 248億円 | 18.9% |
| 機能商品事業 | 323億円 | 63億円 | 19.5% |
売上の約80%を占める水処理エンジニアリング事業が収益の柱で、半導体向け超純水プラントが成長を牽引しています。機能商品事業は利益率19.5%と高く、水処理薬品やイオン交換樹脂のストック型ビジネスとして安定的に利益貢献しています。事業リスクとしては半導体設備投資サイクルへの依存度の高さが最大の懸念材料であり、台湾を中心としたアジア地域の地政学リスクにも留意が必要です。
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期3Q累計の経常利益は前年同期比31.6%増の262億円と大幅増益。半導体関連の旺盛な需要が牽引しました。
2026年3月期の通期業績予想を増額修正。上期の営業利益は従来予想115億円から148億円へ大幅に引き上げました。
AI向け半導体工場の世界的な新設ラッシュにより、超純水製造装置の受注が急拡大。株価は上場来高値圏で推移。
ナレッジ共有プラットフォーム開発のLIGHTzと資本業務提携を発表。AIを活用した水処理技術の継承に取り組みます。
2024年3月期は売上高1,504億円、営業利益225億円と過去最高益を更新。半導体向けプラントが収益を牽引しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は1,944億円で、自己資本比率は62.2%と実質無借金の極めて健全な財務体質を維持しています。2023/03期にBPSが大幅に変動していますが、これは株式分割の影響です。純資産は着実に積み上がっており、高い利益率による内部留保の蓄積が進んでいます。財務的な制約がほとんどなく、成長投資と株主還元の両立が可能な状態です。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.8億円 | 12.6億円 | 49.3億円 | 58.4億円 |
| 2022/03期 | 108億円 | 15.2億円 | 25.9億円 | 92.7億円 |
| 2023/03期 | 185億円 | 13.1億円 | 147億円 | 198億円 |
| 2024/03期 | 37.3億円 | 14.2億円 | 6.4億円 | 23.1億円 |
| 2025/03期 | 211億円 | 21.3億円 | 208億円 | 190億円 |
営業キャッシュフローは大型プラント案件の進行状況により年度間の変動が大きい特徴があります。2023/03期のマイナスは半導体関連の大規模プロジェクトへの前払いや仕掛品の増加によるもので、一時的な運転資本の膨張が原因です。2025/03期は211億円の営業CFを計上し、大型案件の検収が進んだことを示しています。プラント事業特有のCF変動パターンであり、利益ベースでの収益力は安定しています。
この会社のガバナンスは?
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 907万円 | 2,660人 | - |
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は5年間で493.6%と、TOPIXの213.4%を大幅に上回るアウトパフォーマンスを達成しています。特に2024期にはTSRが579%に到達し、半導体ブームの恩恵を最も受けた銘柄の一つとなりました。2025期は若干調整したものの依然としてTOPIXの2倍以上のリターンを維持しており、超純水技術という独自の競争優位が株主価値の創造に直結しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 9円 | 20.8% |
| 2017/03期 | 11円 | 23.2% |
| 2019/03期 | 18.3円 | 18.8% |
| 2020/03期 | 26円 | 16.6% |
| 2021/03期 | 28.5円 | 18.5% |
| 2022/03期 | 40円 | 19.9% |
| 2024/03期 | 102円 | 27.1% |
| 2025/03期 | 160円 | 30.5% |
株主優待制度はありません。配当を通じた株主還元を重視しています。
5期連続の増配を継続しており、2021/03期の28.5円から2025/03期の160円へと約5.6倍に増加しました。配当性向も2021/03期の18.5%から30.5%へと引き上げが進んでいます。2026/03期は190円への増配を予想しており、業績拡大に連動した積極的な株主還元姿勢が鮮明です。配当利回りは株価上昇により1%台と低水準ですが、成長投資と両立した還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.2万円 | 23.2万円 | 23.2% |
| 2022期 | 189.9万円 | 89.9万円 | 89.9% |
| 2023期 | 272.7万円 | 172.7万円 | 172.7% |
| 2024期 | 579.0万円 | 479.0万円 | 479.0% |
| 2025期 | 493.6万円 | 393.6万円 | 393.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER27.4倍、PBR5.48倍と機械セクター平均を大幅に上回るプレミアム評価を受けています。これは半導体関連のAI需要拡大を背景とした高い成長期待の反映です。配当利回りは1.11%と低水準ですが、これは株価の急騰によるものであり、配当額自体は急速に増加しています。信用倍率は2.29倍と標準的で、需給面での極端な偏りはありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 99.0億円 | 28.3億円 | 28.5% |
| 2022/03期 | 115億円 | 23.4億円 | 20.2% |
| 2023/03期 | 160億円 | 42.9億円 | 26.8% |
| 2024/03期 | 234億円 | 61.1億円 | 26.1% |
| 2025/03期 | 316億円 | 74.9億円 | 23.7% |
実効税率は20〜29%の範囲で安定的に推移しており、特殊な税務要因は限定的です。税引前利益は2021/03期の99億円から2025/03期の316億円へと3倍以上に増加しており、納税額も着実に増えています。今後も業績拡大に伴い安定した納税が見込まれます。
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オルガノ まとめ
「TSMCの知られざる右腕、超純水技術で半導体製造を支える総合水処理エンジニアリング企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。