6209プライム

リケンNPR

NPR-RIKEN CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.8%
BPS5402.4円
自己資本比率55.9%
FY2025/3 有報データ

エンジン部品の巨人が拓く、次世代モビリティと持続可能な未来

エンジン部品で培ったコア技術を深化・進化させ、電動化や新エネルギー分野へ事業領域を拡大することで、地球環境に貢献し、持続可能な社会を実現するグローバルリーダーを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日乗るかもしれない自動車やバス、その心臓部であるエンジンがスムーズに動くために、リケンNPRの部品が活躍しています。具体的には「ピストンリング」という、エンジンのパワーを生み出し、燃費を良くするための重要なパーツを作っている国内トップメーカーです。普段は目にすることのない部品ですが、日本の、そして世界の自動車産業の裏側を支える縁の下の力持ちのような存在です。最近では、環境にやさしい水素で走るバスの開発にも関わっており、未来の乗り物にも同社の技術が活かされようとしています。

2023年にリケンと日本ピストンリングが経営統合して誕生した自動車ピストンリング国内最大手。FY2025は売上高1703.4億円、営業利益118.07億円を達成しましたが、翌FY2026は売上高1620.0億円、営業利益85.0億円と減収減益を見込んでいます。第一次中期経営計画では2027年3月期に売上高1,800億円を目標に掲げ、経営統合シナジーの創出を急いでいます。EV化の逆風下で、水素エンジン開発など非エンジン部品事業への多角化が今後の成長の鍵を握ります。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都千代田区三番町8番地1 三番町東急ビル3階
公式
www.npr-riken.co.jp

社長プロフィール

前川 泰則
前川 泰則
代表取締役 CEO
ビジョナリー挑戦者
自動車エンジン需要の減少は避けられないと認識しつつ、経営統合によるシナジー創出に手応えを感じています。今後は拠点再編やノウハウ共有を推進し、水素エンジンなどの新事業立ち上げに全力を注ぐことで、持続的な成長を目指します。

この会社のストーリー

1927
日本ピストンリング株式会社 創立

自動車産業の黎明期に、エンジンに不可欠なピストンリングの国産化を目指して日本ピストンリング(NPR)が設立された。

1949
株式会社リケン 創立

理化学研究所の研究成果を事業化するため、株式会社リケンが設立され、ピストンリングの製造を開始。日本の基幹産業を支え始める。

1960-1980
モータリゼーションと共に世界へ

日本の高度経済成長とモータリゼーションの波に乗り、両社は生産体制を拡充。高品質な製品で国内シェアを確立し、海外への展開も加速させた。

2010
環境対応技術への挑戦

自動車業界が直面する環境規制の強化に対応するため、燃費向上や排出ガス低減に貢献する高機能なエンジン部品の開発に注力する。

2023
リケンNPR株式会社 誕生

リケンと日本ピストンリングが経営統合し、共同持株会社「リケンNPR株式会社」を設立。自動車業界の変革期を乗り越えるための大きな一歩を踏み出した。

2024
第一次中期経営計画の策定

統合シナジーの最大化と新事業創出を柱とする中期経営計画を発表。2031年3月期に売上高2,000億円を目指す野心的な目標を掲げた。

2025
次世代エネルギーへの本格参入

横浜市や大学と連携し、既存ディーゼルエンジンを水素燃料で動かす「水素エンジン」へのコンバージョン技術の実証実験を開始。脱炭素社会への貢献を目指す。

注目ポイント

統合で生まれた国内No.1の技術力

ピストンリング大手の「リケン」と「日本ピストンリング」が経営統合。両社の技術力とノウハウを結集し、世界トップクラスのエンジン部品メーカーとして新たなスタートを切りました。

未来を創る「水素エンジン」開発

既存のディーゼルエンジンを水素で動かす革新的な技術開発に挑戦中。脱炭素社会の実現に向け、自動車の未来をリードする可能性を秘めています。

積極的な株主還元姿勢

統合後、業績予想の上方修正と共に増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的。連結配当性向40%以上を目標とし、安定した配当が期待されます。

サービスの実績は?

130
1株当たり配当金
FY2025実績
+85.7% YoY
22.9%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
34.7%
営業利益成長率 (YoY)
FY2025実績
40.2%
配当性向(連結)
FY2025実績
144.3百万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 130円
安全性
安定
自己資本比率 55.9%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
130
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2024/3706.4%
FY2025/313040.2%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当方針として安定的な還元を重視し、連結配当性向の向上を目指しています。FY2025/3期には年間配当を130円へ増配し、配当性向40%目標の達成に向けた姿勢を明確にしました。今後も業績連動と安定配当のバランスを考慮し、積極的な株主還元を継続する方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.8%
業界平均
9.4%
営業利益率下回る
この会社
2.7%
業界平均
11.6%
自己資本比率上回る
この会社
55.9%
業界平均
52.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2024/31,386億円
FY2025/31,703億円
営業利益
FY2024/354.4億円
FY2025/345.6億円

2025年3月期の売上高は前年比22.9%増の約1,703億円と大幅な増収を達成しましたが、純利益は前年の特別利益の影響が剥落し約88億円となりました。2026年3月期は、自動車エンジン部品の需要減やコスト増を背景に、売上高約1,620億円、純利益約73億円を見込んでいます。持株会社移行による経営効率化が進む一方で、主力事業における堅実な利益確保が課題となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2024/313.6%12.0%3.9%
FY2025/33.8%4.0%2.7%

2024年3月期は純利益の押し上げ効果によりROEが17.6%と高い水準でしたが、2025年3月期は正常化しROEは5.7%へと落ち着きました。営業利益率は6%台で安定して推移しており、製造業として一定の収益力を維持しています。今後は事業再編によるシナジー効果を通じ、利益率の改善と資本効率の向上が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
396億円
会社の純資産
1,547億円

自己資本比率は66.3%と極めて高く、強固な財務基盤を維持しています。有利子負債は約396億円まで増加しましたが、十分な純資産(約1,547億円)に支えられており健全性は良好です。資産規模も約2,190億円と安定しており、長期的な投資や事業再編を支える強固な財務体質を構築しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+175億円
営業CF
投資に使ったお金
-70.8億円
投資CF
借入・返済など
-84.0億円
財務CF
手元に残ったお金
+104億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/3185億円-135億円-86.2億円49.5億円
FY2025/3175億円-70.8億円-84.0億円104億円

営業活動によるキャッシュフローはFY2025/3期においても約175億円を確保しており、本業で高い現金創出力を持っています。設備投資負担が前年より減少したことで、フリーキャッシュフローは約104億円まで拡大しました。手元資金を活用しつつ、財務健全性を維持しながら株主還元と成長投資のバランスを取る運用を行っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に重要な影響を及ぼす可能性がある事項には、以下のようなものがあります
2なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年6月23日)現在において判断したものであります
3当社グループでは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、リスクを最小化するためにリスク管理体制の整備・充実に努めてまいります
4(1)経済・金融市場動向に関するリスク ①景気後退による需要減少のリスク 当社グループの製品は、自動車、各種産業機械や建築・建設等に多く採用されております
5よって、世界や我が国の景気後退や経済成長の減速が発生した場合、自動車生産・販売台数や着工件数等が減少し、当社製品の需要が減少する可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2024/3116億円0円0.0%
FY2025/3147億円59.2億円40.3%

FY2024/3期は税務上の調整により法人税等が0円でしたが、FY2025/3期は実効税率約40%の水準で約59億円の納付となりました。FY2026/3期予想では、税引前利益の減少とあわせて税負担率も低下する見込みです。安定的な利益計上により、適正な水準での納税が継続されています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
771万円
従業員数
6,809
平均年齢
43.9歳
平均年収従業員数前年比
当期771万円6,809-

平均年収は771万円であり、製造業の平均水準と比較しても高水準です。これは、リケンとNPRの経営統合によるシナジー効果や、エンジン部品分野における高い技術競争力が強固な収益基盤として反映されているためと考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主45%
浮動株55%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関36.8%
事業法人等8.2%
外国法人等9.1%
個人その他42.3%
証券会社3.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はみずほ銀行・日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,481,000株)12.96%
株式会社みずほ銀行(972,000株)3.62%
日本生命保険相互会社(931,000株)3.47%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(890,000株)3.31%
リケンNPR従業員持株会(728,000株)2.71%
株式会社第四北越銀行(640,000株)2.38%
MURAKAMI TAKATERU (常任代理人 三田証券株式会社)(637,000株)2.37%
野村證券株式会社(538,000株)2%
三井住友信託銀行株式会社(523,000株)1.95%
リケン柏崎持株会(512,000株)1.91%

主要株主に日本マスタートラスト信託銀行をはじめとした信託口が名を連ねており、機関投資家による保有割合が高い構成です。一方で従業員持株会も一定の割合を占めており、経営陣と従業員の利益が長期的に連動しやすい安定した株主構造となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億9,000万円
取締役8名の合計

事業リスクとして、自動車の電動化に伴うエンジン関連部品の需要減少が挙げられます。これに対し、水素エンジンや次世代モビリティ分野への転換を経営の重要課題と位置づけ、事業ポートフォリオの再編を積極的に進めています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 1名(7.7% 男性 12
8%
92%
監査報酬
1億円
連結子会社数
36
設備投資額
68.5億円
平均勤続年数(従業員)
18.8
臨時従業員数
1272

女性役員比率は7.7%と改善の余地がありますが、監査等委員会設置会社へ移行し監視機能を強化しています。連結子会社36社を擁する大規模なグループ体制において、透明性の高い経営管理体制の構築が喫緊の課題となっています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上目標は射程圏内だが、利益率改善が計画達成の鍵となる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第一次中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 1,800億円 順調 (1,703.4億円)
94.63%
経常利益率: 目標 9.0%以上 順調 (7.83%)
87%
ROE: 目標 8.0%以上 順調 (5.8%)
72.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20261,620億円進行中
FY20251,710億円1,703億円-0.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202685億円進行中
FY2025104億円150.0億円(経常利益)118億円+13.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2024年に発表された第一次中期経営計画では、2027年3月期に売上高1,800億円、ROE8%以上を目標に掲げています。初年度のFY2025実績は売上1,703.4億円と目標に対し進捗率94.6%と順調ですが、ROEは5.8%と目標達成にはさらなる収益性向上が必要です。経営統合によるシナジー効果を早期に具現化し、利益率を改善できるかが計画達成のポイントとなります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FY2025における当社のTSR(株主総利回り)は154.8%と、同期間のTOPIXの119.1%を大きく上回るアウトパフォームを達成しました。これは、2023年の経営統合によるシナジー創出への期待感や、増配といった株主還元強化策が市場に好感され、株価が大きく上昇したことが主な要因です。投資家は、自動車業界の変革期において同社が示す成長戦略を高く評価していると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2024初めに100万円投資した場合+54.8%
100万円 →154.8万円
54.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2024183.3万円+83.3万円83.3%
FY2025154.8万円+54.8万円54.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残214,700株
売り残10,100株
信用倍率21.26倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第4回 定時株主総会2026年6月下旬

PBRは0.71倍と業界平均の1.4倍を大きく下回っており、純資産価値から見て株価は割安と判断される可能性があります。一方で信用倍率は21.26倍と高く、信用買い残が積み上がっているため、将来的な需給悪化には注意が必要です。今後の決算発表で市場の期待を超える成長を示せるかが、株価上昇の鍵となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
35
株探, 日経電子版, 日本経済新聞, 東洋経済オンライン, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 12%
機械業界 1,200社中 144位
報道のトーン
45%
好意的
45%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
組織再編25%
経営戦略15%
環境・技術10%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

第3四半期の好調を受け、通期の経常利益予想を130億円から150億円へ上方修正し、期末配当の増配を発表しました。

2026年2月組織再編

2026年4月にピストンリング大手メーカーの経営統合を深化させ、事業持株会社体制へ移行することを決定しました。

2025年7月合併決定

連結子会社の日本ピストンリングと日ピス福島製造所を合併させるなど、経営統合によるシナジー創出とコスト削減を加速しています。

リケンNPR まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 130円
安全性
安定
自己資本比率 55.9%
稼ぐ力
普通
ROE 3.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「エンジン部品の巨人が経営統合、脱エンジン依存と次世代動力への挑戦を加速させる」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU