6101プライム

ツガミ

TSUGAMI CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE31.1%
BPS491.1円
自己資本比率0.0%
FY2025/3 有報データ

超精密技術で世界を動かす、小型自動旋盤のグローバルリーダー

超精密加工技術を通じて世界中のモノづくりの進化を支え、革新的な製品を生み出すことで人々の豊かな暮らしに貢献します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォン、その中には指先に乗るほど小さなネジや部品がたくさん詰まっています。実は、そうした精密部品を寸分の狂いなく削り出すための機械を作っているのがツガミです。他にも、自動車のエンジン部品やパソコンの内部パーツなど、普段目にする様々な工業製品の「心臓部」は、ツガミの『超精密工作機械』によって生み出されています。私たちの便利な生活は、こうした縁の下の力持ちとも言える企業の高い技術力に支えられているのです。

小型自動旋盤で国内首位のツガミは、売上の過半を占める中国市場が牽引し、FY2025には売上高1074.1億円、営業利益233.09億円と過去最高益を更新しました。特に電気自動車(EV)向け部品加工の需要を的確に捉え、高い収益性を維持しています。FY2026は売上高1040.0億円、営業利益195.0億円と調整を見込むものの、次の成長ドライバーとしてインド市場での新工場建設など積極的な投資を継続し、グローバル展開を加速させる方針です。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋富沢町12番20号
公式
www.tsugami.co.jp

社長プロフィール

米山 賢司
代表取締役社長
グローバル戦略家
当社グループは、創業以来一貫して「高精度・高速・高剛性」を追求した工作機械を提供してまいりました。お客様のモノづくりに貢献し、世界中の産業の発展を支えることが私たちの使命であると考えております。今後もグローバル市場での競争力を高め、持続的な成長を目指してまいります。

この会社のストーリー

1937
津上製作所として創業

創業者・津上退助がゲージブロックの国産化を目指し、東京・長岡に津上製作所を設立。日本の精密工業の礎を築く。

1949
東京証券取引所に上場

戦後の復興期を経て、企業としての基盤を固め、社会的な信用を得るために東京証券取引所への上場を果たす。

1960
自動旋盤の製造開始

のちの主力製品となる自動旋盤の製造を開始。小型・高精度な部品加工の需要に応え、事業の柱を確立していく。

1982
「株式会社ツガミ」へ社名変更

グローバルな事業展開を見据え、より広く認知されることを目指し、社名を「株式会社ツガミ」に変更する。

2003
中国市場への本格進出

中国・浙江省に生産拠点を設立。世界の工場として急成長する中国市場の需要を捉え、海外事業を大きく飛躍させる。

2017
中国子会社が香港証券取引所に上場

現地法人「津上精密機床(中国)有限公司」が香港証券取引所に上場。中国でのブランド力と資金調達力を強化し、さらなる成長を加速させる。

2022
インド新工場建設を発表

「次の巨大市場」としてインドに注目し、新工場の建設を開始。グローバルな生産体制をさらに強化し、新たな成長ステージへ。

注目ポイント

中国市場での圧倒的な存在感

売上の半分以上を中国市場で稼ぎ出し、現地の旺盛なEVやスマートフォン部品の需要を捉えています。子会社は香港市場に上場しており、盤石な事業基盤が強みです。

「ポスト中国」を見据えたインド市場開拓

成長著しいインドに新たな生産拠点を建設中。グローバルな視点で次の成長市場へいち早く投資し、持続的な成長を目指す戦略眼が光ります。

世界トップクラスの「超精密」技術力

スマホの微細な部品から自動車の精密パーツまで、様々な製品の根幹を支える「小型自動旋盤」で国内トップシェア。創業以来培ってきた技術力が競争力の源泉です。

サービスの実績は?

59
1株当たり配当金
FY2025実績
+22.9% YoY
+28.0%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
+77.9%
営業利益成長率 (YoY)
FY2025実績
21.7%
営業利益率
FY2025実績
+6.1pt YoY
60%超
海外売上高比率
FY2025時点(主に中国)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 59円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 31.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
59
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/316122.7%
FY2017/31638.2%
FY2018/31824.1%
FY2019/32117.8%
FY2020/32462.2%
FY2021/32627.3%
FY2022/34020.8%
FY2023/34628.9%
FY2024/34842.6%
FY2025/35925.5%
9期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施しておりません。

当社は株主還元を重要な経営課題と位置づけており、業績に連動した利益還元を基本方針として配当を実施しています。配当性向を一定の基準としつつ、安定した配当の継続と成長に向けた内部留保のバランスを考慮しています。直近では業績拡大を背景に増配傾向にあり、今後も持続的な成長を通じて株主価値の向上を目指す方針です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
31.1%
業界平均
9.0%
営業利益率上回る
この会社
85.6%
業界平均
10.8%
自己資本比率下回る
この会社
0.0%
業界平均
52.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3307億円
FY2023/3327億円
FY2024/3286億円
FY2025/3272億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3131億円
FY2025/3233億円

当社の売上高は、中国市場を中心とした電気自動車(EV)向け工作機械の旺盛な需要を背景に、2025年3月期には売上高1,074億円、営業利益233億円と過去最高水準を達成しました。前期は世界的な需要の調整局面により一時的な減収減益となりましたが、強固な販売網と現地生産体制を活かし、短期間で高い利益回復力を示しています。2026年3月期は市場の成長鈍化を織り込みつつも、堅調な受注を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
31.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
18.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
85.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/319.8%11.9%-
FY2022/323.1%18.1%-
FY2023/319.7%14.7%-
FY2024/317.5%11.7%45.7%
FY2025/331.1%18.6%85.6%

収益性は非常に高く、営業利益率は2025年3月期に21.7%に達しており、製造業として高水準な利益体質を維持しています。ROE(自己資本利益率)は、投資効率を示す指標として長らく二桁水準を安定的に確保しており、資本の効率的な運用ができていることを示唆しています。市場環境に応じた柔軟な製品ミックスと生産効率化の推進が、この高い収益性を支える主要な要因となっています。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率0.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
68.0億円
会社の純資産
233億円

財務健全性は極めて良好で、自己資本比率は約49%と高い水準を維持し、実質的な無借金経営に近い強固なバランスシートを構築しています。2024年3月期に一時的な有利子負債が生じましたが、利益剰余金の積み上げによって純資産は着実に増加傾向にあります。潤沢な手元資金を背景に、成長市場であるインドへの工場建設など、戦略的な投資を実行できる余力を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+88.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-20.2億円
投資CF
借入・返済など
-87.6億円
財務CF
手元に残ったお金
+68.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/3119億円-26.1億円-66.9億円92.8億円
FY2025/388.5億円-20.2億円-87.6億円68.3億円

営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業で稼ぐ力の強さが証明されています。投資活動については、成長市場への積極的な設備投資を継続しながらも、潤沢な営業キャッシュフローの範囲内で賄えています。財務活動によるキャッシュフローは積極的な配当支払いによりマイナス推移となっていますが、健全なキャッシュフローサイクルが確立されていると言えます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1景気変動による影響 工作機械業界は、景気変動の影響を受けやすい業界でありますが、当社グループは高効率経営を目指し、固定費削減等により、予期せぬ市場規模の縮小による業績への影響を少なくすべく努力を続けております
2原材料価格の変動による影響 当社グループ製品の主要原材料である鋳物・鋼材などは、為替相場の動向、国際的な需給の状況などに大きく影響されております
3為替変動による影響 当社グループ製品の販売は、海外向けの比率が年々上昇しております
4海外での事業活動による影響 当社グループは、中国・インド子会社でも工作機械を製造・販売しており、また、韓国、タイ、ドイツ等の子会社を通じて製品の販売及びアフターサービスを行っておりますが、これらの国における、政情の悪化、法律・規制の変更等が、当社グループの生産・業績及び財政状態に影響を与える可能性があります
5品質に関する影響 当社グループは、積極的に新製品を開発し市場に投入するとともに、品質の向上にグループを挙げて取り組んでおります
6知的財産権に関わる影響 当社グループが保有する技術については、特許出願を行い知的財産権として取得することにより技術の保全を図っております
7取引先の動向による影響 当社グループは、電子機器・情報通信関連業界、自動車業界をはじめとして多岐に渡る取引先と取引を行っており、取引先の置かれている環境、信用リスク等については細心の注意を払っております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/315.2億円0円0.0%
FY2022/347.9億円0円0.0%
FY2023/340.5億円0円0.0%
FY2024/336.1億円0円0.0%
FY2025/338.1億円0円0.0%

法人税等の実効税率は、連結対象である海外子会社(特に中国等)での課税や税制上の影響を反映し、50%前後の水準で推移しています。これは日本の法定実効税率と比較して高い水準に見えますが、グローバル展開に伴う現地での税負担が主因です。業績の変動に合わせて法人税支払額も連動しており、適正な納税が行われています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
694万円
従業員数
3,433
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期694万円3,433-

従業員平均年収は694万円となっており、日本の製造業の中でも堅実な水準を維持しています。工作機械業界は景気変動の影響を受けやすい業種ですが、同社は海外、特に中国市場での強固な販売・サポート体制を背景に安定した収益基盤を築いており、それが従業員の安定した報酬水準を支えています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44%
浮動株56%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関37.7%
事業法人等6.3%
外国法人等29.1%
個人その他22.8%
証券会社4.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は第四北越銀行・三井住友銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(6,865,000株)14.49%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,053,000株)6.44%
株式会社第四北越銀行(2,184,000株)4.61%
株式会社三井住友銀行(1,516,000株)3.2%
第一生命保険株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(1,470,000株)3.1%
THE BANK OF NEW YORK 133652 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,352,000株)2.85%
ツガミ取引先持株会(1,155,000株)2.44%
JPモルガン証券株式会社(982,000株)2.07%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(868,000株)1.83%
ダイキン工業株式会社(717,000株)1.51%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が高い構成となっています。また、銀行や第一生命保険といった金融機関の安定株主の存在や、取引先持株会が存在することから、長期的な経営の安定性を重視する株主構成といえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億9,600万円
取締役5名の合計

EDINET等の開示情報によると、同社は自動旋盤や研削盤の製造・販売を主軸にグローバル展開を行っており、売上収益の過半を中国市場で稼ぐという極めて高い中国依存度が特徴です。地政学的リスクや中国の景気減速は事業リスクとして認識されており、地域や製品ポートフォリオの分散化が進められています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
6,200万円
設備投資額
22.4億円
平均勤続年数(従業員)
19.2
臨時従業員数
92

女性役員比率は20.0%(2人/8人)で、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進められています。指名委員会や報酬委員会を設置して透明性を高めており、グローバル企業として監査体制を強化しつつ、堅実なコーポレート・ガバナンスの維持に努めています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
市況変動が大きいが、直近では保守的な予想を大幅に上回る好決算を叩き出しており高評価。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2026 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,040億円 順調 (1,074.1億円 (FY2025実績))
103.3%
営業利益: 目標 195億円 順調 (233.09億円 (FY2025実績))
119.5%
年間配当: 目標 72円 順調 (59円 (FY2025実績))
81.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025900億円1,074億円+19.3%
FY2024910億円839億円-7.8%
FY2023980億円950億円-3.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025150億円233億円+55.4%
FY2024150億円131億円-12.7%
FY2023190億円168億円-11.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ツガミは正式な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想を目標として事業を運営しています。市況の影響を受けやすく、過去には予想を下回ることもありましたが、FY2025は期初予想を大幅に上回る着地となりました。これは、主力市場である中国でのEV関連需要が想定以上に強く、円安も追い風となったためです。保守的なガイダンスを出す傾向が見られるものの、市場の好機を捉えて利益を最大化する実行力は高く評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ツガミのTSRは、FY2025に270.4%を記録するなど、TOPIXを大幅にアウトパフォームする年度が続いています。これは、好調な業績を背景とした株価の大幅な上昇と、安定した配当政策が両立している結果です。特に中国市場での高い成長性が、投資家からの強い期待を集め、優れた株主価値創造に繋がっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+170.4%
100万円 →270.4万円
170.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021224.0万円+124.0万円124.0%
FY2022185.1万円+85.1万円85.1%
FY2023205.0万円+105.0万円105.0%
FY2024173.7万円+73.7万円73.7%
FY2025270.4万円+170.4万円170.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残176,700株
売り残16,900株
信用倍率10.46倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年7月下旬
第2四半期決算発表2026年10月下旬

ツガミのPBRは2.56倍と業界平均より高い水準にあり、資本効率の高さが市場から評価されています。一方、PERは業界平均を下回っており、今後の成長性に対してはまだ評価の余地があるとも考えられます。信用買残は売残の10倍以上と高く、短期的な需給の緩みには注意が必要です。今後の決算発表で、中国市場の動向やインド事業の進捗が示されるかが株価の鍵を握るでしょう。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 15%
機械業 200社中 30位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
株価動向25%
製品・技術出展15%
経営戦略10%

最近の出来事

2025年11月業績修正

2026年3月期第2四半期決算にて増配計画を含む業績予想の修正を公表し、市場の注目を集めました。

2026年1月大幅増益

第3四半期累計の最終利益が前年同期比53.4%増を達成し、好調な受注環境と中国事業の堅調さが評価されました。

2026年2月展示会出展

グラインディングテクノロジージャパン2025へ出展し、最新の精密加工ソリューションを披露しました。

ツガミ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 59円
安全性
注意
自己資本比率 0.0%
稼ぐ力
高い
ROE 31.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「日本の精密加工を武器に、中国EV市場で勝ち続ける小型自動旋盤の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU