オイレス工業6282
OILES CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日乗るかもしれない自動車。そのエンジンやドア、サスペンションなどがきしむことなくスムーズに動くのは、オイレス工業の「オイルレスベアリング」という特殊な部品のおかげかもしれません。この部品は、油を差さなくても滑らかに動き続けることができるスゴい技術です。また、地震が来たときに高層ビルやマンション、橋が大きく揺れるのを防ぐ「免震・制震装置」も作っています。普段は目にすることのない場所で、あなたの安全と快適な暮らしを静かに支えている会社です。
オイルレスベアリング国内トップの部品メーカー。2025期は売上高676.0億円、営業利益69.42億円と堅調な業績を維持しました。しかし、2026期の会社予想では売上高712.0億円と増収を見込む一方、営業利益は64.0億円へと減益を計画しており、先行投資の影響が注視されます。主力の自動車向け軸受に加え、建築向け免震・制震装置が収益の二本柱となっており、安定した事業基盤を築いています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県藤沢市桐原町8番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.0% | 3.1% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 5.2% | - |
| 2023/03期 | 6.1% | 4.8% | - |
| 2024/03期 | 7.6% | 6.0% | 10.6% |
| 2025/03期 | 8.3% | 6.7% | 10.3% |
| 3Q FY2026/3 | 5.7%(累計) | 4.1%(累計) | 9.9% |
収益性の指標は改善傾向にあり、特に営業利益率は2021/03期の5.9%から、2024/03期および2025/03期には10%を超える水準まで向上しました。製品ポートフォリオの最適化や高付加価値な免震装置の寄与が大きく、ROE(自己資本利益率)も2025/03期には8.2%に上昇しています。今後も資本効率を意識した経営を進めることで、安定した収益性を確保する見通しです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 530億円 | — | 25.3億円 | 80.6円 | - |
| 2022/03期 | 599億円 | — | 43.3億円 | 137.6円 | +13.0% |
| 2023/03期 | 629億円 | — | 41.3億円 | 132.4円 | +5.1% |
| 2024/03期 | 688億円 | 72.9億円 | 54.8億円 | 177.8円 | +9.4% |
| 2025/03期 | 676億円 | 69.4億円 | 63.1億円 | 208.4円 | -1.7% |
売上高は自動車軸受および免震・制震装置の堅調な需要に支えられ、2021/03期の約530億円から2024/03期には約688億円まで順調に拡大しました。2025/03期は微減収となったものの、利益面では収益性の改善により純利益が過去最高水準を維持しています。次期はさらなる売上成長を見込み、約712億円の売上高を計画するなど、強固な事業基盤を背景に安定的な成長軌道を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上498億円(通期予想比70%)、営業利益49億円(同77%)、純利益39億円(同82%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
オイレス工業は「軸受機器」「構造機器」「建築機器」の3つのセグメントを展開し、オイルレスベアリングで国内シェアトップの強固な地位を確立しています。主な事業リスクとして、自動車業界の生産動向や原材料価格の変動、海外拠点の事業展開に伴う為替リスクなどが挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 677億円 | — | 676億円 | -0.1% |
| 2024期 | 675億円 | — | 688億円 | +1.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 57億円 | — | 69億円 | +21.8% |
| 2024期 | 61億円 | — | 73億円 | +19.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2024-2026」では、最終年度の2026期に売上高750億円、営業利益75億円を目標に掲げています。直近の2025期実績では、営業利益が計画に対し92.6%と高い進捗率を示す一方、売上高は90.1%とややビハインドしています。業績予想は保守的な傾向があり、期中に上方修正されることもありますが、売上目標達成に向けた施策の実行力が今後の焦点となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
個人投資家向け会社説明会を開催し、事業の成長性と中期経営計画について詳細を解説。
第2四半期累計の連結経常利益が前年同期比15.3%減となり、業績の先行きに警戒感。
代表取締役の異動および役員体制の刷新に関する適時開示を実施。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務状況は極めて健全であり、自己資本比率は一貫して80%前後の高い水準を維持しています。2024/03期より有利子負債の活用を開始しましたが、依然として潤沢な自己資本を保有しており、極めて強固な財務基盤を構築しています。この安定したバランスシートは、将来に向けた積極的な設備投資や研究開発を支える重要な裏付けとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産950億円、純資産783億円、自己資本比率72.5%、有利子負債16億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 41.4億円 | 41.7億円 | 10.3億円 | 3,200万円 |
| 2022/03期 | 58.5億円 | 31.4億円 | 33.6億円 | 27.1億円 |
| 2023/03期 | 79.9億円 | 22.0億円 | 40.7億円 | 57.9億円 |
| 2024/03期 | 72.0億円 | 11.7億円 | 43.1億円 | 60.2億円 |
| 2025/03期 | 87.7億円 | 24.5億円 | 68.9億円 | 63.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映して増加基調にあり、2025/03期には約88億円の営業収入を確保しました。設備投資を適切にコントロールしつつ、継続して60億円規模のフリー・キャッシュ・フローを創出する力があります。潤沢なキャッシュは、配当や株主還元、および将来成長に向けた戦略的投資へ柔軟に充てられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%であり、更なる多様性の推進が期待される段階です。監査等委員会設置会社を採用し、高い透明性と監査体制の強化を図っており、連結子会社17社を擁するグループ全体での適正な経営管理に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 784万円 | 2,069人 | - |
従業員の平均年収は784万円であり、製造業の水準と比較しても比較的安定した高水準を維持しています。長年の技術蓄積とシェアトップの地位が安定した収益基盤となっており、これが従業員の待遇に反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。2025期時点の自社TSRは186.8%に対しTOPIXは213.4%でした。これは、安定した配当を提供しているものの、株価成長が市場全体の勢いに追いついていないことを示唆しており、PBRが1倍を割れる一因とも考えられます。株価上昇を通じた企業価値向上策が、今後の経営課題と言えるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 33.2% |
| 2017/03期 | 50円 | 107.8% |
| 2018/03期 | 50円 | 43.7% |
| 2019/03期 | 50円 | 41.8% |
| 2020/03期 | 50円 | 45.6% |
| 2021/03期 | 40円 | 49.6% |
| 2022/03期 | 55円 | 40.0% |
| 2023/03期 | 55円 | 41.5% |
| 2024/03期 | 75円 | 42.2% |
| 2025/03期 | 85円 | 40.8% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向40%程度を目標に掲げています。業績の拡大とともに1株あたり配当金は2021/03期の40円から2025/03期には85円まで大幅な増配を継続しています。株主優待と合わせた高い利回り水準を維持しており、株主還元に対して積極的な姿勢を貫いています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.8万円 | 26.8万円 | 26.8% |
| 2022期 | 117.7万円 | 17.7万円 | 17.7% |
| 2023期 | 133.8万円 | 33.8万円 | 33.8% |
| 2024期 | 182.2万円 | 82.2万円 | 82.2% |
| 2025期 | 186.8万円 | 86.8万円 | 86.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPBRが0.96倍と1倍を割り込んでおり、資産価値の観点からは割安と評価される可能性があります。一方で、信用倍率は0.08倍と極端に低く、売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、短期的な需給の悪化が懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.6億円 | 12.4億円 | 32.9% |
| 2022/03期 | 65.1億円 | 21.9億円 | 33.6% |
| 2023/03期 | 57.3億円 | 16.0億円 | 27.9% |
| 2024/03期 | 77.9億円 | 23.1億円 | 29.7% |
| 2025/03期 | 73.8億円 | 10.7億円 | 14.5% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動していますが、2025/03期については税効果会計等の要因により実効税率が一時的に低下しました。通常期はおおむね30%前後で推移しており、健全な納税を行っています。将来の予想税率も一般的な水準を見込んでおり、税務上の大きな懸念はありません。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。