巴工業
TOMOE ENGINEERING CO.,LTD.(TOMOE KOGYO CO.,LTD.)
最終更新日: 2026年3月28日
技術と商社の二刀流!安定成長と高配当が魅力の隠れた優良企業
「分離」と「創造」の技術を核に、グローバル市場で存在感を高め、持続可能な社会の実現に貢献するリーディングカンパニーを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段口にするジュースやお醤油が作られる過程で、不純物を効率よく取り除くために、実は巴工業の『遠心分離機』という機械が活躍しています。また、スマートフォンや自動車に使われる高機能なプラスチック製品の裏側でも、同社が世界中から見つけてきた特殊な化学品が材料として使われているのです。私たちの生活に欠かせない様々な製品が、同社の技術や製品によって支えられています。環境分野でも、下水処理施設などで同社の機械が重要な役割を担っています。
巴工業は、遠心分離機製造と化学品販売の二事業を柱に安定成長を続ける機械メーカーです。2025年10月期は売上高593.6億円、営業利益53.52億円を見込み、7期連続の増配も計画するなど株主還元にも積極的です。新たに始動した中期経営計画では、2028年10月期に営業利益70億円という挑戦的な目標を掲げています。機械と化学品のシナジーを活かし、国内外での事業拡大と収益性向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 10月
- 本社
- 東京都品川区北品川五丁目5番15号 大崎ブライトコア19階
- 公式
- www.tomo-e.co.jp
社長プロフィール

当社は機械事業と化学品事業を両輪に、付加価値の高い革新的な製品・サービスを提供し、持続的な成長を目指します。SDGsや気候変動といった社会的課題の解決にも真摯に取り組み、企業価値の向上を通じて株主様のご期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
東京都に巴工業株式会社を設立。機械事業と化学品事業の二本柱の歴史が始まる。
設立から20年、東京証券取引所市場第二部に上場し、企業としての信頼性と知名度を高める。
順調な事業拡大を背景に、東京証券取引所市場第一部へ指定替えとなり、日本を代表する企業の一員となる。
1株を10株に分割。投資単位を1,000株から100株に変更し、個人投資家がより投資しやすい環境を整備する。
投資家層の拡大を図るため、1株を3株に分割することを発表。株主還元の姿勢を改めて示す。
第一実業株式会社から小型バイナリー発電装置事業を譲り受け、環境・エネルギー分野での事業領域を拡大する。
2028年10月期に営業利益70億円を目指す新中期経営計画を発表。海外事業拡大と収益性向上を掲げ、さらなる成長を目指す。
注目ポイント
7期連続増配を達成し、新中計では「DOE5%下限、配当性向50%以上」を掲げるなど、株主への利益還元に非常に積極的です。長期保有の株主にはワインの優待もあります。
事業の柱であるデカンター型遠心分離機は国内トップシェアを誇ります。食品から化学、環境分野まで、幅広い産業を支える高い技術力が強みです。
メーカーとしての「機械事業」と商社としての「化学品事業」の二本柱で安定した収益基盤を確立。新中計では海外展開を加速し、更なる成長を目指します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15.8円 | 46.3% |
| FY2017/3 | 15.8円 | 29.8% |
| FY2018/3 | 16.5円 | 30.9% |
| FY2019/3 | 16.5円 | 29.8% |
| FY2020/3 | 16.9円 | 31.3% |
| FY2021/3 | 17.6円 | 23.7% |
| FY2022/3 | 18.6円 | 19.8% |
| FY2023/3 | 38.7円 | 40.2% |
| FY2024/3 | 51円 | 40.0% |
| 権利確定月 | 10月 |
配当方針として「DOE5%を下限とし、連結配当性向50%以上」を掲げており、株主還元を経営の最重要課題の一つとして位置付けた積極的な姿勢が際立っています。業績成長に合わせて配当額を継続的に引き上げており、累進配当的な側面を持つことで長期保有株主からの信頼を獲得しています。株主優待と併せて非常に高い総合利回りを維持しており、個人投資家にとっても魅力的な還元設計となっています。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
巴工業は遠心分離機を軸とする機械事業と輸入化学品を扱う化学品事業の二本柱で安定成長を続けており、FY2025/3の売上高は593億円と過去最高水準を更新しました。積極的な営業展開や市場ニーズの取り込みが功を奏し、営業利益も53億円規模まで拡大しています。今後の計画においてもさらなる事業拡大を見込んでおり、強固な収益基盤を背景とした継続的な増益傾向が特徴です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.8% | 2.8% | 5.0% |
| FY2017/3 | 5.6% | 4.1% | 5.3% |
| FY2018/3 | 5.4% | 4.0% | 5.6% |
| FY2019/3 | 5.4% | 4.0% | 5.7% |
| FY2020/3 | 5.2% | 4.0% | 5.8% |
| FY2021/3 | 6.6% | 4.9% | 6.3% |
| FY2022/3 | 7.7% | 5.8% | 7.2% |
| FY2023/3 | 7.4% | 5.6% | 8.2% |
| FY2024/3 | 9.2% | 6.8% | 9.0% |
| FY2025/3 | 9.0% | 6.8% | 9.0% |
売上高営業利益率は概ね8~9%前後で推移しており、製造から販売までを手掛ける高付加価値なビジネスモデルが奏功して高い収益性を安定的に維持しています。資本効率の指標であるROEも9%台に改善しており、限られた経営資源から効率的に利益を創出する体制が整いました。化学工業製品の輸入販売と自社製造機器のシナジーにより、収益の質が継続的に高まっています。
財務は安全?
自己資本比率は75%超という非常に高い水準を維持しており、無借金経営による極めて強固な財務体質を構築しています。潤沢な自己資本を背景に、将来的な成長投資や株主還元へ充てるための余力が十分に確保されている点が強みです。安定した財務基盤は、予期せぬ景気変動や市場環境の変化に対する強力な防波堤となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 37.4億円 | -2.5億円 | -4.5億円 | 34.9億円 |
| FY2017/3 | 5.9億円 | -3.9億円 | -4.5億円 | 1.9億円 |
| FY2018/3 | 21.9億円 | -2.8億円 | -4.5億円 | 19.1億円 |
| FY2019/3 | 38.7億円 | -5.4億円 | -4.8億円 | 33.2億円 |
| FY2020/3 | 6.6億円 | -4.8億円 | -4.7億円 | 1.8億円 |
| FY2021/3 | 21.4億円 | -9.8億円 | -4.9億円 | 11.7億円 |
| FY2022/3 | -17.4億円 | 6,000万円 | -5.0億円 | -16.8億円 |
| FY2023/3 | 35.1億円 | -9,900万円 | -6.8億円 | 34.1億円 |
| FY2024/3 | 33.6億円 | -6.3億円 | -13.3億円 | 27.3億円 |
| FY2025/3 | 23.8億円 | -24.7億円 | -15.5億円 | -9,800万円 |
営業活動で得た潤沢なキャッシュをもとに成長投資と株主還元を両立させており、中長期的なキャッシュ創出能力は極めて安定しています。FY2025/3には設備投資などの影響で一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは将来の収益向上を見据えた前向きな投資によるものです。無借金経営であるため財務キャッシュフローは主に配当等の還元に充てられており、資本効率を重視した経営方針が窺えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 17.8億円 | 8.1億円 | 45.6% |
| FY2017/3 | 22.2億円 | 7.2億円 | 32.3% |
| FY2018/3 | 23.4億円 | 8.2億円 | 35.2% |
| FY2019/3 | 23.8億円 | 8.2億円 | 34.2% |
| FY2020/3 | 22.9億円 | 7.6億円 | 33.2% |
| FY2021/3 | 29.1億円 | 8.0億円 | 27.4% |
| FY2022/3 | 34.2億円 | 7.6億円 | 22.3% |
| FY2023/3 | 41.1億円 | 13.8億円 | 33.6% |
| FY2024/3 | 47.8億円 | 11.6億円 | 24.3% |
| FY2025/3 | 54.0億円 | 15.5億円 | 28.7% |
実効税率は概ね法定実効税率付近で推移しており、適正な納税が行われています。業績の拡大に伴い法人税等の支払い額も増加傾向にありますが、これは企業の持続的な成長を裏付ける結果といえます。連結業績に合わせ、各期で適切な税務処理がなされています。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社は遠心分離機の製造販売を行う『機械事業』と、化学品の輸入販売を行う『化学品事業』の2つの顔を持つユニークなビジネスモデルを構築しています。海外事業の拡大や新規バイナリー発電事業の譲受などの投資リスクと、それによる収益多様化が経営の重点となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 518億円 | — | 521億円 | +0.6% |
| FY2023 | 474億円 | — | 496億円 | +4.7% |
| FY2022 | 397億円 | — | 456億円 | +15.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 42億円 | — | 47億円 | +12.5% |
| FY2023 | 29億円 | — | 40億円 | +37.7% |
| FY2022 | 24億円 | — | 33億円 | +38.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画では、2028年10月期に営業利益70億円という意欲的な目標を設定。これは直近実績(FY2025見込 53.52億円)から約30%増の高い成長を目指すものです。過去の業績予想をコンスタントに上回って達成してきた実績から、経営陣の計画実行力には信頼が置けます。配当方針も「連結配当性向50%以上」と明確化し、株主還元への強い意志を示しています。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は非常に高く、個人投資家からの買い需要が強い状況です。一方で、PER・PBRともに業界平均を下回っており、割安感があると判断できます。特に配当利回りは業界平均の2倍以上と高く、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。時価総額は中堅規模であり、今後の成長余地も期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年10月期第1四半期決算にて、人件費等の販管費増加により経常利益が前年同期比6.5%減の16.8億円となりました。
2026年10月期から2028年10月期を対象とした新中期経営計画を策定し、最終年度の営業利益目標70億円を掲げました。
第一実業より小型バイナリー発電装置事業を譲受し、主力である遠心分離機とのシナジーによる事業拡大を図りました。
最新ニュース
巴工業 まとめ
ひとめ診断
「遠心分離機の国内トップが、化学品商社との二刀流で安定成長を続ける隠れ優良企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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