6277プライム

ホソカワミクロン

HOSOKAWA MICRON CORPORATION

最終更新日: 2026年3月28日

ROE6.7%
BPS4589.7円
自己資本比率65.4%
FY2025/3 有報データ

「粉」の技術で世界をリードし、医薬・化粧品まで支えるナノテク企業

先端粉体技術を通じて、環境・医薬・食品・電子材料など、幅広い分野でソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献する。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うファンデーションや日焼け止め、その滑らかな使い心地は、実はホソカワミクロンの『粉』を細かくする技術のおかげかもしれません。また、風邪を引いたときに飲む粉薬が体にスムーズに吸収されるのも、同社の技術が裏側で活躍しています。さらに、スマートフォンに使われる電池の材料や、お菓子の食感を決める小麦粉の加工など、普段意識しない様々な場面でホソカワミクロンの『粉体技術』が私たちの生活を支えているのです。

粉体関連装置で世界首位を誇る技術系企業。FY2025は売上高779.9億円、営業利益70.51億円の実績を残した。主力の粉体機器事業ではM&Aを通じてグローバル展開を加速させ、リチウムイオン電池関連や医薬品向けで高い技術力を発揮している。さらに、そのコア技術を応用した化粧品などのマテリアル事業も育成し、収益の多角化を進めている点が特徴だ。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
9月
本社
大阪府枚方市招提田近1丁目9番地
公式
www.hosokawamicron.co.jp

社長プロフィール

細川 晃平
細川 晃平
代表取締役社長
ビジョナリー
1916年の創業以来『粉体技術』一筋に歩み、世界中のグループ企業と共に『粉体技術連峰』を形成してきました。今後も『Everything is Powder』の精神のもと、お客様の期待を超える先端粉体技術で、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

この会社のストーリー

1916
細川鉄工所として大阪で創業

創業者・細川永一が、独自開発のフィルター集塵装置の製造販売を開始。これが「粉体技術」の原点となる。

1960
欧米への進出とグローバル化の加速

イギリスに現地法人を設立し、アメリカ、ドイツへと拠点を拡大。世界的な粉体機器メーカーとしての地位を築き始める。

1983
社名を「ホソカワミクロン株式会社」に変更

ミクロン単位の超微粉技術を追求する企業姿勢を社名に込める。翌年、大阪証券取引所市場第二部に上場を果たす。

1987
M&Aによる技術力強化

ドイツのアルピネ社をはじめ、欧米の有力企業を次々と買収。グローバルな「粉体技術連峰」の形成を本格化させる。

2006
化粧品・育毛剤分野への参入

長年培ったナノテクノロジーを応用し、化粧品・医薬部外品事業を開始。BtoBからBtoCへと事業領域を拡大する。

2016
創業100周年を迎える

1世紀にわたり「粉体技術」を追求し、世界トップクラスの企業へと成長。さらなる飛躍を誓う。

2024
新コスメティックセンターを着工

マテリアル事業の拠点となる新施設を建設。化粧品や電子材料など、高付加価値分野の成長を加速させる。

注目ポイント

世界トップクラスの「粉体技術」

粉砕、分級、混合など「粉」に関するあらゆる技術で業界首位。食品や医薬品、電子部品まで、実は身の回りの多くの製品づくりを支えています。

ナノ技術で化粧品・育毛剤も開発

ミクロン単位の粉体技術をナノレベルまで進化させ、化粧品や育毛剤などのBtoC製品も展開。技術力を活かした多角化経営が魅力です。

株主還元にも積極的

安定した配当に加え、自社グループの化粧品やシャンプーなどがもらえる株主優待も実施。長期保有で優待内容がグレードアップするのも嬉しいポイントです。

サービスの実績は?

381
国内特許件数
2025年9月30日時点
120
実用新案登録件数
2025年9月30日時点
377
商標登録件数
2025年9月30日時点
120
1株当たり配当金
FY2025実績
+0.0% YoY
-8.7%
売上高成長率
FY2025実績 vs FY2024実績
-14.8%
営業利益成長率
FY2025実績 vs FY2024実績

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 65.4%
稼ぐ力
普通
ROE 6.7%
話題性
不評
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
120
方針: 配当性向30-40%目標
1株配当配当性向
FY2016/317.528.9%
FY2018/360.221.4%
FY2019/360.221.3%
FY2020/360.226.8%
FY2021/313546.5%
FY2022/37530.4%
FY2023/387.522.9%
FY2024/312032.3%
FY2025/312039.2%
3期連続増配
株主優待
あり
権利確定月9月

同社は株主還元を重視しており、利益成長に応じた配当の継続的な実施を基本方針として掲げています。配当性向は30%から40%を目安とし、企業価値の向上と並行して安定的な還元を目指す姿勢が特徴です。さらに、自社グループ製品を贈呈する株主優待制度を設けることで、中長期的なファン形成と投資魅力の向上を図っています。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.7%
業界平均
9.9%
営業利益率下回る
この会社
9.0%
業界平均
11.4%
自己資本比率上回る
この会社
65.4%
業界平均
49.6%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3669億円
FY2023/3795億円
FY2024/3854億円
FY2025/3780億円
営業利益
FY2022/355.1億円
FY2023/379.6億円
FY2024/382.8億円
FY2025/370.5億円

ホソカワミクロンは粉体機器業界のリーディングカンパニーとして、安定した需要基盤を背景に高い売上高を維持しています。FY2024/3には売上高が約854億円に達し過去最高水準を記録しましたが、その後は世界的な景気減速の影響を受け、FY2025/3には売上高約780億円、純利益約45億円へと一時的に調整局面を迎えました。FY2026/3期は、粉体技術の多角的な応用やグループシナジーの追求により、業績回復と緩やかな増益基調への転換を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/38.8%5.3%8.2%
FY2017/310.5%6.3%10.2%
FY2018/311.3%6.8%11.5%
FY2019/311.4%7.0%10.7%
FY2020/38.2%5.1%9.0%
FY2021/310.2%6.4%10.5%
FY2022/37.5%4.7%8.2%
FY2023/310.1%6.2%10.0%
FY2024/39.1%5.7%9.7%
FY2025/36.7%4.4%9.0%

収益性については、FY2024/3まで安定した営業利益率(9-10%台)を維持しており、高い技術力を活かした高付加価値製品の提供が奏功しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7-10%の範囲で推移しており、資本効率を重視した経営が一定の成果を上げています。直近では原材料高やインフレに伴うコスト増からROEが6.7%に低下したものの、効率的な生産体制の構築とコスト管理による収益性の維持に注力しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率65.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
672億円

同社は極めて健全な財務基盤を築いており、有利子負債ゼロを継続する実質無借金経営を実践しています。総資産は1,000億円超へと順調に拡大しており、自己資本比率も65%超と極めて高い水準を維持し、強固な安全性を誇ります。潤沢な手元資金を背景に、将来の成長に向けた戦略的な設備投資や研究開発、M&Aを柔軟に実施できる盤石な財務体質です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+95.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-36.8億円
投資CF
借入・返済など
-33.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+58.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/342.1億円6.6億円-11.6億円48.7億円
FY2017/372.6億円-14.1億円-27.4億円58.4億円
FY2018/353.5億円-12.8億円-11.2億円40.7億円
FY2019/331.9億円-30.5億円-19.3億円1.4億円
FY2020/339.9億円-38.8億円9,400万円1.1億円
FY2021/360.9億円-26.1億円-16.9億円34.7億円
FY2022/381.3億円-26.0億円-14.2億円55.4億円
FY2023/359.5億円-35.1億円-47.1億円24.3億円
FY2024/373.0億円-30.1億円-27.5億円42.9億円
FY2025/395.0億円-36.8億円-33.4億円58.2億円

本業の稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2025/3期に約95億円と堅調に推移し、事業の強固な収益基盤を裏付けています。投資活動では成長投資や設備増強を継続的に行っているものの、フリーキャッシュフローは常にプラスを維持しており、高いキャッシュ創出能力によって経営の自律性を確保しています。潤沢な資金は配当や株主優待を通じた株主還元にも余力を持って充てられています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/337.2億円11.9億円32.0%
FY2017/352.2億円16.5億円31.6%
FY2018/366.6億円24.5億円36.8%
FY2019/361.0億円19.2億円31.4%
FY2020/350.1億円16.9億円33.8%
FY2021/365.7億円18.8億円28.5%
FY2022/357.7億円17.7億円30.6%
FY2023/383.5億円23.8億円28.5%
FY2024/392.4億円36.6億円39.6%
FY2025/377.2億円31.9億円41.3%

実効税率は年度によって変動があり、FY2024/3およびFY2025/3期は40%前後の高い水準となりました。これは主に海外拠点の収益変動に伴う税務調整や、特例的な会計処理の影響によるものと考えられます。次期予想では25.7%と標準的な水準へ回帰する見通しで、税負担の平準化が進む見込みです。

会社の公式開示情報

EDINET等の開示情報によれば、粉体機器を軸とする「粉体機器事業」と、先端ナノ技術を応用した「マテリアル事業」の2本柱で構成されています。特にサイバー攻撃の発生リスクや海外拠点における地政学的リスクが重要な開示事項となっており、グローバル展開に伴う事業継続計画(BCP)の重要性が増しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
業績予想は上振れ傾向にあるが、中計目標達成には更なる成長加速が求められる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第18次中期3カ年経営計画
FY2025~FY2027
売上高: 目標 1,000億円 順調 (779.9億円)
78%
営業利益: 目標 100億円 順調 (70.51億円)
70.5%
ROE: 目標 10%以上 順調
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025785億円780億円-0.6%
FY2024770億円854億円+11.0%
FY2023700億円795億円+13.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202570億円71億円+0.7%
FY202463億円83億円+31.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「第18次中期3カ年経営計画」ではFY2027に売上高1,000億円、営業利益100億円を目標としています。FY2025実績(売上779.9億円、営利70.51億円)時点での進捗は順調とは言えませんが、過去の業績予想は保守的で、実績が上振れする傾向にあります。特にFY2024は営業利益が期初予想を31.4%も上回っており、計画達成に向けた潜在力は秘めていると言えるでしょう。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残200,400株
売り残61,900株
信用倍率3.24倍
2026年3月27日時点
今後の予定
2024年9月期 第3四半期決算発表2024年8月9日
日経IR・個人投資家フェア2024 出展2024年8月9日
定時株主総会毎年12月

PER、PBRともに業界平均並みの水準であり、現在の株価が過度に割高・割安という状況ではありません。信用倍率は3.24倍と買い残が売り残を上回っており、株価上昇への期待がうかがえますが、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
18
日経新聞, 株探, PR TIMES, 日刊工業新聞 ほか
業界内ランキング
上位 30%
機械業種 1,500社中 450位
報道のトーン
45%
好意的
25%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・IR40%
新規事業・製品30%
サイバーセキュリティ20%
その他10%

最近の出来事

2024年10月新規建設

大阪事業所内にてコスメティックセンターの建設工事を着工し、将来の事業基盤を強化。

2025年10月メディア露出

テレビ番組「THE LEADERS」にて、粉体技術のリーディングカンパニーとしての取組が紹介。

2026年3月セキュリティ

サイバー攻撃により情報流出の疑いがあり、最終的な調査結果とセキュリティ対策を公表。

最新ニュース

ホソカワミクロン まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 120円
安全性
安定
自己資本比率 65.4%
稼ぐ力
普通
ROE 6.7%
話題性
不評
ポジティブ 45%

「『粉を極めし者』が、重工業の心臓部からあなたの肌までを支える技術屋集団」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU