ホソカワミクロン
HOSOKAWA MICRON CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
「粉」の技術で世界をリードし、医薬・化粧品まで支えるナノテク企業
先端粉体技術を通じて、環境・医薬・食品・電子材料など、幅広い分野でソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献する。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うファンデーションや日焼け止め、その滑らかな使い心地は、実はホソカワミクロンの『粉』を細かくする技術のおかげかもしれません。また、風邪を引いたときに飲む粉薬が体にスムーズに吸収されるのも、同社の技術が裏側で活躍しています。さらに、スマートフォンに使われる電池の材料や、お菓子の食感を決める小麦粉の加工など、普段意識しない様々な場面でホソカワミクロンの『粉体技術』が私たちの生活を支えているのです。
粉体関連装置で世界首位を誇る技術系企業。FY2025は売上高779.9億円、営業利益70.51億円の実績を残した。主力の粉体機器事業ではM&Aを通じてグローバル展開を加速させ、リチウムイオン電池関連や医薬品向けで高い技術力を発揮している。さらに、そのコア技術を応用した化粧品などのマテリアル事業も育成し、収益の多角化を進めている点が特徴だ。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 9月
- 本社
- 大阪府枚方市招提田近1丁目9番地
- 公式
- www.hosokawamicron.co.jp
社長プロフィール

1916年の創業以来『粉体技術』一筋に歩み、世界中のグループ企業と共に『粉体技術連峰』を形成してきました。今後も『Everything is Powder』の精神のもと、お客様の期待を超える先端粉体技術で、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
この会社のストーリー
創業者・細川永一が、独自開発のフィルター集塵装置の製造販売を開始。これが「粉体技術」の原点となる。
イギリスに現地法人を設立し、アメリカ、ドイツへと拠点を拡大。世界的な粉体機器メーカーとしての地位を築き始める。
ミクロン単位の超微粉技術を追求する企業姿勢を社名に込める。翌年、大阪証券取引所市場第二部に上場を果たす。
ドイツのアルピネ社をはじめ、欧米の有力企業を次々と買収。グローバルな「粉体技術連峰」の形成を本格化させる。
長年培ったナノテクノロジーを応用し、化粧品・医薬部外品事業を開始。BtoBからBtoCへと事業領域を拡大する。
1世紀にわたり「粉体技術」を追求し、世界トップクラスの企業へと成長。さらなる飛躍を誓う。
マテリアル事業の拠点となる新施設を建設。化粧品や電子材料など、高付加価値分野の成長を加速させる。
注目ポイント
粉砕、分級、混合など「粉」に関するあらゆる技術で業界首位。食品や医薬品、電子部品まで、実は身の回りの多くの製品づくりを支えています。
ミクロン単位の粉体技術をナノレベルまで進化させ、化粧品や育毛剤などのBtoC製品も展開。技術力を活かした多角化経営が魅力です。
安定した配当に加え、自社グループの化粧品やシャンプーなどがもらえる株主優待も実施。長期保有で優待内容がグレードアップするのも嬉しいポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17.5円 | 28.9% |
| FY2018/3 | 60.2円 | 21.4% |
| FY2019/3 | 60.2円 | 21.3% |
| FY2020/3 | 60.2円 | 26.8% |
| FY2021/3 | 135円 | 46.5% |
| FY2022/3 | 75円 | 30.4% |
| FY2023/3 | 87.5円 | 22.9% |
| FY2024/3 | 120円 | 32.3% |
| FY2025/3 | 120円 | 39.2% |
| 権利確定月 | 9月 |
同社は株主還元を重視しており、利益成長に応じた配当の継続的な実施を基本方針として掲げています。配当性向は30%から40%を目安とし、企業価値の向上と並行して安定的な還元を目指す姿勢が特徴です。さらに、自社グループ製品を贈呈する株主優待制度を設けることで、中長期的なファン形成と投資魅力の向上を図っています。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ホソカワミクロンは粉体機器業界のリーディングカンパニーとして、安定した需要基盤を背景に高い売上高を維持しています。FY2024/3には売上高が約854億円に達し過去最高水準を記録しましたが、その後は世界的な景気減速の影響を受け、FY2025/3には売上高約780億円、純利益約45億円へと一時的に調整局面を迎えました。FY2026/3期は、粉体技術の多角的な応用やグループシナジーの追求により、業績回復と緩やかな増益基調への転換を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 8.8% | 5.3% | 8.2% |
| FY2017/3 | 10.5% | 6.3% | 10.2% |
| FY2018/3 | 11.3% | 6.8% | 11.5% |
| FY2019/3 | 11.4% | 7.0% | 10.7% |
| FY2020/3 | 8.2% | 5.1% | 9.0% |
| FY2021/3 | 10.2% | 6.4% | 10.5% |
| FY2022/3 | 7.5% | 4.7% | 8.2% |
| FY2023/3 | 10.1% | 6.2% | 10.0% |
| FY2024/3 | 9.1% | 5.7% | 9.7% |
| FY2025/3 | 6.7% | 4.4% | 9.0% |
収益性については、FY2024/3まで安定した営業利益率(9-10%台)を維持しており、高い技術力を活かした高付加価値製品の提供が奏功しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7-10%の範囲で推移しており、資本効率を重視した経営が一定の成果を上げています。直近では原材料高やインフレに伴うコスト増からROEが6.7%に低下したものの、効率的な生産体制の構築とコスト管理による収益性の維持に注力しています。
財務は安全?
同社は極めて健全な財務基盤を築いており、有利子負債ゼロを継続する実質無借金経営を実践しています。総資産は1,000億円超へと順調に拡大しており、自己資本比率も65%超と極めて高い水準を維持し、強固な安全性を誇ります。潤沢な手元資金を背景に、将来の成長に向けた戦略的な設備投資や研究開発、M&Aを柔軟に実施できる盤石な財務体質です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 42.1億円 | 6.6億円 | -11.6億円 | 48.7億円 |
| FY2017/3 | 72.6億円 | -14.1億円 | -27.4億円 | 58.4億円 |
| FY2018/3 | 53.5億円 | -12.8億円 | -11.2億円 | 40.7億円 |
| FY2019/3 | 31.9億円 | -30.5億円 | -19.3億円 | 1.4億円 |
| FY2020/3 | 39.9億円 | -38.8億円 | 9,400万円 | 1.1億円 |
| FY2021/3 | 60.9億円 | -26.1億円 | -16.9億円 | 34.7億円 |
| FY2022/3 | 81.3億円 | -26.0億円 | -14.2億円 | 55.4億円 |
| FY2023/3 | 59.5億円 | -35.1億円 | -47.1億円 | 24.3億円 |
| FY2024/3 | 73.0億円 | -30.1億円 | -27.5億円 | 42.9億円 |
| FY2025/3 | 95.0億円 | -36.8億円 | -33.4億円 | 58.2億円 |
本業の稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2025/3期に約95億円と堅調に推移し、事業の強固な収益基盤を裏付けています。投資活動では成長投資や設備増強を継続的に行っているものの、フリーキャッシュフローは常にプラスを維持しており、高いキャッシュ創出能力によって経営の自律性を確保しています。潤沢な資金は配当や株主優待を通じた株主還元にも余力を持って充てられています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 37.2億円 | 11.9億円 | 32.0% |
| FY2017/3 | 52.2億円 | 16.5億円 | 31.6% |
| FY2018/3 | 66.6億円 | 24.5億円 | 36.8% |
| FY2019/3 | 61.0億円 | 19.2億円 | 31.4% |
| FY2020/3 | 50.1億円 | 16.9億円 | 33.8% |
| FY2021/3 | 65.7億円 | 18.8億円 | 28.5% |
| FY2022/3 | 57.7億円 | 17.7億円 | 30.6% |
| FY2023/3 | 83.5億円 | 23.8億円 | 28.5% |
| FY2024/3 | 92.4億円 | 36.6億円 | 39.6% |
| FY2025/3 | 77.2億円 | 31.9億円 | 41.3% |
実効税率は年度によって変動があり、FY2024/3およびFY2025/3期は40%前後の高い水準となりました。これは主に海外拠点の収益変動に伴う税務調整や、特例的な会計処理の影響によるものと考えられます。次期予想では25.7%と標準的な水準へ回帰する見通しで、税負担の平準化が進む見込みです。
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によれば、粉体機器を軸とする「粉体機器事業」と、先端ナノ技術を応用した「マテリアル事業」の2本柱で構成されています。特にサイバー攻撃の発生リスクや海外拠点における地政学的リスクが重要な開示事項となっており、グローバル展開に伴う事業継続計画(BCP)の重要性が増しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 785億円 | — | 780億円 | -0.6% |
| FY2024 | 770億円 | — | 854億円 | +11.0% |
| FY2023 | 700億円 | — | 795億円 | +13.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 70億円 | — | 71億円 | +0.7% |
| FY2024 | 63億円 | — | 83億円 | +31.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第18次中期3カ年経営計画」ではFY2027に売上高1,000億円、営業利益100億円を目標としています。FY2025実績(売上779.9億円、営利70.51億円)時点での進捗は順調とは言えませんが、過去の業績予想は保守的で、実績が上振れする傾向にあります。特にFY2024は営業利益が期初予想を31.4%も上回っており、計画達成に向けた潜在力は秘めていると言えるでしょう。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに業界平均並みの水準であり、現在の株価が過度に割高・割安という状況ではありません。信用倍率は3.24倍と買い残が売り残を上回っており、株価上昇への期待がうかがえますが、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
大阪事業所内にてコスメティックセンターの建設工事を着工し、将来の事業基盤を強化。
テレビ番組「THE LEADERS」にて、粉体技術のリーディングカンパニーとしての取組が紹介。
サイバー攻撃により情報流出の疑いがあり、最終的な調査結果とセキュリティ対策を公表。
最新ニュース
ホソカワミクロン まとめ
ひとめ診断
「『粉を極めし者』が、重工業の心臓部からあなたの肌までを支える技術屋集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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