荏原実業6328
EBARA JITSUGYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段、私たちが当たり前のように蛇口からきれいな水を使えるのは、荏原実業のような会社の支えがあるからです。同社は、水道局などの施設で水を送り出すためのポンプや、私たちが使った後の水をきれいにするための水処理設備を提供しています。また、商業施設やオフィスの快適な空調、工場の環境対策など、普段はあまり意識しないけれど、私たちの安全で快適な暮らしに欠かせない「水と空気」のインフラを陰で支えている会社なのです。あなたが利用する公共施設の裏側でも、同社の技術が活躍しているかもしれません。
荏原実業は、水処理施設や空調設備などを手掛ける環境関連企業です。2025年12月期には売上高412.1億円(前期比9.9%増)、営業利益61.21億円(同44.0%増)と大幅な増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。現在進行中の中期経営計画「EJ2027」では、既存の水インフラ事業を強化しつつ、M&Aも活用しながら新領域への展開を目指しています。近年高まる防災・減災需要を追い風に、安定した成長と株主還元の両立を図っています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 中央区銀座7-14-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/12期 | 9.7% | 4.4% | 4.6% |
| 2017/12期 | 11.6% | 5.5% | 6.6% |
| 2018/12期 | 12.7% | 6.1% | 7.3% |
| 2019/12期 | 11.0% | 5.5% | 7.1% |
| 2020/12期 | 14.8% | 7.7% | 10.6% |
| 2021/12期 | 17.6% | 9.3% | 12.3% |
| 2022/12期 | 11.6% | 6.3% | 9.1% |
| 2023/12期 | 15.9% | 8.3% | 11.1% |
| 2024/12期 | 14.2% | 7.4% | 11.3% |
| 2025/12期 | 17.1% | 9.6% | 14.9% |
| 2025/12期 | 20.7% | 9.6% | 14.9% |
収益性は高い水準で推移しており、特に2025/03期の営業利益率は14.9%と前期から大きく改善しました。ROE(自己資本利益率)も15%台を維持しており、資本効率を意識した経営が成果を上げています。メーカー機能とエンジニアリングを組み合わせた高付加価値な事業展開が、高い収益性の源泉となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 325億円 | 39.8億円 | 31.6億円 | 131.4円 | +7.4% |
| 2022/12期 | 302億円 | 27.6億円 | 21.7億円 | 88.6円 | -6.9% |
| 2023/12期 | 363億円 | 40.3億円 | 31.4億円 | 131.6円 | +20.0% |
| 2024/12期 | 375億円 | 42.5億円 | 31.6億円 | 132.1円 | +3.4% |
| 2025/12期 | 412億円 | 61.2億円 | 43.8億円 | 184.2円 | +9.9% |
荏原実業の業績は、環境関連事業における防災・減災需要を追い風に堅調に推移しています。2025/03期には売上高が約412億円、営業利益が約61億円と大幅な増収増益を達成し、過去最高を更新しました。今後も既存事業の強化と新領域の探索を進めることで、2026/03期に向けて持続的な成長が見込まれています。 【2025/12期実績】売上412億円(前期比9.9%)、営業利益61億円、純利益44億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
環境関連事業を核に、メーカー・エンジニアリング・商社の3本柱で事業を展開しており、特に上下水処理施設の設計・施工が収益の柱です。事業リスクとしては、官公庁・自治体向け予算の変動や、環境規制の強化、原材料価格の高騰などが挙げられ、これらに対する収益性の維持が経営上の重要課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 350億円 | — | 302億円 | -13.5% |
| 2023期 | 350億円 | — | 363億円 | +3.7% |
| 2025期 | 400億円 | — | 412億円 | +3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 38億円 | — | 28億円 | -27.5% |
| 2024期 | 41億円 | — | 43億円 | +5.0% |
| 2025期 | 45億円 | — | 61億円 | +36.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「EJ2027」では、最終年度である2027年12月期に売上高460億円、営業利益65億円、ROE15%以上を目標に掲げています。初年度の2025年12月期は営業利益が61.21億円に達し、計画を前倒しで達成する勢いです。過去には業績予想が未達に終わる期もありましたが、近年は予想精度が向上しており、特に直近の2025期では営業利益予想を36%も上回る大幅なポジティブサプライズとなりました。経営基盤の強化と事業環境の好転が業績を押し上げていると考えられます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ターボブロワ事業をドイツAerzener社へ譲渡し、選択と集中を推進。
2025期において営業利益61.21億円を達成し、過去最高益を更新。
英ファンドによる株主提案に対し、会社側が反対を表明し議論が注目される。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は57.7%と高い安定性を保っています。近年は有利子負債を抱えていますが、潤沢な資産基盤により財務レバレッジは適切に管理されています。強固なBSを背景に、成長投資と株主還元を両立できる財務余力が確保されています。 【2025/12期】総資産484億円、純資産279億円、自己資本比率47.0%、有利子負債15億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/12期 | 3,500万円 | 5.6億円 | 3.4億円 | 5.3億円 |
| 2017/12期 | 12.8億円 | 7,600万円 | 3.0億円 | 13.6億円 |
| 2018/12期 | 29.5億円 | 8,600万円 | 6.3億円 | 30.3億円 |
| 2019/12期 | 7.2億円 | 12.3億円 | 4.3億円 | 5.1億円 |
| 2020/12期 | 40.7億円 | 10.4億円 | 9.6億円 | 51.1億円 |
| 2021/12期 | 31.5億円 | 1.1億円 | 16.8億円 | 32.5億円 |
| 2022/12期 | 16.1億円 | 900万円 | 16.1億円 | 16.2億円 |
| 2023/12期 | 47.1億円 | 1.4億円 | 16.8億円 | 45.7億円 |
| 2024/12期 | 19.7億円 | 1.9億円 | 15.7億円 | 17.8億円 |
| 2025/12期 | 14.1億円 | 2.0億円 | 7.5億円 | 12.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローは主に事業成長のための設備投資や開発費に充てられており、FCF(フリーキャッシュフロー)の創出力は安定しています。獲得したキャッシュは財務の健全性を維持しつつ、配当などの株主還元に優先的に活用されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%と一定の多様性を確保しており、女性活躍推進を積極的に行っています。監査体制についても監査役会設置会社として整備されており、連結子会社を統括する強固な経営監督体制の下、持続的な企業価値向上を目指すガバナンスが構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 764万円 | 543人 | - |
従業員平均年収は764万円と、機械・プラント業界の平均水準と比較しても高水準を維持しています。安定した水処理インフラ事業を軸とした堅実な経営基盤に加え、近年の業績拡大に伴う給与水準の改定が、継続的な待遇改善に寄与していると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。荏原実業は、調査対象期間の5年間のうち4年間で市場平均であるTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しており、特に直近の2025期ではTOPIXの+6.3%に対し、+98.2%と驚異的なリターンを達成しました。これは、好調な業績を背景とした株価の大幅な上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪となって投資家リターンを押し上げた結果です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 45円 | 29.3% |
| 2017/12期 | 50円 | 24.8% |
| 2018/12期 | 60円 | 24.9% |
| 2019/12期 | 60円 | 26.2% |
| 2020/12期 | 28.6円 | 29.8% |
| 2022/12期 | 85円 | 48.0% |
| 2023/12期 | 85円 | 32.3% |
| 2024/12期 | 95円 | 36.0% |
| 2025/12期 | 120円 | 65.1% |
2014年6月をもって株主優待制度は廃止されており、現在は実施していません。
配当については成長投資とのバランスを考慮しつつ、安定的な利益還元を基本方針としています。2025/03期には年間配当を120円に引き上げるなど、株主重視の姿勢を強めています。今後も業績成長に伴う増配を期待できる、高い利回りが魅力の銘柄です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 187.3万円 | 87.3万円 | 87.3% |
| 2022期 | 122.2万円 | 22.2万円 | 22.2% |
| 2023期 | 113.3万円 | 13.3万円 | 13.3% |
| 2024期 | 150.9万円 | 50.9万円 | 50.9% |
| 2025期 | 198.2万円 | 98.2万円 | 98.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは13.3倍と業界平均の約20倍に比べて割安感があります。一方でPBRは2.14倍と業界平均を上回っており、資産価値よりも成長性が評価されていることがうかがえます。特筆すべきは配当利回りで、4.77%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用買い残は売り残の4.3倍と、個人の買い意欲は比較的旺盛ですが、過熱感がある水準ではありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/12期 | 14.2億円 | 3.9億円 | 27.5% |
| 2017/12期 | 18.5億円 | 5.0億円 | 26.8% |
| 2018/12期 | 22.5億円 | 6.5億円 | 29.0% |
| 2019/12期 | 21.7億円 | 6.6億円 | 30.3% |
| 2020/12期 | 33.6億円 | 10.2億円 | 30.4% |
| 2021/12期 | 41.1億円 | 9.5億円 | 23.1% |
| 2022/12期 | 29.3億円 | 7.6億円 | 25.9% |
| 2023/12期 | 41.6億円 | 10.2億円 | 24.6% |
| 2024/12期 | 44.4億円 | 12.9億円 | 28.9% |
| 2025/12期 | 63.2億円 | 19.3億円 | 30.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増大に伴い年々増加傾向にあります。2025/03期の実効税率は約30.6%となっており、法定実効税率に準じた標準的な水準です。今後の納税額は利益成長に比例して推移する見込みであり、健全な納税を行っています。
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荏原実業 まとめ
「老舗のポンプ商社が、水処理エンジニアリングと環境ソリューションで社会インフラを支えるメーカーへと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。