荏原実業
EBARA JITSUGYO CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
水と空気で社会インフラを支え、防災・減災で未来を守る環境ソリューション企業
水と空気の技術革新を通じて、世界中の人々が安全で快適に暮らせる、持続可能な社会インフラを構築することを目指します。
この会社ってなに?
普段、私たちが当たり前のように蛇口からきれいな水を使えるのは、荏原実業のような会社の支えがあるからです。同社は、水道局などの施設で水を送り出すためのポンプや、私たちが使った後の水をきれいにするための水処理設備を提供しています。また、商業施設やオフィスの快適な空調、工場の環境対策など、普段はあまり意識しないけれど、私たちの安全で快適な暮らしに欠かせない「水と空気」のインフラを陰で支えている会社なのです。あなたが利用する公共施設の裏側でも、同社の技術が活躍しているかもしれません。
荏原実業は、水処理施設や空調設備などを手掛ける環境関連企業です。2025年12月期には売上高412.1億円(前期比9.9%増)、営業利益61.21億円(同44.0%増)と大幅な増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。現在進行中の中期経営計画「EJ2027」では、既存の水インフラ事業を強化しつつ、M&Aも活用しながら新領域への展開を目指しています。近年高まる防災・減災需要を追い風に、安定した成長と株主還元の両立を図っています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 12月
- 本社
- 中央区銀座7-14-1
- 公式
- www.ejk.co.jp
社長プロフィール

パーパス『清らかな恵みを、次の世代へ。』のもと、水と空気に関する技術とサービスを通じて、豊かな人間環境の創造を目指します。中期経営計画「EJ2027」では既存事業の強化と新領域の探索を両輪とし、社会課題の解決を通じて企業価値の持続的な向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
東京都中央区銀座にて、ポンプなどの産業機械の販売を目的として創業。社会の復興と共に歩み始める。
安定した事業基盤を背景に、株式市場に上場。企業としての信頼性と知名度を高め、さらなる成長への足掛かりを築く。
上場からわずか2年で東証一部へ。事業拡大と経営の安定性が市場から高く評価され、日本の主要企業の一角を担う存在となる。
水産・食品事業における排水処理や環境負荷低減を目指し、日本水産と業務提携。水処理技術の応用範囲を広げ、新たな市場へ挑戦する。
持続的な成長を目指し、3か年の中期経営計画を策定。環境ソリューション事業の強化を明確に打ち出し、企業変革を加速させる。
『清らかな恵みを、次の世代へ。』というパーパスを新たに制定。企業の存在意義を再定義し、未来に向けたブランドイメージを刷新した。
過去最高益を更新する中、次なる成長ステージへ。既存事業の強化と新領域の探索を基本方針に、売上高500億円、営業利益61億円を目指す。
注目ポイント
近年多発する自然災害への対策需要を的確に捉え、ポンプ設備や水処理施設事業が好調。2025年12月期には売上高・営業利益ともに過去最高を更新する見込みです。
ポンプ・空調機器の商社機能に加え、水処理施設の設計・施工、環境関連機器のメーカー機能を持つハイブリッド企業。水と空気のエキスパートとして持続可能な社会の実現に貢献します。
業績好調を背景に、安定配当に加え増配も積極的に実施。株主への利益還元に前向きな姿勢は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的なポイントです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 21.25円 | 48.0% |
| FY2023/3 | 21.25円 | 32.3% |
| FY2024/3 | 23.75円 | 36.0% |
| FY2025/3 | 30円 | 65.1% |
2014年6月をもって株主優待制度は廃止されており、現在は実施していません。
配当については成長投資とのバランスを考慮しつつ、安定的な利益還元を基本方針としています。FY2025/3には年間配当を120円に引き上げるなど、株主重視の姿勢を強めています。今後も業績成長に伴う増配を期待できる、高い利回りが魅力の銘柄です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
荏原実業の業績は、環境関連事業における防災・減災需要を追い風に堅調に推移しています。FY2025/3には売上高が約412億円、営業利益が約61億円と大幅な増収増益を達成し、過去最高を更新しました。今後も既存事業の強化と新領域の探索を進めることで、FY2026/3に向けて持続的な成長が見込まれています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.5% | 8.8% | 12.3% |
| FY2022/3 | 11.8% | 6.5% | 9.1% |
| FY2023/3 | 14.9% | 7.5% | 11.1% |
| FY2024/3 | 13.5% | 7.3% | 11.3% |
| FY2025/3 | 15.7% | 9.1% | 14.9% |
収益性は高い水準で推移しており、特にFY2025/3の営業利益率は14.9%と前期から大きく改善しました。ROE(自己資本利益率)も15%台を維持しており、資本効率を意識した経営が成果を上げています。メーカー機能とエンジニアリングを組み合わせた高付加価値な事業展開が、高い収益性の源泉となっています。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は57.7%と高い安定性を保っています。近年は有利子負債を抱えていますが、潤沢な資産基盤により財務レバレッジは適切に管理されています。強固なBSを背景に、成長投資と株主還元を両立できる財務余力が確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.5億円 | 1.1億円 | -16.8億円 | 32.5億円 |
| FY2022/3 | 16.1億円 | 900万円 | -16.1億円 | 16.2億円 |
| FY2023/3 | 47.1億円 | -1.4億円 | -16.8億円 | 45.7億円 |
| FY2024/3 | 19.7億円 | -1.9億円 | -15.7億円 | 17.8億円 |
| FY2025/3 | 14.1億円 | -2.0億円 | -7.5億円 | 12.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローは主に事業成長のための設備投資や開発費に充てられており、FCF(フリーキャッシュフロー)の創出力は安定しています。獲得したキャッシュは財務の健全性を維持しつつ、配当などの株主還元に優先的に活用されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 41.1億円 | 9.5億円 | 23.1% |
| FY2022/3 | 29.3億円 | 7.6億円 | 25.9% |
| FY2023/3 | 41.6億円 | 10.2億円 | 24.6% |
| FY2024/3 | 44.4億円 | 12.9億円 | 28.9% |
| FY2025/3 | 63.2億円 | 19.3億円 | 30.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増大に伴い年々増加傾向にあります。FY2025/3の実効税率は約30.6%となっており、法定実効税率に準じた標準的な水準です。今後の納税額は利益成長に比例して推移する見込みであり、健全な納税を行っています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 764万円 | 543人 | - |
従業員平均年収は764万円と、機械・プラント業界の平均水準と比較しても高水準を維持しています。安定した水処理インフラ事業を軸とした堅実な経営基盤に加え、近年の業績拡大に伴う給与水準の改定が、継続的な待遇改善に寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)・NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。
上位株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が名を連ねており、機関投資家の保有比率が高い安定的な株主構成を形成しています。一方で、光通信やアクティビストとして知られるNIPPON ACTIVE VALUE FUNDの保有も見られ、経営に対する監視や資本効率向上の要求が一定程度意識される環境にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
環境関連事業を核に、メーカー・エンジニアリング・商社の3本柱で事業を展開しており、特に上下水処理施設の設計・施工が収益の柱です。事業リスクとしては、官公庁・自治体向け予算の変動や、環境規制の強化、原材料価格の高騰などが挙げられ、これらに対する収益性の維持が経営上の重要課題となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%と一定の多様性を確保しており、女性活躍推進を積極的に行っています。監査体制についても監査役会設置会社として整備されており、連結子会社を統括する強固な経営監督体制の下、持続的な企業価値向上を目指すガバナンスが構築されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 350億円 | — | 302億円 | -13.5% |
| FY2023 | 350億円 | — | 363億円 | +3.7% |
| FY2025 | 400億円 | — | 412億円 | +3.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 38億円 | — | 28億円 | -27.5% |
| FY2024 | 41億円 | — | 43億円 | +5.0% |
| FY2025 | 45億円 | — | 61億円 | +36.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「EJ2027」では、最終年度である2027年12月期に売上高460億円、営業利益65億円、ROE15%以上を目標に掲げています。初年度の2025年12月期は営業利益が61.21億円に達し、計画を前倒しで達成する勢いです。過去には業績予想が未達に終わる期もありましたが、近年は予想精度が向上しており、特に直近のFY2025では営業利益予想を36%も上回る大幅なポジティブサプライズとなりました。経営基盤の強化と事業環境の好転が業績を押し上げていると考えられます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。荏原実業は、調査対象期間の5年間のうち4年間で市場平均であるTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しており、特に直近のFY2025ではTOPIXの+6.3%に対し、+98.2%と驚異的なリターンを達成しました。これは、好調な業績を背景とした株価の大幅な上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪となって投資家リターンを押し上げた結果です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 187.3万円 | +87.3万円 | 87.3% |
| FY2022 | 122.2万円 | +22.2万円 | 22.2% |
| FY2023 | 113.3万円 | +13.3万円 | 13.3% |
| FY2024 | 150.9万円 | +50.9万円 | 50.9% |
| FY2025 | 198.2万円 | +98.2万円 | 98.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは13.3倍と業界平均の約20倍に比べて割安感があります。一方でPBRは2.14倍と業界平均を上回っており、資産価値よりも成長性が評価されていることがうかがえます。特筆すべきは配当利回りで、4.77%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用買い残は売り残の4.3倍と、個人の買い意欲は比較的旺盛ですが、過熱感がある水準ではありません。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ターボブロワ事業をドイツAerzener社へ譲渡し、選択と集中を推進。
FY2025において営業利益61.21億円を達成し、過去最高益を更新。
英ファンドによる株主提案に対し、会社側が反対を表明し議論が注目される。
最新ニュース
荏原実業 まとめ
ひとめ診断
「老舗のポンプ商社が、水処理エンジニアリングと環境ソリューションで社会インフラを支えるメーカーへと変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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