6328プライム

荏原実業

EBARA JITSUGYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE15.7%
BPS108円
自己資本比率57.7%
FY2025/3 有報データ

水と空気で社会インフラを支え、防災・減災で未来を守る環境ソリューション企業

水と空気の技術革新を通じて、世界中の人々が安全で快適に暮らせる、持続可能な社会インフラを構築することを目指します。

この会社ってなに?

普段、私たちが当たり前のように蛇口からきれいな水を使えるのは、荏原実業のような会社の支えがあるからです。同社は、水道局などの施設で水を送り出すためのポンプや、私たちが使った後の水をきれいにするための水処理設備を提供しています。また、商業施設やオフィスの快適な空調、工場の環境対策など、普段はあまり意識しないけれど、私たちの安全で快適な暮らしに欠かせない「水と空気」のインフラを陰で支えている会社なのです。あなたが利用する公共施設の裏側でも、同社の技術が活躍しているかもしれません。

荏原実業は、水処理施設や空調設備などを手掛ける環境関連企業です。2025年12月期には売上高412.1億円(前期比9.9%増)、営業利益61.21億円(同44.0%増)と大幅な増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。現在進行中の中期経営計画「EJ2027」では、既存の水インフラ事業を強化しつつ、M&Aも活用しながら新領域への展開を目指しています。近年高まる防災・減災需要を追い風に、安定した成長と株主還元の両立を図っています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
12月
本社
中央区銀座7-14-1
公式
www.ejk.co.jp

社長プロフィール

石井 孝
石井 孝
代表取締役社長執行役員兼COO
改革推進派
パーパス『清らかな恵みを、次の世代へ。』のもと、水と空気に関する技術とサービスを通じて、豊かな人間環境の創造を目指します。中期経営計画「EJ2027」では既存事業の強化と新領域の探索を両輪とし、社会課題の解決を通じて企業価値の持続的な向上に努めてまいります。

この会社のストーリー

1946
荏原実業株式会社設立

東京都中央区銀座にて、ポンプなどの産業機械の販売を目的として創業。社会の復興と共に歩み始める。

1998
東京証券取引所市場第二部に上場

安定した事業基盤を背景に、株式市場に上場。企業としての信頼性と知名度を高め、さらなる成長への足掛かりを築く。

2000
東京証券取引所市場第一部に指定替え

上場からわずか2年で東証一部へ。事業拡大と経営の安定性が市場から高く評価され、日本の主要企業の一角を担う存在となる。

2010
日水(現ニッスイ)との業務提携

水産・食品事業における排水処理や環境負荷低減を目指し、日本水産と業務提携。水処理技術の応用範囲を広げ、新たな市場へ挑戦する。

2022
中期経営計画「EJ Vision 2024」を発表

持続的な成長を目指し、3か年の中期経営計画を策定。環境ソリューション事業の強化を明確に打ち出し、企業変革を加速させる。

2024
パーパス制定とコーポレートブランド刷新

『清らかな恵みを、次の世代へ。』というパーパスを新たに制定。企業の存在意義を再定義し、未来に向けたブランドイメージを刷新した。

2025
新中期経営計画「EJ2027」始動

過去最高益を更新する中、次なる成長ステージへ。既存事業の強化と新領域の探索を基本方針に、売上高500億円、営業利益61億円を目指す。

注目ポイント

防災・減災需要で過去最高益を更新

近年多発する自然災害への対策需要を的確に捉え、ポンプ設備や水処理施設事業が好調。2025年12月期には売上高・営業利益ともに過去最高を更新する見込みです。

環境ソリューションで未来に貢献

ポンプ・空調機器の商社機能に加え、水処理施設の設計・施工、環境関連機器のメーカー機能を持つハイブリッド企業。水と空気のエキスパートとして持続可能な社会の実現に貢献します。

積極的な株主還元姿勢

業績好調を背景に、安定配当に加え増配も積極的に実施。株主への利益還元に前向きな姿勢は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的なポイントです。

サービスの実績は?

412.1億円
連結売上高
2025年12月期実績
+9.9% YoY
61.21億円
連結営業利益
2025年12月期実績
+44.0% YoY
120
1株当たり配当金
2025年12月期実績
+26.3% YoY
7,520万円
従業員一人当たり売上高
2025年12月期ベース
+9.3% YoY
548
連結従業員数
2025年12月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 30円
安全性
安定
自己資本比率 57.7%
稼ぐ力
高い
ROE 15.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
30
方針: 安定配当を維持しつつ、業績に応じた利益還元を強化する方針
1株配当配当性向
FY2022/321.2548.0%
FY2023/321.2532.3%
FY2024/323.7536.0%
FY2025/33065.1%
2期連続増配
株主優待
なし

2014年6月をもって株主優待制度は廃止されており、現在は実施していません。

配当については成長投資とのバランスを考慮しつつ、安定的な利益還元を基本方針としています。FY2025/3には年間配当を120円に引き上げるなど、株主重視の姿勢を強めています。今後も業績成長に伴う増配を期待できる、高い利回りが魅力の銘柄です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
15.7%
業界平均
9.0%
営業利益率上回る
この会社
14.9%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
57.7%
業界平均
52.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3302億円
FY2023/3363億円
FY2024/3375億円
FY2025/3412億円
営業利益
FY2022/327.6億円
FY2023/340.3億円
FY2024/342.5億円
FY2025/361.2億円

荏原実業の業績は、環境関連事業における防災・減災需要を追い風に堅調に推移しています。FY2025/3には売上高が約412億円、営業利益が約61億円と大幅な増収増益を達成し、過去最高を更新しました。今後も既存事業の強化と新領域の探索を進めることで、FY2026/3に向けて持続的な成長が見込まれています。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
15.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
9.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
14.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/316.5%8.8%12.3%
FY2022/311.8%6.5%9.1%
FY2023/314.9%7.5%11.1%
FY2024/313.5%7.3%11.3%
FY2025/315.7%9.1%14.9%

収益性は高い水準で推移しており、特にFY2025/3の営業利益率は14.9%と前期から大きく改善しました。ROE(自己資本利益率)も15%台を維持しており、資本効率を意識した経営が成果を上げています。メーカー機能とエンジニアリングを組み合わせた高付加価値な事業展開が、高い収益性の源泉となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率57.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
20.1億円
会社の純資産
279億円

財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は57.7%と高い安定性を保っています。近年は有利子負債を抱えていますが、潤沢な資産基盤により財務レバレッジは適切に管理されています。強固なBSを背景に、成長投資と株主還元を両立できる財務余力が確保されています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+14.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.0億円
投資CF
借入・返済など
-7.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+12.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/331.5億円1.1億円-16.8億円32.5億円
FY2022/316.1億円900万円-16.1億円16.2億円
FY2023/347.1億円-1.4億円-16.8億円45.7億円
FY2024/319.7億円-1.9億円-15.7億円17.8億円
FY2025/314.1億円-2.0億円-7.5億円12.1億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローは主に事業成長のための設備投資や開発費に充てられており、FCF(フリーキャッシュフロー)の創出力は安定しています。獲得したキャッシュは財務の健全性を維持しつつ、配当などの株主還元に優先的に活用されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1市場環境について 当社グループでは、市場環境の変化に対応すべく製品開発力を強化しておりますが、民間設備投資の動向、新規参入業者の増加等による価格競争の激化、原材料価格の変動など急激な市場環境の変化が生じた場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります
2業績の季節的変動について 上記「
3研究開発について 継続的成長及び競争力強化の源泉は、差別化された新技術・新製品等の研究開発にあると認識し、積極的な研究開発活動を継続的に行っております
4新規事業について 当社グループは、将来の事業拡大及び企業価値向上に向け、既存事業に加えて新規事業及び新製品の開発に積極的に取り組んでおります
5保有有価証券の時価下落について 当社グループは、取引先との安定的な関係を維持するため、取引先の株式を保有しており、また資金運用のため一定額の有価証券を保有しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/341.1億円9.5億円23.1%
FY2022/329.3億円7.6億円25.9%
FY2023/341.6億円10.2億円24.6%
FY2024/344.4億円12.9億円28.9%
FY2025/363.2億円19.3億円30.6%

法人税等の支払額は、税引前利益の増大に伴い年々増加傾向にあります。FY2025/3の実効税率は約30.6%となっており、法定実効税率に準じた標準的な水準です。今後の納税額は利益成長に比例して推移する見込みであり、健全な納税を行っています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
764万円
従業員数
543
平均年齢
42.6歳
平均年収従業員数前年比
当期764万円543-

従業員平均年収は764万円と、機械・プラント業界の平均水準と比較しても高水準を維持しています。安定した水処理インフラ事業を軸とした堅実な経営基盤に加え、近年の業績拡大に伴う給与水準の改定が、継続的な待遇改善に寄与していると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.7%
浮動株64.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関25.1%
事業法人等10.7%
外国法人等18.5%
個人その他43.9%
証券会社1.9%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は光通信・NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)・NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,282,000株)10.75%
光通信株式会社(950,900株)7.97%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(913,100株)7.65%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(360,000株)3.01%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(315,800株)2.64%
株式会社みずほ銀行(300,000株)2.51%
東京海上日動火災保険株式会社(300,000株)2.51%
日本生命保険相互会社(300,000株)2.51%
三井住友信託銀行株式会社(300,000株)2.51%
鈴木 久司(295,223株)2.47%

上位株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が名を連ねており、機関投資家の保有比率が高い安定的な株主構成を形成しています。一方で、光通信やアクティビストとして知られるNIPPON ACTIVE VALUE FUNDの保有も見られ、経営に対する監視や資本効率向上の要求が一定程度意識される環境にあります。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,900万円
取締役5名の合計

環境関連事業を核に、メーカー・エンジニアリング・商社の3本柱で事業を展開しており、特に上下水処理施設の設計・施工が収益の柱です。事業リスクとしては、官公庁・自治体向け予算の変動や、環境規制の強化、原材料価格の高騰などが挙げられ、これらに対する収益性の維持が経営上の重要課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 2名(22.2% 男性 7
22%
78%
監査報酬
5,000万円
連結子会社数
1
設備投資額
2.2億円
平均勤続年数(従業員)
14.3
臨時従業員数
113

女性役員比率は22.2%と一定の多様性を確保しており、女性活躍推進を積極的に行っています。監査体制についても監査役会設置会社として整備されており、連結子会社を統括する強固な経営監督体制の下、持続的な企業価値向上を目指すガバナンスが構築されています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
近年の業績は計画を上回る好調さで、新中計も順調な滑り出しを見せている。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「EJ2027」
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 460億円 順調 (412.1億円)
89.6%
営業利益: 目標 65億円 順調 (61.21億円)
94.2%
ROE: 目標 15%以上 順調 (14.8%)
98.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2022350億円302億円-13.5%
FY2023350億円363億円+3.7%
FY2025400億円412億円+3.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202238億円28億円-27.5%
FY202441億円43億円+5.0%
FY202545億円61億円+36.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新中期経営計画「EJ2027」では、最終年度である2027年12月期に売上高460億円、営業利益65億円、ROE15%以上を目標に掲げています。初年度の2025年12月期は営業利益が61.21億円に達し、計画を前倒しで達成する勢いです。過去には業績予想が未達に終わる期もありましたが、近年は予想精度が向上しており、特に直近のFY2025では営業利益予想を36%も上回る大幅なポジティブサプライズとなりました。経営基盤の強化と事業環境の好転が業績を押し上げていると考えられます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。荏原実業は、調査対象期間の5年間のうち4年間で市場平均であるTOPIXを上回るパフォーマンスを記録しており、特に直近のFY2025ではTOPIXの+6.3%に対し、+98.2%と驚異的なリターンを達成しました。これは、好調な業績を背景とした株価の大幅な上昇と、積極的な増配による株主還元強化が両輪となって投資家リターンを押し上げた結果です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+98.2%
100万円 →198.2万円
98.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021187.3万円+87.3万円87.3%
FY2022122.2万円+22.2万円22.2%
FY2023113.3万円+13.3万円13.3%
FY2024150.9万円+50.9万円50.9%
FY2025198.2万円+98.2万円98.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残100,100株
売り残23,300株
信用倍率4.30倍
2026年3月20日時点
今後の予定
第88期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
第88期定時株主総会2027年3月下旬

同社のPERは13.3倍と業界平均の約20倍に比べて割安感があります。一方でPBRは2.14倍と業界平均を上回っており、資産価値よりも成長性が評価されていることがうかがえます。特筆すべきは配当利回りで、4.77%と業界平均を大幅に上回る高水準です。信用買い残は売り残の4.3倍と、個人の買い意欲は比較的旺盛ですが、過熱感がある水準ではありません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「や好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
32
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, みんかぶ
業界内ランキング
上位 15%
機械業 1,500社中 225位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
M&A・事業再編25%
株主還元・ガバナンス20%
その他人事・環境10%

最近の出来事

2025年12月事業譲渡

ターボブロワ事業をドイツAerzener社へ譲渡し、選択と集中を推進。

2026年2月最高益更新

FY2025において営業利益61.21億円を達成し、過去最高益を更新。

2026年3月株主提案

英ファンドによる株主提案に対し、会社側が反対を表明し議論が注目される。

荏原実業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 30円
安全性
安定
自己資本比率 57.7%
稼ぐ力
高い
ROE 15.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「老舗のポンプ商社が、水処理エンジニアリングと環境ソリューションで社会インフラを支えるメーカーへと変貌中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU