TOWA6315
TOWA CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機の中には、情報を処理する頭脳である「半導体チップ」が入っています。このチップは非常に繊細で、ホコリや衝撃、熱から守る必要があります。TOWAの技術は、この半導体チップを特殊な黒い樹脂でがっちり固めて保護する『パッケージ』を作る工程で使われています。普段はその存在に気づきませんが、TOWAの装置が作った『鎧』がなければ、私たちのデジタルライフは成り立たないのです。まさに、ハイテク製品を陰で支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
半導体後工程のモールディング(樹脂封止)装置で世界トップシェアを誇る精密機械メーカー。直近の2025年3月期決算では、売上高534.8億円、営業利益88.80億円を達成しました。続く2026年3月期は、生成AI向けなどの旺盛な半導体需要を背景に、売上高560.0億円、営業利益98.00億円と増収増益を見込んでいます。積極的な研究開発投資と海外生産体制の拡充により、先端半導体分野での競争力強化を進めています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 京都府京都市南区上鳥羽鉾立町5番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.5% | 5.1% | - |
| 2022/03期 | 22.4% | 13.2% | - |
| 2023/03期 | 16.6% | 10.1% | - |
| 2024/03期 | 12.2% | 8.0% | 17.2% |
| 2025/03期 | 13.6% | 9.5% | 16.6% |
| 3Q FY2026/3 | 4.7%(累計) | 2.8%(累計) | 10.0% |
収益性は非常に高く、2022/03期期には営業利益率22.7%という高い数値を達成し、高い技術力を背景としたグローバルニッチトップとしての価格競争力を証明しました。ROEも高い水準で推移しており、資本を効率的に活用した事業運営が行われています。近年は原材料費や開発費の増加により利益率は調整局面にあるものの、依然として業界内では強固な収益構造を維持しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 297億円 | — | 26.6億円 | 35.5円 | - |
| 2022/03期 | 507億円 | — | 81.3億円 | 108.4円 | +70.6% |
| 2023/03期 | 538億円 | — | 73.5億円 | 97.9円 | +6.2% |
| 2024/03期 | 505億円 | 86.6億円 | 64.4億円 | 85.9円 | -6.2% |
| 2025/03期 | 535億円 | 88.8億円 | 81.2億円 | 108.3円 | +6.0% |
TOWAの業績は、半導体製造装置市場の変動に伴い推移しており、生成AI需要の拡大による高付加価値な封止装置の受注が成長を牽引しました。2022/03期期には売上高506億円を記録し大幅な増収増益を達成しましたが、直近では顧客の投資計画の後ろ倒しにより成長ペースが一時的に鈍化しています。2026/03期期予想では売上高560億円を見込み、過去最高水準を維持する底堅い事業基盤を構築しています。 【3Q 2026/03期実績】売上369億円(通期予想比66%)、営業利益37億円(同38%)、純利益26億円(同38%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によれば、TOWAは半導体製造の後工程(封止・切断など)に特化した製造装置事業を主軸に展開しており、生成AI需要の拡大が業績を牽引する構造です。事業リスクとしては、半導体メーカーの設備投資動向や地政学的リスクによるサプライチェーンへの影響、激しい技術革新に伴う競争の激化が挙げられます。連結子会社を18社抱えるグローバル展開により、為替変動や海外市場の需要変動に対する多角的なリスク管理を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 560億円 | — | 535億円 | -4.5% |
| 2024期 | 510億円 | — | 505億円 | -1.0% |
| 2023期 | 550億円 | — | 538億円 | -2.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 98億円 | — | 89億円 | -9.4% |
| 2024期 | 82億円 | — | 87億円 | +6.1% |
| 2023期 | 122億円 | — | 100億円 | -17.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
TOWAの業績計画は、半導体市場の変動に大きく影響される傾向があります。特に2023期や2025期では、メモリー市況の悪化などを理由に期初予想から大幅な下方修正を行っており、予想精度には課題が見られます。一方で、生成AI向けなどの先端分野での需要は強く、市況が好転した際の業績拡大ポテンシャルは高いと言えます。投資家としては、外部環境の変化に同社の業績がどう反応するか、注意深く見守る必要があります。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
京都府けいはんな学研都市に70億円規模の研究開発拠点を設置することを発表。
メモリー向け装置の投資後ろ倒しにより、通期業績予想の下方修正を公表。
取締役の異動を含む役員人事の内定を発表し、経営体制の刷新を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、2025/03期期時点での自己資本比率は73.8%と非常に強固な水準を維持しています。過去には無借金経営を実現していましたが、成長投資のための資金調達を実施したことで有利子負債を抱える形となりました。しかし、十分な純資産と盤石な自己資本比率により、将来の設備投資や研究開発に向けた柔軟な財務余力を確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産1014億円、純資産675億円、自己資本比率55.2%、有利子負債177億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.1億円 | 27.7億円 | 22.4億円 | 25.4億円 |
| 2022/03期 | 64.0億円 | 66.0億円 | 19.3億円 | 2.0億円 |
| 2023/03期 | 28.3億円 | 27.5億円 | 39.6億円 | 8,500万円 |
| 2024/03期 | 96.7億円 | 27.7億円 | 35.2億円 | 68.9億円 |
| 2025/03期 | 104億円 | 47.6億円 | 51.3億円 | 56.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを受け、2025/03期期には約104億円のプラスを記録し高い創出力を維持しています。一方で、将来の成長に向けた研究開発拠点への投資や設備増強による投資キャッシュフローの支出が継続的に発生しています。全体として、潤沢な営業CFを元手に積極的な成長投資を行い、余剰資金で財務健全性を保つ健全なサイクルを確立しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と、製造業としては比較的高い水準でダイバーシティを推進しています。監査体制については監査等委員会設置会社として透明性を高めており、連結子会社18社を擁する企業規模に相応しい統治構造が構築されています。また、研究開発投資への積極的な姿勢を含め、持続的な成長と公正な経営監視の両立を目指す体制となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 726万円 | 2,099人 | - |
従業員の平均年収は726万円であり、半導体製造装置業界の平均的な水準と比較しても十分な競争力を持つ給与水準を維持しています。近年の半導体関連需要の拡大に伴う業績の変動はあるものの、技術者を中心とした人材確保を目的とした適正な報酬体系が機能していると考えられます。また、勤続年数が約11.3年と比較的安定しており、人材の定着率の高さが年収水準を下支えしている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TOWAのTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に2024期には1449.9%という驚異的な数値を記録しました。これは、生成AI市場の拡大を背景とした半導体製造装置への強い需要が同社の株価を大きく押し上げたことが主因です。株価上昇が配当利回りの影響を大きく上回り、株主に高いリターンをもたらしたことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 14.0% |
| 2017/03期 | 16円 | 10.3% |
| 2018/03期 | 16円 | 13.2% |
| 2019/03期 | 16円 | 45.6% |
| 2020/03期 | 16円 | 108.5% |
| 2021/03期 | 16円 | 15.0% |
| 2022/03期 | 50円 | 15.4% |
| 2023/03期 | 40円 | 13.6% |
| 2024/03期 | 13.3円 | 15.5% |
| 2025/03期 | 20円 | 18.5% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針については、成長投資を最優先しつつ、安定的な配当の継続を目指す姿勢を示しています。業績連動型の配当を基本とし、利益成長に応じた適時適切な還元を行うことを経営の重要課題として掲げています。現在は優待制度は未導入ですが、資本効率の向上と株主還元のバランスを常に検討する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 288.6万円 | 188.6万円 | 188.6% |
| 2022期 | 338.5万円 | 238.5万円 | 238.5% |
| 2023期 | 294.9万円 | 194.9万円 | 194.9% |
| 2024期 | 1449.9万円 | 1349.9万円 | 1349.9% |
| 2025期 | 625.2万円 | 525.2万円 | 525.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は6.31倍とやや高く、信用買い残が積み上がっている状況は、将来的な株価の上値を重くする可能性があります。同業他社比較では、PERは業界平均よりやや割安な水準にありますが、PBRは平均的なレベルです。配当利回りが低めなのは、成長投資を優先しているためと考えられます。今後の決算発表で示される市況見通しが、株価の方向性を決める重要な材料となるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 38.2億円 | 11.6億円 | 30.3% |
| 2022/03期 | 117億円 | 35.9億円 | 30.7% |
| 2023/03期 | 102億円 | 28.6億円 | 28.0% |
| 2024/03期 | 90.8億円 | 26.4億円 | 29.0% |
| 2025/03期 | 94.0億円 | 12.8億円 | 13.6% |
法人税等の支払いは、概ね法定実効税率に近い30%前後で推移しており、適正な納税が行われています。2025/03期期の実効税率が一時的に低下しているのは、税効果会計の影響や一時的な税務上の調整によるものと考えられます。基本的には業績に応じた標準的な税負担を継続しています。
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TOWA まとめ
「『半導体をプラスチックで固める』技術で世界首位、生成AIブームの追い風を受ける精密金型技術の巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。