日本ドライケミカル(株)
Nippon Dry-Chemical CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
火災・災害から命を守る防災のプロフェッショナル。ALSOKグループの技術力で安全・安心な社会を実現
防災のプロフェッショナル集団として、安全・安心な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
ビルや商業施設に設置されているスプリンクラーや消火器、火災報知器のメンテナンス。空港や工場で活躍する消防車の製造。オフィスや学校の消火設備の設計・施工。日本ドライケミカルは、私たちの日常の安全を裏側から支える「縁の下の力持ち」です。防災訓練で見かける消火器のメーカーとして、身近に関わっている企業でもあります。
日本ドライケミカルは1955年設立の防災設備メーカーで、消火設備・防災設備の設計・施工・メンテナンスを主力事業としています。筆頭株主のALSOK(綜合警備保障)との連携により、警備と防災を一体化した総合防災ソリューションを提供。2025年3月期は売上高557億円・営業利益61億円と営業利益率11.0%を達成し、過去最高益を更新しました。中期経営計画「変革と成長2030」のもと、さらなる企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都北区田端6丁目1番1号 田端ASUKAタワー
- 公式
- www.ndc-group.co.jp
社長プロフィール
創立70周年を迎え、「変革と成長2030」のもと、防災のプロフェッショナル集団として持続的な成長と企業価値向上を目指してまいります。消火・防災に関わる事業を通じて、安全・安心な社会の実現に貢献し続けます。
この会社のストーリー
粉末消火器のパイオニアとして設立。「ドライケミカル」の社名は乾式化学消火剤に由来する。
化学消防車の製造を開始。空港や石油コンビナート向けの大型消防車で独自の地位を築く。
綜合警備保障(ALSOK)の連結子会社となり、警備×防災の総合ソリューション体制を構築。
東京証券取引所に株式を上場。初値2,222円を記録し、上場企業としての新たなスタートを切る。
FY2025/3で営業利益61億円と過去最高益を達成。営業利益率は11%に到達し、高収益企業へ変貌。
創立70周年を迎え、NDCビジョン2035に向けた中期経営計画を策定。営業利益75億円を目指す。
注目ポイント
消火設備・防災設備の設計から施工・メンテナンスまでワンストップで提供。ALSOKグループの技術力を活かし、ビル・商業施設・工場・空港など幅広い施設の安全を守っています。
営業利益率は5年で7.9%→11.0%へ改善し、株価は5年で約7倍に急騰。TOPIXを大幅にアウトパフォームしており、防災需要の高まりとともにさらなる成長が期待されます。
筆頭株主ALSOKとの連携により、警備と防災を一体化した総合ソリューションを提供。法人顧客向けの営業力強化と技術開発の両面でグループシナジーを発揮しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 35円 | 20.6% |
| FY2017/3 | 30円 | 24.7% |
| FY2018/3 | 30円 | 19.2% |
| FY2020/3 | 30円 | 13.4% |
| FY2021/3 | 33円 | 10.0% |
| FY2022/3 | 30円 | 11.1% |
| FY2023/3 | 38円 | 10.4% |
| FY2024/3 | 50円 | 10.4% |
| FY2025/3 | 70円 | 11.9% |
| 必要株数 | 300株以上(約330万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当はFY2022/3の30円からFY2026/3予想の90円へと3倍に増加しており、3期連続増配を達成しています。配当性向は10〜15%と低水準にとどまっており、今後も増配余地は十分にあります。株主優待として防災グッズやQUOカードがもらえる点も防災企業ならではの特色です。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
日本ドライケミカルの業績は、防災設備の新設・更新需要の拡大を背景に着実な成長を続けています。FY2025/3は売上高こそ横ばいですが、営業利益は61億円と前期比+28.3%の大幅増益を達成し、営業利益率は11.0%と過去最高水準に到達しました。FY2026/3は売上高565億円・営業利益62億円を見込み、高収益体質の定着が期待されます。
事業ごとの売上・利益
消火設備・防災設備の設計・施工・メンテナンスが主力。ビル・商業施設・工場向けにスプリンクラー・消火器・火災報知器などを提供。売上構成比約77%を占める最大セグメント。
消防車・救急車などの特殊車両の製造販売。空港用化学消防車や産業用消防車など、高度な技術力を活かした製品を展開。売上構成比約16%。
防災関連商品の販売、不動産賃貸事業など。売上構成比約7%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 16.6% | 5.8% | - |
| FY2022/3 | 11.5% | 4.6% | - |
| FY2023/3 | 14.3% | 5.3% | - |
| FY2024/3 | 16.7% | 6.1% | 8.5% |
| FY2025/3 | 16.7% | 7.8% | 11.0% |
営業利益率はFY2022/3の6.3%からFY2025/3には11.0%へと大幅に改善しており、防災設備業界の中でもトップクラスの収益性を誇ります。ROEも13.0%と二桁を維持し、資本効率の高い経営を実践しています。高採算の保守・メンテナンス事業の拡大が利益率向上の主因です。
財務は安全?
自己資本比率はFY2025/3に50.3%と大幅に改善し、堅固な財務基盤を構築しています。FY2021〜2023は実質無借金経営を実現しており、FY2024/3に一時的に有利子負債が増加しましたがFY2025/3には63.5億円まで圧縮しました。BPSも着実に積み上がっており、財務の健全性は極めて高い水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 51.0億円 | -5.0億円 | -37.6億円 | 46.0億円 |
| FY2022/3 | 31.8億円 | -20.7億円 | -1.0億円 | 11.1億円 |
| FY2023/3 | 1.2億円 | -17.3億円 | 1,600万円 | -16.1億円 |
| FY2024/3 | 11.4億円 | -3.3億円 | 7,600万円 | 8.1億円 |
| FY2025/3 | 89.4億円 | -10.2億円 | -33.6億円 | 79.2億円 |
FY2025/3の営業キャッシュフローは89億円と過去5年で最高水準に達しました。フリーキャッシュフローも79億円と大幅な改善を見せています。FY2023/3には大型案件の運転資金増加で一時的にCFが低下しましたが、工事完了に伴う回収が進み、キャッシュ創出力が大きく向上しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.8億円 | 8.7億円 | 27.2% |
| FY2022/3 | 27.8億円 | 8.9億円 | 31.9% |
| FY2023/3 | 39.5億円 | 14.1億円 | 35.7% |
| FY2024/3 | 51.8億円 | 18.9億円 | 36.5% |
| FY2025/3 | 58.2億円 | 18.6億円 | 32.0% |
税引前利益はFY2021/3の32億円からFY2025/3には58億円へと約1.8倍に成長しました。実効税率は27〜37%の範囲で推移しており、安定した納税を継続しています。FY2026/3には税引前利益62億円を予想し、さらなる利益成長が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 1,157人 | - |
従業員の平均年収は723万円で、機械業界の中では標準的な水準です。平均年齢41.1歳と比較的若い組織構成であり、防災設備の専門人材を安定的に確保しています。健康経営優良法人2026(大規模法人部門)にも認定されるなど、従業員の働きやすさにも注力しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は日本ドライケミカル従業員持株会氏・綜合警備保障(ALSOK)・日本ドライケミカル取引先持株会。
筆頭株主はALSOK(綜合警備保障)で16.41%を保有しており、警備×防災の連携による事業シナジーを発揮しています。取引先持株会(6.32%)と従業員持株会(1.94%)を合わせると8.26%に達し、ステークホルダーの当社への信頼の高さが表れています。初田製作所(消火器メーカー)や新日本空調・沖電気など事業パートナーが上位株主に名を連ねる安定構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 防災事業 | 430億円 | 50億円 | 11.6% |
| 自動車事業 | 90億円 | 8億円 | 8.9% |
| その他事業 | 37億円 | 3億円 | 8.1% |
防災事業が売上の約77%を占める最大セグメントで、営業利益率11.6%と高収益を実現しています。自動車事業(消防車製造)は売上構成比16%ながら利益率8.9%と安定的な収益源です。防災事業のストック型ビジネス(保守・点検)の拡大により、景気変動に左右されにくい収益基盤を構築しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名全員が男性であり、女性役員比率0%は今後の課題です。連結子会社7社を統括するコンパクトなグループ体制で経営効率を追求しています。平均勤続年数11.8年は防災設備の専門性を蓄積するうえで重要な人材基盤となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 44億円 | — | 61億円 | +40.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 525億円 | — | 559億円 | +6.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日本ドライケミカルは「変革と成長2030」のもと、営業利益75億円・ROE15%以上を中期目標に掲げています。FY2025実績は営業利益61億円・ROE13.0%と目標に接近しており、業績予想の上方修正を繰り返す保守的な姿勢が特徴です。配当性向30%への引き上げも計画しており、株主還元の充実が期待されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
日本ドライケミカルのTSRは5年間で307.5%と、TOPIX(213.4%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024以降の急騰が顕著で、防災需要の高まりと業績の好転が株価に反映されました。中期計画の推進と株主還元強化により、今後もアウトパフォームが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.3万円 | +25.3万円 | 25.3% |
| FY2022 | 130.3万円 | +30.3万円 | 30.3% |
| FY2023 | 136.8万円 | +36.8万円 | 36.8% |
| FY2024 | 204.7万円 | +104.7万円 | 104.7% |
| FY2025 | 307.5万円 | +207.5万円 | 207.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER18.5倍・PBR2.88倍と、業界平均を上回るプレミアム評価を受けています。これは防災需要の成長期待と業績の好調さを反映したものです。信用倍率7.05倍とやや買い長の状況ですが、業績の上方修正を繰り返す実績が投資家の信頼を支えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
株式分割(1株→4株)の発表を受けて5日続伸し、上場来高値13,220円を記録。投資家の関心が急上昇。
FY2026/3通期の経常利益予想を23.3%上方修正。3Q累計売上高は前年同期比15%増で過去最高を更新。
創立70周年にあたり、中期経営計画「変革と成長2030」を策定。NDCビジョン2035に向けたPhase1を推進。
最新ニュース
日本ドライケミカル(株) まとめ
ひとめ診断
「ALSOKグループの防災設備大手。消火器から消防車まで、安全・安心を守る総合防災企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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