日本ドライケミカル(株)1909
Nippon Dry-Chemical CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
ビルや商業施設に設置されているスプリンクラーや消火器、火災報知器のメンテナンス。空港や工場で活躍する消防車の製造。オフィスや学校の消火設備の設計・施工。日本ドライケミカルは、私たちの日常の安全を裏側から支える「縁の下の力持ち」です。防災訓練で見かける消火器のメーカーとして、身近に関わっている企業でもあります。
日本ドライケミカルは1955年設立の防災設備メーカーで、消火設備・防災設備の設計・施工・メンテナンスを主力事業としています。筆頭株主のALSOK(綜合警備保障)との連携により、警備と防災を一体化した総合防災ソリューションを提供。2025年3月期は売上高557億円・営業利益61億円と営業利益率11.0%を達成し、過去最高益を更新しました。中期経営計画「変革と成長2030」のもと、さらなる企業価値向上を目指しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都北区田端6丁目1番1号 田端ASUKAタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
消火設備・防災設備の設計・施工・メンテナンスが主力。ビル・商業施設・工場向けにスプリンクラー・消火器・火災報知器などを提供。売上構成比約77%を占める最大セグメント。
消防車・救急車などの特殊車両の製造販売。空港用化学消防車や産業用消防車など、高度な技術力を活かした製品を展開。売上構成比約16%。
防災関連商品の販売、不動産賃貸事業など。売上構成比約7%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 5.8% | - |
| 2022/03期 | 9.8% | 4.6% | - |
| 2023/03期 | 11.8% | 5.7% | - |
| 2024/03期 | 13.0% | 6.4% | 8.5% |
| 2025/03期 | 13.8% | 7.5% | 11.0% |
| 3Q 2026/03期 | 15.5%(累計) | 7.9%(累計) | 13.9% |
営業利益率は2022/03期の6.3%から2025/03期には11.0%へと大幅に改善しており、防災設備業界の中でもトップクラスの収益性を誇ります。ROEも13.0%と二桁を維持し、資本効率の高い経営を実践しています。高採算の保守・メンテナンス事業の拡大が利益率向上の主因です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 431億円 | — | 23.1億円 | 330.3円 | — |
| 2022/03期 | 448億円 | — | 18.9億円 | 270.1円 | +4.0% |
| 2023/03期 | 502億円 | — | 25.4億円 | 366.5円 | +12.1% |
| 2024/03期 | 559億円 | 47.8億円 | 32.9億円 | 481.5円 | +11.3% |
| 2025/03期 | 557億円 | 61.3億円 | 39.6億円 | 590.7円 | -0.3% |
日本ドライケミカルの業績は、防災設備の新設・更新需要の拡大を背景に着実な成長を続けています。2025/03期は売上高こそ横ばいですが、営業利益は61億円と前期比+28.3%の大幅増益を達成し、営業利益率は11.0%と過去最高水準に到達しました。2026/03期は売上高565億円・営業利益62億円を見込み、高収益体質の定着が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上430億円(通期予想比76%)、営業利益60億円(同96%)、純利益41億円(同103%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 防災事業 | 430億円 | 50億円 | 11.6% |
| 自動車事業 | 90億円 | 8億円 | 8.9% |
| その他事業 | 37億円 | 3億円 | 8.1% |
防災事業が売上の約77%を占める最大セグメントで、営業利益率11.6%と高収益を実現しています。自動車事業(消防車製造)は売上構成比16%ながら利益率8.9%と安定的な収益源です。防災事業のストック型ビジネス(保守・点検)の拡大により、景気変動に左右されにくい収益基盤を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 43.5億円 | — | 61.3億円 | +40.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 525億円 | — | 559億円 | +6.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日本ドライケミカルは「変革と成長2030」のもと、営業利益75億円・ROE15%以上を中期目標に掲げています。2025期実績は営業利益61億円・ROE13.0%と目標に接近しており、業績予想の上方修正を繰り返す保守的な姿勢が特徴です。配当性向30%への引き上げも計画しており、株主還元の充実が期待されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式分割(1株→4株)の発表を受けて5日続伸し、上場来高値13,220円を記録。投資家の関心が急上昇。
2026/03期通期の経常利益予想を23.3%上方修正。3Q累計売上高は前年同期比15%増で過去最高を更新。
創立70周年にあたり、中期経営計画「変革と成長2030」を策定。NDCビジョン2035に向けたPhase1を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は2025/03期に50.3%と大幅に改善し、堅固な財務基盤を構築しています。2021期〜2023は実質無借金経営を実現しており、2024/03期に一時的に有利子負債が増加しましたが2025/03期には63.5億円まで圧縮しました。BPSも着実に積み上がっており、財務の健全性は極めて高い水準です。 【3Q 2026/03期】総資産532億円、純資産349億円、自己資本比率53.0%、有利子負債35億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.0億円 | ▲5.0億円 | ▲37.6億円 | 46.0億円 |
| 2022/03期 | 31.8億円 | ▲20.7億円 | ▲1.0億円 | 11.1億円 |
| 2023/03期 | 1.2億円 | ▲17.3億円 | 1,600万円 | ▲16.1億円 |
| 2024/03期 | 11.4億円 | ▲3.3億円 | 7,600万円 | 8.1億円 |
| 2025/03期 | 89.4億円 | ▲10.2億円 | ▲33.6億円 | 79.2億円 |
2025/03期の営業キャッシュフローは89億円と過去5年で最高水準に達しました。フリーキャッシュフローも79億円と大幅な改善を見せています。2023/03期には大型案件の運転資金増加で一時的にCFが低下しましたが、工事完了に伴う回収が進み、キャッシュ創出力が大きく向上しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名全員が男性であり、女性役員比率0%は今後の課題です。連結子会社7社を統括するコンパクトなグループ体制で経営効率を追求しています。平均勤続年数11.8年は防災設備の専門性を蓄積するうえで重要な人材基盤となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 723万円 | 1,157人 | - |
従業員の平均年収は723万円で、機械業界の中では標準的な水準です。平均年齢41.1歳と比較的若い組織構成であり、防災設備の専門人材を安定的に確保しています。健康経営優良法人2026(大規模法人部門)にも認定されるなど、従業員の働きやすさにも注力しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日本ドライケミカルのTSRは5年間で307.5%と、TOPIX(213.4%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。特に2024期以降の急騰が顕著で、防災需要の高まりと業績の好転が株価に反映されました。中期計画の推進と株主還元強化により、今後もアウトパフォームが期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 70円 | 20.6% |
| 2017/03期 | 60円 | 24.7% |
| 2018/03期 | 30円 | 19.2% |
| 2020/03期 | 30円 | 13.4% |
| 2021/03期 | 33円 | 10.0% |
| 2022/03期 | 30円 | 11.1% |
| 2023/03期 | 38円 | 10.4% |
| 2024/03期 | 50円 | 10.4% |
| 2025/03期 | 70円 | 11.9% |
| 必要株数 | 300株以上(約330万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当は2022/03期の30円から2026/03期予想の90円へと3倍に増加しており、3期連続増配を達成しています。配当性向は10〜15%と低水準にとどまっており、今後も増配余地は十分にあります。株主優待として防災グッズやQUOカードがもらえる点も防災企業ならではの特色です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 125.3万円 | 25.3万円 | 25.3% |
| 2022期 | 130.3万円 | 30.3万円 | 30.3% |
| 2023期 | 136.8万円 | 36.8万円 | 36.8% |
| 2024期 | 204.7万円 | 104.7万円 | 104.7% |
| 2025期 | 307.5万円 | 207.5万円 | 207.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER18.5倍・PBR2.88倍と、業界平均を上回るプレミアム評価を受けています。これは防災需要の成長期待と業績の好調さを反映したものです。信用倍率7.05倍とやや買い長の状況ですが、業績の上方修正を繰り返す実績が投資家の信頼を支えています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 31.8億円 | 8.7億円 | 27.2% |
| 2022/03期 | 27.8億円 | 8.9億円 | 31.9% |
| 2023/03期 | 39.5億円 | 14.1億円 | 35.7% |
| 2024/03期 | 51.8億円 | 18.9億円 | 36.5% |
| 2025/03期 | 58.2億円 | 18.6億円 | 32.0% |
税引前利益は2021/03期の32億円から2025/03期には58億円へと約1.8倍に成長しました。実効税率は27〜37%の範囲で推移しており、安定した納税を継続しています。2026/03期には税引前利益62億円を予想し、さらなる利益成長が見込まれます。
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「ALSOKグループの防災設備大手。消火器から消防車まで、安全・安心を守る総合防災企業」
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