6254プライム

野村マイクロ・サイエンス

Nomura Micro Science Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE26.6%
BPS963.4円
自己資本比率29.9%
FY2025/3 有報データ

半導体産業を支える「超純水」技術で、世界の最先端テクノロジーを進化させる水先案内人

水を通じて人と自然と技術が調和した豊かな社会を実現する。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機。これらの頭脳である「半導体」は、製造過程でチリやホコリを徹底的に洗い流す必要があります。この洗浄に使われるのが、不純物を極限まで取り除いた「超純水」という特別な水です。野村マイクロ・サイエンスは、この超純水を作り出すためのプラント(装置一式)を設計・製造している会社です。普段私たちが目にすることのない半導体工場の裏側で、最先端の技術を支える重要な役割を担っています。

半導体製造に不可欠な「超純水」製造装置で世界的な競争力を持つ企業。旺盛な半導体設備投資を追い風に、2025年3月期は売上高963.6億円(前期比+32.0%)、営業利益153.72億円(同+44.4%)と過去最高業績を達成しました。しかし、大規模プロジェクトの完了に伴い、2026年3月期は売上高600.0億円、営業利益62.0億円と大幅な減収減益を見込んでいます。この受注サイクルの波を乗りこなし、次の中期的な成長軌道に戻れるかが投資家の注目点です。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
3月
本社
神奈川県厚木市岡田二丁目9番10号
公式
www.nomura-nms.co.jp

社長プロフィール

内田 誠
代表取締役社長執行役員
挑戦者
当社は、半導体製造など最先端産業に不可欠な超純水製造技術で社会に貢献してきました。これからも技術革新を続け、グローバルなパートナーシップを通じて、世界のテクノロジーの進化を支えるという使命を果たしてまいります。

この会社のストーリー

1969
野村マイクロ・サイエンス創業

水処理装置の販売・設計・施工を目的として設立。ここから日本の「水」技術の歴史が始まった。

1997
韓国・台湾へ進出、グローバル展開の加速

韓国法人と台湾法人を設立し、海外の半導体市場へ本格的に進出。グローバル企業への第一歩を踏み出した。

2007
ジャスダック市場へ上場

株式を上場し、さらなる事業拡大と技術開発のための資金調達力と社会的信用を獲得した。

2013
M&Aによる事業領域の拡大

韓国子会社の合併や中国企業の買収など、積極的なM&Aを通じて海外事業基盤と技術力を強化した。

2020
東証一部へ市場変更、そしてプライム市場へ

東証二部から一部へ市場変更を果たし、日本のトップ企業の一員に。その後、市場再編に伴いプライム市場へ移行した。

2024
インド市場への本格参入

インドの巨大企業TATAグループと協業し、現地の半導体工場へ超純水製造システムを供給。新たな成長市場を開拓した。

2026
中期経営計画「TTT-26」の推進

半導体需要の波に対応しつつ、次の成長ステージへ。グローバルな事業基盤の強化と新技術開発を加速させる。

注目ポイント

世界トップクラスの「超純水」技術

半導体製造に欠かせない、不純物を極限まで取り除いた「超純水」を作る装置で世界をリード。日本の技術力が世界の最先端産業を支えています。

半導体市場の成長と共に飛躍

世界的な半導体需要の高まりを受け、業績は急成長中。特に韓国や中国、そしてインドといった成長市場で確固たる地位を築いています。

株主への還元意識も高い

業績好調を背景に、配当も増加傾向にあります。会社の成長を株主と共に分かち合う姿勢も魅力の一つです。

サービスの実績は?

963.6億円
連結売上高
2025年3月期実績
+32.0% YoY
153.72億円
連結営業利益
2025年3月期実績
+44.4% YoY
15.9%
営業利益率
2025年3月期実績
+1.3pt YoY
80
1株当たり配当金
2025年3月期実績
-68.0% YoY
29.5%
配当性向
2025年3月期実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
注意
自己資本比率 29.9%
稼ぐ力
高い
ROE 26.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 連結配当性向30%を目標とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/30.818.8%
FY2017/33.819.6%
FY2018/3518.0%
FY2019/37.526.5%
FY2020/38.323.9%
FY2021/316.322.9%
FY2022/323.826.6%
FY2023/337.523.9%
FY2024/3250117.1%
FY2025/38029.5%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

同社は利益成長に応じた株主還元を重視しており、安定的な配当の継続と向上を基本方針としています。業績が急拡大したFY2024/3には増配を実施し、高い配当性向を記録しました。今後も成長のための内部留保と配当のバランスを考慮し、持続的な還元を目指す姿勢です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
26.6%
業界平均
9.5%
営業利益率上回る
この会社
16.0%
業界平均
11.5%
自己資本比率下回る
この会社
29.9%
業界平均
50.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3319億円
FY2023/3496億円
FY2024/3730億円
FY2025/3964億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3106億円
FY2025/3154億円

半導体製造プロセスに不可欠な超純水製造装置の需要拡大により、売上高は過去5年間で約3倍の963億円まで急成長しました。営業利益もこれに伴い、FY2021/3の約40億円からFY2025/3には約154億円へと大幅に伸長しています。一方で、FY2026/3期については大型案件の端境期を想定し、売上高600億円、営業利益62億円と一時的な減収減益を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
26.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
16.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/319.0%10.6%-
FY2022/322.1%12.1%-
FY2023/315.6%13.9%-
FY2024/324.7%11.3%14.6%
FY2025/326.6%8.7%16.0%

半導体業界の設備投資活発化を背景に受注残高が積み上がり、営業利益率はFY2021/3の13.1%からFY2025/3には16.0%まで着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)も27%超の高水準を維持しており、限られた資本を効率よく活用して高い利益を生み出す経営体質が定着しました。今後は市場環境の変化に対応しつつ、この高い収益性をいかに維持できるかが注目点です。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率29.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,337億円
会社の純資産
370億円

総資産は成長に伴いFY2021/3の約248億円からFY2025/3には1,168億円まで急拡大しました。事業拡大に向けた設備投資や運転資金確保のため有利子負債が増加し、自己資本比率はFY2021/3の53.1%から31.2%まで低下しています。成長フェーズにおける戦略的な負債活用が見られますが、今後は負債の圧縮と安定した財務基盤の再構築が求められます。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-202億円
営業CF
投資に使ったお金
-27.4億円
投資CF
借入・返済など
+272億円
財務CF
手元に残ったお金
-229億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/359.5億円-4.3億円-9.4億円55.2億円
FY2022/311.3億円1.3億円-8.8億円12.7億円
FY2023/346.8億円6,500万円-2,500万円47.5億円
FY2024/3-187億円3.9億円175億円-183億円
FY2025/3-202億円-27.4億円272億円-229億円

FY2024/3以降、運転資金の急増などにより営業キャッシュフローが一時的に大幅なマイナスとなりました。これに対し、銀行借入などの財務キャッシュフローを通じて積極的に資金を調達し成長投資を賄っている状況です。足元は投資先行型となっており、今後は案件の完工に伴う売上回収を通じてキャッシュフローの改善が期待されます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2(1)特定業種・顧客への依存 当社グループの主力事業である水処理装置事業は、電子部品関連、特に半導体市場が主要マーケットとなっておりますが、半導体用途の拡大、微細化、高集積化を背景に設備投資規模・投資件数が拡大する等、当社グループ業績拡大の要因である反面、主要顧客の投資動向による需要の変動が避けられない状況にあります
3したがいまして、予期せぬ市場変動等によって顧客の設備投資計画の延期・凍結等があった場合には当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります
4当社グループはこのような市場変動に対応するため、顧客の投資動向等に関する情報収集に努めております
5また中期的な成長戦略として、半導体をはじめとする電子産業のほか、国内を中心とした製薬関連分野の成長加速に注力するとともに、メンテナンス及び消耗品受注を促進し、安定収益の確保に努めております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/336.4億円10.2億円28.0%
FY2022/345.8億円12.9億円28.2%
FY2023/364.2億円6.1億円9.5%
FY2024/3108億円28.4億円26.3%
FY2025/3134億円32.0億円23.9%

各期の法人税等は税引前利益の変動に応じて推移しています。FY2023/3は一時的な税務要因により実効税率が9.5%と低くなりましたが、通常期はおおむね20%台後半で推移しています。今後の見通しでは、利益水準の低下に伴い相対的な税負担率が上昇する予測となっています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
941万円
従業員数
580
平均年齢
41.5歳
平均年収従業員数前年比
当期941万円580-

従業員平均年収は941万円と、製造業・エンジニアリング業界の中でも非常に高い水準にあります。半導体市場の旺盛な投資を背景とした好業績が、賞与を通じて従業員へ手厚く還元されていることが主な要因です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主36.9%
浮動株63.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.3%
事業法人等24.5%
外国法人等6.8%
個人その他52.7%
証券会社3.6%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は北興化学工業・りそな銀行・野村殖産。

北興化学工業株式会社(4,350,000株)11.49%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,977,400株)7.86%
株式会社りそな銀行(1,200,000株)3.17%
野村殖産株式会社(1,200,000株)3.17%
千田 豊作(1,178,200株)3.11%
カツラギ工業株式会社(866,000株)2.29%
ノムラ・ジャパン株式会社(800,000株)2.11%
国土防災技術株式会社(580,000株)1.53%
BNYMSANV RE BNYMSANVDUB RE LEGAL (AND) GENERAL UCITS ETF PLC (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(572,300株)1.51%
野村 信弘(500,000株)1.32%

北興化学工業株式会社が筆頭株主として11.49%を保有し、次いで日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が続く構成です。創業家や関連会社も一定の株式を保持しており、安定した株主基盤と経営体制が維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

5億994万円
取締役4名の合計

超純水製造装置の専業メーカーとして、半導体製造プロセスにおける「水」の重要性を担う独自のポジショニングを築いています。一方で、半導体業界の設備投資サイクルに強く依存するため、市場の景況感変動が業績に直接的な影響を及ぼすリスクを内包しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
3,797万円
連結子会社数
6
設備投資額
21.8億円
平均勤続年数(従業員)
11.9
臨時従業員数
37

女性役員比率は11.1%にとどまっていますが、監査体制の強化や連結子会社6社によるグローバル経営を推進しています。技術革新と市場分散化を両立させるためのガバナンス体制を整備しており、企業規模に見合った経営の透明性確保に努めています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去計画は大幅達成だが、現行計画は市況の急変で下方修正リスクを抱える。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「TTT-26」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 880億円 やや遅れ (600億円(FY2026予想))
68.2%
営業利益: 目標 120億円 やや遅れ (62億円(FY2026予想))
51.7%
ROE: 目標 15%以上 順調
100%
(旧)中期経営計画「HiPES-2023」
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 350億円 前倒し達成 (495.9億円)
141.7%
営業利益: 目標 35億円 前倒し達成 (65.5億円)
187.1%
ROE: 目標 10%以上 達成 (18.6%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025880億円920億円964億円+9.5%
FY2024580億円650億円730億円+25.9%
FY2023380億円440億円496億円+30.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025120億円140億円154億円+28.1%
FY202470億円80億円106億円+52.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中計「HiPES-2023」は、旺盛な半導体需要を背景に最終年度を待たずに売上・利益ともに目標を大幅に上回って達成しました。しかし、現行の中計「TTT-26」は、FY2025に記録的な業績を達成した反動で、最終年度(FY2026)は大幅な減収減益を見込んでおり、計画達成には不透明感が漂います。過去2年間、会社予想を大幅に上回る実績を叩き出してきた予想精度の高さは評価できますが、受注産業特有の業績の波をどう乗り越えるかが課題です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。当社のTSRは、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024には2379.6%という驚異的なリターンを記録しました。これは、世界的な半導体設備投資の活況を背景に業績が急拡大し、それに伴い株価が大きく上昇したことが主な要因です。積極的な配当政策も株主還元に寄与しており、資本市場から高く評価されていることを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+926.6%
100万円 →1026.6万円
926.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021365.9万円+265.9万円265.9%
FY2022432.0万円+332.0万円332.0%
FY2023436.9万円+336.9万円336.9%
FY20242379.6万円+2279.6万円2279.6%
FY20251026.6万円+926.6万円926.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,485,700株
売り残411,300株
信用倍率6.04倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第58回定時株主総会2026年6月下旬

信用倍率は6倍台とやや高く、短期的な値動きを狙った個人投資家の買い意欲がうかがえます。将来の売り圧力となる可能性があるため注意が必要です。PER・PBRともに業界平均を上回っており、市場からの高い成長期待を反映していますが、来期の減益予想を踏まえると割高感も意識されます。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き上げるなど、アナリストの評価は分かれている状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +15.4%
メディア数
48
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス ほか
業界内ランキング
上位 12%
機械業種 1,200社中 144位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

半導体・超純水装置事業50%
決算・財務情報25%
M&A・業務提携15%
株価・市況動向10%

最近の出来事

2026年2月決算好調

第3四半期連結経常利益が前年同期比38.1%増を記録し、堅調な半導体投資需要を背景に成長を維持。

2026年3月判断格上げ

ゴールドマン・サックス証券による投資判断の格上げを受け、来期の業績V字回復期待から株価が急騰。

2025年1月業務提携

TATA SEMICONDUCTORとの提携を開始し、インド市場における超純水供給事業のグローバル展開を加速。

野村マイクロ・サイエンス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
注意
自己資本比率 29.9%
稼ぐ力
高い
ROE 26.6%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「半導体工場の血液『超純水』を供給する、縁の下の世界的巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

同じ業種の企業

機械」に分類される他の企業

免責事項:本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。 特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。 報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。 記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU