レオン自動機6272
RHEON AUTOMATIC MACHINERY CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニで買うアツアツの肉まんや、スーパーに並んでいる美味しそうな大福、パン屋さんのクリームパン。その中に入っている具材を、薄い皮やパン生地でキレイに包む作業、実はその多くをレオン自動機の機械が担っています。同社の「包あん機」は、人手では難しい繊細な作業を高速かつ正確に行うことで、私たちの食生活を陰で支えているのです。普段何気なく手に取る食品の裏側で、レオン自動機の技術が活躍しているかもしれません。
食品加工機械の世界的メーカー、特にあんこなどを包む「包あん機」では国内シェア9割を誇る圧倒的トップ企業です。2025期には売上高392.1億円、営業利益52.98億円を達成し、安定した成長を継続しています。主力の機械販売に加え、米国子会社を通じた食品製造販売事業が第2の柱に成長し、収益の多角化を進めています。株主還元にも積極的で、新中期経営計画では連結配当性向40%以上と累進配当を掲げ、資本効率向上への意識も高まっています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 栃木県宇都宮市野沢町2-3
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.0% | 4.7% | - |
| 2022/03期 | 5.4% | 4.2% | - |
| 2023/03期 | 9.2% | 7.1% | - |
| 2024/03期 | 10.9% | 8.7% | 13.0% |
| 2025/03期 | 10.4% | 8.3% | 13.5% |
| 3Q FY2026/3 | 7.3%(累計) | 5.4%(累計) | 11.7% |
収益性指標は、営業利益率が2021/03期時点の6.3%から2025/03期には13.5%まで改善し、効率的な経営を実現しています。これに伴いROE(自己資本利益率)も6%台から10%水準まで上昇しており、資本効率の向上が顕著です。ROA(総資産利益率)も同期間で4.7%から7.9%へと高まっており、設備投資による生産能力増強が着実に利益貢献につながる好循環を生み出しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 223億円 | — | 16.1億円 | 60.0円 | - |
| 2022/03期 | 266億円 | — | 14.9億円 | 55.5円 | +19.3% |
| 2023/03期 | 353億円 | — | 27.4億円 | 102.1円 | +32.7% |
| 2024/03期 | 377億円 | 48.8億円 | 36.8億円 | 137.0円 | +6.9% |
| 2025/03期 | 392億円 | 53.0億円 | 38.9億円 | 144.7円 | +4.0% |
レオン自動機は、主力である食品加工機械事業の堅調な海外需要と、米国での食品製造販売事業の成長により、2021/03期から2025/03期にかけて売上高を約223億円から約392億円へと大きく拡大させました。営業利益も効率的な生産体制の構築と高付加価値製品の販売増により、同期間で約14億円から約53億円まで飛躍的に向上しています。2026/03期は、先行投資の影響もあり利益面で一服感を見込んでいますが、中長期的な収益基盤は着実に強固なものとなっています。 【3Q 2026/03期実績】売上298億円(通期予想比76%)、営業利益35億円(同73%)、純利益28億円(同86%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
食品加工機械の製造販売および食品の製造販売を主軸としており、特に包あん機で世界シェアトップクラスを誇ります。グローバル展開による為替影響や、原材料価格の変動といった製造業特有の事業リスクを抱えつつも、多角的な事業構造で安定性を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 390億円 | — | 392億円 | +0.7% |
| 2024期 | 348億円 | — | 377億円 | +8.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 54億円 | — | 53億円 | -1.5% |
| 2024期 | 35億円 | — | 49億円 | +41.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026期からの新中期経営計画では、具体的な売上・利益目標の開示は限定的ですが、株主還元方針として「連結配当性向40%以上」と「累進配当」を明確に打ち出しました。これは、安定したキャッシュ創出力への自信の表れと見ることができます。過去の業績予想は堅実に達成する傾向にあり、特に2024期は営業利益で期初予想を40%以上も上回る好決算を記録しました。今後は、主力の食品機械事業の安定成長に加え、米国での食品製造販売事業が成長ドライバーとなるかが注目されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
AIロボットの実用化を目指す「J-HRTI」コンソーシアムを山善やツムラと共同設立。
2026年3月期の通期純利益見通しを36億円へ上方修正し、累進配当の維持を表明。
米国における新工場の操業開始を1年延期し、関税の影響を見極める方針を決定。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で78.5%という高い水準を維持し、実質無借金に近い強固な財務体質を誇ります。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、成長のための戦略的投資や研究開発を継続できる環境を整えています。今後も米国での生産拠点拡大など、将来の成長に向けた積極的な投資余力は十分に確保されているといえます。 【3Q 2026/03期】総資産521億円、純資産413億円、自己資本比率73.9%、有利子負債22億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.2億円 | 5.7億円 | 3.8億円 | 21.4億円 |
| 2022/03期 | 36.5億円 | 7.5億円 | 5.7億円 | 29.0億円 |
| 2023/03期 | 30.9億円 | 11.1億円 | 6.8億円 | 19.8億円 |
| 2024/03期 | 45.9億円 | 14.6億円 | 13.7億円 | 31.4億円 |
| 2025/03期 | 57.5億円 | 20.0億円 | 13.7億円 | 37.5億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、業績拡大とともに増加トレンドを維持しており、2025/03期には約58億円に達するなど、本業での強力な稼ぐ力を示しています。一方で、将来を見据えた生産設備への投資(投資CF)も年間で約20億円規模まで拡大しており、成長のための再投資を積極的に行っています。安定したフリー・キャッシュ・フローの創出により、株主還元と成長投資のバランスを維持する強固なキャッシュ管理が行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は22.2%と日本の上場企業平均を上回っており、多様性確保への意欲が伺えます。監査報酬を含めた統治体制も適切に開示されており、堅実な経営監視と透明性の高い情報発信に注力している企業規模に見合った体制といえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 706万円 | 1,075人 | - |
従業員の平均年収は706万円となっており、製造業としては比較的高水準です。これは独自性の高い「包あん機」で世界的なシェアを持ち、高付加価値な製品開発を行っていることが、安定した収益と給与水準を支える要因となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めてもTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社の安定的な事業基盤とは裏腹に、株式市場からの成長期待を十分に集められていなかったことを示唆しています。しかし、近年の業績拡大と、新たに打ち出された「連結配当性向40%以上・累進配当」という株主還元強化策は、この状況を転換させる可能性を秘めています。資本コストや株価を意識した経営への転換が、今後のTSR改善につながるかどうかが重要な焦点となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 19円 | 30.7% |
| 2017/03期 | 24円 | 30.2% |
| 2018/03期 | 30円 | 29.9% |
| 2019/03期 | 28円 | 30.3% |
| 2020/03期 | 22円 | 29.9% |
| 2021/03期 | 17円 | 28.3% |
| 2022/03期 | 16円 | 28.8% |
| 2023/03期 | 31円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 42円 | 30.7% |
| 2025/03期 | 44円 | 30.4% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は資本効率を重視し、今中期経営計画期間中においては連結配当性向40%以上を目標とし、「累進配当」を基本方針として掲げています。業績連動に加え、安定配当の維持を優先する姿勢が明確であり、株主還元の強化が図られています。今後も持続的な利益成長を通じて、配当水準を段階的に引き上げていく意向です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 99.8万円 | 0.2万円 | -0.2% |
| 2022期 | 88.1万円 | 11.9万円 | -11.9% |
| 2023期 | 114.8万円 | 14.8万円 | 14.8% |
| 2024期 | 139.9万円 | 39.9万円 | 39.9% |
| 2025期 | 118.0万円 | 18.0万円 | 18.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安な水準にあると考えられます。配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとっても魅力的です。信用倍率は24倍と高水準で、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が積み上がっていますが、需給面での重さには注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 16.2億円 | 1,300万円 | 0.8% |
| 2022/03期 | 14.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 32.1億円 | 4.7億円 | 14.7% |
| 2024/03期 | 49.9億円 | 13.1億円 | 26.3% |
| 2025/03期 | 54.2億円 | 15.3億円 | 28.2% |
過去には税額控除や会計上の処理により低い実効税率となっていましたが、近年は業績の向上に伴い、オーソドックスな法人税負担へと推移しています。2024/03期以降は実効税率が約26%から28%へと標準的な水準に近づいており、企業の収益成長と適正な納税体制が確立されました。2026/03期は税引前利益の見通しに対し、一定の税負担が見込まれています。
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レオン自動機 まとめ
「『あんこを包む機械』で世界を制したニッチの巨人、今や米国でパン屋も経営中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。