アイダエンジニアリング6118
AIDA ENGINEERING,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車のドアやボディ、あるいは毎日使うスマートフォンの金属フレーム。これらがどうやって作られているか想像したことはありますか?実は、金属の板を巨大な機械で強い力で押しつぶし、一瞬で複雑な形に加工しています。アイダエンジニアリングは、この「プレス機械」というモノづくりの心臓部で世界トップクラスの技術を誇る会社です。特に電気自動車(EV)の軽量化に欠かせない部品を作る機械は、世界中の自動車メーカーから頼りにされています。
自動車向けプレス機械世界大手のアイダエンジニアリングは、2025期に売上高760.1億円、営業利益55.29億円を記録しました。続く2026期は売上高780億円、営業利益58億円と増収増益を予想しており、EV関連の旺盛な需要を背景に成長が続いています。米国でのM&Aによる自動化装置事業の強化も進めており、中期経営計画ではPBR1.0倍超の早期実現を掲げ、企業価値向上に注力しています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県相模原市緑区大山町2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.7% | 1.2% | - |
| 2022/03期 | 1.1% | 0.8% | - |
| 2023/03期 | 1.7% | 1.1% | - |
| 2024/03期 | 3.5% | 2.3% | 5.0% |
| 2025/03期 | 6.1% | 4.1% | 7.3% |
| 3Q FY2026/3 | 4.6%(累計) | 2.7%(累計) | 7.3% |
収益性については、コスト構造の最適化と製品ミックスの改善により、営業利益率が直近で7.3%まで向上するなど収益改善トレンドが鮮明です。ROE(自己資本利益率)も2025/03期には6.1%まで上昇しており、資本効率の向上が着実に進んでいます。今後も高付加価値なサーボプレス機の販売拡大を通じて、持続的な利益率の向上を目指す体制が整いつつあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 581億円 | — | 13.2億円 | 22.1円 | - |
| 2022/03期 | 625億円 | — | 9.0億円 | 15.0円 | +7.5% |
| 2023/03期 | 688億円 | — | 12.9億円 | 21.7円 | +10.1% |
| 2024/03期 | 727億円 | 36.1億円 | 28.1億円 | 47.0円 | +5.7% |
| 2025/03期 | 760億円 | 55.3億円 | 51.0億円 | 88.5円 | +4.5% |
当社の業績は、自動車産業向けプレス機械の需要回復を背景に売上高が順調に伸長しており、直近の2025/03期には売上高760億円を達成しました。営業利益面でも生産効率の改善や高付加価値製品の販売が寄与し、2025/03期には55億円まで利益水準が回復しています。2026/03期期は、新規買収した米国の自動化装置メーカー等の寄与も加わり、さらなる収益成長を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上580億円(通期予想比74%)、営業利益42億円(同73%)、純利益33億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、プレス機械の専業メーカーとしてグローバル展開を推進しており、為替変動や原材料価格の高騰が主な事業リスクとして挙げられています。海外売上比率が65%程度と非常に高く、海外市場の動向が経営業績に直結するビジネスモデルです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 740億円 | — | 760億円 | +2.7% |
| 2024期 | 720億円 | — | 727億円 | +1.0% |
| 2023期 | 720億円 | — | 688億円 | -4.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 57億円 | — | 55億円 | -3.0% |
| 2024期 | 47億円 | — | 36億円 | -23.1% |
| 2023期 | 55億円 | — | 15億円 | -72.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、売上高目標750億円を2025期に前倒しで達成し、新たな目標を780億円に引き上げています。一方で、過去の業績予想を見ると営業利益が期初予想を大幅に下回るケースが散見され、収益の安定性には課題を残します。ROEや総還元性向といった資本効率・株主還元目標は順調に進捗しており、PBR1.0倍超の早期実現に向けた経営陣の強い意志が窺えます。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
米国の自動化・搬送装置メーカーHMS社を子会社化し、グローバルでの生産自動化体制を強化。
ROE8.0%以上およびPBR1.0倍超の早期実現を目指す新たな資本政策を策定。
米国のプレス材料供給装置メーカーダラス・インダストリーズ社を買収し、ラインナップを拡大。
26年3月期第3四半期累計の経常利益が43.2億円となり、前年同期比で増益を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当社の財務体質は極めて強固であり、自己資本比率は68.0%と高い水準を維持しつつ、実質無借金経営に近い健全な状態を保っています。2024/03期以降に有利子負債が約53億円計上されていますが、これは成長投資や買収資金として適切に管理されており、潤沢な資産背景から見てリスクは限定的です。安定した財務基盤は、将来的な研究開発やM&Aを推進する上で大きな強みとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産1250億円、純資産849億円、自己資本比率56.8%、有利子負債54億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 72.6億円 | 19.2億円 | 37.7億円 | 53.4億円 |
| 2022/03期 | 59.0億円 | 28.3億円 | 15.3億円 | 30.8億円 |
| 2023/03期 | 11.3億円 | 18.8億円 | 21.7億円 | 30.1億円 |
| 2024/03期 | 31.7億円 | 19.9億円 | 11.3億円 | 11.8億円 |
| 2025/03期 | 65.1億円 | 18.3億円 | 37.6億円 | 46.8億円 |
営業キャッシュフローは主力のプレス機械事業の堅調な売上により安定した流入を確保しており、2025/03期には約65億円の営業キャッシュフローを創出しました。投資活動においては、競争力強化のための設備投資や北米企業への買収資金として着実に資金を投じています。財務活動では配当金の支払いや自己株式の取得を通じて株主還元を強化しており、強固な現預金水準に基づいた経営を行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%と改善の余地があるものの、監査体制は強固に整備されています。連結子会社20社を擁するグローバル企業として、資本効率の向上を掲げPBR1倍割れ脱却に向けた資本政策を推進するなど、ガバナンス強化を経営の重要課題としています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 623万円 | 1,958人 | - |
従業員平均年収は623万円であり、製造業の平均水準と比較して安定した待遇を維持しています。プレス機械という専門性の高い技術職を多数抱える企業特性から、長期的な育成と安定した給与体系が構築されている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
アイダエンジニアリングのTSR(株主総利回り)は、過去5年間でTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、利益率の変動が大きく、株価が業績ほどには評価されてこなかったことが主な要因と考えられます。特に2024期はTOPIXが226.8%と大幅に上昇する中で自社TSRは143.8%に留まりました。会社側もこの状況を問題視しており、中期経営計画でPBR1倍超えやDOE3%以上を掲げるなど、資本効率と株主還元を重視する姿勢を明確に打ち出すことで、市場評価の改善を目指しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 32.0% |
| 2017/03期 | 40円 | 49.5% |
| 2018/03期 | 30円 | 38.7% |
| 2019/03期 | 30円 | 39.9% |
| 2020/03期 | 30円 | 44.9% |
| 2021/03期 | 20円 | 90.6% |
| 2022/03期 | 25円 | 166.4% |
| 2023/03期 | 30円 | 138.2% |
| 2024/03期 | 30円 | 63.8% |
| 2025/03期 | 37円 | 41.8% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
配当方針としてDOE(株主資本配当率)3%以上を基準とし、総還元性向100%以上を目標に掲げています。利益成長に合わせて配当額を着実に引き上げており、直近では1株当たり37円の配当を実施しました。今後の利益創出力の向上に伴い、株主への積極的な還元を継続する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 146.7万円 | 46.7万円 | 46.7% |
| 2022期 | 159.5万円 | 59.5万円 | 59.5% |
| 2023期 | 129.1万円 | 29.1万円 | 29.1% |
| 2024期 | 143.8万円 | 43.8万円 | 43.8% |
| 2025期 | 150.1万円 | 50.1万円 | 50.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPBRは0.76倍と依然として割安な水準にあり、会社が目標とする「PBR1.0倍超」にはまだ乖離があります。一方で、配当利回りは3.33%と業界平均を上回っており、株主還元への姿勢が評価されています。信用倍率は1.02倍と買いと売りの需給が拮抗しており、今後の決算発表や中期経営計画の進捗が株価動向の鍵を握るでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 37.5億円 | 24.3億円 | 64.9% |
| 2022/03期 | 24.3億円 | 15.4億円 | 63.2% |
| 2023/03期 | 17.1億円 | 4.2億円 | 24.3% |
| 2024/03期 | 36.0億円 | 7.9億円 | 21.9% |
| 2025/03期 | 55.6億円 | 4.6億円 | 8.2% |
近年の実効税率の変動は、一時的な会計上の処理や税効果会計の影響を大きく受けています。特に2025/03期期は税引前利益が約56億円に対し法人税等は約4.6億円となり、税務上の繰越欠損金の活用や税額控除等により実効税率が一時的に低下しました。今後の予測値では、標準的な税率水準である27.6%程度へ回帰する見込みです。
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アイダエンジニアリング まとめ
「自動車産業の”骨格”を造るプレス機械の巨人、EV化の波に乗り世界で躍進」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。