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オーエスジー

OSG Corporation

最終更新日: 2026年4月7日

ROE7.4%
BPS2201.0円
自己資本比率67.5%
FY2025/3 有報データ

「ものづくり」の黒子。タップ世界首位で33カ国の工場を支える切削工具の王者

切削工具のリーディングカンパニーとして、ものづくりの進化を支え続けるグローバル企業を目指す

この会社ってなに?

スマホのネジ穴、自動車のエンジン部品、飛行機のボルト穴——あらゆる「ものづくり」に欠かせない金属加工の工具をつくっているのがオーエスジーです。工場で金属を削ったり穴を開けたりする道具の世界トップメーカーで、世界33カ国の製造業を縁の下で支えています。

オーエスジーは1938年創業の精密切削工具メーカーで、ねじ切り工具(タップ)で世界シェア首位を誇ります。タップ・ドリル・エンドミルなど金属加工に不可欠な工具を製造し、自動車・航空宇宙・医療機器・半導体装置など幅広い産業に供給。33カ国に自社拠点を持つグローバルネットワークが最大の強みです。FY2025/11期は売上高1,606億円・営業利益203億円と増収増益を達成。FY2026/11期も売上1,650億円・営業利益220億円と連続増収増益を見込んでいます。2024年には欧州のダイヤモンド工具メーカーを買収し、精密加工分野の拡充にも注力。創立88周年記念配当を含む年間88円の配当を実施し、配当性向35%以上を目安に安定的な株主還元を続けています。

機械プライム市場

会社概要

業種
機械
決算期
11月
本社
愛知県豊川市本野ケ原三丁目22番地
公式
www.osg.co.jp

社長プロフィール

大沢 伸朗
大沢 伸朗
代表取締役社長
グローバル戦略家
世界のものづくりを支える工具メーカーとして、グローバルネットワークと技術力で顧客の課題を解決します。新たな加工領域への挑戦を続け、持続的な成長を実現していきます。

この会社のストーリー

1938
愛知県豊川市で創業

大沢一郎がタップ製造を開始。国産タップの品質向上に挑み、日本のものづくりを支える基盤を築く

1963
海外展開の幕開け

米国に販売拠点を設立し、海外進出を本格化。グローバルな切削工具メーカーへの道を歩み始める

1990
タップ世界シェアNo.1に

積極的な海外展開と技術革新で、ねじ切り工具(タップ)の世界シェア首位を獲得。グローバルリーダーの地位を確立

2020
欧州3社を一括買収

EV化に対応するため欧州の切削工具メーカー3社を約60億円で買収。新規販路と技術を獲得

2024
ダイヤモンド工具分野に進出

オランダのPrecision Tools Holdingを買収し、眼鏡・医療レンズ向けの精密加工分野に本格参入。新たな成長ドメインを開拓

注目ポイント

タップ世界シェアNo.1の技術力

ねじ穴を切る「タップ」で世界首位。自動車・航空宇宙・医療機器など高精度が求められるあらゆる分野で、OSGの工具なくして金属加工は成り立ちません

33カ国の自社拠点ネットワーク

世界33カ国に製造・販売拠点を持ち、現地生産・現地供給体制を確立。顧客の工場の近くで最適な工具を提供できるグローバルネットワークが最大の競争優位

ダイヤモンド工具で次の成長を切り拓く

2024年に欧州のダイヤモンド工具メーカーを買収し、眼鏡レンズや医療用レンズの精密加工に参入。EV化で変わるものづくりに新たな柱で備えています

サービスの実績は?

世界No.1
タップ世界シェア
ねじ切り工具で圧倒的シェア
33カ国
グローバル拠点
自社の製造・販売拠点
1,606億円
年間売上高
FY2025/11
5期連続増収

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 88円
安全性
安定
自己資本比率 67.5%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
88
方針: 連結配当性向35%以上を目安に安定配当
1株配当配当性向
FY2016/35045.2%
FY2017/34629.9%
FY2018/34731.2%
FY2019/34733.6%
FY2020/32238.0%
FY2021/33632.0%
FY2022/36035.0%
FY2023/36040.2%
FY2024/36040.3%
FY2025/38851.1%
5期連続増配
株主優待
なし

なし

配当性向35%以上を目安に配当を実施。FY2025/11は創立88周年記念配当28円を含む年間88円で、実質的に4期連続の増配です。FY2026/11予想は84円(記念配当剥落で減配に見えますが、通常配当は60円→84円に大幅増額)。配当利回りは現在約3.2%と切削工具セクターでは高水準です。

同業比較(収益性)

機械の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.4%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
12.7%
業界平均
11.5%
自己資本比率上回る
この会社
67.5%
業界平均
52.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,425億円
FY2023/31,477億円
FY2024/31,555億円
FY2025/31,606億円
営業利益
FY2022/3219億円
FY2023/3198億円
FY2024/3189億円
FY2025/3203億円

売上高は5期連続で増収を達成し、1,261億円→1,606億円へと着実に拡大。営業利益率は12〜15%の高水準で推移しています。FY2023/11・FY2024/11は自動車業界のEV移行に伴う需要変化で利益が一時横ばいとなりましたが、FY2025/11はアジア・欧州市場の回復で増益に転じました。FY2026/11予想も売上1,650億円・営利220億円と着実な成長を見込んでいます。

事業ごとの売上・利益

切削工具
約1,310億円81.6%)
転造工具
約170億円10.6%)
測定・その他
約126億円7.8%)
切削工具約1,310億円
利益: 約180億円利益率: 約13.7%

タップ(世界首位)、ドリル、エンドミルが3本柱。自動車・航空宇宙・医療機器向けに33カ国で展開

転造工具約170億円
利益: 約18億円利益率: 約10.6%

ねじ転造ダイス、ナーリングツール等。ねじ加工の高精度ニーズに対応

測定・その他約126億円
利益: 約5億円利益率: 約4.0%

ねじゲージ、リングゲージ等の精密測定工具。品質管理に不可欠な製品群

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/39.8%6.5%17.3%
FY2017/310.9%8.4%15.9%
FY2018/310.6%8.3%17.1%
FY2019/39.7%7.2%15.4%
FY2020/34.0%2.8%8.0%
FY2021/37.1%5.2%12.8%
FY2022/39.3%7.2%15.4%
FY2023/37.4%5.7%13.4%
FY2024/37.5%5.2%12.1%
FY2025/37.4%5.4%12.7%

営業利益率は12〜15%で推移し、切削工具業界ではトップクラスの収益性を維持。FY2022/11の15.4%をピークにやや低下していますが、これは自動車のEV移行に伴う工具需要の構造変化が背景です。ROEは7%台とやや控えめですが、自己資本比率67%超の堅実な財務基盤を反映しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率67.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
1,939億円

自己資本比率は65〜73%と機械セクターでは抜群の安全性。実質無借金経営で有利子負債はゼロ。総資産は2,097億円→2,677億円へ着実に成長し、BPSも1,472円→2,201円と純資産の蓄積が進んでいます。FY2024/11に自己資本比率がやや低下しましたが、M&Aや設備投資の影響で翌期には回復しました。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+264億円
営業CF
投資に使ったお金
-140億円
投資CF
借入・返済など
-150億円
財務CF
手元に残ったお金
+124億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3163億円-168億円-7.8億円-5.1億円
FY2017/3208億円-75.7億円-111億円133億円
FY2018/3201億円-134億円-47.2億円67.7億円
FY2019/3193億円-203億円34.6億円-10.5億円
FY2020/3170億円-171億円96.6億円-9,500万円
FY2021/3270億円-69.6億円-143億円200億円
FY2022/3202億円-122億円-147億円80.0億円
FY2023/3233億円-85.4億円-38.3億円148億円
FY2024/3286億円-217億円-79.8億円68.2億円
FY2025/3264億円-140億円-150億円124億円

営業CFは毎期200〜285億円の安定した黒字を確保。FY2024/11は投資CF△217億円と拡大していますが、これは欧州のダイヤモンド工具メーカー買収が主因。FCF(フリーキャッシュフロー)は68〜200億円の範囲で推移し、配当・自社株買いの原資を十分に生み出しています。財務CFの恒常的なマイナスは安定的な株主還元の証です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1主要顧客である自動車産業の電動化(EV化)により、エンジン部品向けのタップ・ドリル需要が構造的に減少するリスクがあります。EV車はエンジンがないためねじ穴加工の工程数が大幅に少なく、OSGの主力市場に影響します
233カ国に拠点を展開するグローバル事業であるため、為替変動リスクが大きく影響します。特にユーロ・人民元・タイバーツなどの為替レートの変動が、海外子会社の業績を円換算する際に損益を左右します
3景気循環に敏感な設備投資連動型ビジネスであり、世界的な景気後退や製造業の設備投資抑制が直接的に受注減に繋がります。特に自動車・半導体の設備投資サイクルの影響を受けやすい構造です
4欧州のダイヤモンド工具メーカー買収など積極的なM&A戦略を推進していますが、買収後の統合(PMI)が想定通りに進まない場合、のれんの減損や業績の下振れリスクがあります
5超硬合金やタングステンなど主要原材料の価格高騰は、製品の原価率を押し上げます。サプライチェーンの混乱による調達難も生産計画に影響を与える可能性があります
6米中対立やサプライチェーンの分断が進む中、中国市場(売上の約15%)への輸出規制や現地競合の台頭が、アジア事業の成長に影響するリスクがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/3178億円76.8億円43.1%
FY2017/3191億円51.5億円26.9%
FY2018/3226億円78.6億円34.8%
FY2019/3197億円60.2億円30.6%
FY2020/389.5億円33.1億円37.0%
FY2021/3161億円51.5億円31.9%
FY2022/3236億円71.1億円30.1%
FY2023/3214億円70.4億円33.0%
FY2024/3198億円63.9億円32.2%
FY2025/3224億円80.2億円35.9%

税引前利益は161億円→224億円と5年で1.4倍に拡大。実効税率は30〜36%で推移。FY2025/11は35.9%とやや高めですが、海外子会社の税率差異や一時的な税効果の影響。グローバル展開に伴い各国の法人税率が混在するため、30%前後が基調水準です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35%
浮動株65%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16%
事業法人等5%
外国法人等30%
個人その他30%
証券会社5%

金融機関16%+事業法人等5%+自己株式14.5%で安定株主約35%。外国人投資家と個人投資家中心の株主構成

筆頭株主は自己株式(14.5%)で、機関投資家が続きます。米FMR LLC(フィデリティ)が5.9%を保有し、OSG社員持株会も4.4%を保有する安定株主です。日本マスタートラスト信託銀行(8.6%)・日本カストディ銀行を通じた国内機関投資家と、外国法人の保有がバランスよく分散しています。創業家の持分はなく、プロ経営者体制です。

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
切削工具約1,310億円約180億円約13.7%
転造工具約170億円約18億円約10.6%
測定・その他約126億円約5億円約4.0%

切削工具が売上の約82%・利益の約89%を稼ぐ主力事業。タップで世界首位、エンドミル・ドリルでも国内トップクラスのシェアを持ちます。転造工具は利益率10.6%で安定貢献。測定工具は利益率が低いものの、切削工具とのセット提案に不可欠な存在です。2024年のダイヤモンド工具メーカー買収により、精密加工領域への拡張も進行中です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計目標は自動車のEV移行による需要変化で未達も、着実に増収基調を維持し底力を示した

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2022〜2024年はEV化による自動車向けタップ需要の構造変化に直面。売上は増加したが利益率目標には届かなかった
Beyond the Limit 2024(2022〜2024年度)
2022年12月〜2024年11月
売上高: 目標 1,700億円(FY2024/11) 未達 (1,555億円(FY2024/11))
91%
営業利益率: 目標 15%以上 未達 (12.1%(FY2024/11))
81%
ROE: 目標 10%以上 未達 (7.5%(FY2024/11))
75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/11220億円203億円-7.7%
FY2024/11210億円189億円-10.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画「Beyond the Limit 2024」は売上高1,700億円・営利率15%を目標としましたが、自動車のEV移行に伴うタップ需要の構造変化が逆風となり、いずれも未達で終了。ただし売上高は5期連続増収で着実に拡大しており、業績予想の下方修正幅も限定的です。新中計の発表が待たれます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残41,900株
売り残121,600株
信用倍率0.34倍
2026/3時点
今後の予定
2026年11月期 第1四半期決算2026年4月10日
2026年11月期 中間決算2026年7月上旬

PER 14.1倍・PBR 1.20倍と、機械業界平均をいずれも下回る割安水準。信用倍率0.34倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の買い戻し圧力(踏み上げ)が期待されます。EV化によるタップ需要減少懸念が株価を抑えていますが、タップ世界首位の収益力と高い自己資本比率を考えれば、バリュー投資の対象として魅力的な水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや強気
報道件数(30日)
28
前月比 +10%
メディア数
8
日経新聞, 会社四季報, 日刊工業新聞
業界内ランキング
上位 20%
機械 230社中 42位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

切削工具30%
決算25%
EV・自動車20%
M&A15%
配当10%

最近の出来事

2026年1月決算

FY2025/11本決算発表。売上高1,606億円(前期比3.3%増)・営業利益203億円(同7.7%増)で増収増益。創立88周年記念配当含む年間88円配当

2026年1月予想

FY2026/11期予想を発表。売上高1,650億円・営業利益220億円と連続増収増益を見込む。年間配当は84円(記念配当剥落で減配だが通常配当は増額)

2024年8月M&A

オランダPrecision Tools Holdingを買収。眼鏡・眼内レンズ向けダイヤモンド工具で精密加工分野に進出

2024年7月M&A

グループ会社の日新ダイヤモンドがオランダMicro Point Proと協業開始。微細精密加工分野の開拓を加速

2025年1月決算

FY2024/11本決算。売上高1,555億円・営業利益189億円。自動車向けは低調もアジア・欧州で数量回復

最新ニュース

ポジティブ
FY2025/11本決算、売上1,606億円・営利203億円で増収増益。創立88周年記念配当含む年間88円配当
01/08 · 決算短信
ポジティブ
FY2026/11期は売上1,650億円・営利220億円予想。年間配当84円(通常配当は増額)
01/08 · 決算短信
ポジティブ
日新ダイヤモンドとオランダMicro Point Proが協業開始。微細精密加工分野に進出
08/26 · プレスリリース
ポジティブ
眼鏡・眼内レンズ向けダイヤモンド工具メーカーのPrecision Tools Holdingを買収
07/16 · M&A速報
ニュートラル
FY2025/11 Q1決算は増収増益。アジア地域でのタップ需要が堅調に推移
04/10 · 決算短信

オーエスジー まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 88円
安全性
安定
自己資本比率 67.5%
稼ぐ力
普通
ROE 7.4%
話題性
好評
ポジティブ 50%

タップ世界シェアNo.1。33カ国に展開する精密切削工具のグローバルリーダー

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU