オーエスジー6136
OSG Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スマホのネジ穴、自動車のエンジン部品、飛行機のボルト穴——あらゆる「ものづくり」に欠かせない金属加工の工具をつくっているのがオーエスジーです。工場で金属を削ったり穴を開けたりする道具の世界トップメーカーで、世界33カ国の製造業を縁の下で支えています。
オーエスジーは1938年創業の精密切削工具メーカーで、ねじ切り工具(タップ)で世界シェア首位を誇ります。タップ・ドリル・エンドミルなど金属加工に不可欠な工具を製造し、自動車・航空宇宙・医療機器・半導体装置など幅広い産業に供給。33カ国に自社拠点を持つグローバルネットワークが最大の強みです。2025/11期期は売上高1,606億円・営業利益203億円と増収増益を達成。2026/11期期も売上1,650億円・営業利益220億円と連続増収増益を見込んでいます。2024年には欧州のダイヤモンド工具メーカーを買収し、精密加工分野の拡充にも注力。創立88周年記念配当を含む年間88円の配当を実施し、配当性向35%以上を目安に安定的な株主還元を続けています。
会社概要
- 業種
- 機械
- 決算期
- 11月
- 本社
- 愛知県豊川市本野ケ原三丁目22番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
タップ(世界首位)、ドリル、エンドミルが3本柱。自動車・航空宇宙・医療機器向けに33カ国で展開
ねじ転造ダイス、ナーリングツール等。ねじ加工の高精度ニーズに対応
ねじゲージ、リングゲージ等の精密測定工具。品質管理に不可欠な製品群
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 9.8% | 6.5% | 17.3% |
| 2017/03期 | 10.9% | 8.4% | 15.9% |
| 2018/03期 | 10.6% | 8.3% | 17.1% |
| 2019/03期 | 9.7% | 7.2% | 15.4% |
| 2020/03期 | 4.0% | 2.8% | 8.0% |
| 2021/03期 | 7.1% | 5.2% | 12.8% |
| 2022/03期 | 9.3% | 7.2% | 15.4% |
| 2023/03期 | 7.4% | 5.7% | 13.4% |
| 2024/03期 | 7.5% | 5.2% | 12.1% |
| 2025/03期 | 7.4% | 5.4% | 12.7% |
営業利益率は12〜15%で推移し、切削工具業界ではトップクラスの収益性を維持。2022/11期の15.4%をピークにやや低下していますが、これは自動車のEV移行に伴う工具需要の構造変化が背景です。ROEは7%台とやや控えめですが、自己資本比率67%超の堅実な財務基盤を反映しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,262億円 | 161億円 | 110億円 | 112.6円 | +20.9% |
| 2022/03期 | 1,425億円 | 219億円 | 165億円 | 171.5円 | +13.0% |
| 2023/03期 | 1,477億円 | 198億円 | 143億円 | 149.3円 | +3.6% |
| 2024/03期 | 1,555億円 | 189億円 | 134億円 | 148.9円 | +5.3% |
| 2025/03期 | 1,606億円 | 203億円 | 143億円 | 172.1円 | +3.3% |
売上高は5期連続で増収を達成し、1,261億円→1,606億円へと着実に拡大。営業利益率は12〜15%の高水準で推移しています。2023/11期・2024/11期は自動車業界のEV移行に伴う需要変化で利益が一時横ばいとなりましたが、2025/11期はアジア・欧州市場の回復で増益に転じました。2026/11期予想も売上1,650億円・営利220億円と着実な成長を見込んでいます。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
機械の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 切削工具 | 約1,310億円 | 約180億円 | 約13.7% |
| 転造工具 | 約170億円 | 約18億円 | 約10.6% |
| 測定・その他 | 約126億円 | 約5億円 | 約4.0% |
切削工具が売上の約82%・利益の約89%を稼ぐ主力事業。タップで世界首位、エンドミル・ドリルでも国内トップクラスのシェアを持ちます。転造工具は利益率10.6%で安定貢献。測定工具は利益率が低いものの、切削工具とのセット提案に不可欠な存在です。2024年のダイヤモンド工具メーカー買収により、精密加工領域への拡張も進行中です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025/11期 | 220億円 | — | 203億円 | -7.7% |
| 2024/11期 | 210億円 | — | 189億円 | -10.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「Beyond the Limit 2024」は売上高1,700億円・営利率15%を目標としましたが、自動車のEV移行に伴うタップ需要の構造変化が逆風となり、いずれも未達で終了。ただし売上高は5期連続増収で着実に拡大しており、業績予想の下方修正幅も限定的です。新中計の発表が待たれます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/11期本決算発表。売上高1,606億円(前期比3.3%増)・営業利益203億円(同7.7%増)で増収増益。創立88周年記念配当含む年間88円配当
2026/11期期予想を発表。売上高1,650億円・営業利益220億円と連続増収増益を見込む。年間配当は84円(記念配当剥落で減配だが通常配当は増額)
オランダPrecision Tools Holdingを買収。眼鏡・眼内レンズ向けダイヤモンド工具で精密加工分野に進出
グループ会社の日新ダイヤモンドがオランダMicro Point Proと協業開始。微細精密加工分野の開拓を加速
2024/11期本決算。売上高1,555億円・営業利益189億円。自動車向けは低調もアジア・欧州で数量回復
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は65〜73%と機械セクターでは抜群の安全性。実質無借金経営で有利子負債はゼロ。総資産は2,097億円→2,677億円へ着実に成長し、BPSも1,472円→2,201円と純資産の蓄積が進んでいます。2024/11期に自己資本比率がやや低下しましたが、M&Aや設備投資の影響で翌期には回復しました。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 163億円 | 168億円 | 7.8億円 | 5.1億円 |
| 2017/03期 | 208億円 | 75.7億円 | 111億円 | 133億円 |
| 2018/03期 | 201億円 | 134億円 | 47.2億円 | 67.7億円 |
| 2019/03期 | 193億円 | 203億円 | 34.6億円 | 10.5億円 |
| 2020/03期 | 170億円 | 171億円 | 96.6億円 | 9,500万円 |
| 2021/03期 | 270億円 | 69.6億円 | 143億円 | 200億円 |
| 2022/03期 | 202億円 | 122億円 | 147億円 | 80.0億円 |
| 2023/03期 | 233億円 | 85.4億円 | 38.3億円 | 148億円 |
| 2024/03期 | 286億円 | 217億円 | 79.8億円 | 68.2億円 |
| 2025/03期 | 264億円 | 140億円 | 150億円 | 124億円 |
営業CFは毎期200〜285億円の安定した黒字を確保。2024/11期は投資CF△217億円と拡大していますが、これは欧州のダイヤモンド工具メーカー買収が主因。FCF(フリーキャッシュフロー)は68〜200億円の範囲で推移し、配当・自社株買いの原資を十分に生み出しています。財務CFの恒常的なマイナスは安定的な株主還元の証です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 45.2% |
| 2017/03期 | 46円 | 29.9% |
| 2018/03期 | 47円 | 31.2% |
| 2019/03期 | 47円 | 33.6% |
| 2020/03期 | 22円 | 38.0% |
| 2021/03期 | 36円 | 32.0% |
| 2022/03期 | 60円 | 35.0% |
| 2023/03期 | 60円 | 40.2% |
| 2024/03期 | 60円 | 40.3% |
| 2025/03期 | 88円 | 51.1% |
なし
配当性向35%以上を目安に配当を実施。2025/11期は創立88周年記念配当28円を含む年間88円で、実質的に4期連続の増配です。2026/11期予想は84円(記念配当剥落で減配に見えますが、通常配当は60円→84円に大幅増額)。配当利回りは現在約3.2%と切削工具セクターでは高水準です。
株の売買状況と今後の予定
PER 14.1倍・PBR 1.20倍と、機械業界平均をいずれも下回る割安水準。信用倍率0.34倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の買い戻し圧力(踏み上げ)が期待されます。EV化によるタップ需要減少懸念が株価を抑えていますが、タップ世界首位の収益力と高い自己資本比率を考えれば、バリュー投資の対象として魅力的な水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 178億円 | 76.8億円 | 43.1% |
| 2017/03期 | 191億円 | 51.5億円 | 26.9% |
| 2018/03期 | 226億円 | 78.6億円 | 34.8% |
| 2019/03期 | 197億円 | 60.2億円 | 30.6% |
| 2020/03期 | 89.5億円 | 33.1億円 | 37.0% |
| 2021/03期 | 161億円 | 51.5億円 | 31.9% |
| 2022/03期 | 236億円 | 71.1億円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 214億円 | 70.4億円 | 33.0% |
| 2024/03期 | 198億円 | 63.9億円 | 32.2% |
| 2025/03期 | 224億円 | 80.2億円 | 35.9% |
税引前利益は161億円→224億円と5年で1.4倍に拡大。実効税率は30〜36%で推移。2025/11期は35.9%とやや高めですが、海外子会社の税率差異や一時的な税効果の影響。グローバル展開に伴い各国の法人税率が混在するため、30%前後が基調水準です。
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