アトラエ
Atrae,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
テクノロジーで「人」と「組織」の可能性を最大化する会社
世界中の人々を魅了する会社を創る
この会社ってなに?
あなたがIT業界で転職を考えた時、求人サイトで「Green」という名前を見かけるかもしれません。これは企業から直接スカウトが届くこともある、新しい形の転職サービスです。また、あなたの会社で定期的に行われる「エンゲージメントサーベイ」のような従業員アンケート、その裏側でアトラエの「Wevox」というツールが使われている可能性があります。Wevoxは社員の働きがいやチームの状態をデータで見える化し、上司が1on1で相談に乗ってくれるなど、より良い職場環境を作る手助けをしています。このようにアトラエは、あなたの「働く」シーンの裏側で、テクノロジーを使って個人と組織を支援している会社です。
アトラエは、People Techを軸に事業展開する企業です。FY2025は売上高76.3億円、営業利益18.53億円と減収増益を計画。主力の成功報酬型求人メディア「Green」が安定収益源となる一方、成長ドライバーである組織改善プラットフォーム「Wevox」はSMBCグループへの大規模導入など、着実に顧客基盤を拡大しています。FY2024には初の配当(21円)を実施し、FY2025も増配(31円)予想と株主還元にも注力し始めており、投資家からの注目が高まっています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都港区麻布十番1丁目10-10
- 公式
- atrae.co.jp
社長プロフィール

私たちは、関わる全ての人々が幸せになる仕組みとして会社を捉えています。テクノロジーの力で人の可能性を最大限に引き出し、世界中の人々を魅了するような価値ある事業を創造し続けることを目指しています。
この会社のストーリー
現代表の新居佳英氏が、求人広告事業を主軸に創業。ここからアトラエの歴史が始まる。
IT/Web業界に特化したダイレクトリクルーティング型の求人メディアを開始。企業の成長を牽引する主力事業となる。
設立から13年で株式上場を果たす。初値は公開価格の2倍以上となり、市場からの高い期待を集めた。
従業員のエンゲージメントを可視化・分析するSaaS事業に参入。HR Tech領域で新たな挑戦を開始する。
マザーズ上場からわずか2年で市場変更を達成。企業の信頼性と成長性がさらに認められる。
リモートワークが普及する中、「Wevox」の需要が拡大。変化する働き方に適応し、組織改善を支援することで事業を伸ばす。
国内最大級の金融グループにサービスが採用され、大企業への導入実績を確立。組織改善プラットフォームとしての地位を固める。
「Green」「Wevox」を軸に、テクノロジーで人の可能性を拡げる事業を深化。企業の持続的成長に不可欠な人的資本経営の領域で、さらなる飛躍を目指す。
注目ポイント
成功報酬型求人メディア「Green」と組織改善プラットフォーム「Wevox」が事業の両輪。景気変動に強いSaaSモデルと成長市場の人材領域で、安定した収益基盤を築いています。
企業の価値向上に不可欠な「人的資本経営」の追い風を受け、「Wevox」の需要が拡大中。SMBCグループなど大企業への導入も進み、社会的な要請に応える成長が期待されます。
役職や階層のないフラットな組織運営を実践。社員一人ひとりの自律性を尊重する文化が、新しいサービスを生み出す原動力となっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 21円 | 72.2% |
| FY2025/3 | 31円 | 62.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
アトラエは近年、業績の成長に伴い配当を実施し始め、配当性向を意識した株主還元へ転換しました。現在の配当利回りは4%を超えており、投資家にとって魅力的な水準にあります。今後も安定した利益成長を背景に、持続的な還元強化が期待されます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アトラエの売上高は主力事業である成功報酬型IT転職サイト「Green」の成長に支障をきたすことなく拡大し、FY2024/3には86億円の売上高を達成しました。その後FY2025/3には利益体質が改善し、純利益が約11.7億円へと大きく伸長しました。一方で、FY2026/3の予想では営業利益が約11億円へ減益となる見通しであり、新規事業への積極的な投資が続く見込みです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 21.9% | 17.9% | 29.7% |
| FY2017/3 | 25.0% | 20.9% | 30.6% |
| FY2018/3 | 13.8% | 12.4% | 30.0% |
| FY2019/3 | 12.8% | 11.0% | 22.0% |
| FY2020/3 | 9.9% | 8.8% | 21.3% |
| FY2021/3 | 12.6% | 10.1% | 22.6% |
| FY2022/3 | 11.0% | 8.8% | 16.1% |
| FY2023/3 | 6.0% | 4.7% | 12.3% |
| FY2024/3 | 13.8% | 10.2% | 17.8% |
| FY2025/3 | 22.5% | 16.2% | 24.3% |
収益性の指標は年ごとに変動していますが、FY2025/3には営業利益率が24.3%と高水準に達しました。これに伴いROE(自己資本利益率)も22.5%へと上昇しており、投下した資本に対して効率的に利益を生み出せていることを示しています。効率的な事業運営と、特に高利益率なITプラットフォーム事業の貢献が収益性を高める主要因となっています。
財務は安全?
同社は有利子負債を全く持たない無借金経営を継続しており、極めて高い財務健全性を維持しています。総資産に対する自己資本比率は直近で約60%と強固であり、安定した財務基盤を背景に新たな挑戦を続けることが可能です。今後もこの安定した自己資本を元手に、さらなる成長投資を行う余力は十分にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.5億円 | -2,400万円 | 6.2億円 | 3.2億円 |
| FY2017/3 | 4.5億円 | -9,800万円 | 100万円 | 3.5億円 |
| FY2018/3 | 5.1億円 | -2,500万円 | 12.8億円 | 4.8億円 |
| FY2019/3 | 6.7億円 | -2,800万円 | 400万円 | 6.4億円 |
| FY2020/3 | 4.0億円 | -5.5億円 | 100万円 | -1.5億円 |
| FY2021/3 | 10.9億円 | -1.7億円 | 0円 | 9.2億円 |
| FY2022/3 | 7.0億円 | -5.9億円 | -200万円 | 1.2億円 |
| FY2023/3 | 9.4億円 | -1.6億円 | -10.1億円 | 7.8億円 |
| FY2024/3 | 12.8億円 | -8.4億円 | -8.1億円 | 4.5億円 |
| FY2025/3 | 18.7億円 | -4.6億円 | -16.1億円 | 14.1億円 |
営業活動によるキャッシュフローは本業の成長を反映して安定的に推移しており、年間18億円を超えるキャッシュを創出しています。投資活動には適宜資金を投じているものの、十分なフリーキャッシュフロー(自由に使える現金)を確保できています。余剰資金は積極的な自己株式の取得など、株主還元へと充当される傾向にあります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.8億円 | 1.2億円 | 33.0% |
| FY2017/3 | 5.5億円 | 1.6億円 | 28.8% |
| FY2018/3 | 6.6億円 | 1.9億円 | 29.6% |
| FY2019/3 | 7.1億円 | 2.1億円 | 29.6% |
| FY2020/3 | 7.3億円 | 3.0億円 | 40.9% |
| FY2021/3 | 10.1億円 | 3.6億円 | 35.8% |
| FY2022/3 | 10.6億円 | 4.1億円 | 38.7% |
| FY2023/3 | 9.2億円 | 5.9億円 | 63.8% |
| FY2024/3 | 15.4億円 | 8.1億円 | 52.5% |
| FY2025/3 | 18.1億円 | 6.4億円 | 35.4% |
実効税率は年により変動が大きく、特にFY2023/3やFY2024/3は一時的な要因により税負担が高まりました。現在は税務上の処理が落ち着き、30%台前半の標準的な水準に回帰しています。今後も業績の変動に応じて適切な納税が行われる見通しです。
会社の公式開示情報
People Tech事業を核とし、成功報酬型の転職サイト「Green」や組織力向上ツール「Wevox」が収益の柱となっています。ストック型ビジネスモデルへの転換と拡大を継続しており、市場環境の変化に対するリスク対応力に定評があります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 未修正 | 19億円 | — | -14.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 97億円 | — | 86億円 | -11.3% |
| FY2023 | 82億円 | — | 78億円 | -4.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 14億円 | — | 15億円 | +9.1% |
| FY2023 | 11億円 | — | 10億円 | -15.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アトラエは現在、明確な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想を公表しています。直近のFY2026予想では営業利益11.00億円を目標としていますが、FY2025実績予想が18.53億円と既に大幅な前倒し達成ペースです。一方で、過去の業績予想を見ると、売上高は下方修正や未達となる傾向があり、利益目標は達成するというパターンが見られます。これは、利益率の高いSaaS事業「Wevox」の拡大が寄与している一方、市況の影響を受けやすい求人事業「Green」の売上見通しが難しいことを示唆しており、売上計画の精度向上が今後の課題と言えるでしょう。
株の売買状況と今後の予定
アトラエの株価は、サービス業の業界平均と比較してPER・PBRともに割高な水準にあります。これは、同社のSaaS事業である「Wevox」の高い成長期待が株価に織り込まれているためと考えられます。信用倍率は1.80倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。FY2025予想ベースの配当利回りは4.63%と高水準であり、今後の株価を下支えする要因となる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
自社株買いおよび消却を発表し、株主還元の姿勢を鮮明化しました。
CFO鈴木秀和氏が「Japan CxO Award 2025」にて経営管理部門の最優秀賞を受賞しました。
人的資本経営の深化として、勤続10年以上の全社員を対象とした株式付与制度を開始しました。
最新ニュース
アトラエ まとめ
ひとめ診断
「『働く』をアップデートするPeople Tech企業、転職サイトと組織改善SaaSの二刀流で成長中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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