オールアバウト
All About,Inc.
最終更新日: 2026年3月30日
専門家の知見で、人々の暮らしを豊かにする情報プラットフォーマー
専門家の知見を活かした信頼性の高い情報を提供し、個人の賢い選択を支援することで、より豊かな人生と活力ある社会の実現を目指します。
この会社ってなに?
あなたが新しいシャンプーや話題のお菓子を「ちょっとだけ試してみたい」と思った時、その願いを叶えてくれるのがオールアバウトの「サンプル百貨店」です。企業から提供された商品を、送料程度の負担で手軽に体験できるこのサービスは、同社の主力事業の一つです。また、暮らしやお金に関する悩み事をインターネットで検索した際に、「専門家が教える〇〇のコツ」といった記事を読んだことはありませんか?その運営元が、同社の祖業である総合情報サイト「All About」かもしれません。このように、オールアバウトはあなたの「試したい」気持ちと「知りたい」気持ちに応えるサービスを展開しています。
FY2025年度は売上高159.5億円、営業利益0.10億円と黒字転換を果たしたものの、純損失は0.39億円と依然赤字が継続。前期の営業損失4.61億円からは大幅に改善しましたが、本格的な収益回復には至っていません。主力のサンプリング事業「サンプル百貨店」の動向が業績を左右する中、新たに金融サービス仲介業の「みらいバンク」を買収し、ライフアセットマネジメント領域での成長を模索しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1
- 公式
- corp.allabout.co.jp
社長プロフィール

当社は、信頼できる専門家ネットワークを基盤に、人々の意思決定を支援する情報プラットフォームを展開しています。今後はグループ全体で取扱高1,000億円、売上高300億円、営業利益30億円の達成を目指し、事業基盤の強化に注力することで、さらなる成長を実現してまいります。
この会社のストーリー
株式会社リクルートと米国About.comの共同出資により設立。専門家による信頼性の高い情報を提供する総合情報サイト事業を開始した。
MBO(経営陣による買収)を実施し、リクルートグループから独立。商号を「株式会社オールアバウト」へ変更し、独自の道を歩み始める。
独立からわずか1年でジャスダック証券取引所に上場(証券コード:2454)。事業拡大に向けた大きな一歩を踏み出した。
メディア事業に加え、Eコマース領域へ本格進出。新たな収益の柱となる事業を獲得し、成長を加速させる。
海外向けに日本の魅力を多言語で発信する「All About Japan」を開始。インバウンド需要の取り込みを目指し、事業領域を海外へと広げた。
東京証券取引所の市場再編に伴い、ジャスダックからスタンダード市場へ移行。さらなる企業価値向上を目指す。
金融サービス仲介業のみらいバンクを買収。ライフアセットマネジメント領域を強化し、ユーザーの人生におけるお金の課題解決をサポートする体制を構築。
将来的にグループ全体で取扱高1,000億円、売上高300億円、営業利益30億円という壮大な目標を掲げ、事業基盤の強化とM&Aによる成長を推進していく。
注目ポイント
約900のテーマで活躍する専門家(ガイド)が、信頼性の高い情報を提供。フェイクニュースが問題となる時代に、質の高いコンテンツで独自の地位を築いています。
情報サイト「All About」だけでなく、日本最大級のサンプリングサイト「サンプル百貨店」も運営。メディア事業とコマース事業の二本柱で安定的な成長を目指します。
保有株数と期間に応じてポイントがもらえる「プレミアム優待倶楽部」を導入。ポイントで食品や電化製品など好きな商品と交換できる、魅力的な株主優待制度があります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1.5円 | 4.9% |
| FY2017/3 | 3円 | 17.5% |
| FY2018/3 | 5円 | 20.3% |
| FY2019/3 | 2円 | 4.9% |
| FY2020/3 | 3円 | 19.7% |
| FY2021/3 | 7円 | 18.7% |
| FY2022/3 | 7円 | 27.6% |
| FY2023/3 | 3円 | 4.9% |
| FY2024/3 | 3円 | 4.9% |
| FY2025/3 | 3円 | 4.9% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針としては、業績に連動した安定配当を基本としつつ、現在は成長に向けた投資を優先するフェーズにあります。FY2023/3以降は年間3円の配当を継続しており、株主への利益還元を維持しつつ財務基盤の安定を図っています。今後は持続的な利益成長を実現し、配当水準の向上を目指す方針です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、主力メディア事業の広告単価の変動や戦略投資の影響を受け、近年は利益面で厳しい水準での推移が続いています。FY2024/3には営業損失約4.6億円を計上するなど赤字が拡大しましたが、FY2025/3には黒字化へ転じ、収益構造の改善を図っています。今後はデジタルプラットフォームの基盤強化により、売上成長率の回復と安定した利益創出を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0.6% | 6.7% | - |
| FY2022/3 | 7.7% | 4.3% | - |
| FY2023/3 | -1.7% | -1.0% | - |
| FY2024/3 | -11.2% | -5.6% | -2.9% |
| FY2025/3 | -1.0% | -0.5% | 0.1% |
収益性については、FY2021/3時点でROE(自己資本利益率)10.7%を達成していましたが、その後は赤字決算の影響から指標が大きく低下する局面を迎えました。FY2025/3には営業利益率が0.1%と辛うじて黒字を確保しており、低水準ながらも回復の兆しを見せています。収益力を高めるためには、コスト管理の徹底と高収益事業の育成が喫緊の課題となっています。
財務は安全?
財務健全性を示す自己資本比率は、FY2021/3の57.6%からFY2025/3には48.1%へと低下基調にあります。近年は新規事業投資などに伴い有利子負債が約9.9億円発生していますが、総資産規模は80億円超を維持しており、一定の基礎体力を保持しています。今後は負債を適切にコントロールしつつ、資産効率の向上による資本基盤の強化が必要とされています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.1億円 | -6.0億円 | 9,800万円 | 2.0億円 |
| FY2022/3 | 5.4億円 | -4.7億円 | -8,800万円 | 7,400万円 |
| FY2023/3 | 1.4億円 | -8.5億円 | -8,900万円 | -7.1億円 |
| FY2024/3 | 3.4億円 | -3.9億円 | 1,800万円 | -4,500万円 |
| FY2025/3 | 2.5億円 | -4.5億円 | -4,200万円 | -2.0億円 |
営業キャッシュフローは黒字を維持しているものの、投資キャッシュフローが先行する投資により常時マイナスとなっており、フリーキャッシュフローの確保が課題です。特にFY2023/3以降は、事業拡大に伴う投資負担が重く、キャッシュフローが圧迫される場面が続いています。今後は投資に対する回収効率を高め、本業で稼いだ資金を安定的に確保することが求められます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.2億円 | 4.2億円 | 45.5% |
| FY2022/3 | 6.7億円 | 3.3億円 | 48.7% |
| FY2023/3 | 2,100万円 | 1.0億円 | 495.2% |
| FY2024/3 | -4.4億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 1,000万円 | 4,900万円 | 490.0% |
利益水準が低迷または赤字の時期には、法人税等の負担が利益に対して過大な比率となるなど、税務コストの効率性が低下しています。特にFY2023/3以降は利益が極めて僅少であるため、実効税率が著しく高く表示される結果となりました。業績回復に伴い、適正な利益水準を確保することで税負担の安定化が期待されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 550万円 | 280人 | - |
従業員の平均年収は550万円であり、IT・Webサービス業界の平均水準と照らし合わせても標準的な給与水準といえます。事業転換や先行投資が続くフェーズにおいて、安定的な雇用維持を継続しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は日本テレビ放送網・NTTドコモ・リクルートホールディングス。
日本テレビ放送網(24.2%)とNTTドコモ(14.97%)の2社で発行済株式の約4割を占める安定した筆頭株主構成です。リクルートホールディングスや大日本印刷も主要株主として名を連ねており、メディアと通信、印刷業界の強力な事業パートナーが資本参加する体制となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
メディア事業とマーケティング支援事業を主軸に展開しており、継続的な戦略投資による先行コストが発生していることが収益面でのリスク要因です。買収した「みらいバンク」などの金融サービス事業とのシナジー構築が今後の業績成長の鍵となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0.0%と、経営層のジェンダーダイバーシティ向上には大きな余地が残されています。監査体制については監査報酬4,260万円を投じており、連結子会社3社を含めたグループ全体のガバナンス監視に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 165億円 | — | 160億円 | -3.3% |
| FY2024 | 159億円 | — | 157億円 | -1.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 0億円 | — | 0億円 | +0.1億円 |
| FY2024 | 10億円 | — | -5億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
長期ビジョンとして「取扱高1,000億円、売上高300億円、営業利益30億円」を掲げていますが、FY2025実績(売上高159.5億円、営業利益0.10億円)から見ると進捗は大幅に遅れています。特にFY2024は期初予想10億円の営業黒字に対し、実績は4.61億円の赤字と大きく未達に終わりました。FY2026予想では営業利益1.0億円への回復を見込んでいますが、過去の予想精度を鑑みると慎重な評価が必要です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2022以降TOPIXを継続的に下回る「アンダーパフォーム」となっています。特にFY2024およびFY2025は、TOPIXが200%を超える高いリターンを記録する中で、自社TSRは100%を割り込みマイナスリターンに沈みました。これは、FY2023からの営業赤字転落など厳しい業績が株価に反映された結果であり、株主価値向上が喫緊の課題であることを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 187.3万円 | +87.3万円 | 87.3% |
| FY2022 | 123.2万円 | +23.2万円 | 23.2% |
| FY2023 | 119.3万円 | +19.3万円 | 19.3% |
| FY2024 | 89.1万円 | -10.9万円 | -10.9% |
| FY2025 | 76.2万円 | -23.8万円 | -23.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PBR(株価純資産倍率)が1.22倍と業界平均の4.41倍を大幅に下回り、割安感があります。一方で、赤字のためPER(株価収益率)は算出不能です。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
金融サービス仲介業を営む株式会社みらいバンクを子会社化し、ライフアセットマネジメント領域の強化を表明しました。
FCNTと共同で生活者1000人を対象とした「スマホの災難」白書2025を発表し、メディア価値の向上を狙いました。
2026年3月期第3四半期累計において経常損益1億4700万円の赤字を計上し、引き続き厳しい経営環境が続いています。
最新ニュース
オールアバウト まとめ
ひとめ診断
「情報サイトの老舗がサンプリング事業で再起をかけるも、連続赤字で正念場を迎えている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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