オールアバウト2454
All About,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが新しいシャンプーや話題のお菓子を「ちょっとだけ試してみたい」と思った時、その願いを叶えてくれるのがオールアバウトの「サンプル百貨店」です。企業から提供された商品を、送料程度の負担で手軽に体験できるこのサービスは、同社の主力事業の一つです。また、暮らしやお金に関する悩み事をインターネットで検索した際に、「専門家が教える〇〇のコツ」といった記事を読んだことはありませんか?その運営元が、同社の祖業である総合情報サイト「All About」かもしれません。このように、オールアバウトはあなたの「試したい」気持ちと「知りたい」気持ちに応えるサービスを展開しています。
2025期年度は売上高159.5億円、営業利益0.10億円と黒字転換を果たしたものの、純損失は0.39億円と依然赤字が継続。前期の営業損失4.61億円からは大幅に改善しましたが、本格的な収益回復には至っていません。主力のサンプリング事業「サンプル百貨店」の動向が業績を左右する中、新たに金融サービス仲介業の「みらいバンク」を買収し、ライフアセットマネジメント領域での成長を模索しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南1-15-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 10.7% | 6.7% | - |
| 2022/03期 | 7.1% | 4.5% | - |
| 2023/03期 | 1.7% | 1.0% | - |
| 2024/03期 | 9.8% | 5.6% | 2.9% |
| 2025/03期 | 0.9% | 0.5% | 0.1% |
| 3Q FY2026/3 | 4.1%(累計) | 1.9%(累計) | 1.3% |
収益性については、2021/03期時点でROE(自己資本利益率)10.7%を達成していましたが、その後は赤字決算の影響から指標が大きく低下する局面を迎えました。2025/03期には営業利益率が0.1%と辛うじて黒字を確保しており、低水準ながらも回復の兆しを見せています。収益力を高めるためには、コスト管理の徹底と高収益事業の育成が喫緊の課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 173億円 | — | 5.0億円 | 37.4円 | - |
| 2022/03期 | 154億円 | 6.6億円 | 3.4億円 | 25.4円 | -10.9% |
| 2023/03期 | 169億円 | 600万円 | 8,300万円 | -6.1円 | +9.9% |
| 2024/03期 | 157億円 | 4.6億円 | 4.6億円 | -33.0円 | -7.2% |
| 2025/03期 | 160億円 | 1,100万円 | 3,900万円 | -2.8円 | +1.6% |
当社の業績は、主力メディア事業の広告単価の変動や戦略投資の影響を受け、近年は利益面で厳しい水準での推移が続いています。2024/03期には営業損失約4.6億円を計上するなど赤字が拡大しましたが、2025/03期には黒字化へ転じ、収益構造の改善を図っています。今後はデジタルプラットフォームの基盤強化により、売上成長率の回復と安定した利益創出を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上116億円(前年同期比-0.7%)、営業利益△1.5億円、純利益△1.6億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
メディア事業とマーケティング支援事業を主軸に展開しており、継続的な戦略投資による先行コストが発生していることが収益面でのリスク要因です。買収した「みらいバンク」などの金融サービス事業とのシナジー構築が今後の業績成長の鍵となります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 165億円 | — | 160億円 | -3.3% |
| 2024期 | 159億円 | — | 157億円 | -1.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 0億円 | — | 0億円 | +0.1億円 |
| 2024期 | 10億円 | — | -5億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
長期ビジョンとして「取扱高1,000億円、売上高300億円、営業利益30億円」を掲げていますが、2025期実績(売上高159.5億円、営業利益0.10億円)から見ると進捗は大幅に遅れています。特に2024期は期初予想10億円の営業黒字に対し、実績は4.61億円の赤字と大きく未達に終わりました。2026期予想では営業利益1.0億円への回復を見込んでいますが、過去の予想精度を鑑みると慎重な評価が必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
金融サービス仲介業を営む株式会社みらいバンクを子会社化し、ライフアセットマネジメント領域の強化を表明しました。
FCNTと共同で生活者1000人を対象とした「スマホの災難」白書2025を発表し、メディア価値の向上を狙いました。
2026年3月期第3四半期累計において経常損益1億4700万円の赤字を計上し、引き続き厳しい経営環境が続いています。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性を示す自己資本比率は、2021/03期の57.6%から2025/03期には48.1%へと低下基調にあります。近年は新規事業投資などに伴い有利子負債が約9.9億円発生していますが、総資産規模は80億円超を維持しており、一定の基礎体力を保持しています。今後は負債を適切にコントロールしつつ、資産効率の向上による資本基盤の強化が必要とされています。 【3Q 2026/03期】総資産85億円、純資産43億円、自己資本比率45.8%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.1億円 | 6.0億円 | 9,800万円 | 2.0億円 |
| 2022/03期 | 5.4億円 | 4.7億円 | 8,800万円 | 7,400万円 |
| 2023/03期 | 1.4億円 | 8.5億円 | 8,900万円 | 7.1億円 |
| 2024/03期 | 3.4億円 | 3.9億円 | 1,800万円 | 4,500万円 |
| 2025/03期 | 2.5億円 | 4.5億円 | 4,200万円 | 2.0億円 |
営業キャッシュフローは黒字を維持しているものの、投資キャッシュフローが先行する投資により常時マイナスとなっており、フリーキャッシュフローの確保が課題です。特に2023/03期以降は、事業拡大に伴う投資負担が重く、キャッシュフローが圧迫される場面が続いています。今後は投資に対する回収効率を高め、本業で稼いだ資金を安定的に確保することが求められます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0.0%と、経営層のジェンダーダイバーシティ向上には大きな余地が残されています。監査体制については監査報酬4,260万円を投じており、連結子会社3社を含めたグループ全体のガバナンス監視に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 550万円 | 280人 | - |
従業員の平均年収は550万円であり、IT・Webサービス業界の平均水準と照らし合わせても標準的な給与水準といえます。事業転換や先行投資が続くフェーズにおいて、安定的な雇用維持を継続しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2022期以降TOPIXを継続的に下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に2024期および2025期は、TOPIXが200%を超える高いリターンを記録する中で、自社TSRは100%を割り込みマイナスリターンに沈みました。これは、2023期からの営業赤字転落など厳しい業績が株価に反映された結果であり、株主価値向上が喫緊の課題であることを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 1.5円 | - |
| 2017/03期 | 3円 | 17.5% |
| 2018/03期 | 5円 | 20.3% |
| 2019/03期 | 2円 | - |
| 2020/03期 | 3円 | 19.7% |
| 2021/03期 | 7円 | 18.7% |
| 2022/03期 | 7円 | 27.6% |
| 2023/03期 | 3円 | - |
| 2024/03期 | 3円 | - |
| 2025/03期 | 3円 | - |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針としては、業績に連動した安定配当を基本としつつ、現在は成長に向けた投資を優先するフェーズにあります。2023/03期以降は年間3円の配当を継続しており、株主への利益還元を維持しつつ財務基盤の安定を図っています。今後は持続的な利益成長を実現し、配当水準の向上を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 187.3万円 | 87.3万円 | 87.3% |
| 2022期 | 123.2万円 | 23.2万円 | 23.2% |
| 2023期 | 119.3万円 | 19.3万円 | 19.3% |
| 2024期 | 89.1万円 | 10.9万円 | -10.9% |
| 2025期 | 76.2万円 | 23.8万円 | -23.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同業他社比較では、PBR(株価純資産倍率)が1.22倍と業界平均の4.41倍を大幅に下回り、割安感があります。一方で、赤字のためPER(株価収益率)は算出不能です。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.2億円 | 4.2億円 | 45.5% |
| 2022/03期 | 6.7億円 | 3.3億円 | 48.7% |
| 2023/03期 | 2,100万円 | 1.0億円 | 495.2% |
| 2024/03期 | -4.4億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | 1,000万円 | 4,900万円 | 490.0% |
利益水準が低迷または赤字の時期には、法人税等の負担が利益に対して過大な比率となるなど、税務コストの効率性が低下しています。特に2023/03期以降は利益が極めて僅少であるため、実効税率が著しく高く表示される結果となりました。業績回復に伴い、適正な利益水準を確保することで税負担の安定化が期待されます。
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まとめと、関連情報・似た会社へ
オールアバウト まとめ
「情報サイトの老舗がサンプリング事業で再起をかけるも、連続赤字で正念場を迎えている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。