ソーバル(株)
Sobal Corporation
最終更新日: 2026年3月25日
組み込みソフト開発のプロフェッショナル集団。テクノロジーの裏側を支える縁の下の力持ち
テクノロジーで社会の豊かさに貢献する
この会社ってなに?
スマートフォンの中のカメラアプリ、カーナビの音声案内、プリンターの印刷制御——これら「機器の中で動くソフトウェア」の開発を専門にしているのがソーバルです。私たちが日常的に使う電子機器の多くに、ソーバルのエンジニアが関わっています。最近ではAI関連の開発支援にも領域を拡大し、2026年にはソフトウェア開発のプリサイスを子会社化するなど事業基盤を強化しています。
ソーバルは1983年設立、組み込みソフトウェア開発を中心とした技術者派遣・受託開発の中堅企業です。大手メーカーのデジタル家電・車載機器・通信機器などの開発を支援しています。FY2025/2は売上高86.8億円(前年比+6.3%)、営業利益6.1億円。中期経営計画ではFY2027/2に売上高100億円を目標に掲げ、AI領域の強化とM&Aによる成長を推進中。配当利回り3.68%の高配当銘柄で、PER 16.0倍・PBR 1.63倍の水準です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都品川区北品川5-9-11 大崎MTビル
- 公式
- www.sobal.co.jp
社長プロフィール
私たちソーバルは、組み込みソフトウェア開発を通じて、社会のあらゆるデジタル製品の開発を支援しています。AI・IoTの時代を見据え、技術者一人ひとりの成長が会社の成長につながると考え、人材への投資を最も大切にしています。
この会社のストーリー
ソフトウェア開発会社として東京都品川区に設立。組み込みソフトウェア開発の専門企業としてスタートした。
ジャスダック証券取引所に株式を上場。技術者派遣・受託開発の中堅企業として市場に認知された。
AI・IoTブームを背景に株価が2,280円の上場来高値を記録。組み込みソフト需要の拡大が追い風に。
品質評価事業をデジタルハーツHDに譲渡し、コア事業のエンジニアリングに集中。売上約10億円分を手放す決断。
FY2027/2に売上高100億円を目標とする中期経営計画を公表。AI領域への進出とM&Aを成長戦略の柱に。
ソフトウェア開発のプリサイスを買収し子会社化。受託開発力の強化と事業領域の拡大を目指す。
注目ポイント
1株配当33円を4期連続で維持し、配当利回り3.68%は市場平均を大きく上回ります。QUOカード優待と合わせた総合利回りは約4.1%。安定的なインカムゲインが期待できます。
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続し、自己資本比率76%と財務基盤は盤石。景気変動に強い安定経営が特徴です。
中期経営計画で売上高100億円を目標に掲げ、AI関連の開発支援に注力。プリサイス買収でエンジニアリソースを拡充し、テクノロジーの進化に対応する成長戦略を推進中です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20.1円 | 41.9% |
| FY2017/3 | 21.6円 | 50.1% |
| FY2018/3 | 24.5円 | 47.1% |
| FY2019/3 | 27円 | 52.8% |
| FY2020/3 | 30円 | 54.6% |
| FY2021/3 | 32円 | 66.5% |
| FY2022/3 | 33円 | 58.1% |
| FY2023/3 | 33円 | 38.0% |
| FY2024/3 | 33円 | 50.6% |
| FY2025/3 | 33円 | 60.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約9万円) |
| 金額相当 | 500円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 8月 |
1株配当は33円を4期連続で維持しており、配当利回り3.68%は市場平均を大きく上回る高配当水準です。配当性向は38〜66%と幅がありますが、50%以上を目安とする安定配当方針を掲げています。株主優待としてQUOカードももらえ、配当+優待の総合利回りは約4.1%と魅力的です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2022/2以降81〜86億円台で推移し、FY2025/2に86.8億円と過去最高を更新しました。営業利益率は7%前後で安定しています。FY2025/2は人件費増により営業利益がやや減少しましたが、FY2026/2は売上高89億円・営業利益6.5億円を計画しており、中期経営計画の売上高100億円目標に向けて着実に成長を続けています。
事業ごとの売上・利益
組み込みソフトウェア開発の技術者派遣・受託開発が主力。大手メーカーのデジタル家電・車載機器・通信機器等の開発を支援。売上構成比100%の単一セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.2% | 8.8% | - |
| FY2022/3 | 12.7% | 9.6% | - |
| FY2023/3 | 20.0% | 13.2% | - |
| FY2024/3 | 11.9% | 10.1% | 8.2% |
| FY2025/3 | 4.9% | 7.6% | 7.0% |
営業利益率はFY2021/2の3.3%からFY2024/2には8.2%まで大幅に改善しました。FY2025/2は人件費増の影響で7.0%に低下しましたが、技術者派遣・受託開発業界では高水準の収益性を維持しています。ROEは10〜17%台と資本効率も良好で、無借金経営のなかで安定した利益創出を実現しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/2の42.8億円からFY2025/2の56.8億円へ着実に拡大しています。有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は73〜81%と極めて高い水準です。BPSも409円から549円へ増加し、株主価値の着実な蓄積が見られます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.7億円 | -1,300万円 | -2.4億円 | 3.6億円 |
| FY2022/3 | 4.3億円 | -1,100万円 | -2.5億円 | 4.2億円 |
| FY2023/3 | 5.3億円 | 4.0億円 | -2.6億円 | 9.3億円 |
| FY2024/3 | 9,600万円 | -1,700万円 | -2.6億円 | 7,900万円 |
| FY2025/3 | 8.4億円 | 2.7億円 | -2.6億円 | 11.2億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/2に8.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローは11.1億円と過去最高を記録しました。FY2024/2は運転資金変動により一時的に低水準でしたが、本業の現金創出力は着実に向上しています。財務CFは毎期2.5億円前後の配当金支払いを安定的に実施しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.6億円 | 1.8億円 | 32.0% |
| FY2022/3 | 6.4億円 | 1.9億円 | 29.9% |
| FY2023/3 | 6.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 6.9億円 | 1.8億円 | 25.6% |
| FY2025/3 | 6.5億円 | 2.1億円 | 33.0% |
税引前利益は5.5〜6.9億円で安定的に推移しています。FY2023/2の実効税率0.0%は繰延税金資産の計上等による一時的な特殊要因によるものです。通常期は実効税率25〜33%程度で推移しており、FY2026/2予想では32.3%を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 568万円 | 916人 | - |
従業員の平均年収は568万円で、IT技術者派遣業界では標準的な水準です。平均年齢36.9歳と比較的若い組織構成で、平均勤続年数12年と定着率も良好です。中期経営計画では人材への投資強化を掲げており、今後の待遇改善が期待されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が14.6%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は推津氏・推津氏・エバーコア。
筆頭株主のエバーコア(44.23%)が支配株主として経営に大きな影響力を持っています。取締役副社長の推津敦氏(5.05%)、川下奈々氏(5.05%)など創業者関係者が上位を占め、従業員持株会(9.03%)も高い比率を保有。創業者一族と従業員で過半数を占める安定的な株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| エンジニアリング事業 | 86.8億円 | 6.1億円 | 7.0% |
エンジニアリング事業の単一セグメントで構成されており、組み込みソフトウェア開発の技術者派遣と受託開発を中心に展開しています。主要顧客は大手電機メーカーで、デジタル家電・車載機器・通信機器等の幅広い分野をカバー。近年はAI関連の開発支援にも注力し、2026年3月にはプリサイスを子会社化して事業領域を拡大しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員比率は0%と課題が残ります。連結子会社は2社で小規模なグループ経営です。設備投資額1,900万円と少額なのは、人的資本が中心のビジネスモデルを反映しています。平均勤続年数12年と技術者の定着率は良好です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 85億円 | — | 87億円 | +2.1% |
| FY2024 | 84億円 | — | 82億円 | -3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ソーバルは中期経営計画でFY2027/2に売上高100億円を最終目標に掲げています。FY2025/2実績は86.8億円で目標の87%に到達。FY2022に品質評価事業をAGESTに譲渡(売上約10億円分)した影響がありましたが、目標を下方修正せず挑戦を継続。2026年3月のプリサイス子会社化によりオーガニック成長とM&Aの両輪で目標達成を目指しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ソーバルの5年間TSRは112.8%で、TOPIX(200.2%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。株価はほぼ横ばいで推移しており、配当によるリターンが主な貢献要因です。ただし、PER・PBRの割安さと高配当利回りを考慮すると、中期経営計画の達成に伴う株価の見直し余地が残されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 101.2万円 | +1.2万円 | 1.2% |
| FY2022 | 117.4万円 | +17.4万円 | 17.4% |
| FY2023 | 117.9万円 | +17.9万円 | 17.9% |
| FY2024 | 117.5万円 | +17.5万円 | 17.5% |
| FY2025 | 112.8万円 | +12.8万円 | 12.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ソーバルのPER 16.0倍はサービス業セクター平均(22.5倍)を下回り、割安な水準にあります。配当利回り3.68%はセクター平均(1.8%)の約2倍と高く、高配当・低PERの投資妙味がある銘柄です。信用買残74,000株が積み上がっている点は短期的な需給面で注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ソフトウェア開発のプリサイスを子会社化。受託開発力の強化とエンジニアリソースの拡充を図る。
FY2026/2の第3四半期経常利益が14%減益で着地。人件費増が利益を圧迫。
「人件費増による利益率の低下は一時的」とのアナリスト見解。中期での回復を見込む。
最新ニュース
ソーバル(株) まとめ
ひとめ診断
「組み込みソフト開発の技術者集団。大手メーカーの製品開発を支えるスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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