ソーバル(株)2186
Sobal Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スマートフォンの中のカメラアプリ、カーナビの音声案内、プリンターの印刷制御——これら「機器の中で動くソフトウェア」の開発を専門にしているのがソーバルです。私たちが日常的に使う電子機器の多くに、ソーバルのエンジニアが関わっています。最近ではAI関連の開発支援にも領域を拡大し、2026年にはソフトウェア開発のプリサイスを子会社化するなど事業基盤を強化しています。
ソーバルは1983年設立、組み込みソフトウェア開発を中心とした技術者派遣・受託開発の中堅企業です。大手メーカーのデジタル家電・車載機器・通信機器などの開発を支援しています。2025/02期は売上高86.8億円(前年比+6.3%)、営業利益6.1億円。中期経営計画では2027/02期に売上高100億円を目標に掲げ、AI領域の強化とM&Aによる成長を推進中。配当利回り3.68%の高配当銘柄で、PER 16.0倍・PBR 1.63倍の水準です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都品川区北品川5-9-11 大崎MTビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
組み込みソフトウェア開発の技術者派遣・受託開発が主力。大手メーカーのデジタル家電・車載機器・通信機器等の開発を支援。売上構成比100%の単一セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 14.2% | 10.3% | 7.9% |
| 2017/02期 | 12.5% | 9.4% | 6.2% |
| 2018/02期 | 14.7% | 11.2% | 7.1% |
| 2019/02期 | 13.4% | 10.2% | 7.6% |
| 2020/02期 | 13.8% | 10.3% | 7.6% |
| 2021/02期 | 12.0% | 8.8% | 3.3% |
| 2022/02期 | 13.4% | 10.0% | 7.4% |
| 2023/02期 | 18.6% | 13.9% | 7.9% |
| 2024/02期 | 12.7% | 10.0% | 8.2% |
| 2025/02期 | 10.2% | 8.0% | 7.0% |
| 2026/02期 | 10.4% | 8.0% | 7.4% |
営業利益率は2021/02期の3.3%から2024/02期には8.2%まで大幅に改善しました。2025/02期は人件費増の影響で7.0%に低下しましたが、技術者派遣・受託開発業界では高水準の収益性を維持しています。ROEは10〜17%台と資本効率も良好で、無借金経営のなかで安定した利益創出を実現しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 75.3億円 | 2.5億円 | 3.8億円 | 48.1円 | -9.7% |
| 2022/02期 | 81.6億円 | 6.0億円 | 4.5億円 | 56.8円 | +8.4% |
| 2023/02期 | 81.6億円 | 6.4億円 | 6.8億円 | 86.8円 | -0.0% |
| 2024/02期 | 81.7億円 | 6.7億円 | 5.1億円 | 65.3円 | +0.1% |
| 2025/02期 | 86.8億円 | 6.1億円 | 4.3億円 | 54.9円 | +6.3% |
売上高は2022/02期以降81〜86億円台で推移し、2025/02期に86.8億円と過去最高を更新しました。営業利益率は7%前後で安定しています。2025/02期は人件費増により営業利益がやや減少しましたが、2026/02期は売上高89億円・営業利益6.5億円を計画しており、中期経営計画の売上高100億円目標に向けて着実に成長を続けています。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| エンジニアリング事業 | 86.8億円 | 6.1億円 | 7.0% |
エンジニアリング事業の単一セグメントで構成されており、組み込みソフトウェア開発の技術者派遣と受託開発を中心に展開しています。主要顧客は大手電機メーカーで、デジタル家電・車載機器・通信機器等の幅広い分野をカバー。近年はAI関連の開発支援にも注力し、2026年3月にはプリサイスを子会社化して事業領域を拡大しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 85億円 | — | 87億円 | +2.1% |
| 2024期 | 84億円 | — | 82億円 | -3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ソーバルは中期経営計画で2027/02期に売上高100億円を最終目標に掲げています。2025/02期実績は86.8億円で目標の87%に到達。2022期に品質評価事業をAGESTに譲渡(売上約10億円分)した影響がありましたが、目標を下方修正せず挑戦を継続。2026年3月のプリサイス子会社化によりオーガニック成長とM&Aの両輪で目標達成を目指しています。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ソフトウェア開発のプリサイスを子会社化。受託開発力の強化とエンジニアリソースの拡充を図る。
2026/02期の第3四半期経常利益が14%減益で着地。人件費増が利益を圧迫。
「人件費増による利益率の低下は一時的」とのアナリスト見解。中期での回復を見込む。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2021/02期の42.8億円から2025/02期の56.8億円へ着実に拡大しています。有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は73〜81%と極めて高い水準です。BPSも409円から549円へ増加し、株主価値の着実な蓄積が見られます。 【2026/02期】総資産59億円、純資産45億円、自己資本比率76.8%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 1.4億円 | 1.5億円 | 5.8億円 | 3.0億円 |
| 2017/02期 | 2.2億円 | 9,400万円 | 3.3億円 | 3.1億円 |
| 2018/02期 | 5.4億円 | 1,300万円 | 1.8億円 | 5.3億円 |
| 2019/02期 | 3.4億円 | 600万円 | 2.1億円 | 3.4億円 |
| 2020/02期 | 9.1億円 | 2,100万円 | 5.7億円 | 8.9億円 |
| 2021/02期 | 3.7億円 | 1,300万円 | 2.4億円 | 3.6億円 |
| 2022/02期 | 4.3億円 | 1,000万円 | 2.5億円 | 4.2億円 |
| 2023/02期 | 5.3億円 | 4.0億円 | 2.6億円 | 9.3億円 |
| 2024/02期 | 9,500万円 | 1,700万円 | 2.6億円 | 7,800万円 |
| 2025/02期 | 8.4億円 | 2.7億円 | 2.6億円 | 11.1億円 |
営業キャッシュフローは2025/02期に8.4億円と大幅に改善し、フリーキャッシュフローは11.1億円と過去最高を記録しました。2024/02期は運転資金変動により一時的に低水準でしたが、本業の現金創出力は着実に向上しています。財務CFは毎期2.5億円前後の配当金支払いを安定的に実施しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役8名は全員男性で、女性役員比率は0%と課題が残ります。連結子会社は2社で小規模なグループ経営です。設備投資額1,900万円と少額なのは、人的資本が中心のビジネスモデルを反映しています。平均勤続年数12年と技術者の定着率は良好です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 568万円 | 916人 | - |
従業員の平均年収は568万円で、IT技術者派遣業界では標準的な水準です。平均年齢36.9歳と比較的若い組織構成で、平均勤続年数12年と定着率も良好です。中期経営計画では人材への投資強化を掲げており、今後の待遇改善が期待されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
ソーバルの5年間TSRは112.8%で、TOPIX(200.2%)を大きく下回るパフォーマンスとなっています。株価はほぼ横ばいで推移しており、配当によるリターンが主な貢献要因です。ただし、PER・PBRの割安さと高配当利回りを考慮すると、中期経営計画の達成に伴う株価の見直し余地が残されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 39円 | 41.8% |
| 2017/02期 | 21.6円 | 50.1% |
| 2018/02期 | 24.5円 | 47.1% |
| 2019/02期 | 27円 | 52.8% |
| 2020/02期 | 30円 | 54.6% |
| 2021/02期 | 32円 | 66.5% |
| 2022/02期 | 33円 | 58.1% |
| 2023/02期 | 33円 | 38.0% |
| 2024/02期 | 33円 | 50.6% |
| 2025/02期 | 33円 | 60.1% |
| 必要株数 | 100株以上(約9万円) |
| 金額相当 | 500円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 8月 |
1株配当は33円を4期連続で維持しており、配当利回り3.68%は市場平均を大きく上回る高配当水準です。配当性向は38〜66%と幅がありますが、50%以上を目安とする安定配当方針を掲げています。株主優待としてQUOカードももらえ、配当+優待の総合利回りは約4.1%と魅力的です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 101.2万円 | 1.2万円 | 1.2% |
| 2022期 | 117.4万円 | 17.4万円 | 17.4% |
| 2023期 | 117.9万円 | 17.9万円 | 17.9% |
| 2024期 | 117.5万円 | 17.5万円 | 17.5% |
| 2025期 | 112.8万円 | 12.8万円 | 12.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ソーバルのPER 16.0倍はサービス業セクター平均(22.5倍)を下回り、割安な水準にあります。配当利回り3.68%はセクター平均(1.8%)の約2倍と高く、高配当・低PERの投資妙味がある銘柄です。信用買残74,000株が積み上がっている点は短期的な需給面で注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 6.2億円 | 2.3億円 | 37.0% |
| 2017/02期 | 5.0億円 | 1.5億円 | 30.6% |
| 2018/02期 | 5.9億円 | 1.6億円 | 27.7% |
| 2019/02期 | 6.3億円 | 2.1億円 | 33.9% |
| 2020/02期 | 6.5億円 | 2.1億円 | 32.4% |
| 2021/02期 | 5.6億円 | 1.8億円 | 32.1% |
| 2022/02期 | 6.4億円 | 1.9億円 | 29.8% |
| 2023/02期 | 6.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/02期 | 6.9億円 | 1.8億円 | 25.8% |
| 2025/02期 | 6.5億円 | 2.1億円 | 33.0% |
税引前利益は5.5〜6.9億円で安定的に推移しています。2023/02期の実効税率0.0%は繰延税金資産の計上等による一時的な特殊要因によるものです。通常期は実効税率25〜33%程度で推移しており、2026/02期予想では32.3%を見込んでいます。
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