ALSOK
ALSOK CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月22日
「いつでもどこでも、ALwayS OK」 -- 日本第2位の警備会社が描く安全と安心の未来
「ありがとうの心」と「武士の精神」を基本理念に、社会の安全・安心に貢献する総合セキュリティ企業グループとして、人々の暮らしを守り続ける。
この会社ってなに?
自宅のホームセキュリティ「HOME ALSOK」、オフィスの警備や入退室管理、ATMの現金補充や輸送、さらに高齢者の見守りサービスや緊急通報サービスなど、ALSOKは暮らしとビジネスの安全を24時間365日守っています。マラソン大会やイベントの警備、オフィスビルの清掃・管理でも、気づかないところでALSOKのサービスが社会を支えています。
ALSOKは、セコムに次ぐ日本第2位の総合警備サービス企業です。機械警備・常駐警備・現金輸送を主力に、ファシリティマネジメントや介護・高齢者向けサービスまで幅広く展開しています。FY2025実績では売上高5,518億円・営業利益402億円と5期連続の増収を達成し、FY2026予想では売上高5,900億円・営業利益439億円を見込みます。2025年7月に創業60周年を機に社名を綜合警備保障からALSOK株式会社へ変更し、ブランドスローガン「ALwayS OK」を掲げてリブランディングを推進。M&Aによるファシリティマネジメント事業の拡大や、NTTグループとの警備事業提携など成長戦略を積極的に展開しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区元赤坂1丁目6番6号
- 公式
- www.alsok.co.jp
社長プロフィール
ALSOKは1965年の創業以来、「ありがとうの心」と「武士の精神」を大切にしながら、お客様の安全と安心を守り続けてまいりました。創業60周年を機にALSOK株式会社へ社名を変更し、「ALwayS OK」の精神で、セキュリティだけでなくファシリティマネジメントや介護など、社会の多様なニーズに応えてまいります。AIやDXの力も活用しながら、従業員一人ひとりが誇りを持てる企業グループを目指します。
この会社のストーリー
1964年東京オリンピックで選手村の警備を担当した村井順が、その実績を基に「綜合警備保障」を設立。日本の警備業界に新たな風を吹き込みました。
センサーと通信技術を活用した機械警備システムを全国展開。人による警備からテクノロジーを活用した総合警備へと進化を遂げました。
東京証券取引所第一部に上場を果たし、資本市場からの信頼を獲得。上場による知名度向上と資金調達力の強化で成長を加速させました。
ロンドンオリンピックにおいて日本選手団のセキュリティを担当。グローバルなイベントでの警備実績を積み重ねました。
東京2020オリンピック・パラリンピックで主要な警備を担当。コロナ禍という困難な状況下でも社会インフラとしての使命を果たしました。
創業60周年を機に「ALSOK株式会社」へ社名変更。「ALwayS OK」を掲げ、セキュリティを超えた総合サービス企業への進化を宣言しました。
注目ポイント
オリンピックの警備実績に裏打ちされた高い信頼性。「HOME ALSOK」のCMでお馴染みの認知度は抜群で、個人から法人まで幅広い顧客基盤を持つ安定したストック型ビジネスです。
ファシリティマネジメント事業やNTTグループとの提携など、積極的なM&A戦略で事業領域を拡大中。警備に留まらない総合サービス企業への変革が進行しています。
配当性向を段階的に引き上げ、50%目標に向けて着実に進捗。セコムより高い配当利回りとPERの割安感で、バリュー・インカム投資家の両方に訴求力があります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 82円 | 28.7% |
| FY2023/3 | 86円 | 36.4% |
| FY2024/3 | 23.7円 | 44.8% |
| FY2025/3 | 25.8円 | 46.6% |
株主優待制度なし。配当による安定的な株主還元を重視。
分割前ベースでFY2021の72円からFY2023の86円まで増配を継続してきました。FY2024以降は株式分割後の数値で、FY2026予想配当は27.2円(分割前換算では約136円相当)。配当性向は29%から46%へ段階的に引き上げており、中計で掲げる50%目標に向けて着実に進捗しています。現在の配当利回り2.10%に加え、業績成長に伴う増配も期待できます。
儲かってるの?
ALSOKは5期連続の増収を達成し、FY2021からFY2025の4年間で売上高は約17.4%成長しました。営業利益はFY2023に一時減益となったものの、FY2024以降は回復基調でFY2026予想では439億円と過去最高益を見込みます。なおFY2024以降のEPSは株式分割後の数値です。M&Aによるファシリティマネジメント事業の拡大が成長を加速させています。
事業ごとの売上・利益
機械警備・常駐警備・現金輸送・ホームセキュリティなど総合警備サービス。グループ収益の柱
ビル管理・清掃・設備保守などの総合施設管理サービス。M&Aにより急成長中
有料老人ホーム運営、在宅介護サービス、高齢者見守りサービスなど
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.2% | 5.2% | 7.9% |
| FY2022/3 | 8.8% | 5.9% | 8.8% |
| FY2023/3 | 7.0% | 4.6% | 7.5% |
| FY2024/3 | 7.0% | 4.7% | 7.3% |
| FY2025/3 | 7.2% | 4.7% | 7.3% |
営業利益率は7〜9%の範囲で安定推移しており、警備業の労働集約的な特性を考慮すると堅実な水準です。ROEは7〜9%台で、中計目標の10%には届いていないものの、自己資本比率59%という財務健全性とのバランスでは妥当な水準です。セコム(営業利益率12%台)と比較すると収益性にはまだ改善余地がありますが、M&Aによる規模拡大と効率化で今後の改善が期待されます。
財務は安全?
総資産は5年間で4,814億円から5,724億円へ約19%拡大し、純資産も着実に積み上がっています。自己資本比率は57〜61%台と高い水準を安定維持。FY2024からM&A等に伴い有利子負債が発生していますが、461億円と総資産に対して小さく、財務の安全性は高いまま維持されています。FY2024以降のBPS低下は株式分割によるものです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 555億円 | -385億円 | -127億円 | 171億円 |
| FY2022/3 | 427億円 | -141億円 | -182億円 | 286億円 |
| FY2023/3 | 317億円 | -248億円 | -194億円 | 68.6億円 |
| FY2024/3 | 561億円 | -169億円 | -215億円 | 392億円 |
| FY2025/3 | 426億円 | -156億円 | -363億円 | 271億円 |
営業CFは毎年300〜560億円台と安定的なキャッシュ創出力を発揮しています。FY2023はやや縮小しましたが、FY2024には560億円と大幅に回復。FCFも安定的にプラスを維持しており、警備サービスの月額課金型ストックビジネスが堅実なキャッシュフロー基盤を支えています。FY2025の財務CF△363億円は配当支払いや自己株式取得の増加を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 392億円 | 142億円 | 36.2% |
| FY2022/3 | 448億円 | 158億円 | 35.3% |
| FY2023/3 | 392億円 | 153億円 | 38.9% |
| FY2024/3 | 412億円 | 145億円 | 35.3% |
| FY2025/3 | 431億円 | 160億円 | 37.1% |
税引前利益はFY2021の392億円からFY2025には431億円へ着実に拡大しています。実効税率はFY2023の38.9%が最も高く、それ以外は35〜37%台で安定推移。FY2026予想の33.0%への低下は税効果会計の影響が見込まれます。累計5年間の納税額は約758億円と、社会インフラ企業として重要な社会貢献を果たしています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 603万円 | 64,733人 | - |
ALSOKの平均年収は603万円で、警備業界ではセコム(655万円)に次ぐ高水準です。連結従業員数は64,733名と大規模な組織を有しており、平均年齢41.4歳はセコム(44.7歳)より若い構成です。M&Aによる事業拡大に伴い従業員数は増加傾向にあります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は綜合商事・埼玉機器・きずな商事。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が11.7%を保有。創業家関連の綜合商事(7.61%)・埼玉機器(5.44%)・きずな商事(5.39%)が上位に名を連ね、安定株主比率54.4%と高い水準です。村井温氏(創業家)が個人で3.05%を保有している点も特徴的で、創業者精神の継承が色濃く残る株主構成です。従業員持株会も3.41%を保有し、社員の経営参画意識の高さがうかがえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| セキュリティ事業 | 約3,800億円 | 約310億円 | 8.2% |
| ファシリティマネジメント事業 | 約1,200億円 | 約80億円 | 6.7% |
| 介護・高齢者事業 | 約500億円 | 約10億円 | 2.0% |
セキュリティ事業が売上の約69%・利益の約78%を占める圧倒的な稼ぎ頭です。機械警備の月額課金モデルが安定収益の基盤。ファシリティマネジメント事業は富士通子会社の事業承継やカンソー買収など積極的なM&Aで急成長しており、第二の収益の柱に育ちつつあります。介護事業は利益率が低いものの、高齢化社会の進展により長期的な成長ポテンシャルがあります。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役合計16名のうち女性2名(12.5%)。今後の多様性向上が課題です。連結子会社92社を擁するグループ体制で、セコム(148社)と比較するとコンパクトですが、M&Aにより拡大傾向にあります。設備投資額181.9億円は警備インフラやDX関連への投資を反映。平均勤続年数18.3年は従業員の高い定着率を示しており、警備のプロフェッショナル人材の蓄積が競争力の源泉です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 5,410億円 | — | 5,518億円 | +2.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 390億円 | — | 431億円 | +10.5% |
| FY2026 | 467億円 | 515億円 | — | +10.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「Grand Design 2025」では、売上高経常利益率10%以上・ROE10%以上を目標に掲げています。FY2025実績は経常利益率7.8%・ROE7.2%と目標には届いていませんが、業績自体は5期連続増収で過去最高益を更新中。期初予想を上回る実績を安定的に出しており、FY2026予想では経常利益を10%上方修正するなど、着実に改善が進んでいます。M&Aによる事業規模拡大は計画通り進行中です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株価リターンを、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ALSOKの5年間累積TSR(株主総利回り)は115.9%と、同期間のTOPIXリターン189.5%を大きく下回るアンダーパフォームです。FY2022〜FY2023にかけて株価が低迷しTSRが72.3%まで落ち込みましたが、FY2025には115.9%まで大幅に回復。ディフェンシブ銘柄の特性上、市場全体が大きく上昇する局面ではTOPIXに劣後しやすいものの、業績の安定性と増配が長期保有の安心感を提供しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし昔100万円買ってたら?
10年前の2016年頃(分割調整後約860円)に100万円を投資していた場合、評価額は約143万円と+42.8%のリターンです。52週安値(987円)での購入なら+24.4%と堅実なリターンが得られますが、52週高値(1,294円)で購入した場合は約5%のマイナス。セコム同様ディフェンシブ銘柄として安定成長が期待できますが、短期的な高値掴みには注意が必要です。
※ 上記は過去の株価に基づく仮定の計算であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。株式投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.04倍とほぼ均衡しており、売り買いが拮抗した状態です。PER20.3倍はセクター平均とほぼ同水準で、セコム(24.0倍)と比較するとやや割安。配当利回り2.10%はセコム(1.67%)を上回り、インカム重視の投資家にとって魅力的な水準です。警備業界2位のポジションでPERがセコムより低い点は、バリュー投資の観点から注目に値します。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
創業60周年を機に社名を「綜合警備保障」から「ALSOK株式会社」へ変更。ブランドスローガン「ALwayS OK」を掲げリブランディングを推進。
子会社ALSOKファシリティーズが富士通子会社からセキュリティ・清掃事業を承継。FM事業の拡大を図る。
FY2026/3通期の経常利益予想を10%上方修正し過去最高益予想を上乗せ。配当も2円増額。
FY2026/3 1Q経常利益が前年同期比41%増益で着地。セキュリティ・FM事業の好調が牽引。
新年度に向けた組織変更・人事異動を発表。成長分野への体制強化を推進。
最新ニュース
ALSOK まとめ
ひとめ診断
「日本の安全・安心を守る警備業界No.2。堅実な成長と社名変更で新ステージへ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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