ジャパンマテリアル6055
JAPAN MATERIAL Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、ゲーム機。その心臓部である「半導体」は、チリ一つない非常にクリーンな環境で作られています。ジャパンマテリアルは、その製造に絶対欠かせない特殊なガスを、安全かつ安定的に工場へ供給するための装置やサービスを提供している会社です。普段、私たちがその名前を目にすることはありませんが、現代のデジタル社会を根底から支える、まさに「縁の下の力持ち」なのです。最近では、ロケット打ち上げを支援する会社を仲間に加え、未来の宇宙産業にも貢献しようとしています。
半導体・液晶工場向け特殊ガス供給で国内トップクラスのジャパンマテリアル。2025期は売上高526.8億円、営業利益111.88億円と大幅な増益を達成しました。旺盛な半導体需要を背景に主力の特殊ガス関連事業が好調に推移し、業績を強力に牽引しています。さらに、M&Aにも積極的で、宇宙ビジネスや海外市場への展開を進めており、2026期の会社予想でも売上高570.0億円、営業利益130.0億円と持続的な成長を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県三重郡菰野町大字永井3098番22
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 19.3% | 15.8% | - |
| 2022/03期 | 19.5% | 15.9% | - |
| 2023/03期 | 19.6% | 16.1% | - |
| 2024/03期 | 12.4% | 10.4% | 16.0% |
| 2025/03期 | 15.4% | 12.9% | 21.2% |
| 3Q FY2026/3 | 12.9%(累計) | 10.5%(累計) | 24.0% |
収益性については、エレクトロニクス関連事業の高い付加価値により、安定して高い営業利益率を維持しています。2024/03期には一時的な要因で利益率が低下したものの、直近では20%を超える水準へ回復しており、資本効率を示すROEも14%台と高水準を確保しています。これは、同社が製造から保守まで一貫したソリューションを提供することでコスト競争力を維持しているためです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 352億円 | — | 61.4億円 | 59.8円 | - |
| 2022/03期 | 380億円 | — | 67.3億円 | 65.6円 | +7.8% |
| 2023/03期 | 465億円 | — | 79.0億円 | 77.0円 | +22.5% |
| 2024/03期 | 486億円 | 77.6億円 | 56.8億円 | 55.3円 | +4.4% |
| 2025/03期 | 527億円 | 112億円 | 78.7億円 | 76.6円 | +8.4% |
当社の業績は半導体製造装置向けの特殊ガス供給装置や関連保守サービスが安定して推移しており、近年の成長率は堅調を維持しています。2025/03期には売上高約527億円、純利益約79億円を達成し、半導体需要の拡大を背景とした市場環境の強さが寄与しました。今後はさらなる技術革新や新規分野への投資により、さらなる収益成長を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上417億円(通期予想比73%)、営業利益100億円(同77%)、純利益71億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のエレクトロニクス関連事業では、半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置やガス販売が収益を牽引しています。売上高の成長と高い営業利益率を誇る一方、特定業界への依存が大きく、半導体市況の変動が事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 380億円 | — | 380億円 | -0.0% |
| 2023期 | 450億円 | — | 465億円 | +3.4% |
| 2024期 | 440億円 | — | 486億円 | +10.4% |
| 2025期 | 500億円 | — | 527億円 | +5.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 92億円 | — | 93億円 | +1.4% |
| 2023期 | 110億円 | — | 111億円 | +0.9% |
| 2024期 | 72億円 | — | 78億円 | +7.8% |
| 2025期 | 100億円 | — | 112億円 | +11.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想に対する達成度は非常に高い評価ができます。過去4期連続で売上高・営業利益ともに期初予想を上回る着地となっており、安定した事業運営と市場環境の変化への的確な対応力を示しています。特に2025期は、営業利益が期初予想を11.9%も上回る111.88億円で着地しており、半導体市場の活況を確実に捉えています。2026期予想も2桁の増益を見込んでおり、この達成確度にも期待が持てます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
田中宏典専務が代表取締役社長に昇格、経営体制の若返りを図る。
飛鳥電気を完全子会社化し、宇宙ビジネス領域への事業拡大を加速。
2025年3月期純利益が78.72億円となり、成長トレンドを維持。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は一貫して80%超を維持しており、実質無借金経営を実現しています。潤沢な内部留保と現預金により、半導体関連や宇宙ビジネスなど新たな成長領域へのM&Aや設備投資を迅速に実行できる体制が整っています。強固なバランスシートは、景気変動に対する高い耐性を示しています。 【3Q 2026/03期】総資産696億円、純資産592億円、自己資本比率82.7%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 59.4億円 | 7.7億円 | 15.1億円 | 51.7億円 |
| 2022/03期 | 44.5億円 | 34.4億円 | 16.4億円 | 10.1億円 |
| 2023/03期 | 47.4億円 | 34.1億円 | 20.8億円 | 13.3億円 |
| 2024/03期 | 42.3億円 | 51.0億円 | 21.3億円 | 8.7億円 |
| 2025/03期 | 142億円 | 27.4億円 | 21.4億円 | 115億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定収益により常にプラスを維持しており、強固な稼ぐ力が同社の成長の源泉となっています。設備投資や事業拡大のための投資CFが定常的に発生していますが、営業CFの範囲内でコントロールされています。結果としてフリーキャッシュフローは安定してプラス圏にあり、株主還元や将来への投資に向けた余力は十分に確保されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%と発展途上ですが、監査等委員会設置会社を採用し、監査報酬として3,900万円を投じるなど適正なガバナンス体制の構築に努めています。11社の連結子会社を抱え、M&Aを通じた宇宙ビジネス等の新規成長領域へ積極的な投資を行う規模感です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 590万円 | 1,653人 | - |
従業員の平均年収は590万円となっており、半導体製造装置業界の主要プレイヤーとして安定した水準を確保しています。高利益体質の特殊ガス事業を主軸としていることが、従業員への安定的な還元を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、TOPIX(東証株価指数)と比較してアンダーパフォームする年が見られます。特に2025期は自社TSRが92.5%に対しTOPIXは213.4%と大きく下回りました。これは、同社の株価が半導体市場全体の動向(シリコンサイクル)に大きく影響されるため、市場全体が上昇する局面でも、半導体セクターが調整期に入ると株価が伸び悩み、TOPIXに劣後する傾向があることを示しています。一方で、2023期のように半導体市況が活況の際には170%とTOPIXの153.4%を上回る高いパフォーマンスを記録しており、市況を読むことが重要な銘柄と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.2円 | 24.1% |
| 2017/03期 | 7円 | 23.6% |
| 2018/03期 | 10円 | 25.1% |
| 2019/03期 | 13円 | 24.2% |
| 2020/03期 | 14円 | 25.7% |
| 2021/03期 | 16円 | 26.7% |
| 2022/03期 | 18円 | 27.4% |
| 2023/03期 | 20円 | 26.0% |
| 2024/03期 | 20円 | 36.2% |
| 2025/03期 | 24円 | 31.3% |
株主優待制度は2023年9月権利分をもって廃止されました。
配当方針として業績連動および安定的な利益還元を重視しており、持続的な増配傾向にあります。配当性向は30%前後を目安としており、成長投資とのバランスを図っています。株主優待は廃止されましたが、その分を配当原資として強化する姿勢を示しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 93.4万円 | 6.6万円 | -6.6% |
| 2022期 | 125.0万円 | 25.0万円 | 25.0% |
| 2023期 | 170.0万円 | 70.0万円 | 70.0% |
| 2024期 | 175.0万円 | 75.0万円 | 75.0% |
| 2025期 | 92.5万円 | 7.5万円 | -7.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER(株価収益率)は19.9倍とサービス業の平均(約25倍)に比べて割安感があります。一方でPBR(株価純資産倍率)は3.30倍と市場平均を上回っており、企業の収益性や成長性が市場から高く評価されていることを示唆しています。信用倍率は4.96倍と買い残が多く、株価上昇への期待感が伺えますが、将来的な売り圧力になる可能性も注視が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 89.0億円 | 27.6億円 | 31.0% |
| 2022/03期 | 97.1億円 | 29.8億円 | 30.7% |
| 2023/03期 | 113億円 | 34.0億円 | 30.1% |
| 2024/03期 | 82.3億円 | 25.5億円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 113億円 | 34.7億円 | 30.6% |
法人税等の支払いは、連結の税引前利益に対して概ね30%から31%の実効税率で推移しており、大きな変動は見られません。国内での安定的な事業運営に伴う納税義務を適切に果たしています。今後も業績拡大に伴い、納税額は増加傾向で推移するものと予想されます。
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ジャパンマテリアル まとめ
「半導体製造の『血液』を供給する黒子が、M&Aで宇宙へも事業領域を拡大中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。