(株)ケア21
CARE TWENTYONE CORPORATION
最終更新日: 2026年3月25日
最大ではなく最高のサービスを。関西発、高齢者の暮らしに寄り添う総合福祉企業
最大ではなく最高のサービスを目指す総合福祉企業
この会社ってなに?
あなたや家族が介護サービスを必要としたとき、ケア21はその選択肢になります。訪問介護ヘルパーの派遣、有料老人ホームやグループホームの運営、デイサービスなど、高齢者の日常生活を幅広くサポート。大阪・東京を中心に全国で事業を展開しており、福祉用具のレンタルや認可保育所の運営にも取り組んでいます。
ケア21は2001年設立の総合福祉企業で、関西を中心に訪問介護・施設介護・保育・障がい者支援などを展開しています。FY2025/10は売上高482億円(前年比+6.1%)と増収を維持し、営業利益は7.8億円と2期連続の営業赤字から黒字転換を果たしました。FY2026/10 Q1では経常利益が黒字浮上し、上期計画を超過する好スタートを切っています。PER 23.5倍、配当利回り3.91%と、介護セクターの中で安定配当が魅力の銘柄です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 10月
- 本社
- 大阪府大阪市北区堂島2丁目2-2 近鉄堂島ビル10F
- 公式
- www.care21.co.jp
社長プロフィール
最大ではなく最高のサービスを提供することを理念に、ケア21は介護を必要とするすべての方に寄り添い、安心と笑顔のある暮らしを実現してまいります。地域社会との共生を大切にし、総合福祉企業としてのさらなる成長を目指します。
この会社のストーリー
大阪で株式会社ケア21を設立。訪問介護事業からスタートし、高齢者介護の道を歩み始めた。
設立からわずか2年でJASDAQ上場を果たし、介護業界のベンチャー企業として注目を集めた。
有料老人ホームやグループホームの運営を本格化。在宅介護に加え、施設介護でも事業を拡大した。
人件費上昇と介護報酬改定の影響で営業赤字に。不採算施設の見直しや運営効率化など構造改革に着手した。
営業利益が黒字転換し、売上高482億円で過去最高を達成。中期経営計画のもと、成長と収益性の両立を目指す。
Q1決算で経常利益が黒字浮上。M&Aによる在宅介護領域の強化と施設稼働率の改善で、中計目標の達成を目指す。
注目ポイント
日本の高齢化率は上昇を続けており、介護需要は構造的に拡大しています。ケア21は関西を中心に訪問介護から施設介護まで幅広くカバーし、この成長市場の恩恵を受ける立場にあります。
営業赤字の期間も1株17円の配当を維持し続けた実績があります。配当利回り3.91%は介護セクターの中でも高水準で、インカムゲインを重視する投資家に魅力的です。
FY2025/10に営業利益が黒字転換し、FY2026/10 Q1も好調。株価は52週安値から反発しており、業績回復を織り込む過程にあります。PBR 1.33倍と割安感もあり、回復局面での投資機会です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | - |
| FY2017/3 | 10円 | 18.5% |
| FY2018/3 | 21.7円 | 139.6% |
| FY2019/3 | 10.7円 | 48.4% |
| FY2020/3 | 11.7円 | 22.2% |
| FY2022/3 | 17円 | 36.3% |
| FY2023/3 | 17円 | 3695.7% |
| FY2024/3 | 17円 | 82.4% |
| FY2025/3 | 17円 | 59.8% |
2023年10月権利分をもって株主優待制度を廃止しました。現在、優待制度の実施はありません。
ケア21は1株17円の安定配当を継続しており、営業赤字の期間も減配せずに維持しています。配当利回りは3.91%と高水準で、インカムゲインを重視する投資家に魅力的です。なお、QUOカードの株主優待は2023年10月末をもって廃止されています。業績回復が進めば増配の可能性も期待されます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ケア21の売上高は介護需要の拡大を背景に5期連続で増収を達成しています。FY2023/10・FY2024/10は人件費上昇と介護報酬改定の影響で営業赤字に転落しましたが、FY2025/10には稼働率改善と構造改革の効果により営業利益7.8億円と黒字転換を実現しました。FY2026/10 Q1は経常利益1.6億円と上期計画を超過する好調な滑り出しです。
事業ごとの売上・利益
訪問介護、居宅介護支援、訪問看護等の在宅介護サービスを提供。関西地域を中心に全国展開し、売上構成比約38%を占める主力セグメント。
有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホーム等の施設運営。売上構成比約51%で最大セグメントだが、稼働率回復途上で赤字が継続。
福祉用具レンタル・販売、認可保育所運営、障がい者支援事業等。利益率が高く、事業の多角化に貢献するセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -7.3% | -1.1% | 1.8% |
| FY2017/3 | 20.9% | 2.7% | 3.5% |
| FY2018/3 | 5.8% | 0.7% | 1.9% |
| FY2019/3 | 6.9% | 0.9% | 3.6% |
| FY2020/3 | 13.9% | 2.0% | 4.0% |
| FY2021/3 | 13.8% | 2.5% | 4.1% |
| FY2022/3 | 9.7% | 1.7% | 2.9% |
| FY2023/3 | 0.1% | 0.0% | -1.0% |
| FY2024/3 | 5.9% | 0.9% | -1.0% |
| FY2025/3 | 8.6% | 1.2% | 1.6% |
営業利益率はFY2023/10・FY2024/10に一時マイナスとなりましたが、FY2025/10には1.6%まで回復しました。ROEは8.6%と改善傾向にあり、介護業界の構造的な人件費増加に対応しつつ、収益性の回復を図っています。今後は稼働率のさらなる向上と運営効率化により、利益率の改善が期待されます。
財務は安全?
総資産はFY2021/10の376億円からFY2025/10の310億円へ縮小しており、事業再編やリース会計基準の影響を反映しています。有利子負債はゼロで実質無借金経営が特徴です。自己資本比率は14〜18%と介護業界の特性(リース負債計上)を反映した水準ですが、財務的な安全性は確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.5億円 | -4.1億円 | -2.4億円 | -6,100万円 |
| FY2017/3 | 8.1億円 | -2.8億円 | -6.9億円 | 5.2億円 |
| FY2018/3 | 11.2億円 | -6.7億円 | -2.0億円 | 4.4億円 |
| FY2019/3 | 21.3億円 | -10.4億円 | -12.6億円 | 10.9億円 |
| FY2020/3 | 29.3億円 | -11.6億円 | -7,700万円 | 17.7億円 |
| FY2021/3 | 26.1億円 | -13.8億円 | -13.3億円 | 12.3億円 |
| FY2022/3 | 11.1億円 | -13.9億円 | -6.8億円 | -2.8億円 |
| FY2023/3 | 21.4億円 | -26.0億円 | 12.0億円 | -4.6億円 |
| FY2024/3 | 7.1億円 | -10.2億円 | 7.8億円 | -3.1億円 |
| FY2025/3 | 21.7億円 | 1.4億円 | -12.0億円 | 23.1億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/10に21.7億円と大幅に回復し、FCFも23.1億円の黒字に転換しました。投資CFがプラスとなったのは一部事業売却や資産整理の影響と考えられます。FY2023/10〜FY2024/10は新規出店投資によりFCFがマイナスでしたが、収益性改善に伴い資金繰りは改善基調にあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 2.8億円 | 5.1億円 | 181.9% |
| FY2017/3 | 6.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 3.4億円 | 1.3億円 | 39.0% |
| FY2019/3 | 8.9億円 | 5.9億円 | 66.3% |
| FY2020/3 | 11.2億円 | 4.1億円 | 36.6% |
| FY2021/3 | 16.8億円 | 7.4億円 | 44.1% |
| FY2022/3 | 11.6億円 | 5.3億円 | 45.5% |
| FY2023/3 | 2.0億円 | 1.9億円 | 97.0% |
| FY2024/3 | -2.4億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 5.4億円 | 1.6億円 | 29.3% |
FY2024/10は税引前損益が赤字となりましたが、FY2025/10には5.4億円の税引前利益を確保しました。実効税率は29.3%と正常化しており、収益回復に伴い納税額も増加傾向にあります。FY2023/10の実効税率97%は一過性の特殊要因(繰延税金資産の取崩等)によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/10 | 405万円 | 5,472人 | - |
従業員の平均年収は405万円で、介護業界の平均的な水準です。平均年齢46.6歳、従業員数5,472名と大規模な人員体制を擁しています。介護業界全体の人手不足が課題となる中、安定した雇用基盤の維持が経営の重要テーマとなっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家および関連会社が過半数を保有する極めて安定した株主構成です。経営の一貫性が保たれやすい反面、流動性は限定的です。
筆頭株主は創業家関連の株式会社浅科依田(22.32%)で、代表取締役の依田雅氏(9.52%)と合わせると創業家で約47%を保有しています。吉田嘉明氏(15.25%)やスターツコーポレーション(10.96%)、アズワン(8.38%)など特定の大株主が安定保有しており、経営の独立性と一貫性が確保された構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 在宅系介護事業 | 185億円 | 10.2億円 | 5.5% |
| 施設系介護事業 | 245億円 | -5.8億円 | -2.4% |
| その他事業 | 52億円 | 3.4億円 | 6.5% |
施設系介護事業が売上の約51%を占める最大セグメントですが、稼働率の回復途上にあり赤字が続いています。一方、在宅系介護事業は利益率5.5%と安定した収益を上げており、その他事業も6.5%の利益率を確保しています。施設系の稼働率改善が全社業績の鍵を握っています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が1名(9.1%)を占めています。連結子会社5社を統括するグループ経営体制のもと、介護事業特有のコンプライアンス重視の経営を実践しています。パート・アルバイト含む臨時雇用者が約3,200名おり、介護サービスの現場を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 480億円 | — | 482億円 | +0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 6億円 | — | -5億円 | -176.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ケア21は中期経営計画でFY2026に売上高500億円・営業利益10億円を目標に掲げています。FY2025実績は売上高482億円と目標の96%に到達し、営業利益は7.8億円と78%の進捗率です。売上規模は順調に拡大していますが、利益率の改善が最終年度の課題となっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ケア21のTSRは5年間で50%と大幅にTOPIX(213%)をアンダーパフォームしています。介護業界の構造的な人件費増加と営業赤字の影響で株価は低迷しました。ただし、FY2025の黒字転換により底打ちの兆候が見られ、今後の業績改善次第でTSR改善が期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 200.0万円 | +100.0万円 | 100.0% |
| FY2022 | 172.0万円 | +72.0万円 | 72.0% |
| FY2023 | 156.0万円 | +56.0万円 | 56.0% |
| FY2024 | 148.0万円 | +48.0万円 | 48.0% |
| FY2025 | 150.0万円 | +50.0万円 | 50.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
ケア21のPERは23.5倍とセクター平均(22.0倍)とほぼ同水準で、PBRは1.33倍と業界平均を下回る割安な水準にあります。配当利回りは3.91%と高く、インカムゲームを重視する投資家にとって魅力的なバリュエーションです。信用銘柄のため信用取引は買いのみ利用可能です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/10 Q1の経常利益が黒字浮上し、上期計画を超過。介護事業の稼働率改善が寄与。
FY2025/10通期で営業利益7.8億円と2期ぶりの黒字転換。売上高482億円で過去最高を更新。
あさひから訪問介護事業を譲受。在宅介護領域の事業基盤を拡充。
最新ニュース
(株)ケア21 まとめ
ひとめ診断
「関西地盤の総合福祉企業。訪問介護から施設介護まで、高齢者の暮らしを支えるスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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