東プレ5975
Topre Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段乗っている自動車、その安全を支える骨格部品は東プレが作っているかもしれません。特に日産の車には、同社の高いプレス技術が生かされています。また、スーパーで買う冷凍食品やアイスが新鮮なのは、東プレが国内トップシェアを誇る冷凍トラックのおかげ。食品を最適な温度で運ぶ『定温物流』の裏側で活躍しています。さらに、パソコン作業にこだわる人が愛用する高級キーボード『REALFORCE』も、実は東プレの製品です。
独立系自動車プレス部品大手。自動車生産の回復と円安を追い風に、2025年3月期は売上高3,735.7億円、営業利益286.48億円と大幅な増収増益を達成しました。主力事業に加え、国内シェア5割を誇る冷凍車事業も収益に貢献しています。新たに策定した第16次中期経営計画では株主還元強化を打ち出し、資本コストを意識した経営への転換を図っており、長年のPBR1倍割れからの脱却が期待されます。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋3-12-2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.6% | 4.1% | - |
| 2022/03期 | 6.4% | 3.5% | - |
| 2023/03期 | 5.3% | 3.0% | - |
| 2024/03期 | 8.3% | 4.9% | 6.3% |
| 2025/03期 | 6.4% | 3.8% | 7.7% |
| 3Q FY2026/3 | 6.3%(累計) | 3.4%(累計) | 6.7% |
収益性は、高付加価値な製品構成やコスト管理の改善が進んだことで、営業利益率は2024/03期の6.3%から2025/03期には7.7%へと着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)は6%から8%程度の水準で推移しており、資本効率の維持を意識した経営が伺えます。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、さらなる収益性の安定と向上を目指す段階にあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,145億円 | — | 126億円 | 239.3円 | — |
| 2022/03期 | 2,336億円 | — | 110億円 | 209.6円 | +8.9% |
| 2023/03期 | 2,904億円 | — | 100億円 | 190.7円 | +24.3% |
| 2024/03期 | 3,549億円 | 224億円 | 171億円 | 326.7円 | +22.2% |
| 2025/03期 | 3,736億円 | 286億円 | 141億円 | 278.0円 | +5.3% |
東プレは自動車用プレス部品を主軸に、冷凍車や空調機器を展開するメーカーであり、2024/03期以降は自動車関連の販売拡大により大幅な増収増益を達成しました。特に2025/03期は売上高が約3,736億円に達し、営業利益も約286億円と高水準を維持しています。翌期は自動車業界の調整局面を反映し、売上高3,650億円、営業利益220億円と減益を見込む保守的な予想となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上2732億円(通期予想比75%)、営業利益183億円(同83%)、純利益125億円(同104%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
東プレは自動車用プレス部品と定温物流装置を主軸とし、特に日産自動車向けが売上の過半を占めるなど特定顧客への依存度が高い点がリスクとして存在します。また、電動化シフト等の自動車業界の構造変化が、今後の経営成績に影響を与える重要な事業リスク要因となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,650億円 | — | 3,736億円 | +2.3% |
| 2024期 | 3,000億円 | 3,400億円 | 3,549億円 | +18.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 220億円 | — | 286億円 | +30.2% |
| 2024期 | 100億円 | 210億円 | 224億円 | +124.1% |
| 2023期 | 70億円 | — | 73.3億円 | +4.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな「第16次中期経営計画」では、最終年度の2026期に売上高3,900億円、営業利益230億円を目標に掲げています。しかし、直近の2025期実績で営業利益目標はすでに前倒しで達成しており、好調な滑り出しを見せています。特筆すべきは、PBR1倍割れの改善に向け「資本コストや株価を意識した経営」を明記し、配当性向30%以上と3年間で100億円規模の自己株式取得という具体的な株主還元策を打ち出した点です。業績予想は保守的な傾向が見られますが、過去2期連続で大幅な上方修正を繰り返しており、市場の期待を上回る実績を出す力があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ゲーミングキーボード「REALFORCE GX1 Plus」およびR4キーボード20機種の販売を開始。
今期経常利益を大幅に上方修正し、6期ぶり最高益更新を見込む見通しを発表。
「東京ゲームショウ2025」にブースを出展し、自社製品のブランド認知拡大を図る。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で59.2%と盤石な資本基盤を保持しています。かつては有利子負債がゼロでしたが、戦略的な設備投資に伴い2024/03期から借入金が発生しています。潤沢な自己資本を背景に、成長投資と株主還元を両立できる十分な余力を有しています。 【3Q 2026/03期】総資産3692億円、純資産2384億円、自己資本比率54.7%、有利子負債480億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 247億円 | ▲339億円 | 195億円 | ▲92.2億円 |
| 2022/03期 | 386億円 | ▲185億円 | ▲125億円 | 201億円 |
| 2023/03期 | 252億円 | ▲183億円 | ▲95.7億円 | 69.8億円 |
| 2024/03期 | 388億円 | ▲265億円 | ▲121億円 | 122億円 |
| 2025/03期 | 522億円 | ▲445億円 | ▲44.1億円 | 77.0億円 |
営業キャッシュフローは堅調な本業の利益を背景に、2025/03期には約522億円と大幅なプラスを記録しました。一方で、持続的な成長に向けた積極的な設備投資を継続しており、投資キャッシュフローは常にマイナス圏で推移しています。フリーキャッシュフローは安定的に創出されており、強固な財務体質を維持しつつ投資へ充当する好循環が構築されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっており、ダイバーシティ推進には更なる改善の余地があります。監査体制は整備されているものの、強固なガバナンス構築と並行して経営の透明性を高める取り組みが、今後の持続的な成長に向けて求められています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 712万円 | 6,938人 | - |
従業員平均年収は712万円と、製造業の中でも安定した水準を維持しています。プレス関連事業の堅調な受注や、高シェアを誇る定温物流装置事業の収益貢献が、従業員への適切な還元を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2024期を除き、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、自動車業界の構造変化や過去の業績停滞を背景に、株価が長期的に低迷していたことが主な要因です。しかし、2024期には業績の急回復を反映してTOPIXを上回るパフォーマンスを記録。会社側もPBR1倍割れを問題視し、新たな中期経営計画で株主還元強化を打ち出したことから、今後はTSRの改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 37円 | 17.8% |
| 2017/03期 | 46円 | 16.9% |
| 2018/03期 | 58円 | 17.7% |
| 2019/03期 | 60円 | 20.5% |
| 2020/03期 | 45円 | 28.0% |
| 2021/03期 | 30円 | 12.5% |
| 2022/03期 | 25円 | 11.9% |
| 2023/03期 | 30円 | 15.7% |
| 2024/03期 | 55円 | 16.8% |
| 2025/03期 | 85円 | 30.6% |
2022年3月期の実施分をもって株主優待制度は廃止されました。
東プレは株主還元を重視しており、中長期的に配当性向30%以上を目標とする方針を掲げています。近年の増益を背景に増配を重ねており、2025/03期には1株あたり85円の配当を実施しました。さらに自己株式の取得を通じた総還元性向の強化も進めており、株主への利益還元姿勢を鮮明にしています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 132.6万円 | 32.6万円 | 32.6% |
| 2022期 | 102.5万円 | 2.5万円 | 2.5% |
| 2023期 | 109.3万円 | 9.3万円 | 9.3% |
| 2024期 | 229.3万円 | 129.3万円 | 129.3% |
| 2025期 | 175.5万円 | 75.5万円 | 75.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(10.5倍)、PBR(0.57倍)は共に金属製品セクターの平均を下回っており、株価は割安と判断できます。特にPBRは解散価値である1倍を大きく割り込んでいます。一方で、配当利回りは3.43%と業界平均より高く、高配当株としての魅力も備えています。信用倍率は2.65倍と標準的な水準であり、短期的な需給の偏りは見られません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 165億円 | 39.3億円 | 23.8% |
| 2022/03期 | 170億円 | 60.1億円 | 35.4% |
| 2023/03期 | 165億円 | 65.1億円 | 39.4% |
| 2024/03期 | 378億円 | 207億円 | 54.8% |
| 2025/03期 | 274億円 | 132億円 | 48.3% |
法人税等の支払額は利益の成長に連動して増加傾向にあります。2024/03期に実効税率が一時的に54.8%まで上昇したのは、繰延税金資産の取り崩しや一時的な税務上の要因が重なったためです。基本的には法定実効税率に準拠した納税を行っており、過年度の変動は主に会計上の調整によるものです。
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