5975プライム

東プレ

Topre Corporation

最終更新日: 2026年3月28日

ROE3.0%
BPS4338.3円
自己資本比率52.8%
FY2025/3 有報データ

自動車部品から高級キーボードまで!独自のプレス技術で世界を支えるBtoBの巨人

コア技術である塑性加工技術と複合化技術を進化させ、自動車、物流、ITインフラなど多岐にわたる分野で、安全・快適で持続可能な社会の実現をリードする企業となること。

この会社ってなに?

あなたが普段乗っている自動車、その安全を支える骨格部品は東プレが作っているかもしれません。特に日産の車には、同社の高いプレス技術が生かされています。また、スーパーで買う冷凍食品やアイスが新鮮なのは、東プレが国内トップシェアを誇る冷凍トラックのおかげ。食品を最適な温度で運ぶ『定温物流』の裏側で活躍しています。さらに、パソコン作業にこだわる人が愛用する高級キーボード『REALFORCE』も、実は東プレの製品です。

独立系自動車プレス部品大手。自動車生産の回復と円安を追い風に、2025年3月期は売上高3,735.7億円、営業利益286.48億円と大幅な増収増益を達成しました。主力事業に加え、国内シェア5割を誇る冷凍車事業も収益に貢献しています。新たに策定した第16次中期経営計画では株主還元強化を打ち出し、資本コストを意識した経営への転換を図っており、長年のPBR1倍割れからの脱却が期待されます。

金属製品プライム市場

会社概要

業種
金属製品
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋3-12-2
公式
www.topre.co.jp

社長プロフィール

山本 豊
代表取締役社長執行役員
堅実派
私たちは、創業以来培ってきたプレス加工技術を核に、自動車関連、定温物流、電子機器という多様な事業で社会に貢献しています。第16次中期経営計画を通じて、持続的な成長と企業価値向上を目指し、株主還元の強化にも積極的に取り組んでまいります。

この会社のストーリー

1935
東京プレス工業株式会社として創業

自動車用プレス部品の製造を目的として、東京都品川区に会社を設立。日本の自動車産業の黎明期を支える一歩を踏み出した。

1962
東京証券取引所市場第二部に上場

着実な事業拡大を経て、株式を公開。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。

1973
定温物流関連事業(冷凍車)に進出

プレス技術を応用し、冷凍車の製造を開始。食品輸送のコールドチェーンを支える新たな柱となる事業を確立した。

1983
電子機器事業に進出、REALFORCEの源流へ

コンピュータ用キーボードの開発・製造を開始。後に高い評価を得る「REALFORCE」シリーズへと繋がる挑戦が始まった。

1985
東プレ株式会社へ商号変更、海外展開を本格化

創業50周年を機に現社名に変更。時を同じくして米国に初の海外拠点を設立し、グローバル化を加速させた。

2017
ホンダ系プレスメーカー丸順と資本業務提携

自動車業界の変革期に対応するため、同業の丸順と提携。生産や購買、技術領域での協業により競争力を強化した。

2024
第16次中期経営計画を策定

資本コストや株価を意識した経営を掲げ、2026年度に売上高3,900億円を目指す計画を発表。持続的な成長と株主還元の強化を約束した。

注目ポイント

ニッチ市場で圧倒的シェア

主力事業の一つである冷凍車関連では、国内シェア5割を誇ります。BtoB分野で確固たる地位を築いており、安定した収益基盤が魅力です。

知る人ぞ知る「REALFORCE」

プロのエンジニアやゲーマーから絶大な支持を得る高級キーボード「REALFORCE」を製造。独自の静電容量無接点方式技術で、他にはない打鍵感を提供しています。

株主還元への意識向上

新しい中期経営計画では、配当性向30%以上を目標に掲げ、自己株式取得も計画しています。株主への利益還元を重視する姿勢を明確に打ち出しています。

サービスの実績は?

80%
プレス関連製品事業 売上構成比
2025年3月期
海外売上比率48%
50%超
冷凍車 国内市場シェア
2026年1月時点(日経新聞報道)
国内トップ
5.3%
売上高成長率(YoY)
2025年3月期
+26.9%(前期比)
85
1株当たり配当金
2025年3月期
+54.5% YoY
5,385万円
従業員一人当たり売上高
2025年3月期
連結従業員6,938名

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 85円
安全性
安定
自己資本比率 52.8%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
85
方針: 配当性向30%以上を目標
1株配当配当性向
FY2016/33717.8%
FY2017/34616.9%
FY2018/35817.7%
FY2019/36020.5%
FY2020/34528.0%
FY2021/33012.5%
FY2022/32511.9%
FY2023/33015.7%
FY2024/35516.8%
FY2025/38530.6%
3期連続増配
株主優待
なし

2022年3月期の実施分をもって株主優待制度は廃止されました。

東プレは株主還元を重視しており、中長期的に配当性向30%以上を目標とする方針を掲げています。近年の増益を背景に増配を重ねており、FY2025/3には1株あたり85円の配当を実施しました。さらに自己株式の取得を通じた総還元性向の強化も進めており、株主への利益還元姿勢を鮮明にしています。

同業比較(収益性)

金属製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
3.0%
業界平均
9.3%
営業利益率上回る
この会社
7.7%
業界平均
7.0%
自己資本比率上回る
この会社
52.8%
業界平均
48.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,336億円
FY2023/32,904億円
FY2024/33,549億円
FY2025/33,736億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3224億円
FY2025/3286億円

東プレは自動車用プレス部品を主軸に、冷凍車や空調機器を展開するメーカーであり、FY2024/3以降は自動車関連の販売拡大により大幅な増収増益を達成しました。特にFY2025/3は売上高が約3,736億円に達し、営業利益も約286億円と高水準を維持しています。翌期は自動車業界の調整局面を反映し、売上高3,650億円、営業利益220億円と減益を見込む保守的な予想となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
3.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.1%4.1%-
FY2022/310.9%3.4%-
FY2023/310.8%2.9%-
FY2024/318.0%4.7%6.3%
FY2025/33.0%3.8%7.7%

収益性は、高付加価値な製品構成やコスト管理の改善が進んだことで、営業利益率はFY2024/3の6.3%からFY2025/3には7.7%へと着実に向上しています。ROE(自己資本利益率)は6%から8%程度の水準で推移しており、資本効率の維持を意識した経営が伺えます。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、さらなる収益性の安定と向上を目指す段階にあります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率52.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
962億円
会社の純資産
2,233億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で59.2%と盤石な資本基盤を保持しています。かつては有利子負債がゼロでしたが、戦略的な設備投資に伴いFY2024/3から借入金が発生しています。潤沢な自己資本を背景に、成長投資と株主還元を両立できる十分な余力を有しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+522億円
営業CF
投資に使ったお金
-445億円
投資CF
借入・返済など
-44.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+77.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3247億円-339億円195億円-92.2億円
FY2022/3386億円-185億円-125億円201億円
FY2023/3252億円-183億円-95.7億円69.8億円
FY2024/3388億円-265億円-121億円122億円
FY2025/3522億円-445億円-44.1億円77.0億円

営業キャッシュフローは堅調な本業の利益を背景に、FY2025/3には約522億円と大幅なプラスを記録しました。一方で、持続的な成長に向けた積極的な設備投資を継続しており、投資キャッシュフローは常にマイナス圏で推移しています。フリーキャッシュフローは安定的に創出されており、強固な財務体質を維持しつつ投資へ充当する好循環が構築されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
3それぞれの国内の景気変動、自動車の販売状況、各種の法律および規制の発動または変更、為替の変動、また感染症・疫病などの発生・蔓延等により当社グループの経営成績および財政状態に影響をおよぼす可能性があります
4<製品の不具合について> 当社グループは、自動車用プレス部品をはじめ、冷凍機器、空調機器、電子機器等の多様な製品を生産しており、それぞれの製品に合わせた品質保証体制のもとに製品を出荷しております
5製品の不具合を防止するため、品質保証に関わる組織の充実を図るとともに、新たな品質管理手法を取り入れるなど体制の強化を進めております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3165億円39.3億円23.8%
FY2022/3170億円60.1億円35.4%
FY2023/3165億円65.1億円39.4%
FY2024/3378億円207億円54.8%
FY2025/3274億円132億円48.3%

法人税等の支払額は利益の成長に連動して増加傾向にあります。FY2024/3に実効税率が一時的に54.8%まで上昇したのは、繰延税金資産の取り崩しや一時的な税務上の要因が重なったためです。基本的には法定実効税率に準拠した納税を行っており、過年度の変動は主に会計上の調整によるものです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
712万円
従業員数
6,938
平均年齢
39.3歳
平均年収従業員数前年比
当期712万円6,938-

従業員平均年収は712万円と、製造業の中でも安定した水準を維持しています。プレス関連事業の堅調な受注や、高シェアを誇る定温物流装置事業の収益貢献が、従業員への適切な還元を支える背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主49.3%
浮動株50.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関35.1%
事業法人等14.2%
外国法人等23.4%
個人その他26.4%
証券会社0.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本生命保険相互会社・りそな銀行・東プレ取引先持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(6,462,000株)12.72%
株式会社日本カストディ銀行(4,106,000株)8.08%
石井直子(2,660,000株)5.23%
日本生命保険相互会社(2,135,000株)4.2%
株式会社りそな銀行(1,870,000株)3.68%
東プレ取引先持株会(1,622,000株)3.19%
住友生命保険相互会社(1,467,000株)2.88%
株式会社みずほ銀行(1,265,000株)2.49%
三菱UFJ信託銀行株式会社(1,246,000株)2.45%
GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,108,000株)2.18%

主要株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託銀行の信託口が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高い構造です。一方で、創業家である石井家や取引先持株会も一定の株式を保有しており、安定株主が経営の基盤を支えています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億9,500万円
取締役6名の合計

東プレは自動車用プレス部品と定温物流装置を主軸とし、特に日産自動車向けが売上の過半を占めるなど特定顧客への依存度が高い点がリスクとして存在します。また、電動化シフト等の自動車業界の構造変化が、今後の経営成績に影響を与える重要な事業リスク要因となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
5,200万円
連結子会社数
14
設備投資額
341.3億円
平均勤続年数(従業員)
15.1

女性役員比率は11.1%にとどまっており、ダイバーシティ推進には更なる改善の余地があります。監査体制は整備されているものの、強固なガバナンス構築と並行して経営の透明性を高める取り組みが、今後の持続的な成長に向けて求められています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
期初予想が保守的な傾向はあるものの、近年の業績予想は大幅な上方修正を伴い達成しており、実力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第16次中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 3,900億円 順調 (3,735.7億円)
95.8%
営業利益: 目標 230億円 前倒し達成 (286.48億円)
124.6%
ROE: 目標 8〜10% やや遅れ (6.5%)
65%
配当性向: 目標 30%以上 達成 (30.6%)
102%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,650億円3,736億円+2.3%
FY20243,000億円3,400億円3,549億円+18.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025220億円286億円+30.2%
FY2024100億円210億円224億円+124.1%
FY202370億円73億円+4.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな「第16次中期経営計画」では、最終年度のFY2026に売上高3,900億円、営業利益230億円を目標に掲げています。しかし、直近のFY2025実績で営業利益目標はすでに前倒しで達成しており、好調な滑り出しを見せています。特筆すべきは、PBR1倍割れの改善に向け「資本コストや株価を意識した経営」を明記し、配当性向30%以上と3年間で100億円規模の自己株式取得という具体的な株主還元策を打ち出した点です。業績予想は保守的な傾向が見られますが、過去2期連続で大幅な上方修正を繰り返しており、市場の期待を上回る実績を出す力があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2024を除き、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、自動車業界の構造変化や過去の業績停滞を背景に、株価が長期的に低迷していたことが主な要因です。しかし、FY2024には業績の急回復を反映してTOPIXを上回るパフォーマンスを記録。会社側もPBR1倍割れを問題視し、新たな中期経営計画で株主還元強化を打ち出したことから、今後はTSRの改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+75.5%
100万円 →175.5万円
75.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021132.6万円+32.6万円32.6%
FY2022102.5万円+2.5万円2.5%
FY2023109.3万円+9.3万円9.3%
FY2024229.3万円+129.3万円129.3%
FY2025175.5万円+75.5万円75.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残46,600株
売り残17,600株
信用倍率2.65倍
2025年6月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月中旬
第2四半期決算発表2026年11月中旬
株主総会2026年6月下旬

同社のPER(10.5倍)、PBR(0.57倍)は共に金属製品セクターの平均を下回っており、株価は割安と判断できます。特にPBRは解散価値である1倍を大きく割り込んでいます。一方で、配当利回りは3.43%と業界平均より高く、高配当株としての魅力も備えています。信用倍率は2.65倍と標準的な水準であり、短期的な需給の偏りは見られません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
38
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 日刊自動車新聞
業界内ランキング
上位 15%
金属製品 54社中 8位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績50%
製品・新技術25%
株主還元15%
その他10%

最近の出来事

2026年2月新製品発売

ゲーミングキーボード「REALFORCE GX1 Plus」およびR4キーボード20機種の販売を開始。

2025年11月上方修正

今期経常利益を大幅に上方修正し、6期ぶり最高益更新を見込む見通しを発表。

2025年9月イベント出展

「東京ゲームショウ2025」にブースを出展し、自社製品のブランド認知拡大を図る。

東プレ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 85円
安全性
安定
自己資本比率 52.8%
稼ぐ力
普通
ROE 3.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『クルマの骨格』と『食品物流の心臓部』を握るプレス技術の雄、最高益更新で再評価モードへ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU