宮地エンジニアリンググループ
MIYAJI ENGINEERING GROUP,INC.
最終更新日: 2026年3月27日
100年以上の歴史で日本の大動脈を支える、高配当利回りが魅力の橋梁トップメーカー
私たちは、鋼構造物に関する最高の技術とサービスを提供し、豊かで持続可能な社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが毎日利用する高速道路や電車。その下を支える巨大な橋が、安全に利用できるのはなぜだと思いますか?実は、宮地エンジニアリンググループのような会社が、新しい橋を建設したり、古くなった橋を修理・補強したりしているからです。普段何気なく渡っている橋の多くは、彼らの技術によって支えられています。次に橋を渡るとき、その裏側で社会の安全を守っている人々の存在を少しだけ感じてみてください。日本のインフラを陰で支える、とても重要な仕事をしている会社なのです。
橋梁建設の国内大手で、首都高速道路の改修など大型プロジェクトを手掛ける社会インフラの中核企業。FY2025は売上高747.3億円(前期比7.7%増)、営業利益91.68億円(同16.0%増)と増収増益を達成しました。しかし、翌期予想では大型案件の端境期により売上高580.0億円、営業利益40.00億円と大幅な減収減益を見込んでいます。進行中の中期経営計画ではROE10%以上を目標に掲げ、積極的な株主還元も継続しており、今後の大型プロジェクトの受注動向が株価の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 日本橋富沢町9番19号
- 公式
- www.miyaji-eng.com
社長プロフィール

当社グループは、創業以来110余年にわたり、社会インフラ整備の一翼を担ってまいりました。橋梁事業を中核として、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献しています。今後も技術力を磨き、持続的な成長と企業価値の向上を通じて、ステークホルダーの皆様のご期待に応えてまいります。
この会社のストーリー
創業者・宮地栄治により、橋梁などの鉄骨加工を目的として「宮地鐵工所」が誕生。日本のインフラ整備の歴史とともに歩み始める。
宮地鐵工所と宮地建設工業が経営統合し、共同持株会社「宮地エンジニアリンググループ株式会社」を設立。グループ経営体制を強化する。
公共事業の減少など厳しい経営環境に直面し、本社ビルの売却や工場の閉鎖といった大規模な構造改革を断行する。
三菱重工鉄構エンジニアリング(現:エム・エム ブリッジ)の株式を取得し子会社化。橋梁事業のさらなる強化と技術シナジーを創出する。
2026年度までの中期経営計画を発表。橋梁保全事業の拡大や生産性向上への投資、積極的な株主還元方針を打ち出す。
好調な業績を背景に大幅な増配を発表。年間配当は1年で2.5倍に急増し、高い配当利回りが投資家から注目を集める。
次期中期経営計画を見据え、高難度プロジェクトや新規事業への挑戦を続ける。インフラの老朽化対策など社会課題解決への貢献を目指す。
注目ポイント
安定した事業基盤を背景に、積極的な株主還元を実施。配当利回りは5%を超え(2024年時点)、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準です。
高速道路の高架橋など、日本の大動脈を支える橋梁建設のトップメーカーです。今後は老朽化したインフラの大規模更新工事での活躍も期待されます。
新設だけでなく、既存インフラのメンテナンスや補修・更新事業も重要な収益源です。持続的な需要が見込めるストック型ビジネスとして、安定成長を支えています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4円 | 11.6% |
| FY2017/3 | 4円 | 12.5% |
| FY2018/3 | 10円 | 13.1% |
| FY2019/3 | 15円 | 11.3% |
| FY2020/3 | 20円 | 20.8% |
| FY2021/3 | 20円 | 14.3% |
| FY2022/3 | 35円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 35円 | 31.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
同社は利益還元を重要経営課題と位置づけ、安定配当を維持しつつ好業績時には機動的な還元を行う方針を掲げています。過去には配当金を大幅に増額する実績があり、株主への利益還元姿勢を強めています。今後は中期経営計画の目標達成を前提とし、さらなる還元策の実施が期待されます。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
宮地エンジニアリンググループは橋梁事業を中心に堅調に推移し、FY2025/3には売上高747億円、純利益48億円と過去最高水準の業績を達成しました。しかし、FY2026/3予想では大型プロジェクトの発注遅延や工事の端境期の影響により、売上高580億円、純利益25億円と大幅な減益を見込んでいます。今後、安定的な社会インフラの保全・更新需要を確実に取り込めるかが再成長の鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.6% | 6.3% | - |
| FY2022/3 | 7.2% | 5.5% | - |
| FY2023/3 | 15.0% | 4.9% | - |
| FY2024/3 | 34.7% | 5.9% | 11.4% |
| FY2025/3 | 37.5% | 5.4% | 12.3% |
営業利益率はFY2025/3に12.3%まで向上しており、高難度プロジェクトの採算改善が利益を牽引しています。ROEは10%前後で安定して推移しており、資本効率を重視した経営管理が機能していることが窺えます。今後は受注競争が激化する中で、効率的な施工管理体制を維持し、高い利益率を確保できるかが焦点です。
財務は安全?
総資産はFY2025/3にかけて約906億円まで拡大し、事業規模の成長を反映しています。自己資本比率は44.7%と一定の水準を維持していますが、戦略的な投資に伴い有利子負債が153億円まで増加した点は留意が必要です。バランスシートの健全性を保ちつつ、大型案件に向けた機動的な財務戦略が継続されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.9億円 | -25.9億円 | -17.4億円 | -14.9億円 |
| FY2022/3 | 119億円 | -11.8億円 | -32.7億円 | 107億円 |
| FY2023/3 | 5.0億円 | -7.1億円 | -21.5億円 | -2.2億円 |
| FY2024/3 | 88.4億円 | -15.4億円 | -18.0億円 | 73.0億円 |
| FY2025/3 | -26.5億円 | -24.6億円 | 25.0億円 | -51.1億円 |
営業キャッシュフローは大型工事の進捗に応じて大きく変動する傾向があります。FY2025/3は工事代金の回収タイミング等の影響で営業キャッシュフローがマイナスとなりましたが、これは一時的な要因によるものです。過去には潤沢なフリーキャッシュフローを創出しており、今後は安定的な稼ぐ力への回帰が期待されます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 55.5億円 | 17.4億円 | 31.4% |
| FY2022/3 | 59.9億円 | 25.9億円 | 43.2% |
| FY2023/3 | 53.7億円 | 23.0億円 | 42.7% |
| FY2024/3 | 79.1億円 | 35.5億円 | 44.9% |
| FY2025/3 | 95.0億円 | 46.3億円 | 48.8% |
法人税等の負担率は法定実効税率を上回ることが多く、これは連結決算特有の調整項目や税効果会計の影響を受けているためです。FY2025/3の税引前利益は約95億円に対し、法人税等は約46億円となっています。業績変動に伴い実効税率は年ごとに推移しますが、税務上の特段の懸念事項は見当たりません。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,170万円 | 813人 | - |
従業員平均年収は1,170万円と、建設・金属製品業界の中でも非常に高い水準にあります。橋梁建設という専門性の高い技術職が中心であることに加え、大規模インフラの更新・補修需要が安定していることが、高い給与水準を維持できる背景にあると分析されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三菱UFJ銀行・明治安田生命保険相互会社。
安定株主による保有比率が一定程度存在し、日本マスタートラスト信託銀行や大手金融機関が上位株主として名を連ねているため、長期的な視点での経営基盤が支えられています。取引先持株会の存在も、ステークホルダーとの協調的な関係性を示す一方で、浮動株比率には一定の制約があると考えられます。
会社の公式開示情報
役員報酬
橋梁事業および保全・更新事業を主軸とし、社会インフラの老朽化に伴う補修需要を強みとしています。ただし、大規模プロジェクトの発注時期の変動や競争激化を事業上のリスクとして抱えており、収益の安定化に向けて中期経営計画を通じた成長投資を継続しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%とさらなる向上の余地があるものの、監査役会設置会社として監査報酬を適切に支出しており、内部統制の充実に努めています。連結子会社を含めたグループ全体でインフラ保全の専門性を高めており、中堅規模ながらも強固なコーポレートガバナンス体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 730億円 | — | 747億円 | +2.4% |
| FY2024 | 690億円 | — | 694億円 | +0.5% |
| FY2023 | 650億円 | — | 603億円 | -7.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 95億円 | — | 92億円 | -3.5% |
| FY2024 | 66億円 | — | 79億円 | +19.8% |
| FY2023 | 55億円 | — | 51億円 | -6.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(FY2022~FY2026)は、最終年度の売上高750億円、営業利益80億円、ROE10%以上を目標としています。直近のFY2025実績で営業利益91.68億円、ROE12.1%を達成し、利益目標は前倒しでクリアしました。売上高も目標の99%超まで到達しており、計画は極めて順調に進捗しています。会社予想の精度も高く、特に利益面での上振れが目立ち、経営目標に対するコミットメントは強いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024およびFY2025において、当社のTSRはTOPIXを大幅に上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を記録しました。これは、好調な業績を背景とした株価の上昇に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家に高く評価された結果です。特にFY2024にはTSRが294.4%に達し、市場平均を100ポイント近く上回る優れたリターンを実現しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 75.8万円 | -24.2万円 | -24.2% |
| FY2022 | 113.9万円 | +13.9万円 | 13.9% |
| FY2023 | 126.9万円 | +26.9万円 | 26.9% |
| FY2024 | 294.4万円 | +194.4万円 | 194.4% |
| FY2025 | 255.9万円 | +155.9万円 | 155.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1倍を切り売り長となっており、短期的な需給はやや緩んでいます。これは、株価が52週高値から調整局面にあることを反映している可能性があります。業界平均と比較するとPERはやや割高な水準にあり、市場からの成長期待が織り込まれていると考えられます。今後は、次期(FY2027)以降の大型プロジェクト受注に関するニュースが、需給バランスや株価評価を左右する重要なカタリストとなりそうです。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FRP事業移管を実施し、経営資源の最適化と専門性の向上を図る組織改革を推進しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比52.3%減となり、市場の注目を集めました。
中期経営計画の利益目標達成を背景に、機動的な株主還元強化の方針を公表しました。
最新ニュース
宮地エンジニアリンググループ まとめ
ひとめ診断
「『橋』という社会インフラの守護神、老朽化する日本を足元から支える縁の下の力持ち」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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