岡部5959
OKABE CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段何気なく渡る橋や、通勤で利用する高層ビル、高速道路のトンネル。これらの巨大なコンクリート建造物が安全に作られる裏側で、岡部の製品が活躍しています。建物の骨格となる鉄筋を固定する部品や、コンクリートを流し込む型枠を支える道具など、完成すると見えなくなってしまうけれど、無くてはならないものばかりです。まさに社会の『縁の下の力持ち』として、私たちの安全な暮らしを見えないところで支えているのが岡部なのです。
建設資材の老舗である岡部は、2025期に売上高697.6億円、営業利益47.62億円を記録し、2期続いた純損失から32.85億円の黒字転換を果たしました。過去の赤字は特別損失が主因であり、本業の収益性は維持されています。現在は新中期経営計画「OX-2026」を推進し、顧客中心主義を掲げた収益構造改革に着手。5期連続増配を実現するなど、株主還元への積極的な姿勢も示しています。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都墨田区押上2丁目8番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/12実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 4.4% | 2.9% | - |
| 2022/12期 | 6.0% | 3.9% | - |
| 2023/12期 | ▲8.5% | ▲5.6% | - |
| 2024/12期 | ▲1.4% | ▲1.0% | 6.2% |
| 2025/12期 | 5.4% | 3.8% | 6.8% |
| 2025/12期 | 6.1% | 3.8% | 6.8% |
収益性については、過去2期にわたり純損失を計上した影響でROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)がマイナスに沈みましたが、2025年3月期には営業利益率が6.8%まで改善し、効率的な経営体制への回帰が見られます。今後は安定した売上成長を背景に、売上高営業利益率の水準をさらに高められるかが鍵となります。かつての利益率水準を取り戻すことで、資本効率の早期改善が期待されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 648億円 | — | 26.3億円 | 54.1円 | — |
| 2022/12期 | 769億円 | — | 38.5億円 | 81.3円 | +18.5% |
| 2023/12期 | 782億円 | — | ▲54.7億円 | -118.2円 | +1.7% |
| 2024/12期 | 678億円 | 41.9億円 | ▲8.7億円 | -18.9円 | -13.2% |
| 2025/12期 | 698億円 | 47.6億円 | 32.9億円 | 71.8円 | +2.9% |
岡部は建設資材を主力とし、近年の業績は2023年3月期および2024年3月期の特別損失に伴う純損失計上から脱却し、2025年3月期には32億円の黒字へ回復しました。売上高は一時600億円台まで減少しましたが、現在は700億円規模へ向けて着実に復調傾向にあります。2026年3月期も成長基調を維持し、利益の積み上げを見込む強気な見通しを立てています。 【2025/12期実績】売上698億円(前期比2.9%)、営業利益48億円、純利益33億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
建設資材の製造・販売を主軸に、仮設資材や構造機材、さらには自動車部品関連まで幅広いポートフォリオを展開しています。国内建設需要の変動に加え、海外事業展開による為替や地政学的リスクを事業リスクとして開示しており、経営の多角化を通じて収益源の安定を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 725億円 | — | 769億円 | +6.0% |
| 2023期 | 820億円 | — | 782億円 | -4.7% |
| 2025期 | 725億円 | — | 698億円 | -3.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 51億円 | — | 53億円 | +3.4% |
| 2023期 | 57億円 | — | 41億円 | -28.4% |
| 2025期 | 47億円 | — | 48億円 | +1.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「OX-2026」では、最終年度に売上高725億円、営業利益51.5億円を目標に掲げています。初年度にあたる2025期は売上高697.6億円(進捗率96%)、営業利益47.62億円(進捗率92%)と順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想にはブレが見られ、特に2023期は営業利益が期初予想を28%以上下回りました。新中計では、顧客基盤の強化と収益構造の改革を柱に、安定した目標達成を目指せるかが今後の焦点となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
5期連続となる増配を発表し、配当利回りが向上したことで個人投資家からの注目が集まりました。
連結中間決算において、経常損益が2,443百万円となり、事前予想を上回る好業績を達成しました。
新中期経営計画「OX-2026」を策定し、顧客課題の解決を軸とした抜本的な事業構造改革を打ち出しました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/12末時点
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%を超えており、強固な財政基盤を維持しています。2024年3月期以降に有利子負債が発生していますが、潤沢な純資産を背景にリスクは限定的です。無借金経営に近い健全なB/S(貸借対照表)を保ちつつ、成長投資に向けた資金活用を柔軟に行える財務の余力を有しています。 【2025/12期】総資産850億円、純資産619億円、自己資本比率63.5%、有利子負債62億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 55.0億円 | ▲7.0億円 | ▲33.5億円 | 48.1億円 |
| 2022/12期 | 19.8億円 | ▲82.0億円 | ▲1,800万円 | ▲62.3億円 |
| 2023/12期 | 62.0億円 | ▲17.7億円 | ▲85.7億円 | 44.3億円 |
| 2024/12期 | 37.3億円 | ▲24.2億円 | ▲24.1億円 | 13.1億円 |
| 2025/12期 | 24.2億円 | ▲25.8億円 | ▲27.7億円 | ▲1.6億円 |
営業キャッシュフローは安定的にプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は健在ですが、積極的な設備投資や子会社買収による投資キャッシュフローの支出が続いています。これによりフリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなる局面もありますが、成長に向けた事業再編や投資を優先している姿勢が表れています。財務キャッシュフローは借入金の返済や株主還元を通じて規律ある配分を継続しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率20%を達成しており、指名・報酬委員会の設置を通じて経営の透明性と監督機能の強化に取り組んでいます。連結子会社10社を抱える企業グループとして、適切な監査報酬の下で内部統制システムを維持し、プライム市場上場企業として高いガバナンス水準を追求しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 692万円 | 966人 | - |
従業員の平均年収は692万円であり、金属製品・建設資材業界の平均水準と比較して安定した水準を維持しています。平均年齢が40.5歳と働き盛りの層が厚く、長年の建設業界における堅実な事業運営が、社員への着実な還元基盤となっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合算した投資家リターンを示す指標です。過去5年間、岡部のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、増配を続けているものの、株価がTOPIXの上昇ペースに追いついていないことが主な要因です。PBRが1倍を割れていることからも、市場が同社の資本効率や成長性を十分に評価しきれていない状況が示唆されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 24円 | 15.5% |
| 2017/12期 | 30円 | 42.9% |
| 2018/12期 | 26円 | 41.4% |
| 2019/12期 | 28円 | 41.7% |
| 2020/12期 | 17円 | 31.0% |
| 2021/12期 | 20円 | 36.9% |
| 2022/12期 | 24円 | 29.5% |
| 2023/12期 | 25円 | - |
| 2024/12期 | 35円 | - |
| 2025/12期 | 41円 | 57.1% |
| 権利確定月 | 12月 |
岡部は株主還元を重要視しており、5期連続の増配を実施するなど、配当を成長させる方針を明確にしています。配当性向の目標を掲げるとともに、DOE(株主資本配当率)の考え方も意識した安定的な利益還元を目指しています。今後も業績の回復に連動した配当の積み増しが期待され、長期投資家にとって魅力的なインカムゲインを提供しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 96.3万円 | ▲3.7万円 | -3.7% |
| 2022期 | 95.5万円 | ▲4.5万円 | -4.5% |
| 2023期 | 103.5万円 | 3.5万円 | 3.5% |
| 2024期 | 112.4万円 | 12.4万円 | 12.4% |
| 2025期 | 143.2万円 | 43.2万円 | 43.2% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.71倍と解散価値とされる1倍を大きく下回っており、株価は割安圏にあると判断できます。PERも11.9倍で業界平均より低く、割安感があります。配当利回りが4.24%と高いことも投資魅力の一つです。信用買い残が売り残を上回る状況が続いており、将来の株価上昇を期待する買いが多い一方で、需給面での重さも意識されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 47.3億円 | 21.0億円 | 44.4% |
| 2022/12期 | 54.7億円 | 16.2億円 | 29.7% |
| 2023/12期 | 43.0億円 | 97.8億円 | 227.2% |
| 2024/12期 | 44.2億円 | 53.0億円 | 119.8% |
| 2025/12期 | 50.8億円 | 18.0億円 | 35.3% |
2023年3月期および2024年3月期は、特別損失の計上等により法人税等の負担比率が実質的に跳ね上がりましたが、これらは一時的な会計上の歪みです。2025年3月期以降は税引前利益に対して適正な税率水準へ収束しつつあります。今後も安定した利益計上に伴い、法人税負担は通常の税務コストの範囲内に落ち着く見通しです。
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岡部 まとめ
「『縁の下の力持ち』を100年続ける、建設・社会インフラ業界の黒子トップ企業」
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