三協立山5932
Sankyo Tateyama,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段暮らしている家やマンションの窓サッシ、玄関ドア、あるいは庭のカーポートやフェンス。これらは三協立山が「三協アルミ」ブランドで製造しているかもしれません。同社は、私たちの住まいを快適で安全にするためのアルミ建材で国内トップクラスのシェアを誇ります。また、あなたが利用するコンビニやスーパーの陳列棚、オフィスビルのスタイリッシュな外壁なども手掛けています。普段何気なく目にしている街の風景の裏側で、三協立山の技術が暮らしを支えているのです。
アルミ建材大手の三協立山は、建材事業の不振により2025期決算で最終赤字23.36億円を計上しました。主力の住宅・ビル用建材が原材料価格の高騰や新設住宅着工の低迷で苦戦しており、収益性が大幅に悪化しています。この状況を打開するため、固定資産売却による約46億円の特別利益を確保し財務体質の改善を図ると同時に、ペロブスカイト太陽電池などの新技術開発にも注力しています。2026期は売上高3,700億円、営業利益40億円への回復を目指しており、構造改革と新規事業の成否が今後の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 5月
- 本社
- 富山県高岡市早川70番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/5実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 0.1% | 0.0% | 1.9% |
| 2017/05期 | 2.6% | 0.8% | 2.1% |
| 2018/05期 | ▲0.9% | ▲0.3% | 0.4% |
| 2019/05期 | ▲1.7% | ▲0.5% | 0.2% |
| 2020/05期 | ▲1.9% | ▲0.6% | 0.6% |
| 2021/05期 | 2.1% | 0.7% | 1.5% |
| 2022/05期 | 0.5% | 0.2% | 1.1% |
| 2023/05期 | 1.8% | 0.6% | 0.7% |
| 2024/05期 | ▲1.1% | ▲0.4% | 1.1% |
| 2025/05期 | ▲2.4% | ▲0.8% | 0.4% |
| 3Q FY2026/5 | ▲3.0%(累計) | ▲0.7%(累計) | 0.0% |
収益性を示す指標は全般的に低迷しており、営業利益率は1%前後と極めて低い水準で推移しています。特に昨今の原材料高によるコスト増が利益を圧迫しており、2025/03期の営業利益率は0.4%に留まりました。持続的な成長には、付加価値の高い建材への転換と徹底したコスト構造の改善が急務となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/05期 | 3,012億円 | 45.7億円 | 16.8億円 | 53.7円 | -4.0% |
| 2022/05期 | 3,406億円 | 37.8億円 | 4.0億円 | 12.6円 | +13.1% |
| 2023/05期 | 3,704億円 | 26.7億円 | 16.3億円 | 52.0円 | +8.8% |
| 2024/05期 | 3,530億円 | 38.1億円 | ▲10.2億円 | -32.5円 | -4.7% |
| 2025/05期 | 3,594億円 | 15.4億円 | ▲23.4億円 | -74.5円 | +1.8% |
当社の業績は、主要事業であるアルミ建材の販売が新設住宅着工戸数の減少や原材料価格の高騰の影響を受け、厳しい状況が続いています。2025/03期には売上高が約3,594億円となったものの、最終損益は23.4億円の赤字を計上しました。今後は固定資産の売却や収益構造の改革により、2026/03期には黒字転換の達成を見込んでいます。 【3Q 2026/05期実績】売上2630億円(通期予想比71%)、営業利益95百万円(同2%)、純利益△20億円(同-676%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によると、売上の大半を占める建材事業に加え、マテリアルや商業施設事業を多角的に展開していますが、アルミ地金価格の高騰や新設住宅着工件数の減少が利益面で大きなリスク要因となっています。また、事業ポートフォリオの最適化に向けた固定資産の売却や構造改革費用が、連結純利益のボラティリティを高める要因となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,600億円 | — | 3,594億円 | -0.2% |
| 2024期 | 3,750億円 | — | 3,530億円 | -5.9% |
| 2023期 | 3,750億円 | — | 3,704億円 | -1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 40億円 | — | 15.4億円 | -61.4% |
| 2024期 | 60億円 | — | 38.1億円 | -36.5% |
| 2023期 | 50億円 | — | 26.7億円 | -46.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を公表していますが、直近では事業環境の悪化を理由に見直しを行っています。過去の業績予想を振り返ると、売上高はほぼ予想通りに進捗するものの、利益面での大幅な未達が続いています。特に2023期以降、営業利益は期初予想を30%以上下回る状況が常態化しており、原材料価格の高騰といった外部環境の変化への対応力に課題が見られます。2026期のV字回復計画も、現時点では達成に向けたハードルが高いと言わざるを得ません。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ペロブスカイト太陽電池を用いた内窓ユニットの開発を発表し、脱炭素市場への貢献を図る。
中間決算にてアルミ地金価格の高騰と住宅着工減により最終赤字21億円を計上。
固定資産売却により46億円の特別利益を確保し、財務体質の改善を目指す。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/5末時点
財務健全性については、純資産が約948億円を維持しており、自己資本比率は約30%前後と一定の安定性を保っています。有利子負債については、API上の表記は0ですが、実際には設備投資や運転資金のための借入が存在する可能性が高く、実質無借金経営ではありません。今後も資産の効率的な運用と財務体質のさらなる強化が必要です。 【3Q 2026/05期】総資産3090億円、純資産1001億円、自己資本比率21.6%、有利子負債717億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 157億円 | ▲112億円 | ▲76.4億円 | 45.4億円 |
| 2017/05期 | 71.4億円 | ▲115億円 | ▲10.2億円 | ▲43.3億円 |
| 2018/05期 | 75.3億円 | ▲124億円 | 140億円 | ▲48.7億円 |
| 2019/05期 | 127億円 | ▲75.5億円 | ▲95.2億円 | 51.1億円 |
| 2020/05期 | 93.6億円 | ▲67.2億円 | ▲39.4億円 | 26.3億円 |
| 2021/05期 | 78.5億円 | ▲91.0億円 | ▲6.6億円 | ▲12.6億円 |
| 2022/05期 | 24.1億円 | ▲75.9億円 | 2.7億円 | ▲51.8億円 |
| 2023/05期 | ▲1.7億円 | ▲72.7億円 | 106億円 | ▲74.4億円 |
| 2024/05期 | 172億円 | ▲86.2億円 | ▲67.7億円 | 85.8億円 |
| 2025/05期 | 32.2億円 | ▲143億円 | 74.7億円 | ▲111億円 |
営業キャッシュフローは事業環境の変動により不安定な推移を見せており、2024/03期には一時的に約172億円まで改善しました。一方で、設備投資等の投資活動による支出が恒常的に発生しており、フリーキャッシュフローが慢性的な赤字基調となっています。今後は、収益改善を通じたキャッシュ創出力の回復が重要な経営課題です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/05期 | 35円 | 1170.6% |
| 2017/05期 | 35円 | 51.8% |
| 2018/05期 | 15円 | - |
| 2019/05期 | 15円 | - |
| 2020/05期 | 15円 | - |
| 2021/05期 | 15円 | 27.9% |
| 2022/05期 | 15円 | 118.9% |
| 2023/05期 | 20円 | 38.4% |
| 2024/05期 | 20円 | - |
| 2025/05期 | 25円 | - |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
当社の配当方針は、安定配当の維持を基本としつつ、連結業績に基づいた利益配分を重視しています。直近では業績低迷期においても配当額を維持・増配する姿勢を示しており、株主還元への意識がうかがえます。今後は収益の早期回復による配当性向の安定化が重要な目標となります。
株の売買状況と今後の予定
現在の株価はPBR 0.24倍と、解散価値を大幅に下回る極端な割安水準にあります。配当利回りは3%台後半と比較的高いものの、PERは赤字からの回復期待で一時的に高騰しており参考になりません。信用買い残が売り残の6.1倍と多く、将来の売り圧力となる需給面の重さが懸念されます。市場からは「超割安株」として認識されていますが、業績改善の遅れが株価の上値を抑えている典型的なバリュートラップ銘柄の様相を呈しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/05期 | 54.0億円 | 53.0億円 | 98.3% |
| 2017/05期 | 68.4億円 | 47.2億円 | 69.0% |
| 2018/05期 | 15.4億円 | 22.7億円 | 147.6% |
| 2019/05期 | 6.2億円 | 20.4億円 | 330.4% |
| 2020/05期 | 16.1億円 | 31.4億円 | 195.2% |
| 2021/05期 | 52.5億円 | 35.7億円 | 67.9% |
| 2022/05期 | 42.0億円 | 38.0億円 | 90.6% |
| 2023/05期 | 34.2億円 | 17.9億円 | 52.3% |
| 2024/05期 | 38.8億円 | 49.0億円 | 126.3% |
| 2025/05期 | 9.4億円 | 32.8億円 | 347.5% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年度が散見されるのは、赤字部門の税務上の損金処理や繰延税金資産の取り崩しなど、特殊要因が重なっているためです。連結対象子会社の損益状況や会計上の調整が影響し、純利益が圧迫される傾向にあります。将来の利益回復に伴い、税務上の負担割合が正常化していくことが期待されます。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
三協立山 まとめ
「アルミ建材の名門が、不動産売却益で息をつき、次世代技術に賭ける苦闘の再建フェーズ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。