5957プライム

日東精工

NITTOSEIKO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE7.8%
BPS1000.2円
自己資本比率58.9%
FY2025/3 有報データ

「ねじ」から「未来」を締結する、精密技術のグローバルリーダー

精密技術を核に、多様な産業分野で価値を創造し、世界中のものづくりを支えるグローバル企業となることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンやゲーム機、そして乗っている自動車。これらの製品は、数多くの小さな部品をネジで組み合わせて作られています。日東精工は、そうした製品がしっかり安全に機能するための、非常に精密で高性能な「工業用ネジ」を作っている会社です。さらに、工場でそれらのネジを正確かつ高速に締め付けるための「自動ねじ締め機」も開発しています。普段私たちが目にする様々な製品が壊れにくく、安心して使えるのは、同社のような縁の下の力持ちの技術があるからなのです。

工業用精密ネジと自動組立機を主力とする金属製品メーカー。FY2025の実績は売上高502.4億円、営業利益34.31億円と堅調に推移しています。近年はM&Aを積極的に活用し、検査装置事業や海外(特にインド市場)へも事業領域を拡大しており、成長への意欲が伺えます。PBRは0.79倍と1倍を割れており、資産価値に対して株価が割安な水準にある点が投資家から注目されます。

金属製品プライム市場

会社概要

業種
金属製品
決算期
12月
本社
京都府綾部市井倉町梅ヶ畑20番地
公式
www.nittoseiko.co.jp

社長プロフィール

荒賀 誠
荒賀 誠
代表取締役社長
挑戦者
当社はコア事業であるファスナー事業を深化させるとともに、産機事業、計測・検査事業の領域を拡大し、グローバル市場での成長を目指します。M&Aも積極的に活用し、持続的な企業価値向上を通じて、全てのステークホルダーの期待に応えてまいります。

この会社のストーリー

1938
創業

京都府綾部市にて日東精工株式会社を設立。工業用精密ねじの製造を開始し、日本のものづくりを支える一歩を踏み出す。

1968
東京証券取引所に上場

事業の成長と社会的な信用の高まりを背景に、東京証券取引所市場第二部に上場。企業として新たなステージへ進む。

2018
伸和精工を買収、精密プレス分野を強化

精密プレス金型・部品メーカーの伸和精工を子会社化。既存事業とのシナジーを創出し、製品ラインナップを拡充した。

2020
三菱ケミカルアナリテックの株式取得

分析・計測機器メーカーである三菱ケミカルアナリテックの株式を取得。計測・検査事業領域の拡大を加速させる。

2022
ケーエム精工を子会社化

特殊冷間圧造部品メーカーのケーエム精工を子会社化。ファスナー事業における販路拡大や製品開発での相乗効果を目指す。

2023
医療分野へ挑戦、生体内溶解性材料の特許取得

手術後に体内で溶けるねじなどに使われる、医療用生体内溶解性材料の特許を取得。新たな事業領域への挑戦が始まる。

2024
インド市場へ本格進出

インドの冷間圧造部品メーカーVulcan Forge社を買収。成長著しいインド市場への足がかりを築き、グローバル展開を本格化させる。

2026
新中期経営計画「Mission G-final」始動

2028年度に売上高632億円、営業利益60億円を目指す新たな中期経営計画を策定。持続的な成長に向けた未来への航海が始まる。

注目ポイント

積極的なM&Aによる事業領域の拡大

コアのねじ事業に加え、計測・検査機器や精密プレス部品などへ果敢にM&Aを展開。シナジー効果で成長を加速させています。

安定した株主還元と魅力的な優待制度

連結株主資本配当率(DOE)3.0%を目安とする安定配当方針に加え、本社所在地の特産品などがもらえる株主優待も魅力的です。

未来を拓く新技術への挑戦

体内で溶けるねじに応用可能な「生体内溶解性材料」の特許を取得するなど、医療分野をはじめとする新領域への挑戦を続けています。

サービスの実績は?

19.5
1株当たり配当金
FY2024実績
+8.3% YoY
23.0
1株当たり配当金(予想)
FY2025会社予想
+17.9% vs FY24
3.0%
DOE(連結株主資本配当率)目標
中期経営計画「Mission G-final」
株主還元強化
5.4%
売上高成長率(実績)
FY2024
6.6%
売上高成長率(予想)
FY2025会社予想
成長加速
2,260
連結従業員数
2024年12月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 23円
安全性
安定
自己資本比率 58.9%
稼ぐ力
普通
ROE 7.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
23
方針: DOE3.0%基準
1株配当配当性向
FY2016/3922.2%
FY2017/3921.2%
FY2018/31222.0%
FY2019/31223.0%
FY2020/38.540.9%
FY2021/31626.8%
FY2022/31632.3%
FY2023/31838.3%
FY2024/319.532.4%
FY2025/32338.8%
5期連続増配
株主優待
あり
権利確定月12月

配当方針として、連結株主資本配当率(DOE)3.0%を基準に掲げ、安定的かつ持続的な利益還元を強化しています。近年は増配傾向にあり、業績の成長に連動した株主還元への意識が高まっています。株主優待制度の導入と合わせ、長期的な視点でのインカムゲインを重視する株主への訴求力が向上しています。

同業比較(収益性)

金属製品の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.8%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
6.8%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
58.9%
業界平均
48.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3440億円
FY2023/3447億円
FY2024/3471億円
FY2025/3502億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/333.3億円
FY2025/334.3億円

日東精工は工業用精密ねじの大手として、自動車産業や住宅関連業界からの安定的な需要を背景に、売上高はFY2021/3の約405億円からFY2025/3には約502億円まで着実に伸長しています。一方で、資材価格の上昇や人件費等の販管費増加が利益を圧迫する局面もありましたが、高付加価値なねじ締め機や計測制御システム事業の寄与により利益を確保しました。直近では成長軌道を維持しており、FY2026/3予想では過去最高の売上高520億円を見込むなど、盤石な事業基盤が強みです。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.6%4.3%-
FY2022/35.2%3.4%-
FY2023/34.5%3.3%-
FY2024/36.1%4.0%7.1%
FY2025/37.8%3.7%6.8%

収益性に関しては、売上総利益率の維持に努めているものの、原材料費や物流コストの高騰を背景に営業利益率は6%から8%台で推移しています。自己資本利益率(ROE)は5%前後の水準で落ち着いており、資本効率の面では改善の余地があるものの、製造業としては堅実な経営体質と言えます。今後は高付加価値製品へのシフトによる利益率向上が、さらなるROE改善の鍵となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率58.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
64.7億円
会社の純資産
410億円

財務健全性は非常に高く、自己資本比率はFY2021/3の57.4%からFY2025/3には63.0%へ上昇し、極めて強固な財務体質を維持しています。長らく無借金経営を続けてきましたが、設備投資や事業拡大に伴い有利子負債を導入したものの、総資産に対する負債の割合は低水準に留まっています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、将来の成長投資や株主還元を柔軟に実施できる安定した土台が整っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+29.3億円
営業CF
投資に使ったお金
-27.3億円
投資CF
借入・返済など
-4.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+2.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/336.5億円-9.9億円-7.0億円26.6億円
FY2022/310.0億円-19.9億円-13.0億円-9.9億円
FY2023/331.5億円-11.9億円-20.8億円19.6億円
FY2024/337.1億円-9.0億円-14.3億円28.1億円
FY2025/329.3億円-27.3億円-4.2億円2.0億円

営業キャッシュフローは本業の安定した稼ぎにより概ね30億円前後のプラスを維持しており、強固なキャッシュ創出能力を示しています。投資キャッシュフローは、子会社化や設備投資を通じて年間10億から27億円規模の支出を行っており、将来の成長に向けた積極的な投資姿勢が伺えます。その結果、FCFは変動があるものの継続的な投資を実施しながらも会社経営に必要な現金を十分に生み出せている状態です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1販売価格の下落 当社グループは、国内外の市場において厳しい競争に晒され、常に販売価格の下落圧力を受けています
2固定資産の減損会計適用 当社グループは、固定資産を保有していますが、固定資産の減損に係る会計基準の対象となる資産又は資産グループについて減損損失を認識すべきであると判定した場合には、当該資産又は資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額することとなり、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/334.9億円12.9億円36.9%
FY2022/332.4億円14.1億円43.5%
FY2023/328.4億円11.0億円38.8%
FY2024/335.7億円13.7億円38.4%
FY2025/334.1億円12.6億円36.9%

同社の法人税等の実効税率は概ね37%から40%前後の範囲で推移しています。これは日本の標準的な法人税率に調整項目が加わった一般的な水準です。利益の増減に合わせて適切に納税されており、税務面での大きな特異事項は見当たりません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
577万円
従業員数
2,267
平均年齢
42.3歳
平均年収従業員数前年比
当期577万円2,267-

従業員平均年収は559万円であり、製造業の中堅企業としては堅実な水準を維持しています。長年にわたる安定した黒字経営と、工業用ファスナーというニッチトップ製品による収益基盤が、社員への着実な還元を支えていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主48.1%
浮動株51.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関35.7%
事業法人等12.4%
外国法人等8.2%
個人その他42%
証券会社1.7%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は京都銀行・三菱UFJ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(3,250,000株)8.82%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,723,000株)7.39%
株式会社京都銀行(1,805,000株)4.9%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)(1,174,000株)3.18%
日東精工従業員持株会(850,000株)2.3%
株式会社東京鋲兼(832,000株)2.25%
株式会社三菱UFJ銀行(809,000株)2.19%
株式会社ユニタス(738,000株)2%
オリップ株式会社(710,000株)1.92%
日本生命保険相互会社(619,000株)1.68%

大株主には金融機関(信託口)や主要取引銀行が名を連ねており、安定株主が一定割合を占める構成です。また、従業員持株会や協友会など身内による保有比率も高く、経営の安定性を重視した長期的な株主構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億8,500万円
取締役8名の合計

事業リスクとして、自動車や家電業界など顧客の生産動向に業績が左右されやすい点が挙げられます。工業用精密ネジだけでなく、ねじ締め機や計測制御システムへ事業領域を拡大することで、特定市場への依存度を抑える多角的な経営戦略を推進しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
2,900万円
連結子会社数
28
設備投資額
17.5億円
平均勤続年数(従業員)
19.8
臨時従業員数
278

取締役会における女性役員比率は8.3%と改善の余地があるものの、監査体制は確立されており、持続的な成長に向けたコーポレートガバナンス・コードへの対応を強化しています。連結子会社26社を擁し、グローバル展開と多様な事業ポートフォリオを管理する強固な組織体制を有しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上目標は前倒しで達成したものの、利益目標は未達。計画達成力は評価が分かれる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Mission G-final」
FY2026~FY2028
売上高: 目標 632億円 順調 (502.4億円)
79.5%
営業利益: 目標 60億円 やや遅れ (34.31億円)
57.2%
ROE: 目標 10%以上 やや遅れ
68%
(旧)中期経営計画
FY2023~FY2025
売上高: 目標 500億円 前倒し達成 (502.4億円)
100.5%
営業利益: 目標 40億円 未達 (34.31億円)
85.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202538億円34億円-4.4%
FY202433億円33億円+0.8%
FY202335億円26億円-25.3%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025520億円502億円-3.4%
FY2024482億円471億円-2.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな中期経営計画「Mission G-final」では、2028年度に売上高632億円、営業利益60億円という挑戦的な目標を掲げています。過去の計画では、売上高目標は達成する一方で利益目標が未達に終わる傾向が見られます。これは、原材料価格の高騰やM&Aに伴う先行投資が利益を圧迫した可能性を示唆しており、今後の計画達成には収益性の改善が最大の課題となるでしょう。株主還元としてはDOE3.0%を掲げ、安定配当への意識は高いと評価できます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)結果となっています。これは、同社の株価がTOPIXの上昇率ほどには伸び悩んだことを示しています。背景には、過去の業績計画において利益目標が未達に終わるケースがあったことや、PBRが1倍割れで推移しているように、市場から成長性に対する評価を十分に得られていない状況が考えられます。株主還元策は強化傾向にありますが、抜本的な企業価値向上と市場との対話が今後の課題と言えるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+9.4%
100万円 →109.4万円
9.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202171.2万円-28.8万円-28.8%
FY2022105.2万円+5.2万円5.2%
FY202383.2万円-16.8万円-16.8%
FY202491.2万円-8.8万円-8.8%
FY2025109.4万円+9.4万円9.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残702,600株
売り残23,700株
信用倍率29.6倍
2026年3月27日時点時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月中旬
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬
第121期 定時株主総会2026年3月下旬

同業他社比較では、PER・PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。特にPBRが0.79倍と1倍を大きく割り込んでいる点は特徴的です。一方で、信用買い残が多く信用倍率が29.6倍と高水準にあるため、将来的な需給の悪化(戻り売り圧力)には注意が必要です。今後の決算発表で市場の期待を上回る成長性を示せるかが、株価上昇のカギとなります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, 日刊工業新聞, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES
業界内ランキング
上位 30%
金属製品業 450社中 135位
報道のトーン
45%
好意的
45%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業拡大30%
株主還元20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月中期計画発表

2028年12月期に連結売上高632億円を目指す新たな中期経営計画「Mission G-final」を策定しました。

2025年11月第3四半期決算

2025年12月期連結第3四半期累計の経常利益は21.75億円を記録し、堅実な業績推移を維持しました。

2024年5月インド進出

インドのVulcan Forgeを完全子会社化し、自動車・二輪車向け市場での海外事業基盤を強化しました。

最新ニュース

ポジティブ
インドの冷間圧造部品メーカーVulcan Forgeを完全子会社化
5/1 · M&Aニュース
中立
2025年12月期連結中間決算、経常損益1,432百万円を発表
8/12 · 株予報Pro

日東精工 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 23円
安全性
安定
自己資本比率 58.9%
稼ぐ力
普通
ROE 7.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『ネジ屋』の看板の裏で、M&Aを駆使して自動車部品から計測装置まで手がける隠れハイテク企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU