文化シヤッター5930
Bunka Shutter Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するショッピングモール、その閉店後に降りてくる大きなシャッター、実は文化シヤッターの製品かもしれません。また、台風の日に窓を守る雨戸シャッターや、マンションの駐車場ゲートも同社が手掛けています。さらに、オフィスの会議室を仕切る壁や、工場の出入り口にある巨大なドアなど、活躍の場は多岐にわたります。普段は意識しないかもしれませんが、私たちの暮らしの安全や快適さを、建物の『開け閉め』する部分で静かに支えているのが文化シヤッターなのです。
シャッター国内2位の総合建材メーカー。2025期は売上高2,284.2億円、営業利益147.26億円と増収増益を達成し、堅調な業績を維持しています。防災・減災製品やリフォーム事業が成長を牽引しており、配当も前期の55円から74円へと大幅に増配する方針です。一方で、米投資ファンドから資本効率の改善を求める株主提案を受けるなど、株主還元圧力の高まりが今後の経営戦略にどう影響するかが最大の注目点となります。
会社概要
- 業種
- 金属製品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都文京区西片1丁目17番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.9% | 5.0% | - |
| 2022/03期 | 8.0% | 4.0% | - |
| 2023/03期 | 9.6% | 4.6% | - |
| 2024/03期 | 11.3% | 5.5% | 6.5% |
| 2025/03期 | 12.1% | 6.4% | 6.4% |
| 3Q 2026/03期 | 6.0%(累計) | 3.0%(累計) | 5.0% |
収益性については、営業利益率が2021/03期の6.1%から一度低下したものの、2025/03期には6.4%まで回復し、ROE(自己資本利益率)も11.6%と高い資本効率を実現しています。ROA(総資産利益率)も5%から6.4%へ向上しており、資産を効率的に活用した利益創出能力が高まっています。これは、価格転嫁の浸透に加え、高付加価値製品へのシフトや生産性の向上が寄与した結果です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,731億円 | — | 84.0億円 | 117.2円 | — |
| 2022/03期 | 1,823億円 | — | 67.1億円 | 98.0円 | +5.3% |
| 2023/03期 | 1,992億円 | — | 79.0億円 | 121.7円 | +9.3% |
| 2024/03期 | 2,211億円 | 145億円 | 106億円 | 157.1円 | +11.0% |
| 2025/03期 | 2,284億円 | 147億円 | 132億円 | 184.9円 | +3.3% |
文化シヤッターは、ビル用・住宅用建材の需要が堅調に推移する中で、売上高は2021/03期の約1,731億円から2025/03期には約2,284億円へと継続的に拡大しています。原材料価格の高騰等の影響を価格転嫁や生産効率の改善で補い、営業利益も堅実な成長を見せています。2026/03期予想では売上高2,400億円、営業利益168億円を見込んでおり、事業環境の改善に伴う増収増益基調を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1645億円(通期予想比69%)、営業利益82億円(同49%)、純利益62億円(同54%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
金属製品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示データでは、シャッターやドア、間仕切などの建材事業が安定収益源であり、リフォーム・保守事業の強化が連結業績を牽引していることが読み取れます。事業リスクとしては、原材料価格の変動や国内建設需要の推移、さらには気候変動への対応コストなどが重要な懸念事項として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,300億円 | — | 2,284億円 | -0.7% |
| 2024期 | 2,110億円 | — | 2,211億円 | +4.8% |
| 2023期 | 1,920億円 | — | 1,992億円 | +3.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 150億円 | — | 147億円 | -1.8% |
| 2024期 | 107億円 | — | 145億円 | +35.3% |
| 2023期 | 112億円 | — | 96.8億円 | -13.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画(2024期~2026)では、最終年度に売上高2,400億円、営業利益168億円、ROE8.0%を目標に掲げています。2025期実績は売上・利益ともに目標には未達ですが、ROEはすでに目標を超える9.5%を達成しており、資本効率の改善が進んでいます。過去の業績予想は、特に利益面で期初予想からの乖離が見られることがあり、計画達成の確実性には注意が必要です。株主還元の強化を掲げており、今後の利益成長と還元策の両立が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
IoT電動シャッターに防犯通知機能を追加し、安心・安全性を向上。
米投資ファンドによる株式買い集めに対し、買収防衛策を導入することを発表。
遮熱シートを用いた熱中症対策事業をグループとして本格展開。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて高く、2025/03期時点で自己資本比率は55.3%という安定した水準を維持しています。2024/03期以降は成長投資や株主還元を目的とした資金調達により有利子負債を保有していますが、総資産に対する負債比率は適切にコントロールされています。純資産も着実に積み上がっており、強固な資本基盤が持続的な成長を支える構造となっています。 【3Q 2026/03期】総資産2062億円、純資産1114億円、自己資本比率49.8%、有利子負債149億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 175億円 | ▲21.6億円 | ▲35.0億円 | 153億円 |
| 2022/03期 | 93.5億円 | 1,300万円 | ▲96.5億円 | 93.7億円 |
| 2023/03期 | 75.2億円 | ▲15.7億円 | ▲110億円 | 59.5億円 |
| 2024/03期 | 156億円 | ▲169億円 | 95.1億円 | ▲12.5億円 |
| 2025/03期 | 110億円 | ▲37.5億円 | ▲68.0億円 | 72.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さから安定的であり、2025/03期には約110億円の営業キャッシュを創出しました。2024/03期は大型投資の影響でフリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなりましたが、全体としては事業運営に必要な資金を賄う十分な収益力を有しています。財務活動では配当金の支払いや自社株買いを積極的に行い、株主還元の拡充に注力しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%であり、多様な視点を取り入れたガバナンス体制への移行を推進しています。監査報酬5,300万円を支払い、32社の連結子会社を抱える大企業として適切な監査体制を構築し、企業価値の継続的な向上を目指す体制が整えられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 734万円 | 5,369人 | - |
従業員平均年収は734万円と、金属製品業界の平均水準と比較しても安定して高い給与水準を維持しています。長期間にわたる着実な利益成長と、強固な経営基盤による福利厚生の充実がこの水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2023期以降TOPIXを一貫してアウトパフォームしており、特に2024期には244.2%とTOPIXの216.8%を大きく上回りました。この背景には、堅調な業績を背景とした増配の継続と、それに伴う株価の上昇があります。株主還元を重視する姿勢が、配当と株価の両面から株主価値の向上に繋がり、市場平均を超えるリターンを実現している要因と考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 20円 | 22.6% |
| 2017/03期 | 20円 | 24.0% |
| 2018/03期 | 20円 | 44.9% |
| 2019/03期 | 25円 | 24.6% |
| 2020/03期 | 25円 | 27.1% |
| 2021/03期 | 40円 | 34.1% |
| 2022/03期 | 40円 | 40.8% |
| 2023/03期 | 42円 | 34.5% |
| 2024/03期 | 55円 | 35.0% |
| 2025/03期 | 74円 | 40.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、安定的な配当の継続に加え、業績に応じた利益還元を重視しています。直近では配当性向40%を目標水準に掲げ、増配を継続する積極的な株主還元を推進しています。今後も強固な財務基盤を背景に、持続的な配当成長を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 139.4万円 | 39.4万円 | 39.4% |
| 2022期 | 135.5万円 | 35.5万円 | 35.5% |
| 2023期 | 156.4万円 | 56.4万円 | 56.4% |
| 2024期 | 244.2万円 | 144.2万円 | 144.2% |
| 2025期 | 271.2万円 | 171.2万円 | 171.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.15倍と拮抗しており、短期的な需給の偏りは見られません。業界平均と比較すると、PERは割安な水準ですが、PBRはやや高めです。一方で、配当利回りは3.78%と業界平均を大きく上回っており、高配当銘柄としての魅力が市場で評価されていることがうかがえます。時価総額は業界内で上位に位置しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 119億円 | 35.1億円 | 29.5% |
| 2022/03期 | 90.8億円 | 23.8億円 | 26.2% |
| 2023/03期 | 99.9億円 | 20.9億円 | 20.9% |
| 2024/03期 | 159億円 | 53.6億円 | 33.6% |
| 2025/03期 | 148億円 | 16.2億円 | 11.0% |
法人税等の支払いは、税引前利益の変動に応じて推移しています。2025/03期は税効果会計等の要因により実効税率が一時的に低下しましたが、通常時は法定実効税率に近い水準で推移しています。2026/03期の予想税負担率は約31.5%と標準的な税務負担を想定しています。
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文化シヤッター まとめ
「『守りの建材』で安定成長を続けるシャッターの巨人が、株主還元圧力で資本効率改善を迫られている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。