AREホールディングス5857
ARE Holdings,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段あなたが使っているスマートフォンやパソコンが古くなって捨てられた後、どうなるか知っていますか?実はその中には金や銀、プラチナといった貴重な金属が眠っています。AREホールディングスは、そうした電子機器のゴミ、いわば「都市鉱山」から貴金属を専門技術で取り出し、再び資源として蘇らせるプロフェッショナル集団です。また、工場から出る有害な廃棄物を安全に処理する事業も手掛けています。普段の生活で直接目にすることはありませんが、限りある資源を未来につなぎ、私たちの生活環境を守るという重要な役割を担っている会社です。
貴金属リサイクルと環境保全を二本柱とするAREホールディングスは、資源価格の変動を追い風に急成長を遂げています。2025年3月期は、売上高が前期比57.1%増の5,062.1億円、営業利益は同61.6%増の199.84億円と大幅な増収増益を達成しました。しかし、2026年3月期の会社予想売上高は4,482億円と減収を見込む一方、営業利益は220億円への増益を計画しており、収益性改善への強い意志が伺えます。貴金属市況の変動が業績に直結するビジネスモデルですが、積極的なM&Aを通じて事業領域を拡大し、安定成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー11F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 26.3% | 10.5% | - |
| 2022/03期 | 18.5% | 6.9% | - |
| 2023/03期 | 10.3% | 3.7% | - |
| 2024/03期 | 21.0% | 8.1% | 3.8% |
| 2025/03期 | 11.3% | 3.5% | 3.9% |
| 3Q FY2026/3 | 13.6%(累計) | 2.7%(累計) | 7.4% |
過去5年間で営業利益率は最大15.2%から最小3.8%まで変動しており、取り扱う貴金属の市況や在庫評価の影響を強く受けやすい事業特性を有しています。ROEは2021/03期の26.3%をピークに直近は11.3%まで推移しており、資本効率の維持が経営上の重要課題となっています。市況に左右されやすい収益基盤に対し、環境保全事業による安定的な収益確保が全体の利益率を下支えする構図です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,648億円 | — | 257億円 | 326.9円 | — |
| 2022/03期 | 1,924億円 | — | 187億円 | 238.1円 | +16.8% |
| 2023/03期 | 2,742億円 | — | 109億円 | 141.2円 | +42.5% |
| 2024/03期 | 3,223億円 | 124億円 | 245億円 | 319.5円 | +17.5% |
| 2025/03期 | 5,062億円 | 200億円 | 143億円 | 187.1円 | +57.1% |
貴金属リサイクルと環境保全を主軸とする同社は、貴金属相場の変動を背景に売上高が2025/03期には約5,062億円まで急拡大しました。純利益は2024/03期に約245億円と高水準を記録しましたが、翌期は一部事業の影響等により約143億円へ減益となりました。2026/03期予想では売上高は約4,482億円を見込む一方、収益性の改善により利益水準の回復を目指す構造となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上3847億円(通期予想比86%)、営業利益286億円(同130%)、純利益196億円(同121%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は貴金属リサイクルと環境保全の2本柱で展開しており、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進を主要な経営戦略として掲げています。事業リスクとしては、貴金属相場の変動や廃棄物処理規制の強化、グローバル展開に伴う地政学的な不確実性が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 1,900億円 | — | 1,924億円 | +1.3% |
| 2023期 | 2,000億円 | — | 2,925億円 | +46.2% |
| 2024期 | 2,500億円 | — | 3,223億円 | +28.9% |
| 2025期 | 3,700億円 | — | 5,062億円 | +36.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 260億円 | — | 264億円 | +1.7% |
| 2023期 | 240億円 | — | 193億円 | -19.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を公表していませんが、毎期の業績予想が実質的な経営目標となります。過去の業績を見ると、売上高は期初予想を大幅に上回るケースが続いており、特に市況が良い局面では想定以上の成長を遂げています。一方で営業利益は市況変動の影響を受けやすく、予想との乖離が見られます。保守的なガイダンスを出し、それを超えてくる傾向は投資家にとってポジティブなサプライズとなる可能性がありますが、利益計画の精度向上が今後の課題と言えるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計で前年同期比71.9%増益を達成し、市場の注目を集めました。
通期業績予想の上方修正とともに、期末配当を1株あたり60円へ増配することを発表しました。
介護情報WEBサイト『わかるかいごBiz』の導入により、福利厚生の拡充と従業員サポート体制の強化を図りました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は2025/03期時点で約4,900億円まで拡大していますが、これは事業規模の拡大に伴う資産構成の変化を反映しています。自己資本比率は2025/03期に25.8%まで低下しており、過去数年の有利子負債の発生と併せて、資産圧縮や財務規律の強化が求められる段階にあります。純資産は約1,263億円を確保しており、安定した資本基盤は維持されていると言えます。 【3Q 2026/03期】総資産9353億円、純資産1609億円、自己資本比率17.2%、有利子負債5068億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 126億円 | ▲287億円 | 70.5億円 | ▲161億円 |
| 2025/03期 | 147億円 | 2.5億円 | ▲62.1億円 | 149億円 |
営業キャッシュフローは、貴金属取引に伴う運転資本の変動により年度ごとに大きな増減を繰り返す傾向があります。2024/03期には積極的な投資活動によりFCFが一時的にマイナスとなりましたが、2025/03期には営業CFの安定化と投資支出の抑制により約149億円のフリーキャッシュフローを確保しました。安定的なキャッシュ創出能力は事業継続の源泉であり、現在は適切な資本配分を通じた財務改善を優先しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が28.6%とプライム市場の平均よりも高い水準を達成しており、ダイバーシティ経営に積極的です。監査等委員会設置会社として、外部の視点を取り入れた強力な監督体制が構築されており、持続的な企業価値向上に向けたガバナンスの充実が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 787万円 | 979人 | - |
従業員平均年収は787万円と、製造業の平均と比較して比較的高い水準にあります。これは貴金属リサイクルという専門性の高い事業領域において、高度な技術や管理能力が必要とされる人材を確保し、維持するための競争力ある報酬体系が反映された結果と考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2025期を除き、過去5年間のほとんどでTOPIXを大きくアウトパフォームしています。これは、貴金属市況の上昇を背景とした大幅な業績成長と、それに伴う株価上昇が主な要因です。2024期には一時的にTOPIXに劣後したものの、再びTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、資本市場から高い評価を得ていることが示されています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 39.1% |
| 2017/03期 | 60円 | - |
| 2018/03期 | 63円 | 23.3% |
| 2019/03期 | 120円 | 52.6% |
| 2020/03期 | 130円 | 52.0% |
| 2021/03期 | 170円 | 52.0% |
| 2022/03期 | 90円 | 37.8% |
| 2023/03期 | 90円 | 63.7% |
| 2024/03期 | 90円 | 28.2% |
| 2025/03期 | 80円 | 42.8% |
同社は2020年3月期をもって株主優待制度を廃止しており、現在は実施しておりません。
同社は資本効率を重視しつつ、安定的な利益還元を継続することを配当方針としています。連結業績や将来の事業展開を考慮しながら、株主への適切な還元を維持しています。近年は一時的な増配や記念配当などを通じて還元姿勢を示しており、配当利回りと配当性向のバランスを適正に管理する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 194.7万円 | 94.7万円 | 94.7% |
| 2022期 | 215.6万円 | 115.6万円 | 115.6% |
| 2023期 | 202.1万円 | 102.1万円 | 102.1% |
| 2024期 | 202.1万円 | 102.1万円 | 102.1% |
| 2025期 | 213.5万円 | 113.5万円 | 113.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は69.80倍と非常に高く、信用買い残が積み上がっている状態です。これは将来の売り圧力につながる可能性があるため注意が必要です。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割高感があり、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれていると考えられます。配当利回りは業界平均を下回っており、インカムゲインよりもキャピタルゲインを狙う投資家向けの銘柄と言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 261億円 | 4.1億円 | 1.6% |
| 2022/03期 | 264億円 | 76.4億円 | 29.0% |
| 2023/03期 | 126億円 | 17.2億円 | 13.6% |
| 2024/03期 | 124億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 205億円 | 61.6億円 | 30.1% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動および会計上の繰延税金資産の影響によって変動しています。2021/03期や2024/03期に見られる実効税率の低下は、特定の税務会計上の調整や利益の質的な要因によるものです。概ね日本の法定実効税率に近い水準で推移しており、税負担率は事業の成長と利益計上に伴い正常な範囲内で変動しています。
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