AREホールディングス
ARE Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
都市鉱山から未来の資源を創り出す、循環型社会のリーディングカンパニー
サーキュラーエコノミーの構築とカーボンニュートラルの実現に貢献することで、持続可能な社会の未来を創造することを目指します。
この会社ってなに?
普段あなたが使っているスマートフォンやパソコンが古くなって捨てられた後、どうなるか知っていますか?実はその中には金や銀、プラチナといった貴重な金属が眠っています。AREホールディングスは、そうした電子機器のゴミ、いわば「都市鉱山」から貴金属を専門技術で取り出し、再び資源として蘇らせるプロフェッショナル集団です。また、工場から出る有害な廃棄物を安全に処理する事業も手掛けています。普段の生活で直接目にすることはありませんが、限りある資源を未来につなぎ、私たちの生活環境を守るという重要な役割を担っている会社です。
貴金属リサイクルと環境保全を二本柱とするAREホールディングスは、資源価格の変動を追い風に急成長を遂げています。2025年3月期は、売上高が前期比57.1%増の5,062.1億円、営業利益は同61.6%増の199.84億円と大幅な増収増益を達成しました。しかし、2026年3月期の会社予想売上高は4,482億円と減収を見込む一方、営業利益は220億円への増益を計画しており、収益性改善への強い意志が伺えます。貴金属市況の変動が業績に直結するビジネスモデルですが、積極的なM&Aを通じて事業領域を拡大し、安定成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー11F
- 公式
- www.are-holdings.com
社長プロフィール

現代社会が直面する『サーキュラーエコノミーの構築』と『カーボンニュートラルの実現』という二大課題に対し、当社グループの事業を通じて解決に貢献します。持続可能な社会の実現を目指し、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
写真感光材料から銀を回収する事業を目的として、朝日化学研究所を設立。資源リサイクルの礎を築く。
安定した成長を背景に東証二部へ上場を果たし、企業としての信頼性と知名度を大きく向上させる。
上場からわずか2年で東証一部(現プライム市場)へとステップアップ。事業拡大への期待が高まる。
グループ経営の効率化と専門性を高めるため、純粋持株会社「アサヒホールディングス株式会社」を設立。
グローバル展開を加速させるため、米国の大手貴金属精錬事業を買収。北米市場での地位を確立する大きな一歩となる。
Asahi Refining and Environmentの頭文字を取り、貴金属と環境保全の2大事業を明確に表す新社名へ。新たなブランドイメージを構築。
2030年度を見据え、「サーキュラーエコノミーの構築」と「カーボンニュートラルの実現」への貢献を掲げる新たなビジョンを発表。
注目ポイント
金やプラチナなどをリサイクルする「貴金属事業」と産業廃棄物処理を行う「環境保全事業」が両輪。現代社会に不可欠な循環型経済を支える安定した事業基盤が魅力です。
業績好調を背景に増配を発表し、配当利回りが高水準で推移しています。株主への利益還元に積極的で、長期的な資産形成を目指す投資家にとって注目のポイントです。
北米の貴金属精錬事業の買収など、積極的なM&Aを通じてグローバルに事業を拡大。世界トップレベルの事業規模を目指す成長性が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 27.3円 | 39.1% |
| FY2017/3 | 27.3円 | 0.3% |
| FY2018/3 | 31.5円 | 23.3% |
| FY2019/3 | 60円 | 52.6% |
| FY2020/3 | 65円 | 52.0% |
| FY2021/3 | 170円 | 52.0% |
| FY2022/3 | 90円 | 37.8% |
| FY2023/3 | 90円 | 63.7% |
| FY2024/3 | 90円 | 28.2% |
| FY2025/3 | 80円 | 42.8% |
同社は2020年3月期をもって株主優待制度を廃止しており、現在は実施しておりません。
同社は資本効率を重視しつつ、安定的な利益還元を継続することを配当方針としています。連結業績や将来の事業展開を考慮しながら、株主への適切な還元を維持しています。近年は一時的な増配や記念配当などを通じて還元姿勢を示しており、配当利回りと配当性向のバランスを適正に管理する方針です。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
貴金属リサイクルと環境保全を主軸とする同社は、貴金属相場の変動を背景に売上高がFY2025/3には約5,062億円まで急拡大しました。純利益はFY2024/3に約245億円と高水準を記録しましたが、翌期は一部事業の影響等により約143億円へ減益となりました。FY2026/3予想では売上高は約4,482億円を見込む一方、収益性の改善により利益水準の回復を目指す構造となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 30.1% | 10.7% | 8.5% |
| FY2022/3 | 19.2% | 8.8% | 8.4% |
| FY2023/3 | 6.4% | 4.4% | 2.3% |
| FY2024/3 | 12.2% | 3.9% | 3.3% |
| FY2025/3 | 4.7% | 4.2% | 2.5% |
過去5年間で営業利益率は最大15.2%から最小3.8%まで変動しており、取り扱う貴金属の市況や在庫評価の影響を強く受けやすい事業特性を有しています。ROEはFY2021/3の26.3%をピークに直近は11.3%まで推移しており、資本効率の維持が経営上の重要課題となっています。市況に左右されやすい収益基盤に対し、環境保全事業による安定的な収益確保が全体の利益率を下支えする構図です。
財務は安全?
総資産はFY2025/3時点で約4,900億円まで拡大していますが、これは事業規模の拡大に伴う資産構成の変化を反映しています。自己資本比率はFY2025/3に25.8%まで低下しており、過去数年の有利子負債の発生と併せて、資産圧縮や財務規律の強化が求められる段階にあります。純資産は約1,263億円を確保しており、安定した資本基盤は維持されていると言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 126億円 | -287億円 | 70.5億円 | -161億円 |
| FY2025/3 | 147億円 | 2.5億円 | -62.1億円 | 149億円 |
営業キャッシュフローは、貴金属取引に伴う運転資本の変動により年度ごとに大きな増減を繰り返す傾向があります。FY2024/3には積極的な投資活動によりFCFが一時的にマイナスとなりましたが、FY2025/3には営業CFの安定化と投資支出の抑制により約149億円のフリーキャッシュフローを確保しました。安定的なキャッシュ創出能力は事業継続の源泉であり、現在は適切な資本配分を通じた財務改善を優先しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 124億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 150億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 56.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 89.3億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 105億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動および会計上の繰延税金資産の影響によって変動しています。FY2021/3やFY2024/3に見られる実効税率の低下は、特定の税務会計上の調整や利益の質的な要因によるものです。概ね日本の法定実効税率に近い水準で推移しており、税負担率は事業の成長と利益計上に伴い正常な範囲内で変動しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 787万円 | 979人 | - |
従業員平均年収は787万円と、製造業の平均と比較して比較的高い水準にあります。これは貴金属リサイクルという専門性の高い事業領域において、高度な技術や管理能力が必要とされる人材を確保し、維持するための競争力ある報酬体系が反映された結果と考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が名を連ねており、機関投資家の保有比率が高い安定的な構成です。創業者関連の個人株主も上位に位置していますが、市場での流通性が確保されたプライム市場上場企業として、健全な株主構成を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は貴金属リサイクルと環境保全の2本柱で展開しており、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の推進を主要な経営戦略として掲げています。事業リスクとしては、貴金属相場の変動や廃棄物処理規制の強化、グローバル展開に伴う地政学的な不確実性が挙げられます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が28.6%とプライム市場の平均よりも高い水準を達成しており、ダイバーシティ経営に積極的です。監査等委員会設置会社として、外部の視点を取り入れた強力な監督体制が構築されており、持続的な企業価値向上に向けたガバナンスの充実が図られています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 1,900億円 | — | 1,924億円 | +1.3% |
| FY2023 | 2,000億円 | — | 2,925億円 | +46.2% |
| FY2024 | 2,500億円 | — | 3,223億円 | +28.9% |
| FY2025 | 3,700億円 | — | 5,062億円 | +36.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2022 | 260億円 | — | 264億円 | +1.7% |
| FY2023 | 240億円 | — | 193億円 | -19.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を公表していませんが、毎期の業績予想が実質的な経営目標となります。過去の業績を見ると、売上高は期初予想を大幅に上回るケースが続いており、特に市況が良い局面では想定以上の成長を遂げています。一方で営業利益は市況変動の影響を受けやすく、予想との乖離が見られます。保守的なガイダンスを出し、それを超えてくる傾向は投資家にとってポジティブなサプライズとなる可能性がありますが、利益計画の精度向上が今後の課題と言えるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2025を除き、過去5年間のほとんどでTOPIXを大きくアウトパフォームしています。これは、貴金属市況の上昇を背景とした大幅な業績成長と、それに伴う株価上昇が主な要因です。FY2024には一時的にTOPIXに劣後したものの、再びTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、資本市場から高い評価を得ていることが示されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 194.7万円 | +94.7万円 | 94.7% |
| FY2022 | 215.6万円 | +115.6万円 | 115.6% |
| FY2023 | 202.1万円 | +102.1万円 | 102.1% |
| FY2024 | 202.1万円 | +102.1万円 | 102.1% |
| FY2025 | 213.5万円 | +113.5万円 | 113.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は69.80倍と非常に高く、信用買い残が積み上がっている状態です。これは将来の売り圧力につながる可能性があるため注意が必要です。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割高感があり、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれていると考えられます。配当利回りは業界平均を下回っており、インカムゲインよりもキャピタルゲインを狙う投資家向けの銘柄と言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計で前年同期比71.9%増益を達成し、市場の注目を集めました。
通期業績予想の上方修正とともに、期末配当を1株あたり60円へ増配することを発表しました。
介護情報WEBサイト『わかるかいごBiz』の導入により、福利厚生の拡充と従業員サポート体制の強化を図りました。
最新ニュース
AREホールディングス まとめ
ひとめ診断
「"都市鉱山"から富を生む、サーキュラーエコノミーの隠れた巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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