SWCC
SWCC Corporation
最終更新日: 2026年3月28日
伝統と変革で未来を繋ぐ、社会インフラのキープレイヤー
2036年の創業100周年に向け、エネルギー・情報通信・モビリティ分野の進化を支え、グローバルに価値を提供するソリューション企業となることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段、当たり前のように電気を使うとき、その裏側ではSWCCの電線やケーブルが社会を支えています。家庭やオフィスに電気を届ける送電網から、ビル内の配線まで、同社の製品は欠かせない存在です。また、スマートフォンで動画を見たり、オンラインで情報を検索したりするときに活躍するデータセンター。その内部で高速通信を可能にする光ファイバーやLANケーブルもSWCCが手掛けています。さらに、自動車に乗るとき、その内部で使われる特殊な電線にも同社の技術が活かされており、見えないところで私たちの生活を支えている会社です。
電線中堅メーカーのSWCCは、FY2025に売上高2378.6億円、営業利益209.35億円を達成し、過去最高の業績を更新し続けています。AI普及に伴うデータセンター需要を追い風に光ファイバー事業を急拡大させるとともに、約144億円を投じたTOTOKU買収により半導体・モビリティ分野を強化。新中期経営計画では2030年度に営業利益400億円(2024年度実績比約91%増)という野心的な目標を掲げ、成長期待から株価は歴史的な高値圏で推移しています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県川崎市川崎区日進町1-14 JMFビル川崎01
- 公式
- www.swcc.co.jp
社長プロフィール

当社グループは創業以来培ってきた技術力を基盤に、社会インフラを支え続けてきました。今後は中期経営計画『Transformation for Growth SWCC 2030』のもと、エネルギー、情報通信、モビリティといった成長分野へ果敢に挑戦し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
電線・ケーブルの製造を開始し、日本のインフラ整備と共に歩み始める。社会の基盤づくりに貢献する歴史がスタートした。
戦後の復興が進む中、株式市場に上場。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大への基盤を築いた。
昭和電線ホールディングス株式会社を設立し、グループ経営を強化。専門性を高め、効率的な事業運営を目指す体制へと移行した。
持株会社体制から事業会社へと転換し、社名もSWCCに変更。グループ一体経営による意思決定の迅速化を図り、新たな成長ステージへと舵を切った。
「Transformation for Growth」を掲げ、2030年度に営業利益400億円以上という野心的な目標を設定。成長市場へのシフトを明確にした。
半導体やモビリティ分野に強みを持つTOTOKUを約144億円で子会社化。成長戦略の要となる領域での事業基盤を大きく強化した。
データセンター需要の拡大を受け、光ファイバー製品の生産能力を2030年度までに約7倍に増やす計画を発表。AI時代の情報インフラを支える。
注目ポイント
2030年度に営業利益400億円以上(2024年度比約91%増)を目指す中期経営計画を発表。M&Aも活用し、高成長市場へのシフトを加速させています。
生成AIの普及で需要が急増するデータセンター向けに、光ファイバー製品の生産能力を大幅に増強。時代の追い風に乗る成長性が魅力です。
「連結配当性向40%以上」かつ「連結DOE5%以上」という高い株主還元目標を掲げています。株主と共に成長を目指す姿勢が明確です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 5円 | 4.0% |
| FY2019/3 | 7円 | 4.6% |
| FY2020/3 | 15円 | 8.2% |
| FY2021/3 | 20円 | 12.0% |
| FY2022/3 | 50円 | 16.0% |
| FY2023/3 | 60円 | 19.0% |
| FY2024/3 | 90円 | 30.3% |
| FY2025/3 | 136円 | 35.3% |
株主優待は現在実施されていません。
SWCCは株主還元を重視しており、連結配当性向40%以上および連結DOE(株主資本配当率)5%以上を目標に掲げています。業績の拡大とともに配当額を積極的に引き上げており、累進的な還元姿勢を強めています。利益成長を確実に配当へ反映させることで、中長期的な株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
SWCCは電力インフラや産業機器向け電線・ケーブルの堅調な需要を背景に、売上高がFY2021/3の1,617億円からFY2025/3には2,379億円まで成長しました。営業利益率の改善や高付加価値製品へのシフトが寄与し、FY2026/3予想では245億円の大幅な営業利益を見込んでいます。積極的な事業構造改革と成長市場への投資が、着実な増収増益基調を支えています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.9% | 3.8% | - |
| FY2022/3 | 4.6% | 6.3% | - |
| FY2023/3 | 1.6% | 6.0% | - |
| FY2024/3 | 37.8% | 5.5% | 6.0% |
| FY2025/3 | 20.3% | 5.8% | 8.8% |
収益性は順調に改善しており、営業利益率はFY2021/3の4.7%からFY2025/3には8.8%まで大幅に向上しました。ROE(自己資本利益率)も13%台を維持しており、資本効率を重視した経営が定着しつつあります。高単価製品への注力や製造拠点の統合による効率化が、高い収益性を生み出す主要因となっています。
財務は安全?
財務健全性は安定しており、総資産はFY2025/3時点で1,977億円と拡大傾向にあります。有利子負債の増加は積極的な成長投資に伴うものですが、自己資本比率は42.3%と依然として良好な水準を維持しています。堅実なバランスシートを背景に、今後も成長戦略に向けた柔軟な資金運用が可能な状態です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 88.8億円 | -33.6億円 | -56.6億円 | 55.2億円 |
| FY2022/3 | 4.3億円 | -15.2億円 | 6,400万円 | -10.9億円 |
| FY2023/3 | 41.6億円 | -35.5億円 | -8,500万円 | 6.2億円 |
| FY2024/3 | 177億円 | 10.2億円 | -156億円 | 188億円 |
| FY2025/3 | 131億円 | 7,100万円 | -14.5億円 | 132億円 |
営業キャッシュフローは、事業拡大に伴い安定した創出力を維持しており、FY2024/3には177億円と大幅に伸長しました。設備投資や成長分野への資本投下を行いながらも、強固なフリーキャッシュフローを確保しています。この潤沢な資金を背景に、株主還元や新規事業への再投資をバランス良く進めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 77.7億円 | 28.0億円 | 36.0% |
| FY2022/3 | 98.8億円 | 5.3億円 | 5.4% |
| FY2023/3 | 104億円 | 9.8億円 | 9.5% |
| FY2024/3 | 122億円 | 33.8億円 | 27.6% |
| FY2025/3 | 113億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は年度により変動があり、繰延税金資産の取り崩しや税額控除の影響で実効税率が一時的に低下する年が見られます。過去には実効税率が極めて低い年度もありましたが、安定した業績拡大に伴い今後は標準的な税負担水準へ向かう見通しです。会社予想では38.8%程度の税負担を織り込み、健全な納税状況が継続する計画です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 669万円 | 4,945人 | - |
平均年収は669万円であり、製造業の中でも堅実な給与水準を維持しています。電力インフラやデータセンター関連など、社会基盤を支える安定的な事業を抱えていることが、従業員への安定的な待遇還元に繋がっていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 みずほ銀行)・JX金属・富国生命保険(相)。
株主構成は機関投資家が中心であり、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が大半を占めています。特定の創業家や支配的な親会社の影響は限定的であり、海外投資家や金融機関による保有比率が高いことから、市場の透明性と流動性が確保された安定的な資本構造といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は電力インフラ、通信、産業機器などの多岐にわたる事業を展開しています。特にデータセンター向け需要の拡大が成長を牽引しており、原材料価格の高騰といった事業リスクを効率化や製品統合によって吸収し、収益力を向上させている点が評価されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は28.6%と国内製造業の中では高い水準を達成しており、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。強固な監査体制に加え、グループ連結子会社21社を統括する経営規模を有しており、透明性の高いガバナンス環境が整っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,250億円 | — | 2,379億円 | +5.7% |
| FY2024 | 2,150億円 | — | 2,139億円 | -0.5% |
| FY2023 | 2,170億円 | — | 2,091億円 | -3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 135億円 | — | 209億円 | +55.1% |
| FY2024 | 107億円 | — | 128億円 | +19.9% |
| FY2023 | 103億円 | — | 105億円 | +1.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年2月に発表された新中期経営計画では、2030年度の営業利益400億円(FY2024比約91%増)という極めて高い目標を掲げています。これはAI・データセンター需要を背景とした光ファイバー事業の拡大や、TOTOKU買収による半導体・モビリティ領域強化を成長ドライバーとするものです。直近のFY2025決算では期初予想を大幅に上回る営業利益を達成しており、計画の蓋然性に対する市場の信頼は高まっています。株主還元として連結DOE5%以上を目標としており、業績拡大と株主還元の両立を目指す姿勢が評価されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。SWCCのTSRは、FY2021からFY2025までの5年間連続でTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025には648.1%という驚異的なリターンを記録し、同期間のTOPIX(213.4%)を3倍以上も上回りました。この背景には、AI・データセンターという時流に乗った事業戦略への転換と、それに伴う業績の急拡大、そして積極的な増配による株主還元強化があり、これらが株価の大幅な上昇を牽引した結果です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 163.4万円 | +63.4万円 | 63.4% |
| FY2022 | 193.0万円 | +93.0万円 | 93.0% |
| FY2023 | 200.5万円 | +100.5万円 | 100.5% |
| FY2024 | 405.9万円 | +305.9万円 | 305.9% |
| FY2025 | 648.1万円 | +548.1万円 | 548.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER26.8倍、PBR4.81倍と、非鉄金属セクターの平均(PER13.6倍、PBR1.32倍)を大幅に上回っており、市場から高い成長期待を寄せられていることがわかります。時価総額は業界平均と同水準にまで拡大しました。信用倍率は5.2倍とやや高めで、短期的な過熱感も見られますが、中期的な成長ストーリーを評価した買いが優勢です。今後の決算で、市場の高い期待に応えられるかが株価の鍵となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
日本政策投資銀行と共同で株式会社TOTOKUを約144億円で子会社化し、モビリティ・半導体分野を強化。
第3四半期累計経常利益が前年同期比2.7倍の増益となり、通期業績への期待感から株価が上場来高値圏で推移。
高速LAN用ケーブル『FLANTEC®』シリーズにおいて、業界初となるCat.6A対応の超細径ケーブルを販売開始。
最新ニュース
SWCC まとめ
ひとめ診断
「電力インフラの黒子が、AI時代のデータセンター需要をテコに光ファイバーと大型M&Aで急成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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