5851プライム

リョービ

RYOBI LIMITED

最終更新日: 2026年3月28日

ROE6.8%
BPS5642.0円
自己資本比率39.5%
FY2025/3 有報データ

世界を走るクルマを支える、ダイカスト技術のグローバルリーダー

独自の技術を基盤にダイカストの可能性を追求し、自動車産業をはじめとする社会の進化を支えることで、持続可能な未来の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが毎日乗っているかもしれない自動車。その心臓部であるエンジンや、スムーズな走りを支えるトランスミッションには、実はリョービの技術が隠されています。同社は「ダイカスト」という、溶かした金属を精密な金型に流し込んで部品を作る技術のプロフェッショナル。普段は目に触れない部分で、日本の、そして世界の自動車産業を支えている縁の下の力持ちなのです。かつてDIYで使った電動工具の「RYOBI」は、今はその技術を自動車部品に集中させています。

独立系ダイカスト専業首位。FY2025は売上高3,091.1億円、営業利益126.6億円と自動車メーカーの生産回復を追い風に増収増益を達成。利益率も改善傾向にあり、2027年を最終年度とする初の中期経営計画では売上高3,370億円を目標に掲げ、成長路線を明確にしています。株主還元にも積極的で、FY2025には年間配当100円と連続増配を計画しており、資本効率と株価を意識した経営姿勢がうかがえます。

非鉄金属プライム市場

会社概要

業種
非鉄金属
決算期
12月
本社
広島県府中市目崎町762番地
公式
www.ryobi-group.co.jp

社長プロフィール

浦上 彰
浦上 彰
代表取締役社長
挑戦者
1943年の創業以来、ダイカスト技術を核に社会の発展に貢献してきました。新たに策定した中期経営計画『チャレンジ2027』のもと、サステナビリティ経営を推進し、企業価値の持続的な向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1943
創業

広島県府中市に株式会社菱備製作所として設立。ダイカスト製品の製造・販売を開始した。

1961
東京証券取引所に上場

オフセット印刷機の製造を開始した年に東京証券取引所市場第一部に上場し、事業拡大の基盤を築いた。

1968
パワーツール事業へ進出

パワーツール(電動工具)の製造を開始。ダイカストで培った技術を応用し、事業の多角化を進めた。

1973
社名を「リョービ株式会社」に変更

会社のさらなる発展を目指し、現在の「リョービ株式会社」へ商号変更を行った。

2018
パワーツール事業の譲渡

選択と集中のため、パワーツール事業を京セラ株式会社に譲渡。ダイカスト事業を中核とする体制を強化した。

2023
ギガキャスト対応の新工場竣工

電気自動車(EV)向けの大型部品「ギガキャスト」のニーズに応えるため、大型製品試作工場を竣工。次世代の自動車製造に対応する。

2025
初の中期経営計画を発表

初の中期経営計画「チャレンジ2027」を策定。2027年に売上高3,370億円、経常利益150億円という具体的な目標を掲げた。

注目ポイント

世界トップクラスのダイカスト技術

独立系ダイカスト専業メーカーとして国内首位。日米欧の主要自動車メーカーを取引先に持ち、EV化で注目される「ギガキャスト」にも対応する高い技術力が強みです。

積極的な株主還元姿勢

株主への利益還元に力を入れており、4期連続の増配を発表。中期経営計画では累進配当を掲げ、安定した配当成長が期待されます。

明確な成長戦略と目標

初の中期経営計画「チャレンジ2027」を策定し、2027年の具体的な売上・利益目標を開示。成長に向けた道筋が明確で、将来性に期待が持てます。

サービスの実績は?

89%
ダイカスト事業 売上構成比
2025年12月期 連結事業
主力事業
100
1株当たり年間配当金
FY2025実績
+17.6% YoY
5.4%
売上高成長率 (YoY)
FY2025実績
33.4%
営業利益成長率 (YoY)
FY2025実績
4%
住建機器事業 売上構成比
2025年12月期 連結事業
8%
印刷機器事業 売上構成比
2025年12月期 連結事業

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 39.5%
稼ぐ力
普通
ROE 6.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
100
方針: 累進配当
1株配当配当性向
FY2016/3915.7%
FY2017/31019.4%
FY2018/37026.4%
FY2019/37046.1%
FY2020/300.0%
FY2021/3200.3%
FY2022/34530.4%
FY2023/38025.6%
FY2024/38539.7%
FY2025/310028.9%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、累進配当を基本方針としています。業績連動を意識しながら着実な増配を継続しており、配当額はFY2021/3の20円からFY2025/3には100円まで大幅に引き上げられました。今後も持続的な成長と株主還元率の向上を両立させることで、市場期待に応える配当政策を推進する見通しです。

同業比較(収益性)

非鉄金属の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
6.8%
業界平均
1.9%
営業利益率下回る
この会社
4.1%
業界平均
7.0%
自己資本比率上回る
この会社
39.5%
業界平均
32.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,495億円
FY2023/32,827億円
FY2024/32,933億円
FY2025/33,091億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/394.9億円
FY2025/3127億円

売上高は自動車メーカーの生産回復を背景に右肩上がりの成長を維持し、FY2025/3には約3,091億円に達しました。FY2021/3は赤字を計上したものの、以降はダイカスト事業の収益改善によりV字回復を実現しています。次期FY2026/3も微増収増益の堅調な業績を見込んでおり、安定した成長軌道を描いています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-4.6%-1.6%-
FY2022/36.9%1.6%-
FY2023/32.7%3.2%-
FY2024/35.0%2.1%3.2%
FY2025/36.8%3.3%4.1%

収益性はFY2021/3の赤字から脱却し、営業利益率は4%台まで回復して改善傾向にあります。売上の増加に伴いROEも5.9%まで向上するなど、資本効率の向上が図られています。今後はダイカスト事業の高効率生産とコスト管理を徹底し、さらなる収益力の強化を目指す段階にあります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率39.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,619億円
会社の純資産
1,896億円

自己資本比率はFY2021/3の44.0%からFY2025/3には52.2%へと大きく改善し、財務基盤が強固になっています。一方で、設備投資等の増加に伴い有利子負債は約1,619億円まで増加していますが、純資産の積み上がりにより健全性は保たれています。資産規模の拡大に合わせて、財務レバレッジを適切に管理しながら成長投資を継続する方針です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+139億円
営業CF
投資に使ったお金
-225億円
投資CF
借入・返済など
+76.5億円
財務CF
手元に残ったお金
-86.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3149億円-122億円-19.4億円27.4億円
FY2022/3168億円-159億円-28.6億円9.3億円
FY2023/3260億円-174億円-85.9億円85.7億円
FY2024/3292億円-137億円-149億円154億円
FY2025/3139億円-225億円76.5億円-86.4億円

営業キャッシュフローは本業の堅調な利益を反映してプラスを維持し、持続的な資金創出力を有しています。FY2025/3は設備投資の拡大によりFCFがマイナスとなりましたが、これは将来の成長に向けた積極的な投資によるものです。調達した資金を効率的に事業拡大へ充当し、中長期的な企業価値向上を優先する姿勢がうかがえます。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1海外事業活動における障害 当社グループが進出している国や地域において、政治・経済の不安定化や法律・規制・税制等の急激な変更、大規模な労働争議の発生、テロや戦争等による社会的混乱等が生じる可能性があります
2得意先の状況 当社グループの売上高はダイカスト事業の自動車向けの比率が高く、ダイカスト事業は受注生産であり、自動車業界の生産及び販売の状況により売上高が変動する可能性があります
3製品の品質不具合 当社グループは、ISO9001やIATF16949の認証を取得し、厳正な品質管理基準に基づいた品質管理体制の下、生産活動をしておりますが、万一、大規模な賠償に繋がるクレームが発生した場合には、多額のコストの発生や社会的信用の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります
4システムダウン 当社グループは、災害等に起因するシステムダウンに備えて、データセンターを利用してサーバー機の設置場所を分散する等、リスクの分散・早期復旧対策に努めております
5情報漏洩 当社グループは、秘密情報の保護及び適正な管理のために社内規程の整備や社員教育の実施とあわせ、セキュリティ監視システムの導入等情報漏洩の防止に努めております
6法的規制 当社グループは、事業を展開する各国において、競争法、労働法、環境規制法等の様々な法的規制を受けています
7固定資産の減損 当社グループが保有している工場の建物や生産設備等の固定資産については、経営環境や事業の状況の著しい変化等により収益性が低下し、投資額の回収が困難となった場合、減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります
8金利の変動 当社グループは事業活動のための資金調達に関して、主として自己資金により充当した上で、必要に応じ、不足分について金融機関等からの借入を行っています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3400万円44.0億円110025.0%
FY2022/377.9億円30.1億円38.6%
FY2023/3139億円37.5億円27.0%
FY2024/3116億円46.2億円40.0%
FY2025/3146億円34.4億円23.5%

FY2021/3は赤字期であったため実効税率が異常値を示していますが、それ以降は概ね標準的な範囲内で推移しています。FY2025/3は税引前利益約146億円に対して法人税等を約34億円負担しており、税負担率は健全な水準です。次期予想では税効果等の影響により実効税率が一時的に低下する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
720万円
従業員数
7,511
平均年齢
42.7歳
平均年収従業員数前年比
当期720万円7,511-

従業員平均年収は720万円と、製造業の中でも安定した高水準を維持しています。自動車メーカー向けのダイカスト事業が主力であり、近年の業績回復や増配を背景に、賃金水準も堅調に推移しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主44.4%
浮動株55.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関36.9%
事業法人等7.5%
外国法人等26.8%
個人その他25.7%
証券会社3.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は菱工会持株会・明治安田生命保険相互会社・日本生命保険相互会社。

菱工会持株会(2,144,000株)6.74%
明治安田生命保険相互会社(1,860,000株)5.84%
UBS AG HONG KONG(1,815,000株)5.7%
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(その他信託口)(1,801,000株)5.66%
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(投資信託口)(1,633,000株)5.13%
日本生命保険相互会社(1,248,000株)3.92%
公益財団法人浦上奨学会(1,165,000株)3.66%
株式会社日本カストディ銀行 (投資信託口)(1,025,000株)3.22%
第一生命保険株式会社(806,000株)2.53%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY(745,000株)2.34%

同社は金融機関や信託銀行の持ち分比率が高く、安定した機関投資家層に支えられているのが特徴です。創業者一族関連の公益財団法人や持株会が上位株主に名を連ねており、中長期的な視点での資本構成が維持されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,900万円
取締役3名の合計

主力は自動車部品であるダイカスト事業で、全体の売上高の大部分を占めています。経営上のリスク要因としては原材料価格の変動や為替相場の影響を挙げており、グローバル展開に伴う地政学的リスクにも注視が必要です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
8,700万円
連結子会社数
19
設備投資額
175.2億円
平均勤続年数(従業員)
18.5

女性役員比率は10.0%であり、多様性確保に向けた登用を推進中です。監査体制については適切な社外取締役の関与と監査報酬の支払により透明性を担保しており、連結子会社19社を擁するグループ全体でのガバナンス強化に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
初の本格的な中計は進行中。過去の業績予想はブレが大きく、目標達成の蓋然性には注意が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「チャレンジ2027」
FY2025~FY2027
売上高: 目標 3,370億円 順調 (3,091.1億円)
91.7%
経常利益: 目標 150億円 順調 (146.2億円)
97.5%
ROE: 目標 7.0% 順調 (8.0%)
114.3%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,130億円3,091億円-1.2%
FY20243,050億円2,933億円-3.8%
FY20232,660億円2,827億円+6.3%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025115億円112億円-2.8%
FY202490億円69億円-23.0%
FY202355億円101億円+83.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社初となる中期経営計画「チャレンジ2027」を策定し、最終年度FY2027に売上高3,370億円、経常利益150億円を目指しています。FY2025実績ベースでの進捗率は売上高で91.7%、経常利益で97.5%と順調な滑り出しです。しかし、過去の業績予想を振り返ると、特に利益面で期初予想と実績の乖離が大きい年度が散見されます。計画達成に向けた実行力と、外部環境の変化への対応力が今後の評価ポイントとなるでしょう。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)はFY2023以降、配当の増加と株価の上昇が寄与し、TOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2023は自社TSRが224.2%(TOPIXは141.1%)と、市場平均を大きく上回るリターンを記録しました。これは、業績回復に伴う増配と、PBR1倍割れ是正への期待感が株価を押し上げた結果と考えられます。株主価値向上を意識した経営姿勢が、市場に評価され始めた証左と言えるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+145.6%
100万円 →245.6万円
145.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202189.3万円-10.7万円-10.7%
FY202297.0万円-3.0万円-3.0%
FY2023224.2万円+124.2万円124.2%
FY2024200.4万円+100.4万円100.4%
FY2025245.6万円+145.6万円145.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残114,900株
売り残26,600株
信用倍率4.32倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月上旬(予定)
第115回定時株主総会2026年3月下旬(予定)

PBRは0.44倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、市場からは割安と評価されています。一方で配当利回りは4%を超え、業界平均を上回る水準で、株主還元への意識の高さがうかがえます。信用倍率は4.32倍とやや買い残が多い状況ですが、過熱感があるレベルではありません。割安な株価指標と高い配当利回りが両立している点が特徴です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞
業界内ランキング
上位 12%
非鉄金属業界 120社中 14位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算50%
ダイカスト技術・導入25%
株主還元・増配15%
ESG・サステナビリティ10%

最近の出来事

2025年2月好調決算

2025年12月期決算にて、連結純利益が61.2%増の111.82億円に到達し、自動車メーカーの生産回復が寄与。

2025年5月事業再編

中国における合弁会社KITCNを子会社化し、グローバルな生産体制の最適化を推進。

2026年2月技術革新

ダイカスト外観検査においてAIソリューション「HACARUS Check」を導入し、製造効率を大幅に向上。

リョービ まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 100円
安全性
普通
自己資本比率 39.5%
稼ぐ力
普通
ROE 6.8%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「電動工具の記憶は過去のもの。自動車産業の心臓部を支えるダイカスト世界首位への道を突き進む技術者集団」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU