アーレスティ5852
AHRESTY CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段運転している自動車、そのエンジンやトランスミッション、ボディを軽く、そして強くするために欠かせない部品が使われています。アーレスティは、そうした『ダイカスト』と呼ばれるアルミ部品の専門メーカーです。燃費向上やEV(電気自動車)の走行距離を伸ばすための『軽量化』は、クルマの性能を左右する重要なテーマ。目には見えませんが、あなたが快適なドライブを楽しめる裏側で、アーレスティの技術が活躍しているのです。
2025期は売上高1,629.3億円、営業利益33.71億円を確保したものの、特別損失により純利益は28.92億円の赤字となった。しかし、国内生産体制の再編などの構造改革が奏功し、続く2026期は営業利益36.00億円、最終黒字23.00億円への転換を計画している。株価はPBR0.40倍と市場平均を大きく下回る水準にあり、計画通りの収益改善と資本効率向上が投資家の信頼回復のカギとなる。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中野区本町2-46-1 中野坂上サンブライトツイン5F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲5.1% | ▲2.2% | - |
| 2022/03期 | ▲9.5% | ▲3.9% | - |
| 2023/03期 | ▲0.2% | ▲0.1% | - |
| 2024/03期 | ▲14.2% | ▲5.7% | 1.4% |
| 2025/03期 | ▲5.6% | ▲2.2% | 2.1% |
| 3Q 2026/03期 | 9.5%(累計) | 2.6%(累計) | 2.6% |
収益性は、高コスト体質からの脱却を目指すプロセスにあり、営業利益率は過去のマイナス圏から直近では2%前後まで緩やかに改善しています。ROE(自己資本利益率)は赤字継続の影響で低迷していますが、構造改革による黒字化が定着すれば回復が見込まれます。効率的な生産体制の構築と製造コストの削減が、今後の利益率向上の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 930億円 | — | ▲28.4億円 | -111.1円 | — |
| 2022/03期 | 1,163億円 | — | ▲51.9億円 | -201.2円 | +25.1% |
| 2023/03期 | 1,409億円 | — | ▲8,400万円 | -3.3円 | +21.2% |
| 2024/03期 | 1,583億円 | 22.9億円 | ▲77.0億円 | -300.6円 | +12.3% |
| 2025/03期 | 1,629億円 | 33.7億円 | ▲28.9億円 | -116.3円 | +3.0% |
アーレスティはダイカスト製品の国内大手ですが、原材料費の高騰や自動車メーカーの減産影響を受け、直近数年間は純損失を計上するなど厳しい業績が続いてきました。しかし、2026年3月期には構造改革の進展や販売価格の適正化が寄与し、純利益で約23億円の黒字転換を予想しています。売上高は1,600億円規模で安定しており、今後は収益性の改善フェーズへ移行する見込みです。 【3Q 2026/03期実績】売上1234億円(通期予想比77%)、営業利益32億円(同88%)、純利益35億円(同152%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
自動車部品(ダイカスト)を主力とし、グローバルに生産拠点を展開しています。自動車業界の生産変動や原材料価格の高騰が事業上の大きなリスク要因となっており、固定費削減や生産性向上に向けたDX推進を急いでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,590億円 | — | 1,629億円 | +2.5% |
| 2024期 | 1,500億円 | — | 1,583億円 | +5.5% |
| 2023期 | 1,410億円 | — | 1,409億円 | -0.04% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 40億円 | — | 33.7億円 | -15.7% |
| 2024期 | 22億円 | — | 22.9億円 | +4.1% |
| 2023期 | 19億円 | — | 0.2億円 | -98.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Reinvent Ahresty」では、具体的な売上高目標は非開示ながら、ROE 9.0%と自己資本比率40%を財務目標に掲げ、資本効率を意識した経営への転換を目指しています。しかし過去の計画では、売上は達成するものの営業利益が大幅に未達となる傾向が顕著でした。会社予想の精度も利益面でブレが大きく、投資家にとっては計画の信頼性が課題となっています。構造改革の効果が本格的に現れ、収益性の伴った成長を実現できるかが問われます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年3月期通期の業績予想および増配を発表し、市場の期待に応えた。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比2.3倍となり、通期計画を超過した。
連結子会社(孫会社)の持分譲渡を行い、国内生産体制の再編と経営効率化を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は約39%前後を維持しており、一定の財務安定性を備えています。一方で、有利子負債は2024年3月期から急増しており、設備投資や運転資金確保のための資金調達が負債を押し上げた側面があります。今後は営業キャッシュフローによる負債の圧縮と、健全な自己資本水準の維持が財務健全性確保の焦点となります。 【3Q 2026/03期】総資産1343億円、純資産530億円、自己資本比率28.5%、有利子負債420億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 79.4億円 | ▲116億円 | 119億円 | ▲36.3億円 |
| 2022/03期 | 82.6億円 | ▲60.8億円 | ▲51.0億円 | 21.8億円 |
| 2023/03期 | 107億円 | ▲63.3億円 | ▲15.3億円 | 44.0億円 |
| 2024/03期 | 183億円 | ▲139億円 | ▲59.5億円 | 43.8億円 |
| 2025/03期 | 153億円 | ▲129億円 | ▲10.4億円 | 24.2億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、安定した本業の稼ぎが確保できていることを示しています。投資活動には継続的な設備投資が必要ですが、フリーキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、財務の自律的な改善能力は備わっています。今後は借入金返済を含めた財務の最適化を図るキャッシュフロー管理が重要となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%と依然として低水準ですが、多様性の確保に向けた課題となっています。監査報酬9,300万円を投じた強固な監査体制のもと、12社の連結子会社を抱えるグループ経営を行っており、中期的にはガバナンスの質的向上と持続的な成長の両立を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 594万円 | 5,259人 | - |
従業員平均年収は594万円となっており、非鉄金属・自動車部品製造という業種の中では標準的な水準です。構造改革による収益力強化が配慮される一方、製造コストや人件費の上昇が経営課題として認識されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)をTOPIXと比較すると、2023期と2024期には上回ったものの、3期間で下回る結果となりました。株価は業績悪化を背景に長期的に低迷していましたが、2024期には構造改革期待と増配を好感し、一時的にTOPIXをアウトパフォームしました。しかし、継続的な赤字計上が響き、株主へのトータルリターンは市場平均を下回る水準にとどまっています。今後は安定的な黒字化と継続的な株主還元がTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 14円 | 11.8% |
| 2017/03期 | 20円 | 11.2% |
| 2018/03期 | 26円 | 19.5% |
| 2019/03期 | 22円 | 135.3% |
| 2020/03期 | 8円 | - |
| 2021/03期 | 5円 | - |
| 2022/03期 | 10円 | - |
| 2023/03期 | 10円 | - |
| 2024/03期 | 15円 | - |
| 2025/03期 | 28円 | - |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として株主還元を重視しており、近年は3期連続の増配を実施するなど積極的な還元姿勢を示しています。安定的な配当維持を基本としつつ、業績の回復に合わせて還元水準を引き上げています。今後も資本効率を意識した経営のもと、適正な配当を実施する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 137.6万円 | 37.6万円 | 37.6% |
| 2022期 | 110.7万円 | 10.7万円 | 10.7% |
| 2023期 | 153.7万円 | 53.7万円 | 53.7% |
| 2024期 | 252.5万円 | 152.5万円 | 152.5% |
| 2025期 | 202.3万円 | 102.3万円 | 102.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER9.1倍、PBR0.40倍と、非鉄金属セクターの平均(PER13.5倍、PBR0.85倍)と比較して著しく割安な評価となっています。これは過去の赤字体質や低い自己資本比率が要因と考えられます。一方で信用倍率は42.58倍と高く、将来の業績回復を見込んだ個人投資家の買い意欲が強いことが伺えますが、将来的な需給の重荷となる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -20.9億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | -20.3億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 9,400万円 | 1.8億円 | 189.4% |
| 2024/03期 | 25.7億円 | 103億円 | 399.1% |
| 2025/03期 | 30.4億円 | 59.4億円 | 195.0% |
過去数期は純損失計上が続いたため、会計上の税負担が特異な動きを見せています。税引前利益が黒字の期でも繰延税金資産の取り崩し等により法人税等負担率が高くなっているのが特徴です。2026年3月期は業績回復に伴い、実効税率も標準的な36.1%へ落ち着く見通しです。
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