UACJ5741
UACJ Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニで冷たいジュースを買うとき、そのアルミ缶はUACJが作っているかもしれません。実は、同社はアルミ缶の材料で国内トップシェアを誇ります。また、あなたが普段乗っているクルマが燃費良く走れるのも、UACJの技術のおかげかもしれません。同社の軽量なアルミ素材は、自動車のボディや部品に使われ、車体を軽くすることに貢献しています。このように、UACJの製品は、普段は目に見えない形で私たちの生活を便利で快適なものにしています。
アルミ圧延で国内トップ、世界3位のUACJは、2025期に売上高9,988億円、営業利益574億円を達成し、過去最高の利益水準を記録しました。飲料缶や自動車パネル向けアルミ材が収益の柱であり、旺盛な需要を背景に好調です。現在進行中の第4次中期経営計画では、2027年度に事業利益600億円を目標に掲げ、「素材+α」の付加価値提供企業への変革を目指しています。株価は高値から調整局面にあるものの、堅調な業績と株主還元強化を背景に、今後の事業戦略の進捗が注目されます。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.7% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 14.9% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 0.5% | 0.1% | - |
| 2024/03期 | 5.3% | 1.5% | 3.5% |
| 2025/03期 | 9.9% | 3.0% | 5.7% |
| 3Q FY2026/3 | 8.0%(累計) | 2.4%(累計) | 6.1% |
収益性は年度ごとの外部環境に左右されやすい傾向があります。2022/03期には営業利益率が7.6%まで改善しましたが、その後は原材料費の高騰や物流コストの増大により一時的に低下しました。足元では高付加価値製品の販売拡大とコスト管理の徹底により、再び営業利益率やROEを改善させる局面に入っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5,698億円 | — | 32.7億円 | -67.8円 | - |
| 2022/03期 | 7,829億円 | — | 321億円 | 664.7円 | +37.4% |
| 2023/03期 | 9,557億円 | — | 13.2億円 | -27.3円 | +22.1% |
| 2024/03期 | 8,928億円 | 314億円 | 139億円 | 287.4円 | -6.6% |
| 2025/03期 | 9,988億円 | 574億円 | 280億円 | 586.0円 | +11.9% |
UACJの業績は、アルミニウム需要の変動や価格高騰の影響を大きく受けています。2021/03期の最終赤字から回復し、その後は自動車向けや飲料缶向け部材の堅調な需要を背景に収益を伸ばしました。2025/03期には売上収益が約9,988億円、当期利益が約280億円に達するなど、構造改革と高付加価値製品へのシフトが功を奏しています。 【3Q 2026/03期実績】売上8416億円(通期予想比81%)、営業利益511億円(同114%)、純利益249億円(同125%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上収益は8,000億円規模に達し、アルミニウムの圧延・加工を核にグローバル展開を推進していますが、原材料価格の変動や為替リスクが収益に直結しやすい構造です。第4次中期経営計画を通じて「素材+α」の付加価値経営を掲げ、リサイクル分野など持続可能な成長を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 155億円 | 270億円 | 280億円 | +80.5% |
| 2024期 | 150億円 | — | 139億円 | -7.6% |
| 2023期 | 150億円 | — | 47億円 | -68.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 415億円 | 540億円 | 574億円 | +38.2% |
| 2024期 | 340億円 | — | 314億円 | -7.7% |
| 2023期 | 310億円 | — | 172億円 | -44.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の「第4次中期経営計画」では、最終年度である2027年度に事業利益600億円、ROE9%以上を目標としています。2025期実績は事業利益574億円と目標に対して進捗率95.6%に達しており、極めて順調な滑り出しです。一方で、過去の業績予想は市況変動の影響を受けやすく、特に2023期は大幅な未達となりました。2025期は期初予想を大幅に上回る着地となり、保守的な予想から上振れする傾向が見られます。計画達成に向けた事業ポートフォリオ変革と収益安定化が今後の課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の純利益見通しを上方修正し、あわせて増配を発表しました。
栃木工場へ120億円を投資し、H3ロケット向け大型アルミ部品の国内製造を開始。
大株主であるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる株式の買い増しが判明しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、積極的な設備投資とM&Aを継続しているため、総資産が着実に増加しています。2024/03期以降は借入金が増加していますが、これは海外事業の拡大や設備投資に伴うものです。自己資本比率は30%前後で安定しており、大型投資を継続しつつも一定の財務規律を維持しているといえます。 【3Q 2026/03期】総資産1.1兆円、純資産3644億円、自己資本比率30.1%、有利子負債3821億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 386億円 | 210億円 | 170億円 | 177億円 |
| 2022/03期 | 78.0億円 | 210億円 | 6.5億円 | 132億円 |
| 2023/03期 | 526億円 | 269億円 | 191億円 | 257億円 |
| 2024/03期 | 949億円 | 362億円 | 440億円 | 587億円 |
| 2025/03期 | 91.2億円 | 369億円 | 125億円 | 278億円 |
営業キャッシュフローは事業環境により大きく変動しますが、基幹事業であるアルミ圧延事業からの安定的な資金創出が基本となっています。投資キャッシュフローはグローバルな生産能力増強や米国の自動車部品メーカー買収等で恒常的にマイナスですが、将来の成長への先行投資です。財務キャッシュフローは借入の返済や調達を柔軟に行い、FCF(フリー・キャッシュフロー)は大規模投資の時期に応じて増減する構造です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は13.3%とさらなる改善の余地がありますが、独立社外役員の登用を含め取締役会の多様性と監督機能の強化を推進しています。適正な監査報酬を支払い、グローバル企業として透明性の高いガバナンス体制の構築を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 712万円 | 10,203人 | - |
従業員平均年収は712万円であり、非鉄金属業界の平均と比較しても高水準を維持しています。アルミニウム圧延能力で世界トップクラスを誇る安定的な事業基盤に加え、近年の業績向上や生産効率改善への取り組みが、給与水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期、2025期と2年連続でTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。これは、旺盛なアルミ需要を背景とした業績の急回復と、それに伴う株価の大幅な上昇が主な要因です。特に2025期は配当を前期の90円から150円へと大幅に増配したことも、TSRを押し上げる大きな要因となりました。事業構造改革の成果が株主価値向上に直結していることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 50.3% |
| 2017/03期 | 6円 | 29.8% |
| 2019/03期 | 60円 | 259.3% |
| 2020/03期 | 20円 | 47.3% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 85円 | 12.8% |
| 2023/03期 | 85円 | 87.1% |
| 2024/03期 | 90円 | 31.3% |
| 2025/03期 | 150円 | 25.6% |
株主優待制度はありません。
UACJは株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向30%以上を目標に掲げています。業績連動を基本としつつも、安定的かつ継続的な配当の実施を目指す方針です。近年は業績の成長に合わせて配当額を増額する姿勢を鮮明にしており、株主還元への意識が高まっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 171.8万円 | 71.8万円 | 71.8% |
| 2022期 | 156.0万円 | 56.0万円 | 56.0% |
| 2023期 | 180.6万円 | 80.6万円 | 80.6% |
| 2024期 | 300.4万円 | 200.4万円 | 200.4% |
| 2025期 | 333.5万円 | 233.5万円 | 233.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに業界平均を上回っており、市場からの成長期待が高いことが示唆されます。特に、配当利回りは6.66%と業界平均を大幅に超える高水準です。一方で、信用買残が売残を大きく上回る9.55倍となっており、将来的な売り圧力への警戒も必要です。今後は、市場の高い期待に応えられるだけの業績成長を示せるかが株価の鍵となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 17.0億円 | 30.1億円 | 177.4% |
| 2024/03期 | 220億円 | 81.1億円 | 36.9% |
| 2025/03期 | 430億円 | 150億円 | 35.0% |
法人税等の実効税率は年度によって大きく変動しています。これは国際会計基準(IFRS)を採用していることによる繰延税金資産の取り崩しや、海外子会社との税率差、および各国の税制影響が大きいためです。単年度の税引前利益に対しては、一定の負担水準が見込まれる構造です。
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UACJ まとめ
「アルミ圧延世界3位の巨人が、飲料缶からH3ロケットまで、日本のものづくりを『軽く』支えている」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。