平河ヒューテック
HIRAKAWA HEWTECH CORP.
最終更新日: 2026年3月28日
「つなぐ」技術で未来を拓く、データ社会と医療を支える技術集団
独自の「つなぐ」技術で社会インフラを進化させ、すべての人々にとって豊かで持続可能な未来を創造します。
この会社ってなに?
あなたが普段、スマートフォンで動画を視聴したり、オンラインゲームを楽しんだりするとき、その裏側にある巨大なデータセンターでは膨大なデータが飛び交っています。平河ヒューテックの作る高速通信ケーブルは、そうしたデータのやり取りをスムーズにし、私たちの快適なインターネット生活を支えているのです。また、病院で使われるカテーテルのような精密な医療用チューブや、街で見かける電気自動車(EV)の充電設備にも同社の技術が活かされています。普段は目にすることのない場所で、実は私たちの暮らしに深く関わっている会社です。
平河ヒューテックは、データセンター向け高速伝送ケーブルや医療用チューブを主力とする非鉄金属メーカーです。2025年3月期は売上高308.0億円、営業利益22.67億円を達成しました。2026年3月期には売上高350.0億円、営業利益30.0億円と大幅な増益を見込んでおり、AIやIoT普及に伴うデータトラフィック増が追い風となっています。さらに、ロボットケーブル製造の吉野川電線を買収するなど、成長領域への積極投資で事業ポートフォリオを拡大しています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝4-17-5 相鉄田町ビル7F
- 公式
- www.hewtech.co.jp
社長プロフィール
私たちは、すべてのステークホルダーに満足を提供することを目指し、常に向上心と革新への熱意を持って挑戦し続けます。独自の技術力を核に、情報通信、医療、エネルギーなど幅広い分野で社会の発展に貢献する価値を創造していきます。
この会社のストーリー
東京都大田区に平河電線株式会社を設立し、ビニル電線の製造販売を開始。社会インフラを支える企業としての第一歩を踏み出す。
着実な成長を背景に、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。公開企業としてさらなる飛躍を目指す。
事業規模の拡大と市場からの評価を受け、東証一部銘柄へ。日本を代表する企業の一つとしての地位を確立する。
ユビ電株式会社と提携し、EV向け普通充電器の取り扱いを開始。脱炭素社会の実現に向け、新たな事業領域へ挑戦する。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。より高いガバナンス基準と持続的成長が求められるステージへ進む。
ロボットケーブル製造に強みを持つ吉野川電線を子会社化。FA(ファクトリーオートメーション)分野を強化し、成長を加速させる戦略的な一手を打つ。
AIやIoTの普及に伴うデータセンター需要の急増を背景に、高速伝送ケーブル事業が大きく伸長。過去最高の業績を記録し、株価も大きく上昇。
高速大容量通信、ロボティクス、医療技術の進化を支える「つなぐ」技術をさらに深化させ、未来の社会に不可欠なソリューションを提供し続ける。
注目ポイント
AIやIoTの普及で需要が急増するデータセンター向けの高速伝送ケーブルが絶好調。2026年3月期は大幅な増益を見込むなど、時代の波に乗って力強く成長しています。
ロボットケーブルに強みを持つ吉野川電線を子会社化。人手不足を背景に市場が拡大する産業用ロボット分野でのシェア拡大を狙い、将来の成長エンジンを確保しています。
主力のエレクトロニクス事業に加え、精密医療用チューブやEV充電器関連など、将来性の高い分野にも事業を展開。安定性と成長性を両立したポートフォリオが魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 18.5円 | 12.3% |
| FY2018/3 | 18.5円 | 14.4% |
| FY2019/3 | 23.5円 | 16.5% |
| FY2020/3 | 25円 | 21.1% |
| FY2021/3 | 25円 | 32.5% |
| FY2022/3 | 27円 | 25.2% |
| FY2023/3 | 36円 | 17.1% |
| FY2024/3 | 36円 | 35.0% |
| FY2025/3 | 45円 | 32.8% |
2024年3月末の権利確定分をもって株主優待制度は廃止されました。
配当方針は、株主への公平な利益還元を重視し、安定的な配当維持と業績に応じた利益配分を基本としています。近年の増益トレンドに合わせて配当性向を意識した継続的な増配傾向にあり、株主価値の向上に注力している点が特徴です。強固な財務体質を背景に、長期的かつ安定的なキャッシュ・ディストリビューションを目指す姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2023/3の約322億円をピークに一時は調整局面を迎えましたが、データセンター需要やIoT関連の堅調な引き合いを背景に回復傾向にあります。FY2026/3予想では売上高が約350億円、営業利益が約30億円を見込むなど、高付加価値製品へのシフトが収益を牽引しています。産業機器向けケーブルの安定需要に加え、さらなる成長に向けた新規投資やM&A戦略が奏功している形です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.4% | 2.9% | - |
| FY2022/3 | 5.3% | 3.6% | - |
| FY2023/3 | 9.2% | 6.7% | - |
| FY2024/3 | 4.8% | 3.1% | 5.7% |
| FY2025/3 | 2.3% | 4.3% | 7.4% |
収益性については、FY2023/3に営業利益率が9.6%に達したものの、原材料コストの影響などから一時的に低下する局面がありました。しかし、直近では高付加価値な光中継システムや特殊チューブ製品の構成比向上により、利益率は改善傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は中長期的な目標に向けた資本効率の最適化が今後の課題であり、収益体質のさらなる強化が求められます。
財務は安全?
財務健全性は極めて強固であり、自己資本比率は80%を超える高水準を維持しています。有利子負債はゼロ水準から一部調達を行っていますが、潤沢な現預金と高い純資産により、実質的な無借金経営に近い安定した財務基盤を有しています。長年にわたる着実な利益蓄積が、強固なネット資産の背景となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.2億円 | -30.2億円 | -3.1億円 | -17.0億円 |
| FY2022/3 | 9.7億円 | -2.8億円 | -3.0億円 | 6.8億円 |
| FY2023/3 | 16.0億円 | -6.8億円 | -16.8億円 | 9.2億円 |
| FY2024/3 | 42.0億円 | -13.5億円 | -7.6億円 | 28.5億円 |
| FY2025/3 | 38.9億円 | -22.4億円 | -9.1億円 | 16.5億円 |
営業キャッシュフローは、主力の電線・ケーブル事業の安定した収益確保により潤沢なキャッシュ創出能力を維持しています。投資キャッシュフローは、設備投資やM&Aを伴う戦略的支出によりマイナス推移ですが、営業CFの範囲内で賄われているため健全です。フリーキャッシュフローは安定的に黒字を維持しており、成長投資や株主還元に充当できる高い柔軟性を備えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.0億円 | 8.2億円 | 43.0% |
| FY2022/3 | 20.3億円 | 5.3億円 | 25.9% |
| FY2023/3 | 35.0億円 | 5.5億円 | 15.6% |
| FY2024/3 | 20.8億円 | 6.4億円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 25.6億円 | 5.3億円 | 20.8% |
法人税等の支払いは、連結業績の変動に合わせて推移しています。FY2023/3の実効税率が低いのは、主に税効果会計による繰延税金資産の取り崩しや、恒久的な差異の発生などが影響しています。概ね法定実効税率に近い範囲で推移しており、会計上の利益と税務上の課税所得に大きな乖離は見られません。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 554万円 | 2,151人 | - |
従業員の平均年収は554万円であり、非鉄金属業界の平均的な水準に位置しています。長年の事業基盤を持つ安定した企業風土を反映し、平均勤続年数が22.3年と非常に長いことが、腰を据えて働ける環境を示唆しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はNORTHERN TRUST CO. (AVFC) RE IEDP AIF CLIENTS NON TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)・三井住友銀行・みずほ銀行。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの機関投資家が名を連ねる一方、創業家関連と思われる個人株主や社員持株会も一定の割合を保有しており、安定した資本構成が特徴です。自己株式の保有比率も高く、会社側が経営の機動性を確保しつつ、資本効率を意識した経営を目指していることが伺えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
電線や光中継システム、医療用特殊チューブなど幅広い製品群を展開するエレクトロニクス企業であり、データセンター需要の拡大やロボットケーブルの買収など、成長分野への積極的な投資が収益の柱となっています。事業リスクとしては、原材料価格の変動や為替リスク、特定業界への依存度が挙げられますが、事業多角化によりリスク分散を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.0%と改善の余地がありますが、執行役員制度を導入し、経営の意思決定と業務執行を分離することでガバナンス体制の強化と経営スピードの向上を図っています。19社の連結子会社を抱えるグループ経営を行っており、監査体制を適正に整えることで企業規模に応じた透明性の高い運営を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 313億円 | — | 308億円 | -1.6% |
| FY2024 | 320億円 | — | 293億円 | -8.3% |
| FY2023 | 295億円 | — | 322億円 | +9.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 19億円 | — | 23億円 | +16.9% |
| FY2024 | 28億円 | — | 17億円 | -39.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、通期の業績予想が実質的な経営目標となります。直近のFY2025は、期初予想に対し売上は未達でしたが、営業利益は16.9%上振れて着地しました。しかし、FY2024は売上・利益ともに大幅未達となるなど、年度によるブレが見られます。市場環境の変化が激しいデータセンター関連事業の比重が高いため、業績予想の精度維持が今後の課題と言えるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2024とFY2025において、同社のTSRはTOPIXを大きく下回る結果となりました。これは、同期間に日本株市場全体が好調であったのに対し、同社の株価が相対的に伸び悩んだことが要因と考えられます。しかし、FY2023以前はTOPIXを上回るパフォーマンスを見せており、AI・データセンターといった成長テーマへの期待が高まる局面では市場平均を上回るリターンを記録する傾向があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 157.6万円 | +57.6万円 | 57.6% |
| FY2022 | 137.4万円 | +37.4万円 | 37.4% |
| FY2023 | 182.8万円 | +82.8万円 | 82.8% |
| FY2024 | 166.6万円 | +66.6万円 | 66.6% |
| FY2025 | 171.7万円 | +71.7万円 | 71.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では売り残に対して買い残が極端に多い状況で、信用倍率は2,000倍を超えており、将来の売り圧力への警戒が必要です。業界平均と比較すると、PERは割高ですが、PBRは割安な水準にあります。配当利回りは業界平均を上回っていますが、株価急騰により利回りは低下傾向にあります。株主優待は2024年3月をもって廃止されており、今後は配当による株主還元が中心となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比66.8%増の36.3億円と大幅な増益を達成しました。
ロボットケーブル製造の吉野川電線を子会社化し、FA・ロボット市場向けの競争力を強化しました。
役員報酬制度を見直し、中長期的な企業価値向上を目指す譲渡制限付株式報酬制度を導入しました。
最新ニュース
平河ヒューテック まとめ
ひとめ診断
「データセンターと医療の最先端を支える、老舗電線メーカーの華麗なる変身」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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