中外鉱業(株)1491
Chugai Mining Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
金やプラチナのジュエリーをお持ちなら、中外鉱業はその貴金属をリサイクル・精製して新たな地金として世の中に還元する会社です。また、「黒子のバスケ」「新テニスの王子様」「文豪とアルケミスト」など人気アニメのグッズ企画・販売も手がけており、AnimeJapanなどのイベントでブースを出展しています。貴金属の買取ショップ「ルピナス」も運営しており、日常生活に意外と身近な企業です。
中外鉱業は1932年創業の貴金属リサイクル企業で、金・プラチナ等の精製・販売を柱に、アニメキャラクターグッズの企画・販売も展開するユニークな事業構成が特徴です。2025/03期は売上高1,623億円(前年比+42.7%)、営業利益14億円と大幅増収増益を達成。金価格の上昇が貴金属事業の追い風となり、コンテンツ事業もAnimeJapanなどのイベント出展で成長しています。PER 362.8倍・PBR 35.01倍と指標面は割高ですが、金価格のスーパーサイクルとアニメ需要の拡大が成長ドライバーです。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング12階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
金・プラチナ・銀等の仕入・精製・販売。自社精錬所でのリサイクル精製と地金販売が主力。売上構成比約96%を占める最大セグメント。金価格上昇が業績を大きく左右する。
アニメ・ゲームのキャラクターグッズ企画・製作・販売。「黒子のバスケ」「新テニスの王子様」「文豪とアルケミスト」等の人気IPのグッズをAnimeJapanなどで展開。高利益率セグメント。
不動産の賃貸・管理事業。安定的な賃料収入を確保し、利益率が最も高いセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.7% | 2.1% | - |
| 2022/03期 | 8.0% | 6.0% | - |
| 2023/03期 | 5.6% | 3.9% | - |
| 2024/03期 | 3.1% | 1.9% | 0.3% |
| 2025/03期 | 15.9% | 8.5% | 0.9% |
| 3Q 2026/03期 | 16.7%(累計) | 7.3%(累計) | 0.8% |
営業利益率は0.3〜1.1%と低水準ですが、貴金属の卸売・リサイクル事業は薄利多売型のビジネスモデルであり、業界特性を反映しています。注目すべきは2025/03期のROE 14.9%で、少ない自己資本で効率的に利益を生み出しています。金価格の上昇局面では利益率が大幅に改善する構造です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 395億円 | — | 1.8億円 | 0.6円 | — |
| 2022/03期 | 516億円 | — | 5.5億円 | 1.9円 | +30.8% |
| 2023/03期 | 848億円 | — | 4.0億円 | 1.4円 | +64.4% |
| 2024/03期 | 1,138億円 | 3.6億円 | 2.2億円 | 0.8円 | +34.1% |
| 2025/03期 | 1,623億円 | 14.2億円 | 12.2億円 | 4.2円 | +42.7% |
中外鉱業の売上高は金価格の上昇を背景に2021/03期の395億円から2025/03期には1,623億円と約4倍に急成長しました。営業利益も2025/03期に14億円と過去最高を更新しています。2026/03期は売上高1,810億円・営業利益9.9億円を予想しており、金価格の高止まりとコンテンツ事業の成長が業績を牽引する見通しです。なお、営業利益の減益予想は貴金属相場の変動リスクを保守的に織り込んだものです。 【3Q 2026/03期実績】売上1936億円(通期予想比107%)、営業利益16億円(同159%)、純利益15億円(同185%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 貴金属事業 | 1,560億円 | 10億円 | 0.6% |
| コンテンツ事業 | 35億円 | 4億円 | 11.4% |
| 不動産事業 | 3億円 | 1億円 | 33.3% |
貴金属事業が売上の約96%を占める圧倒的な主力セグメントです。利益率は0.6%と薄利ですが、金価格の上昇局面では取扱量の増加と在庫評価益で大幅な増収増益が実現します。注目すべきはコンテンツ事業の利益率11.4%で、貴金属事業の低マージンを補完する高収益セグメントとなっています。不動産事業は規模は小さいものの利益率33.3%と安定した収益基盤です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,240億円 | — | 1,623億円 | +30.9% |
| 2024期 | 845億円 | — | 1,138億円 | +34.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中外鉱業は明確な中期経営計画の数値目標を公表していませんが、貴金属事業の拡大とコンテンツ事業の成長を経営方針に掲げています。2025/03期の実績は当初予想を大幅に上回り、売上高で+30.9%、営業利益は+115%の上振れを達成しました。金価格のスーパーサイクルが続く限り、業績の上振れ傾向は継続する見込みです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
SBI証券が中外鉱業株式の変更報告書(5%ルール)を提出。機関投資家の動向に注目。
2026/03期第3四半期は売上高前年同期比+64.7%の1,936億円。通期業績予想も上方修正。
金価格のスーパーサイクルによる急騰で株価が700円台から1,000円超へ上昇。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産は2021/03期の83億円から2025/03期には165億円へと約2倍に拡大しており、金価格上昇に伴う棚卸資産(貴金属在庫)の増加が主因です。自己資本比率は79.4%から49.5%へ低下していますが、2024/03期以降の有利子負債は事業拡大のための戦略的借入であり、依然として健全な水準を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産233億円、純資産93億円、自己資本比率40.0%、有利子負債37億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.2億円 | ▲4,400万円 | 4.4億円 | 5.8億円 |
| 2022/03期 | 3.6億円 | ▲2.0億円 | ▲1,900万円 | 1.6億円 |
| 2023/03期 | ▲11.2億円 | ▲1.6億円 | 6.1億円 | ▲12.9億円 |
| 2024/03期 | 4.9億円 | ▲5.8億円 | ▲5,300万円 | ▲8,500万円 |
| 2025/03期 | 8.4億円 | ▲5.4億円 | 5.6億円 | 3.0億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期に一時的にマイナスとなりましたが、貴金属在庫の積み増しによるものです。2025/03期には8.4億円の営業CFを確保し回復しました。投資キャッシュフローは設備投資を反映しており、フリーキャッシュフローも黒字に転換しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役12名中、女性役員はゼロであり、ダイバーシティの面では課題があります。連結子会社は1社のみとシンプルな組織構成です。設備投資は8,850万円と小規模で、資産の大半は貴金属在庫に振り向けられるビジネスモデルの特徴を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 592万円 | 150人 | - |
従業員数150名、平均年齢37歳と比較的若い組織構成です。平均年収592万円は非鉄金属業界の中では標準的な水準です。平均勤続年数8年と流動性がやや高い傾向が見られます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
中外鉱業のTSRは5年間で496.7%と、TOPIXの213.4%を大幅にアウトパフォームしています。特に2025期はTSRが220%から497%へと急上昇しており、金価格のスーパーサイクルによる株価急騰が反映されています。ただし、高ボラティリティ銘柄のため短期的な調整リスクには注意が必要です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 1円 | 52.9% |
| 2023/03期 | 0.5円 | 36.2% |
| 2024/03期 | 0.5円 | 65.8% |
| 2025/03期 | 1.5円 | 35.5% |
株主優待制度はありません。
配当は2021/03期の無配から2025/03期の1株1.5円へと復配・増配が進んでいます。配当利回りは0.15%と低水準ですが、1株あたりの株価が低いため少額投資が可能です。配当性向は35%前後で推移しており、業績連動型の配当方針を採っています。インカムゲインよりもキャピタルゲイン狙いの銘柄と位置づけられます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 213.3万円 | 113.3万円 | 113.3% |
| 2022期 | 233.3万円 | 133.3万円 | 133.3% |
| 2023期 | 223.3万円 | 123.3万円 | 123.3% |
| 2024期 | 220.0万円 | 120.0万円 | 120.0% |
| 2025期 | 496.7万円 | 396.7万円 | 396.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 362.8倍・PBR 35.01倍と指標面では業界平均を大幅に上回る割高水準です。これは1株あたり利益(EPS)が非常に小さいことと、金価格上昇への期待が株価に織り込まれているためです。信用買い残が約303万株と多く、信用倍率4.98倍と買い長の状態で、需給面では注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.3億円 | 5,100万円 | 22.5% |
| 2022/03期 | 5.1億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 6.5億円 | 2.5億円 | 38.7% |
| 2024/03期 | 2.5億円 | 3,300万円 | 13.1% |
| 2025/03期 | 12.4億円 | 1,900万円 | 1.5% |
実効税率は2022/03期の0.0%から2023/03期の38.6%まで大きく変動しています。2025/03期の実効税率1.6%は繰延税金資産の計上や特別控除の影響によるもので、実質的な税負担は軽減されています。
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