古河機械金属
FURUKAWA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月28日
150年の歴史を礎に、社会インフラと未来の素材を支える技術集団
社会基盤を支えてきた技術を進化させ、常に挑戦する気概をもって社会に必要とされる企業であり続ける。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するトンネルや高速道路、その建設現場の裏側では、古河機械金属の巨大なドリル(削岩機)が硬い岩盤を砕き、道を切り開いています。また、街中で建設資材などを吊り上げているトラック搭載型のクレーン「ユニック」も同社の主力製品で、日本の物流や建設を支える重要な役割を担っています。さらに、あなたが使うスマートフォンやパソコンの中にある半導体。その製造に欠かせない特殊な金属素材も手がけており、見えないところで現代のデジタル社会を支えている会社です。
古河機械金属は、FY2025に売上高2012.2億円、営業利益97.63億円を記録し、増収増益を達成しました。特に純利益は前期比15.7%増の186.19億円と好調で、自己資本利益率(ROE)は17.1%と業界平均を大きく上回る高水準です。主力の産業機械事業では川崎重工傘下のアーステクニカ買収による破砕機事業の強化を進めるなど、M&Aも活用し成長を加速させています。株価は高値圏から調整局面にあるものの、今後の事業シナジー創出が市場の注目点です。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町2丁目6番4号
- 公式
- www.furukawakk.co.jp
社長プロフィール

当社は機械事業をコアとし、鉱山で培った長年の技術で国内外の社会インフラ整備を支えています。中期経営計画の目標達成に向け、事業ポートフォリオの最適化と成長分野への投資を加速させ、企業価値の持続的な向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
創業者 古河市兵衛が草倉銅山の経営に着手し、古河グループの礎を築く。日本の近代化と共に歩み始める。
古河合名会社の鉱業部門が独立し、古河鉱業株式会社(現・古河機械金属)が設立される。金属事業と機械事業の二本柱が確立。
削岩機の国産化に成功して以来、技術革新を続け、世界に先駆けて油圧式のクローラドリルを開発。世界市場での地位を固める。
金属事業に加えて、産業機械メーカーとしての実態を明確にするため、現在の「古河機械金属株式会社」に商号を変更した。
経営環境の変化に対応するため、金属事業を古河メタルリソースとして分社化するなど、専門性を高めるための事業再編を進める。
「すごい」をキーワードにしたユニークなプロモーション「古河気合筋肉」を開始。企業の知名度向上とブランドイメージの刷新に挑戦する。
川崎重工業からアーステクニカ社の株式譲渡を受けることで基本合意。破砕機事業の技術力と競争力を強化し、更なる成長を目指す。
注目ポイント
トンネル工事に不可欠な「ドリルジャンボ」で高い世界シェアを誇ります。青函トンネルや世界のインフラ整備に貢献してきた確かな技術力が強みです。
硬いイメージのBtoB企業でありながら、「古河気合筋肉」というユニークなプロモーションを展開。新しいことに挑戦する社風が垣間見えます。
「1株当たり50円以上」の年間配当を原則とするなど、安定した株主還元方針を掲げています。増配や自己株式取得も実施し、株主を重視する姿勢を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 5円 | 40.0% |
| FY2017/3 | 5円 | 47.5% |
| FY2018/3 | 50円 | 42.3% |
| FY2019/3 | 50円 | 43.0% |
| FY2020/3 | 50円 | 44.6% |
| FY2021/3 | 50円 | 26.2% |
| FY2022/3 | 50円 | 30.1% |
| FY2023/3 | 50円 | 30.9% |
| FY2024/3 | 55円 | 12.8% |
| FY2025/3 | 70円 | 13.7% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、持続的な成長に向けた投資を優先しつつ、原則として年間配当金50円以上および連結自己資本総還元率3%以上を目安としています。業績連動を意識しつつ、株主還元を重視する姿勢を鮮明にしています。今後は安定的な利益成長と財務基盤の安定を背景に、さらなる還元強化が期待されます。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
古河機械金属は、祖業の金属製錬から事業転換を図り、現在は産業機械事業を主力として安定成長を目指しています。FY2025/3には売上高が約2,012億円となり、機械事業の堅調な需要や構造改革の成果が寄与しました。一方で、FY2026/3予想では先行投資や外部環境の変動を織り込み、売上高約1,930億円、純利益約50億円への減益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.7% | 3.4% | - |
| FY2022/3 | 4.6% | 2.8% | - |
| FY2023/3 | 4.7% | 2.7% | - |
| FY2024/3 | 16.7% | 6.2% | 4.5% |
| FY2025/3 | 19.3% | 7.2% | 4.9% |
当社の収益性は改善傾向にあり、ROE(自己資本利益率)はFY2025/3時点で13.9%に達し、資本効率が大きく向上しました。これは、不採算事業の整理や、高付加価値な機械製品への注力といった経営効率化の成果と言えます。今後も営業利益率の向上を通じ、持続的な収益力強化を図る方針です。
財務は安全?
財務健全性は着実に強化されており、自己資本比率はFY2025/3時点で50.9%と高い水準を維持しています。有利子負債は積極的な投資や事業基盤整備により増加傾向にありますが、盤石な自己資本基盤がそれを支えています。BPS(1株あたり純資産)も右肩上がりで推移しており、中長期的な企業価値向上を裏付けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.4億円 | 22.4億円 | -31.2億円 | 82.9億円 |
| FY2022/3 | 87.7億円 | -58.6億円 | -65.7億円 | 29.1億円 |
| FY2023/3 | 61.5億円 | -16.2億円 | -59.3億円 | 45.3億円 |
| FY2024/3 | 105億円 | 19.1億円 | -84.5億円 | 124億円 |
| FY2025/3 | 500万円 | 151億円 | -92.3億円 | 151億円 |
営業キャッシュフローは安定的に創出されており、事業の収益性は良好です。投資活動では事業ポートフォリオの見直しに伴う資産の入れ替えが活発であり、資産売却等によるキャッシュの回収が進んでいることがFCF(フリーキャッシュフロー)の押し上げ要因となっています。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式取得等による還元により、マイナス圏で推移しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 67.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 90.0億円 | 25.2億円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 93.5億円 | 31.4億円 | 33.6% |
| FY2024/3 | 104億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 97.0億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払いは各期の税引前利益水準に応じた変動があるほか、税効果会計の適用や繰越欠損金の解消状況等の要因により実効税率が大きく変動することがあります。特にFY2024/3やFY2025/3などの期間では、税務上の調整項目が影響し、キャッシュアウトとしての法人税等が限定的な水準となりました。FY2026/3予想では、標準的な税率水準へ回帰した数値が織り込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 823万円 | 2,908人 | - |
従業員の平均年収は823万円となっており、製造業としては比較的高水準を維持しています。長年の勤続年数と堅実な事業運営が、安定した賃金体系を下支えしていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は朝日生命保険相互会社・清和綜合建物・川嶋。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行等の信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が高い傾向にあります。一方で、朝日生命保険や清和綜合建物といった安定株主の存在感も強く、経営の安定性が重視される株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、世界的な景気動向による機械需要の変動や原材料価格の急激な変動が挙げられます。セグメントとしては機械事業を中核とし、電子素材や化成品など多角的な事業展開を行うことで収益の安定化を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%であり、ダイバーシティ推進に向けた環境整備を進めています。31社の連結子会社を擁する規模に対して、8,100万円の監査報酬を支払うなど、グループ全体の監査体制強化にも注力している点が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,877億円 | — | 2,012億円 | +7.2% |
| FY2024 | 1,845億円 | — | 1,883億円 | +2.0% |
| FY2023 | 2,095億円 | — | 2,142億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 87億円 | — | 98億円 | +12.2% |
| FY2024 | 92億円 | — | 85億円 | -7.3% |
| FY2023 | 70億円 | — | 90億円 | +29.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度の営業利益100億円達成が焦点ですが、現時点の実績は97.6億円と射程圏内です。一方で、資本効率を示すROEは目標8%に対し17.1%、株主還元も目標50円配に対し70円と、資本政策関連の目標は既に大幅に達成済みです。業績予想は保守的な傾向があり、直近2期中3回で会社予想を上回る実績を出すなど、経営の安定感が見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2024まではTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る期間が続きましたが、FY2025には自社TSRが223.1%とTOPIXの213.4%を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、近年の業績拡大や増配が株価に反映され、市場全体の成長率を上回るリターンを株主にもたらしたことを意味します。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 130.8万円 | +30.8万円 | 30.8% |
| FY2022 | 131.0万円 | +31.0万円 | 31.0% |
| FY2023 | 134.6万円 | +34.6万円 | 34.6% |
| FY2024 | 190.2万円 | +90.2万円 | 90.2% |
| FY2025 | 223.1万円 | +123.1万円 | 123.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が評価できます。信用倍率は5.31倍とやや高めで、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が積み上がっている状態です。短期的な需給の変動には注意が必要ですが、市場からの期待の高さも示唆しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
産業機械部門強化のため、川崎重工業よりアーステクニカの株式譲渡契約を締結。
第3四半期累計の連結最終利益が前年同期比29.2%減の96.6億円と発表。
連結中間決算にて経常損益62.97億円を記録し、事前予想を上回る好水準を示した。
最新ニュース
古河機械金属 まとめ
ひとめ診断
「『古河気合筋肉』のユーモアの裏で、削岩機と電子素材を武器に社会インフラを支え続ける150年企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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