古河機械金属5715
FURUKAWA CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するトンネルや高速道路、その建設現場の裏側では、古河機械金属の巨大なドリル(削岩機)が硬い岩盤を砕き、道を切り開いています。また、街中で建設資材などを吊り上げているトラック搭載型のクレーン「ユニック」も同社の主力製品で、日本の物流や建設を支える重要な役割を担っています。さらに、あなたが使うスマートフォンやパソコンの中にある半導体。その製造に欠かせない特殊な金属素材も手がけており、見えないところで現代のデジタル社会を支えている会社です。
古河機械金属は、2025期に売上高2012.2億円、営業利益97.63億円を記録し、増収増益を達成しました。特に純利益は前期比15.7%増の186.19億円と好調で、自己資本利益率(ROE)は17.1%と業界平均を大きく上回る高水準です。主力の産業機械事業では川崎重工傘下のアーステクニカ買収による破砕機事業の強化を進めるなど、M&Aも活用し成長を加速させています。株価は高値圏から調整局面にあるものの、今後の事業シナジー創出が市場の注目点です。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町2丁目6番4号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.9% | 3.4% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 2.9% | - |
| 2023/03期 | 6.0% | 2.7% | - |
| 2024/03期 | 13.5% | 6.5% | 4.5% |
| 2025/03期 | 14.0% | 7.2% | 4.9% |
| 3Q FY2026/3 | 8.9%(累計) | 3.7%(累計) | 5.1% |
当社の収益性は改善傾向にあり、ROE(自己資本利益率)は2025/03期時点で13.9%に達し、資本効率が大きく向上しました。これは、不採算事業の整理や、高付加価値な機械製品への注力といった経営効率化の成果と言えます。今後も営業利益率の向上を通じ、持続的な収益力強化を図る方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,597億円 | — | 74.7億円 | 190.7円 | - |
| 2022/03期 | 1,991億円 | — | 64.8億円 | 165.9円 | +24.7% |
| 2023/03期 | 2,142億円 | — | 62.1億円 | 162.0円 | +7.6% |
| 2024/03期 | 1,883億円 | 85.2億円 | 161億円 | 429.3円 | -12.1% |
| 2025/03期 | 2,012億円 | 97.6億円 | 186億円 | 510.6円 | +6.9% |
古河機械金属は、祖業の金属製錬から事業転換を図り、現在は産業機械事業を主力として安定成長を目指しています。2025/03期には売上高が約2,012億円となり、機械事業の堅調な需要や構造改革の成果が寄与しました。一方で、2026/03期予想では先行投資や外部環境の変動を織り込み、売上高約1,930億円、純利益約50億円への減益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上1500億円(通期予想比78%)、営業利益76億円(同109%)、純利益97億円(同193%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、世界的な景気動向による機械需要の変動や原材料価格の急激な変動が挙げられます。セグメントとしては機械事業を中核とし、電子素材や化成品など多角的な事業展開を行うことで収益の安定化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,877億円 | — | 2,012億円 | +7.2% |
| 2024期 | 1,845億円 | — | 1,883億円 | +2.0% |
| 2023期 | 2,095億円 | — | 2,142億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 87億円 | — | 98億円 | +12.2% |
| 2024期 | 92億円 | — | 85億円 | -7.3% |
| 2023期 | 70億円 | — | 90億円 | +29.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度の営業利益100億円達成が焦点ですが、現時点の実績は97.6億円と射程圏内です。一方で、資本効率を示すROEは目標8%に対し17.1%、株主還元も目標50円配に対し70円と、資本政策関連の目標は既に大幅に達成済みです。業績予想は保守的な傾向があり、直近2期中3回で会社予想を上回る実績を出すなど、経営の安定感が見られます。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
産業機械部門強化のため、川崎重工業よりアーステクニカの株式譲渡契約を締結。
第3四半期累計の連結最終利益が前年同期比29.2%減の96.6億円と発表。
連結中間決算にて経常損益62.97億円を記録し、事前予想を上回る好水準を示した。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は着実に強化されており、自己資本比率は2025/03期時点で50.9%と高い水準を維持しています。有利子負債は積極的な投資や事業基盤整備により増加傾向にありますが、盤石な自己資本基盤がそれを支えています。BPS(1株あたり純資産)も右肩上がりで推移しており、中長期的な企業価値向上を裏付けています。 【3Q 2026/03期】総資産2722億円、純資産1382億円、自己資本比率40.1%、有利子負債601億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 60.4億円 | 22.4億円 | 31.2億円 | 82.9億円 |
| 2022/03期 | 87.7億円 | 58.6億円 | 65.7億円 | 29.1億円 |
| 2023/03期 | 61.5億円 | 16.2億円 | 59.3億円 | 45.3億円 |
| 2024/03期 | 105億円 | 19.1億円 | 84.5億円 | 124億円 |
| 2025/03期 | 500万円 | 151億円 | 92.3億円 | 151億円 |
営業キャッシュフローは安定的に創出されており、事業の収益性は良好です。投資活動では事業ポートフォリオの見直しに伴う資産の入れ替えが活発であり、資産売却等によるキャッシュの回収が進んでいることがFCF(フリーキャッシュフロー)の押し上げ要因となっています。財務キャッシュフローは継続的な配当支払いや自己株式取得等による還元により、マイナス圏で推移しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%であり、ダイバーシティ推進に向けた環境整備を進めています。31社の連結子会社を擁する規模に対して、8,100万円の監査報酬を支払うなど、グループ全体の監査体制強化にも注力している点が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 823万円 | 2,908人 | - |
従業員の平均年収は823万円となっており、製造業としては比較的高水準を維持しています。長年の勤続年数と堅実な事業運営が、安定した賃金体系を下支えしていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。2024期まではTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る期間が続きましたが、2025期には自社TSRが223.1%とTOPIXの213.4%を上回り、アウトパフォームに転じました。これは、近年の業績拡大や増配が株価に反映され、市場全体の成長率を上回るリターンを株主にもたらしたことを意味します。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 40.0% |
| 2017/03期 | 5円 | 47.5% |
| 2018/03期 | 50円 | 42.3% |
| 2019/03期 | 50円 | 43.0% |
| 2020/03期 | 50円 | 44.6% |
| 2021/03期 | 50円 | 26.2% |
| 2022/03期 | 50円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 50円 | 30.9% |
| 2024/03期 | 55円 | 12.8% |
| 2025/03期 | 70円 | 13.7% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として、持続的な成長に向けた投資を優先しつつ、原則として年間配当金50円以上および連結自己資本総還元率3%以上を目安としています。業績連動を意識しつつ、株主還元を重視する姿勢を鮮明にしています。今後は安定的な利益成長と財務基盤の安定を背景に、さらなる還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 130.8万円 | 30.8万円 | 30.8% |
| 2022期 | 131.0万円 | 31.0万円 | 31.0% |
| 2023期 | 134.6万円 | 34.6万円 | 34.6% |
| 2024期 | 190.2万円 | 90.2万円 | 90.2% |
| 2025期 | 223.1万円 | 123.1万円 | 123.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあります。配当利回りは業界平均を上回っており、株主還元への意識が評価できます。信用倍率は5.31倍とやや高めで、将来の株価上昇を見込んだ信用買い残が積み上がっている状態です。短期的な需給の変動には注意が必要ですが、市場からの期待の高さも示唆しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 67.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 90.0億円 | 25.2億円 | 28.0% |
| 2023/03期 | 93.5億円 | 31.4億円 | 33.6% |
| 2024/03期 | 104億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 97.0億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払いは各期の税引前利益水準に応じた変動があるほか、税効果会計の適用や繰越欠損金の解消状況等の要因により実効税率が大きく変動することがあります。特に2024/03期や2025/03期などの期間では、税務上の調整項目が影響し、キャッシュアウトとしての法人税等が限定的な水準となりました。2026/03期予想では、標準的な税率水準へ回帰した数値が織り込まれています。
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