フジクラ
Fujikura Ltd.
最終更新日: 2026年4月30日
経営危機からAI特需で株価50倍!光ファイバーの魔術師が世界のデータセンターを「つなぐ」技術革命の旗手!
つなぐテクノロジーで、未来をつくる。
この会社ってなに?
スマートフォンの高速通信を支える光ファイバー、ノートPCやゲーム機の内部を繋ぐフレキシブル基板、車のエンジンルームを走るワイヤハーネス。フジクラの「つなぐ・曲げる」技術は、デジタル社会のあらゆるシーンで私たちの暮らしを陰で支えています。
フジクラは、光ファイバーケーブル・FPC(フレキシブルプリント基板)・自動車電装部品を3本柱とする独立系電線メーカーです。2020年の経営危機から岡田直樹社長のもとでV字回復を遂げ、FY2025/3期は営業利益1,355億円と過去最高を記録。FY2026/3期は生成AI・データセンター向け光ファイバーの需要爆発を追い風に、通期営業利益1,950億円(前期比+44%)へ大幅上方修正されました。2026年3月には日米で最大3,000億円の光ファイバー増産投資も発表し、成長投資を加速しています。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区木場1丁目5番1号
- 公式
- www.fujikura.co.jp
社長プロフィール

フジクラの光ファイバー技術は世界のAIインフラを支える基盤です。「つなぐテクノロジーで、未来をつくる。」を掲げ、データセンターから核融合発電まで、社会課題の解決に挑み続けます。
この会社のストーリー
明治18年、東京深川で電線製造を開始。日本の電力・通信インフラの夜明けを支えました。
世界に先駆けて光ファイバーの研究開発をスタート。後の情報通信革命を支える基盤技術を確立しました。
フレキシブルプリント基板(FPC)でスマートフォン・PC市場のグローバルシェアを拡大。電子部品メーカーとしての顔も確立。
FY2020/3に過去最大の赤字を計上。事業構造改革を断行し、不採算事業からの撤退と成長領域への集中を決断しました。
光ファイバー一筋34年の技術者・岡田直樹が社長に就任。「技術のフジクラ」を復権し、経営危機からの劇的なV字回復を主導。
光ファイバー増産に最大3,000億円投資、株式分割で個人投資家にも門戸を開放。AI・データセンター需要の拡大とともに、さらなる飛躍を目指します。
注目ポイント
独自の高密度光ケーブル(SWR/WTC)が北米データセンター市場で圧倒的シェアを獲得。生成AIの爆発的普及で光ファイバー需要が急増し、情報通信事業の利益率は18%超に。コーニング(米)を凌ぐ技術力が評価されています。
FY2021/3の無配から4期連続増配を達成し、FY2026/3は年間215円(分割前)を予想。EPS成長が配当成長を大きく上回る「増配余力」が豊富で、利益成長に連動した還元拡大が続く見込みです。
2020年の経営危機から岡田社長のもとでV字回復を遂げ、株価は5年で50倍に。光ファイバー3,000億円投資、核融合発電向け超電導線材の研究など、次なる成長の種も豊富です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 8円 | 21.6% |
| FY2017/3 | 10円 | 22.4% |
| FY2018/3 | 14円 | 21.8% |
| FY2019/3 | 12円 | 235.8% |
| FY2020/3 | 5円 | - |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 10円 | 7.0% |
| FY2023/3 | 30円 | 20.2% |
| FY2024/3 | 55円 | 29.7% |
| FY2025/3 | 100円 | 30.3% |
株主優待制度はありません
FY2021/3の無配から4期連続増配を達成。FY2026/3は年間215円(分割前基準、分割後35.83円)と大幅増配予想です。配当性向はFY2022/3の7.1%からFY2026/3の39.5%まで段階的に引き上げ中。利回りは株価急騰で0.78%と低水準ですが、EPS成長率が配当成長率を大きく上回っているため、成長投資優先の姿勢は合理的です。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2021/3の赤字から劇的なV字回復を遂げ、4期連続の増益で過去最高を更新中です。FY2025/3は情報通信事業の急成長で営業利益1,355億円(前期比+95%)を達成。FY2026/3は生成AI向け光ファイバー需要の爆発を背景に、通期営業利益予想を1,950億円(前期比+44%)へ大幅上方修正。純利益1,500億円(同+65%)は過去最高の更新が確実視されています。
事業ごとの売上・利益
光ファイバー・SWR/WTCケーブル・光コネクタが主力。生成AIデータセンター向けの爆発的需要で急成長中。売上構成比約39%
FPC(フレキシブルプリント基板)で世界トップクラス。スマートフォン・PC・ゲーム機向け。コネクタ事業も一体運営化。売上構成比約19%
ワイヤハーネス・車載電子部品。EV向け高電圧ハーネスの需要拡大が成長ドライバー。売上構成比約27%
電力ケーブル・送電機器が中核。再エネ関連やデータセンター向け電力インフラも成長領域。売上構成比約12%
旧工場跡地等の賃貸・開発。利益率が非常に高く、安定収益源として全社の収益基盤を下支え。売上構成比約2%
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -3.4% | -0.9% | - |
| FY2022/3 | 20.4% | 6.4% | - |
| FY2023/3 | 16.7% | 6.2% | - |
| FY2024/3 | 16.7% | 7.0% | 8.7% |
| FY2025/3 | 24.3% | 11.0% | 13.8% |
FY2021/3の赤字からROE20.9%、営業利益率13.8%まで劇的に改善。特にFY2025/3は情報通信事業の高利益率化が全社の収益性を大幅に押し上げました。非鉄金属メーカーとしては異例の高水準で、AI関連の成長プレミアムが反映されています。FY2026/3はOP率17.1%とさらに改善見込みです。
財務は安全?
自己資本比率はFY2021/3の28.6%からFY2025/3は49.1%まで大幅に改善。純資産も5期で2.4倍に拡大しました。有利子負債は約2,899億円ですが、利益の急成長で財務レバレッジは改善傾向。今後の光ファイバー大型投資(最大3,000億円)に伴い設備投資が増加する見通しですが、営業CFの急伸が資金需要を十分にカバーできる水準です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 626億円 | -71.5億円 | -265億円 | 554億円 |
| FY2022/3 | 404億円 | 78.4億円 | -369億円 | 482億円 |
| FY2023/3 | 581億円 | -97.3億円 | -339億円 | 484億円 |
| FY2024/3 | 944億円 | -215億円 | -360億円 | 730億円 |
| FY2025/3 | 1,159億円 | -209億円 | -574億円 | 950億円 |
営業CFは5期で約1.9倍の1,159億円に成長。FCFも950億円と潤沢です。FY2022/3の投資CF+78億円は事業売却によるもの。FY2025/3の財務CF-574億円は配当支払い・借入返済の増加を反映。今後は光ファイバー増産投資(最大3,000億円)で投資CFが拡大しますが、営業CFの急成長が支えます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 184億円 | 237億円 | 129.2% |
| FY2022/3 | 341億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 679億円 | 270億円 | 39.8% |
| FY2024/3 | 697億円 | 187億円 | 26.8% |
| FY2025/3 | 1,372億円 | 461億円 | 33.6% |
FY2021/3は繰延税金資産の取崩し等で実効税率129.2%と異常値。FY2022/3は繰越欠損金の活用で法人税ゼロ。FY2023/3以降は27〜40%で正常化しています。FY2025/3は税引前利益1,372億円に対し461億円を納税。FY2026/3は経常利益2,040億円をベースに推定540億円の納税を見込みます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 867万円 | 51,262人 | - |
平均年収は4年間で174万円上昇(+25%)し、業績急拡大の恩恵を従業員にも確実に還元しています。特にFY2024/3は+16.7%と大幅な昇給を実現。単体約2,100名の精鋭組織で、連結では約51,000名を擁するグローバル企業です。平均年齢43歳、平均勤続年数16.1年と定着率も高く、技術蓄積を生かした競争力の源泉となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関(41.6%)が安定株主の中核で、大樹生命(3.7%)・三井住友銀行(2.5%)・静岡銀行(2.1%)など政策保有株主が含まれる。事業法人(3.9%)も安定。外国法人(28.7%)と個人(22.0%)が浮動株の大半を構成。
筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(18.0%)で、年金基金・投信を通じた機関投資家の間接保有です。次いで日本カストディ銀行(9.8%)。大樹生命(3.7%)・三井住友銀行(2.5%)・静岡銀行(2.1%)は政策保有の安定株主です。外国人比率28.7%はAI・データセンター関連銘柄としてのグローバルな注目を反映。個人投資家比率22.0%は、株価急騰とメディア露出の高さから参入が増加しています。経営陣の個人保有はごく僅かで、創業家支配のないプロ経営者型企業です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 情報通信 | 3,800億円 | 700億円 | 18.4% |
| エレクトロニクス | 1,900億円 | 280億円 | 14.7% |
| 自動車電装 | 2,600億円 | 160億円 | 6.2% |
| エネルギー | 1,200億円 | 100億円 | 8.3% |
| 不動産 | 200億円 | 130億円 | 65.0% |
FY2025/3実績ベース(概算)。情報通信が売上の約39%・利益の約51%を占める最大の稼ぎ頭です。生成AI向けデータセンターの旺盛な需要により、FY2026/3はさらに利益構成比が拡大中。エレクトロニクス(FPC)も高利益率を維持。不動産事業は利益率65%と極めて高く、安定的なキャッシュ創出に貢献しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%で改善途上ですが、社外取締役比率は60%とガバナンス体制は充実しています。連結子会社95社・臨時従業員15,163名を含む大規模グループ経営において、透明性と迅速な意思決定の両立を推進。設備投資は307億円と積極的で、AI関連の成長投資を加速しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 8,300億円 | — | 9,794億円 | +18.0% |
| FY2026 | 9,570億円 | 1兆1,430億円 | — | +19.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 700億円 | — | 1,355億円 | +93.6% |
| FY2026 | 1,220億円 | 1,950億円 | — | +59.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年5月策定の中期経営計画は、全てのKPIを大幅に超過達成する見込みです。特に営業利益は当初目標800億円に対しFY2025/3で1,355億円(1.7倍)、FY2026/3予想では1,950億円(2.4倍)と圧倒的。期初予想も毎期大幅に上振れしており、フジクラの「保守的な予想→上方修正」パターンは投資家にとって好材料です。次期中期計画(FY2027〜)は光ファイバー3,000億円投資を柱とした成長戦略が注目されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
5年間のTSR(株主総利回り)は1786.9%とTOPIX(189.5%)の約9.4倍という驚異的なパフォーマンス。FY2021/3の経営危機から復活し、AI・データセンター関連銘柄として株価が急騰。特にFY2024〜FY2025の2年間でTSRが312%→1787%と加速しており、日本株全体でも屈指のリターンを記録しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 173.5万円 | +73.5万円 | 73.5% |
| FY2022 | 202.9万円 | +102.9万円 | 102.9% |
| FY2023 | 312.5万円 | +212.5万円 | 212.5% |
| FY2024 | 758.1万円 | +658.1万円 | 658.1% |
| FY2025 | 1786.9万円 | +1686.9万円 | 1686.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER51倍・PBR18.8倍と非鉄金属セクター平均を大幅に上回りますが、これはAI・データセンター関連の成長銘柄として織り込まれた水準です。2年で株価12倍超の急騰を受け、バリュエーションは高位。信用買残320万株に対し売残45万株で信用倍率7.1倍と買い長の状態。52週高値4,968円(2026年2月)からは軽い調整局面にあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
光ファイバー・SWRケーブルの生産能力増強に最大3,000億円の設備投資方針を発表。日米で生産能力を現状の最大3倍へ
FY2026/3 Q3決算で通期経常利益を2,040億円(+10.9%上方修正)に引き上げ。同時に1:6の株式分割も発表
FY2026/3 Q2決算で通期予想を初回上方修正。情報通信事業の大幅増収増益がけん引
FY2025/3本決算を発表。営業利益1,355億円(前期比+95%)で過去最高を更新。配当も100円へ増額
生成AIブームによるデータセンター投資拡大を背景に、光ファイバー関連銘柄として株価が急騰開始
最新ニュース
フジクラ まとめ
ひとめ診断
光ファイバーとFPCで世界を席巻する「電線御三家」の一角が、AI・データセンター特需で過去最高益を連続更新中
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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