大紀アルミニウム工業所5702
DAIKI ALUMINIUM INDUSTRY CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
皆さんが飲み終えてリサイクルに出したアルミ缶や、古くなった自動車。それらがどうなるか考えたことはありますか?大紀アルミニウム工業所は、そうした使用済みのアルミ製品を集めて溶かし、再び高品質なアルミニウムに生まれ変わらせるプロ集団です。実は、あなたが普段乗っている自動車のエンジン部品や、お家の窓枠サッシなど、生活の様々な場面で同社のリサイクルアルミが活躍しています。普段は目に見えない「リサイクルの裏側」で、地球環境を守りながら日本のものづくりを支えている、縁の下の力持ちのような会社です。
アルミ二次合金で国内首位。2025期は売上高2997.9億円、営業利益48.34億円を記録。2022期の営業利益203.76億円をピークに原料価格の変動等で利益は圧迫されているが、高水準の売上は維持している。新中期経営計画(2024-2026)では、EV化など自動車産業の変化に対応しつつ、中東での合弁事業など海外展開を加速。安定配当を維持しながら、持続的成長への基盤固めを進めている。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市北区中之島3-6-32 ダイビル本館15階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.0% | 6.3% | - |
| 2022/03期 | 29.1% | 12.4% | - |
| 2023/03期 | 15.3% | 7.1% | - |
| 2024/03期 | 4.6% | 2.4% | 1.8% |
| 2025/03期 | 1.0% | 0.5% | 1.6% |
| 3Q 2026/03期 | 3.0%(累計) | 1.1%(累計) | 1.9% |
かつては8%を超える高い営業利益率を誇っていましたが、近年の資材高騰の影響で直近では1%台まで低下しており、収益性の確保が当面の課題です。ROE(自己資本利益率)も、高い利益を上げていた時期の25%超から大きく水準を下げ、資本効率の低下が鮮明となっています。今後は、高付加価値製品へのシフトとコスト削減を推進し、効率的な収益体質への転換が求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,392億円 | — | 61.4億円 | 151.7円 | — |
| 2022/03期 | 2,361億円 | — | 149億円 | 367.4円 | +69.6% |
| 2023/03期 | 2,730億円 | — | 97.3億円 | 240.1円 | +15.7% |
| 2024/03期 | 2,627億円 | 46.2億円 | 32.4億円 | 80.1円 | -3.8% |
| 2025/03期 | 2,998億円 | 48.3億円 | 7.0億円 | 17.5円 | +14.1% |
売上高は自動車関連を中心とした需要を取り込み堅調に推移し、2025/03期には約3,000億円と過去最高水準を更新しました。一方で、営業利益は原材料価格の変動や為替影響を強く受け、2024/03期以降は利益率が低下する厳しい局面が続いています。2026/03期予想では、インドや東南アジアでの事業拡大効果を見込み、営業利益約61億円への回復を目指す計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上2325億円(通期予想比73%)、営業利益45億円(同74%)、純利益18億円(同55%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、主力であるアルミニウム二次合金の製造・販売事業を中心に、自動車業界や製缶メーカー等へ製品を供給しています。環境負荷低減に向けたリサイクル技術の強化が今後の成長戦略の核となっており、為替変動やアルミ地金相場の変動が主たる事業リスクとして挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,906億円 | — | 2,998億円 | +3.2% |
| 2024期 | 3,009億円 | — | 2,627億円 | -12.7% |
| 2023期 | 2,996億円 | — | 2,730億円 | -8.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 67.2億円 | — | 48.3億円 | -28.1% |
| 2024期 | 104億円 | — | 46.2億円 | -55.5% |
| 2023期 | 170億円 | — | 137億円 | -19.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年度からスタートした新中期経営計画では、2026期(2027年3月期)の営業利益61.1億円を目標に掲げています。直近2025期実績は48.34億円で、進捗率は約79%です。アルミスクラップ価格や為替など外部環境の変動が激しく、過去数年の業績予想は下振れ傾向にあります。計画達成には、自動車のEV化といった需要構造の変化を捉え、高付加価値製品の比率を高められるかが鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
バーレーンALBA社との合弁契約により、アルミニウム精錬時の廃棄物再利用という新たな成長の柱を確立しました。
2024年度から2026年度を対象とする新中期経営計画を策定し、リサイクル技術を軸とした持続的成長を宣言しました。
2024年3月期実績として売上高2626.7億円を達成し、安定したサプライチェーンの強みを証明しました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産規模は拡大傾向にあり、2025/03期時点で約1,633億円に達しました。一方で、設備投資等の影響により有利子負債が2024/03期から急増しており、財務レバレッジを活用した成長投資を行っている状況です。自己資本比率は40%台半ばで推移しており、堅実な経営基盤を維持しつつも、借入金の管理が重要な経営指標となっています。 【3Q 2026/03期】総資産1722億円、純資産722億円、自己資本比率35.3%、有利子負債766億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲45.2億円 | ▲49.7億円 | 62.2億円 | ▲94.9億円 |
| 2022/03期 | ▲156億円 | ▲34.2億円 | 179億円 | ▲190億円 |
| 2023/03期 | 262億円 | ▲45.8億円 | ▲217億円 | 216億円 |
| 2024/03期 | 28.0億円 | ▲36.4億円 | 22.2億円 | ▲8.4億円 |
| 2025/03期 | ▲100億円 | ▲42.0億円 | 146億円 | ▲142億円 |
営業キャッシュフローは、アルミニウム価格の変動に伴う運転資本の増減が大きく影響し、期によって激しく変動する傾向があります。積極的な設備投資や合弁会社設立に伴う支出が先行しており、フリーキャッシュフローはマイナスとなる時期が散見されます。事業の成長には継続的な資金投下が必要であり、現在は財務活動による資金調達で投資を補う構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.6%であり、今後さらなる多様性の確保が期待される段階です。連結子会社14社を抱える企業グループとして監査体制を強化しており、コーポレート・ガバナンスの向上と持続可能な成長を目指した経営基盤の構築に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 714万円 | 1,292人 | - |
従業員の平均年収は714万円であり、製造業の中でも高水準を維持しています。アルミニウム二次合金の国内トップ企業として安定した収益基盤があることに加え、グローバル展開による業績の拡大が従業員への適正な利益還元に繋がっていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期まで5期連続でTOPIXを上回るパフォーマンスを達成しています。これは、業績拡大期における大幅な増配と、それに伴う株価上昇が主な要因です。特に2022期には過去最高の利益を背景に株価も高値を記録し、TSRは287.7%とTOPIXを大きくアウトパフォームしました。近年は利益水準が低下しているものの、安定した配当政策が株価を下支えし、継続的なTOPIX超過リターンに貢献しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 18.0% |
| 2017/03期 | 14円 | 18.5% |
| 2018/03期 | 18円 | 16.6% |
| 2019/03期 | 25円 | 20.4% |
| 2020/03期 | 25円 | 18.1% |
| 2021/03期 | 28円 | 18.5% |
| 2022/03期 | 60円 | 16.3% |
| 2023/03期 | 70円 | 29.2% |
| 2024/03期 | 50円 | 62.4% |
| 2025/03期 | 55円 | 314.6% |
株主優待は実施しておりません。
同社は安定的な配当を基本方針としつつ、業績に応じた利益還元を重視しています。直近では業績低迷期においても配当額を維持・微増させる姿勢を示しており、株主還元への意識の高さが伺えます。ただし、配当性向が利益の変動を受けやすいため、今後の利益成長と連動した無理のない還元が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 190.3万円 | 90.3万円 | 90.3% |
| 2022期 | 287.7万円 | 187.7万円 | 187.7% |
| 2023期 | 274.4万円 | 174.4万円 | 174.4% |
| 2024期 | 251.2万円 | 151.2万円 | 151.2% |
| 2025期 | 217.5万円 | 117.5万円 | 117.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.72倍と解散価値とされる1倍を割り込み、株価は割安圏にあると判断されます。配当利回りが4%を超え、業界平均よりも高いことが投資魅力の一つです。一方で、信用倍率は7.24倍と買い残が多く、将来的な売り圧力への警戒も必要です。業界内では中堅規模であり、今後の成長戦略が時価総額向上に繋がるか注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 90.5億円 | 29.0億円 | 32.1% |
| 2022/03期 | 207億円 | 57.9億円 | 28.0% |
| 2023/03期 | 139億円 | 41.6億円 | 30.0% |
| 2024/03期 | 41.7億円 | 9.2億円 | 22.2% |
| 2025/03期 | 37.5億円 | 30.5億円 | 81.4% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動しています。2025/03期の実効税率は利益水準の低迷により一時的に80%を超えていますが、これは税務上の調整項目が利益比で大きくなったためです。業績の回復に伴い、実効税率は中長期的に法定税率水準へ収束していくものと考えられます。
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