5702プライム

大紀アルミニウム工業所

DAIKI ALUMINIUM INDUSTRY CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月28日

ROE-1.8%
BPS1842.8円
自己資本比率37.4%
FY2025/3 有報データ

アルミのリサイクルで未来を創る、国内シェアNo.1の循環型社会のリーダー

100年企業として、アルミニウムリサイクル事業を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、その先の未来を創造していく。

この会社ってなに?

皆さんが飲み終えてリサイクルに出したアルミ缶や、古くなった自動車。それらがどうなるか考えたことはありますか?大紀アルミニウム工業所は、そうした使用済みのアルミ製品を集めて溶かし、再び高品質なアルミニウムに生まれ変わらせるプロ集団です。実は、あなたが普段乗っている自動車のエンジン部品や、お家の窓枠サッシなど、生活の様々な場面で同社のリサイクルアルミが活躍しています。普段は目に見えない「リサイクルの裏側」で、地球環境を守りながら日本のものづくりを支えている、縁の下の力持ちのような会社です。

アルミ二次合金で国内首位。FY2025は売上高2997.9億円、営業利益48.34億円を記録。FY2022の営業利益203.76億円をピークに原料価格の変動等で利益は圧迫されているが、高水準の売上は維持している。新中期経営計画(2024-2026)では、EV化など自動車産業の変化に対応しつつ、中東での合弁事業など海外展開を加速。安定配当を維持しながら、持続的成長への基盤固めを進めている。

非鉄金属プライム市場

会社概要

業種
非鉄金属
決算期
3月
本社
大阪市北区中之島3-6-32 ダイビル本館15階
公式
www.dik-net.com

社長プロフィール

林 繁典
代表取締役社長執行役員
ビジョナリー
当社は、社会がサステナビリティを意識する以前からアルミニウムのリサイクル事業を推進してきました。創業100周年を迎え、次の100年に向けて『オール大紀 Sustainability Vision』を掲げ、成長分野への投資とグローバル展開を加速させ、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1922
山本商店として創業

大阪市で非鉄金属原料問屋「山本商店」として事業を開始。これが大紀アルミニウム工業所の原点となる。

1948
株式会社大紀アルミニウム工業所設立

戦後の復興需要に応えるため株式会社として法人化し、アルミニウム二次合金事業を本格的にスタートさせる。

1994
マレーシアに合弁会社を設立し海外進出

初の海外拠点としてマレーシアに進出。グローバル展開の第一歩を踏み出し、東南アジアでの事業基盤を築く。

2004
大阪証券取引所市場第二部に上場

社会的信用を高め、さらなる事業拡大を目指して株式上場を果たす。その後、2013年に東京証券取引所市場第二部に移行。

2021
中期経営計画を策定し、持続可能性を強化

第一次中期経営計画『オール大紀 Sustainability Vision』を策定し、サステナビリティを経営の中核に据える。

2024
中東大手ALBA社との合弁会社設立へ

バーレーンのアルミ精錬大手ALBA社と合弁会社設立で合意。産廃再利用技術で中東市場へ本格参入し、グローバル展開を加速させる。

2026
第二次中期経営計画を推進

2026年度を最終年度とする第二次中期経営計画を推進。成長分野への投資とグローバル展開をさらに加速し、100年企業のその先を目指す。

注目ポイント

リサイクルのパイオニア

「エコロジー」という言葉が広まる前からアルミのリサイクル事業を推進。アルミ二次合金地金で国内トップシェアを誇り、循環型社会の実現に貢献しています。

積極的なグローバル展開

東南アジアやインドでの事業拡大に加え、中東のアルミ精錬大手との合弁会社設立など、世界を舞台に成長を続けています。

安定した株主還元

業績に応じた安定配当を基本方針としており、高い配当利回りを維持しています。長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的なポイントです。

サービスの実績は?

2,997.9億円
連結売上高
FY2025実績
+14.1% YoY
48.34億円
連結営業利益
FY2025実績
+4.7% YoY
55
1株当たり配当金
FY2025実績
+10.0% YoY
1.6%
営業利益率
FY2025実績
-0.15 pt YoY
3172.0億円
翌期連結売上高予想
FY2026予想
+5.8% vs FY25
61.1億円
翌期連結営業利益予想
FY2026予想
+26.4% vs FY25

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
普通
自己資本比率 37.4%
稼ぐ力
低い
ROE -1.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
55
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2016/31018.0%
FY2017/31418.5%
FY2018/31816.6%
FY2019/32520.4%
FY2020/32518.1%
FY2021/32818.5%
FY2022/36016.3%
FY2023/37029.2%
FY2024/35062.4%
FY2025/355314.6%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待は実施しておりません。

同社は安定的な配当を基本方針としつつ、業績に応じた利益還元を重視しています。直近では業績低迷期においても配当額を維持・微増させる姿勢を示しており、株主還元への意識の高さが伺えます。ただし、配当性向が利益の変動を受けやすいため、今後の利益成長と連動した無理のない還元が期待されます。

同業比較(収益性)

非鉄金属の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-1.8%
業界平均
2.3%
営業利益率下回る
この会社
1.6%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
37.4%
業界平均
32.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,361億円
FY2023/32,730億円
FY2024/32,627億円
FY2025/32,998億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/346.2億円
FY2025/348.3億円

売上高は自動車関連を中心とした需要を取り込み堅調に推移し、FY2025/3には約3,000億円と過去最高水準を更新しました。一方で、営業利益は原材料価格の変動や為替影響を強く受け、FY2024/3以降は利益率が低下する厳しい局面が続いています。FY2026/3予想では、インドや東南アジアでの事業拡大効果を見込み、営業利益約61億円への回復を目指す計画です。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-1.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/312.3%6.3%-
FY2022/320.9%10.5%-
FY2023/315.7%7.3%-
FY2024/39.0%2.3%1.8%
FY2025/3-1.8%0.4%1.6%

かつては8%を超える高い営業利益率を誇っていましたが、近年の資材高騰の影響で直近では1%台まで低下しており、収益性の確保が当面の課題です。ROE(自己資本利益率)も、高い利益を上げていた時期の25%超から大きく水準を下げ、資本効率の低下が鮮明となっています。今後は、高付加価値製品へのシフトとコスト削減を推進し、効率的な収益体質への転換が求められます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率37.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,309億円
会社の純資産
737億円

総資産規模は拡大傾向にあり、FY2025/3時点で約1,633億円に達しました。一方で、設備投資等の影響により有利子負債がFY2024/3から急増しており、財務レバレッジを活用した成長投資を行っている状況です。自己資本比率は40%台半ばで推移しており、堅実な経営基盤を維持しつつも、借入金の管理が重要な経営指標となっています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-100億円
営業CF
投資に使ったお金
-42.0億円
投資CF
借入・返済など
+146億円
財務CF
手元に残ったお金
-142億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-45.2億円-49.7億円62.2億円-94.9億円
FY2022/3-156億円-34.2億円179億円-190億円
FY2023/3262億円-45.8億円-217億円216億円
FY2024/328.0億円-36.4億円22.2億円-8.4億円
FY2025/3-100億円-42.0億円146億円-142億円

営業キャッシュフローは、アルミニウム価格の変動に伴う運転資本の増減が大きく影響し、期によって激しく変動する傾向があります。積極的な設備投資や合弁会社設立に伴う支出が先行しており、フリーキャッシュフローはマイナスとなる時期が散見されます。事業の成長には継続的な資金投下が必要であり、現在は財務活動による資金調達で投資を補う構造となっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1主要販売先への依存度について当社グループの販売先は、産業界のなかでも、自動車業界を主体に限られた業態が対象となっており、売上に占める比重が大きな販売先が存在することから、その業態における景気動向或いは販売先個々の業績や社内事情に起因する取引関係の変化等が、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります
2自然災害・社会的混乱について当社グループは国内及び海外に事業展開しています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/390.5億円29.0億円32.1%
FY2022/3207億円57.9億円28.0%
FY2023/3139億円41.6億円30.0%
FY2024/341.7億円9.2億円22.2%
FY2025/337.5億円30.5億円81.4%

法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動に連動しています。FY2025/3の実効税率は利益水準の低迷により一時的に80%を超えていますが、これは税務上の調整項目が利益比で大きくなったためです。業績の回復に伴い、実効税率は中長期的に法定税率水準へ収束していくものと考えられます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
714万円
従業員数
1,292
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期714万円1,292-

従業員の平均年収は714万円であり、製造業の中でも高水準を維持しています。アルミニウム二次合金の国内トップ企業として安定した収益基盤があることに加え、グローバル展開による業績の拡大が従業員への適正な利益還元に繋がっていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.8%
浮動株52.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.7%
事業法人等17.1%
外国法人等7%
個人その他43.6%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はりそな銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(3,684,000株)9.31%
有限会社山本エステート(3,480,000株)8.79%
山 本 隆 章(2,225,000株)5.62%
株式会社りそな銀行(1,904,000株)4.81%
株式会社日本カストディ銀行(1,601,000株)4.04%
大紀アルミ得意先持株会(1,176,000株)2.97%
株式会社三菱UFJ銀行(1,100,000株)2.78%
みずほ信託銀行株式会社(1,003,000株)2.53%
安 宅 千 浩(944,000株)2.38%
日本生命保険相互会社(744,000株)1.88%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託銀行や大手銀行が名を連ねており、安定株主の比率が高い構成です。一方で、創業家に関連する山本エステートや個人株主の保有も一定数存在しており、経営に対する創業者一族の影響力や、持続的な成長を重視する安定的な株主基盤が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,200万円
取締役5名の合計

EDINET開示情報によると、主力であるアルミニウム二次合金の製造・販売事業を中心に、自動車業界や製缶メーカー等へ製品を供給しています。環境負荷低減に向けたリサイクル技術の強化が今後の成長戦略の核となっており、為替変動やアルミ地金相場の変動が主たる事業リスクとして挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
14
設備投資額
44.5億円
平均勤続年数(従業員)
15.3
臨時従業員数
166

女性役員比率は16.6%であり、今後さらなる多様性の確保が期待される段階です。連結子会社14社を抱える企業グループとして監査体制を強化しており、コーポレート・ガバナンスの向上と持続可能な成長を目指した経営基盤の構築に注力しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上は計画比で堅調だが、利益面での予想未達が続いており、外部環境への耐性が課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2025〜FY2027
連結売上高: 目標 3,172億円 順調 (2,997.9億円)
94.5%
連結営業利益: 目標 61.1億円 順調 (48.34億円)
79.1%
CO2排出量削減: 目標 2019年度比30%削減 やや遅れ
50%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,906億円2,998億円+3.2%
FY20243,009億円2,627億円-12.7%
FY20232,996億円2,730億円-8.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202567億円48億円-28.1%
FY2024104億円46億円-55.5%
FY2023170億円137億円-19.3%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2024年度からスタートした新中期経営計画では、FY2026(2027年3月期)の営業利益61.1億円を目標に掲げています。直近FY2025実績は48.34億円で、進捗率は約79%です。アルミスクラップ価格や為替など外部環境の変動が激しく、過去数年の業績予想は下振れ傾向にあります。計画達成には、自動車のEV化といった需要構造の変化を捉え、高付加価値製品の比率を高められるかが鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025まで5期連続でTOPIXを上回るパフォーマンスを達成しています。これは、業績拡大期における大幅な増配と、それに伴う株価上昇が主な要因です。特にFY2022には過去最高の利益を背景に株価も高値を記録し、TSRは287.7%とTOPIXを大きくアウトパフォームしました。近年は利益水準が低下しているものの、安定した配当政策が株価を下支えし、継続的なTOPIX超過リターンに貢献しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+117.5%
100万円 →217.5万円
117.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021190.3万円+90.3万円90.3%
FY2022287.7万円+187.7万円187.7%
FY2023274.4万円+174.4万円174.4%
FY2024251.2万円+151.2万円151.2%
FY2025217.5万円+117.5万円117.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残338,100株
売り残46,700株
信用倍率7.24倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年8月上旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年11月上旬
定時株主総会2025年6月下旬

PBRは0.72倍と解散価値とされる1倍を割り込み、株価は割安圏にあると判断されます。配当利回りが4%を超え、業界平均よりも高いことが投資魅力の一つです。一方で、信用倍率は7.24倍と買い残が多く、将来的な売り圧力への警戒も必要です。業界内では中堅規模であり、今後の成長戦略が時価総額向上に繋がるか注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
28
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 30%
非鉄金属業 150社中 45位
報道のトーン
45%
好意的
40%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
海外事業展開30%
サステナビリティ20%
その他IR10%

最近の出来事

2025年1月合弁契約

バーレーンALBA社との合弁契約により、アルミニウム精錬時の廃棄物再利用という新たな成長の柱を確立しました。

2024年5月中期経営計画

2024年度から2026年度を対象とする新中期経営計画を策定し、リサイクル技術を軸とした持続的成長を宣言しました。

2024年5月決算発表

2024年3月期実績として売上高2626.7億円を達成し、安定したサプライチェーンの強みを証明しました。

大紀アルミニウム工業所 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 55円
安全性
普通
自己資本比率 37.4%
稼ぐ力
低い
ROE -1.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『アルミ缶から自動車部品まで』、100年続くリサイクル技術で脱炭素社会のど真ん中を走る非鉄金属の巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU