CKサンエツ5757
CK SAN-ETSU Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使う水道の蛇口や、お財布にきっと入っているピカピカの5円玉。これらに使われている金色に輝く金属「黄銅(真鍮)」を作っているのが、CKサンエツです。実は、黄銅は加工しやすくて丈夫なため、楽器やスマートフォンの内部にある小さな電子部品、自動車の重要なパーツなど、様々な製品の材料として活躍しています。普段は目にすることのない「素材」の世界で、私たちの暮らしや産業の土台を静かに支えている、縁の下の力持ちのような会社です。
国内トップシェアを誇る黄銅棒メーカー。2025期は銅相場高騰の恩恵もあり、売上高1,251.1億円、営業利益102.63億円と増収増益を達成しました。しかし、2026期は原料相場差益の剥落を前提に営業利益73.0億円と減益を見込んでいます。一方で、三谷伸銅の子会社化など積極的なM&Aを通じて事業領域を拡大しており、生産効率化とコスト競争力強化による収益性改善が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 非鉄金属
- 決算期
- 3月
- 本社
- 富山県高岡市守護町2-12-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.4% | 0.3% | - |
| 2022/03期 | 10.2% | 6.3% | - |
| 2023/03期 | 11.4% | 7.3% | - |
| 2024/03期 | 7.4% | 5.0% | 7.1% |
| 2025/03期 | 9.2% | 6.3% | 8.2% |
| 3Q FY2026/3 | 1.0%(累計) | 0.5%(累計) | 7.8% |
収益性指標を見ると、ROEは2023/03期の10.8%をピークに推移し、直近2025/03期時点でも8.8%と高い資本効率を維持しています。営業利益率も概ね7-9%台で推移しており、伸銅品事業におけるコスト管理の徹底と高付加価値製品への注力が寄与しています。今後も事業統合や効率化を通じた安定的な利益率の確保が成長のカギとなります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 691億円 | — | 1.7億円 | 21.2円 | - |
| 2022/03期 | 1,153億円 | — | 43.1億円 | 517.2円 | +66.8% |
| 2023/03期 | 1,238億円 | — | 53.2億円 | 644.4円 | +7.4% |
| 2024/03期 | 1,114億円 | 79.3億円 | 38.1億円 | 458.2円 | -10.0% |
| 2025/03期 | 1,251億円 | 103億円 | 52.1億円 | 616.1円 | +12.3% |
当社の売上高は銅相場の上昇や事業拡大に伴い、2025/03期には1,251億円まで拡大するなど堅調に推移しています。純利益については、原料相場差益の影響などにより年度ごとの変動が見られますが、安定した収益基盤を維持しています。次期である2026/03期予想では、増収を見込みつつも利益面では更なる成長を目指す構造となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1053億円(通期予想比78%)、営業利益82億円(同112%)、純利益5.0億円(同11%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
非鉄金属の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、主力製品に関連する銅価格の変動や原材料調達コストの推移が経営成績を大きく左右する要因となっています。また、M&Aによる事業拡大を戦略的に進めており、収益構造の多様化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,141億円 | — | 1,251億円 | +9.6% |
| 2024期 | 1,200億円 | — | 1,114億円 | -7.1% |
| 2023期 | 1,220億円 | — | 1,238億円 | +1.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 63億円 | — | 103億円 | +62.9% |
| 2024期 | 63億円 | — | 79億円 | +25.9% |
| 2023期 | 60億円 | — | 83億円 | +38.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は正式な中期経営計画を開示していませんが、毎期公表される業績予想が実質的な目標となります。過去の業績を見ると、売上高は銅相場など外部環境の影響を受けやすいものの、営業利益は期初予想を大幅に上回って着地する傾向があります。これは保守的な業績予想を立てる企業体質を示唆しており、2026期の減益予想も同様に上振れする可能性を投資家は意識しています。
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて、銅相場高騰の反動等により通期業績予想の下方修正を発表。
三井金属鉱業より三谷伸銅の株式を取得し、伸銅事業の生産効率化とコスト競争力強化を図る。
2025年3月期決算にて、売上高1,251.1億円、営業利益102.63億円、純利益52.07億円を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて良好で、自己資本比率は2024/03期以降60%を超えており、盤石な財務体質を構築しています。2024/03期から有利子負債が増加していますが、積極的な事業投資やM&Aを支えるための適切な資金調達であり、総資産も869億円まで積み上がっています。株主資本(BPS)も着実に上昇しており、長期的な企業価値向上が進んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産1041億円、純資産587億円、自己資本比率48.3%、有利子負債221億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 54.0億円 | 73.7億円 | 102億円 | 128億円 |
| 2022/03期 | 62.8億円 | 26.3億円 | 47.1億円 | 36.5億円 |
| 2023/03期 | 32.4億円 | 25.4億円 | 5.5億円 | 7.0億円 |
| 2024/03期 | 37.0億円 | 26.8億円 | 10.7億円 | 10.2億円 |
| 2025/03期 | 53.1億円 | 23.2億円 | 2.8億円 | 29.9億円 |
営業キャッシュフローは2021/03期の一時的なマイナスを除き、安定してプラスを維持しており、本業による資金創出能力の高さを示しています。投資キャッシュフローは工場の設備更新や戦略的なM&Aによる支出が継続していますが、営業CFの範囲内で適切にコントロールされています。結果としてフリーキャッシュフローは安定しており、積極的な投資と株主還元の両立を実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.2%で、社外取締役を積極的に登用し経営の客観性と透明性を高める体制を整えています。監査等委員会設置会社として監査機能を強化しており、プライム市場上場企業として適切なガバナンスを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合算した投資家にとっての総合的なリターンを示す指標です。2021期と2023期はTOPIXを上回るリターンを達成しましたが、2022期、2024期、2025期の3年間はTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の株価が市況の影響を受けやすく、相場全体の上昇局面に乗り切れなかった時期があったことを示唆しています。安定配当を継続しているものの、株価成長が市場平均に追いついていないことが課題と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12円 | 4.7% |
| 2017/03期 | 25円 | 8.0% |
| 2018/03期 | 60円 | 13.2% |
| 2019/03期 | 60円 | 14.6% |
| 2020/03期 | 70円 | 16.5% |
| 2021/03期 | 60円 | 283.6% |
| 2022/03期 | 70円 | 13.5% |
| 2023/03期 | 70円 | 10.9% |
| 2024/03期 | 70円 | 15.3% |
| 2025/03期 | 90円 | 14.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は安定的な配当を基本方針とし、業績に応じた利益還元を継続しています。特に配当性向は低水準で推移しており、将来的な増配余地が十分に確保されていることが特徴です。株主優待と合わせたトータルリターンを重視しつつ、持続的な成長に向けた再投資をバランスよく行っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 143.9万円 | 43.9万円 | 43.9% |
| 2022期 | 134.4万円 | 34.4万円 | 34.4% |
| 2023期 | 154.8万円 | 54.8万円 | 54.8% |
| 2024期 | 144.4万円 | 44.4万円 | 44.4% |
| 2025期 | 141.8万円 | 41.8万円 | 41.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を下回っており、株価は割安圏にあると判断できます。特筆すべきは信用倍率が0.06倍と極端に低く、「売り長」の状態であることです。これは将来の株価下落を見込む空売りが多いことを示しますが、逆に業績の上振れなどポジティブな材料が出た際には、買い戻しによる急騰(踏み上げ)が期待できる需給環境とも言えます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.2億円 | 2.5億円 | 58.8% |
| 2022/03期 | 65.7億円 | 22.6億円 | 34.4% |
| 2023/03期 | 86.5億円 | 33.4億円 | 38.6% |
| 2024/03期 | 60.9億円 | 22.8億円 | 37.4% |
| 2025/03期 | 83.8億円 | 31.8億円 | 37.9% |
実効税率は概ね30%台後半で推移しており、標準的な法人税負担の範囲内に収まっています。2021/03期は利益水準が低かったために税率が一時的に高く見えていますが、以降は事業規模の拡大に伴い、安定した納税実績を残しています。今後の見通しにおいても税引前利益に対して適正な税負担が織り込まれており、予見可能性の高い財務環境です。
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「水道の蛇口から5円玉まで。国内首位の黄銅棒メーカーがM&Aを重ね、川下の精密部品まで押さえる総合素材企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。